バルトロメイ・ビットマン

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バルトロメイ・ビットマン



「とびきりの作曲能力と、ずば抜けた演奏力」ニコラウス・アーノンクール
「限りなく自由な喜びと革新的なリズム」ウォルフガング・ムースピール

<2015年のインタビューより>

Q:あなたたちの音楽を聴いていると、とてもストリングスのデュオには聞こえません。あなたたちの曲をバンドで演奏したら、70年代のバンドのように聞こえるかもしれませんね。

マティアス:僕らの音楽の目的は、僕らが過去に聞いてきたあらゆる音楽を、自分たちの楽器に移し込むことなんだ。僕らはとてもバンド然としている。マハビシュヌ・オーケストラなんかの音に近いと思う。でも最初からこうしようと決めていたわけではなく、だいたい2年半くらい前にデュオを結成した時、僕らが望んだことは、一緒に演奏したらいったいどうなるんだろう、ということだけだった。そこから非常に力強い物語が、今のこの方向へと発展したのさ。僕らのセッションにおいては、どんなアイディアに対しても柔軟であり、1つ1つのリフや、グルーヴのパターンや、メロディのアイディアから最終的に何かを創りだして行くんだ。

クレメンス:70年代、80年代のロックに近いというのは嬉しいね。僕らのアンサンブルで目指しているところの1つはそれかもしれない。僕らは僕らの楽器に新しいレパートリーを与えたいと考えている。どんな音楽の垣根も超えていきたいんだ。異なる方法を試していくことで、自分たちの楽器に新しい可能性を与えたい。チェロとヴァイオリン…つまり弦楽器一般は、クラシック音楽のためのものだ思われている。僕らは実際その2つを使っているけれど、僕らが他のプレイヤーと違うのは、もっとバンドっぽい方向性だということ。マティアスと僕はとても努力家のバンドだ。僕らは一緒に作曲をする。僕らは練習し、一緒に演奏する。僕らはジャズ・クラブでも演奏するし、クラシックのコンサート・ホールでも演奏する。また僕らはポップやロック・クラブでも演奏する。



Q:実際の作曲はどのように進めるのですか。

マティアス:理想的な状況だと…そしてだいたい毎回そうなんだけど…アイディアが充分に煮詰められた時、すべてが一気に流れ出すのさ。そうやって曲はあっという間に出来上がってしまう。それは僕らの共同作業ですごく楽しい事の1つだ。僕らの場合、どちらかが完全に曲を完成させて、それをリハーサルに持ち込むという事はない。僕らが一緒に1つの場所に座った時、そこから曲が自然に生まれるんだ。その瞬間、僕らから創造的なエネルギーが自然に生まれる。この一緒に創りだすという作業は、僕らの間でとても重要な作業だ。

クレメンス:それを可能にするためには、お互いをすごくよく知っている必票がある。音楽的にも、人間的にも。これらのセッションにおいて、僕らは完全な催眠状態になりうる。僕らは今、新しいアルバムを制作していて、ものすごく集中的な作曲作業の中にいるんだが、新曲のいくつかはコンサートでもすでにどんな感じになるか試してみたりもしているよ。例えば今、作っている新曲「Ki」は、本当にそんな催眠状態の中から出来た曲だ。リズム的にも複雑な曲で、ある一定のレベルになるまで、ものすごく時間がかかった。お互いをものすごく信頼をしていないと絶対に演奏できない曲だ。誰とでも一緒にできるようなリズムじゃない。ものすごく複雑だ。

マティアス:限界を超えて行きたいんだよね。楽器的にも音楽的にも。もっと何か高度なことを生み出していきたい。最近出来た楽曲は、初期の頃よりさらにチャレンジングだ。それが重要なんだ。難しさの度合いに比例して、熟練度、そして複雑さを僕らは追求している。



Q:アコースティックなのに、すごくパワフルなのが素晴らしいですね。

マティアス:そうだね。ライブでは多少マイクを使うんだけど、僕らの表現は、普通のクラシックのサウンドではないと思う。

クレメンス:これらの楽器では、音をひずませたりアンプを使ったりする必要はまったくないんだ。これらのエフェクトは実は何世紀も前からこの楽器の中にすでに備わっている効果だ。そういった元からある楽器の才能を引き出して有効的に使うことは、とてもエキサイティングだ。



Q:アルバムを聴いていて思ったのですが、同じような曲が1曲もないですね。すごくヴァラエティに富んだ作品に仕上がっています。

クレメンス:ファースト「Meridian」は、最初の1年半作ってきた楽曲の最終的なコレクションだった。音楽的に何が可能か、という疑問へ回答でもある。音楽的に幅広いと言われたら、それは素晴らしい事だし、僕らはそれを褒めてもらっていると受け止めるよ。これだけ幅広い楽曲群のすべてを統合する要素が何かあるとしたら、それは何をおいても、この楽器編成だ。「Meridian」はその発見の結果なんだ。僕らはいったい自分たちがどんな音楽が好きか、そして僕らはどんなバンドなのかが、今、やっと分かって来た。そこには詩情もありロックもあり、そしてグルーヴもある。僕らは一定の意図の元で曲を書いてるとは思いたくない。それは僕らのセッションの中から自動的に新しくわき上がって来る音楽の細胞であり、その1つがまた次のものへと導いて行く過程でもある。とても有機的なんだ。何か過去のものをなぞろうということではないのさ。もっと音楽を先へと発展させ、作曲的、音楽的な力を広げて行こう、もっとエッジを加えて行こうとする力なんだ。

マティアス:最初のレコードよりも、(セカンドでは)僕らの目標をさらに具体化するつもりだ。僕らはふたりとも新しい音楽に対してオープンだから、この発展はある意味当然だし、すべてが一歩一歩前進していると思う。僕らに限界がない理由の1つは,僕らがたった2人だからだ。デュオで演奏する事は素晴らしい事だ。この小さな集合体の中で、1人は、もう片方の相手に本当に集中できる。そして多くの資質、そして側面に働きかけられる。一方でとてもチャレンジングでもある。というのも演奏している間、常に気をぬくことが許されない。ロック・バンドだったら、たとえば何人かのメンバーがちょっとうしろに引いて他のメンバーに任せるといった演奏が可能かもしれない。それがデュオでは許されない。またすべてにおいて重要なのが、いかに僕らがこの2人だけで大きな音を創造できるか、ということだ。もっとオーケストラ的な、さらに大きな音を目指している。これらすべてのことがあいまって、僕らの音楽の風景の多様性が導きだされていると僕は信じている。

クレメンス:また別の面として、僕はヴァイオリンとマンドラの2つの楽器を持っている。この2つはまったく違う音楽の役割を務め、楽曲にまったく違う音楽的アプローチを加えていく。チェロを弾くマティアスがベースラインを行く時、それは完璧なリズム・セクションを担う。そんな時ヴァイオリンは、それに乗っかってシンガーとかギタリストの役割を演奏するんだ。ロック的なナンバーではだいたいそうだね。そしてこの役割配置は、僕がマンドラを持つと逆転する。これらのコントラストが、僕らに新しい魅力を与えてくれる。曲を作る時だけじゃなくって、ライヴでもそれは効果的だ。1曲1曲に対して楽器の役割がそれぞれ違うからね。



Q:ライヴでもお客さんはたった2人で演奏していることに、すごくびっくりしているようですね。

マティアス:そうだね。僕らは今のところ良い評判しか聞いていないよ。もっとも重要なことは「あなたたちはすごく大きなバンドに聞こえる」って言われることだ。ステージ上にたった2人しかいないようにはとても聞こえない。もちろん自分に対する自信がないとそんな演奏は出来ない。いろんな人たちから良い反応を得ているんだ。僕らはなぜか音楽的に異国風というか、変わっているように思われていて、そのことを僕らは僕らの長所だと捕らえている。でも重要なのは作品そのものだ。僕らは、またさらに新しい作品をもとめているんだ。

クレメンス:いつだったかコンサートの主催者のお嬢さんがやってきて、彼女はストリングスのグループで演奏しているんだけど、僕らが演奏している曲を自分も演奏したいって言っていたんだ。こういったエピソードは、僕に弦楽器のために曲を作ることを、とてもクールだと感じさせてくれるね。







バルトロメイ・ビットマン来日公演

2018年2月12日(月/祝) 開場 16:00 / 開演 17:00
スターパインズカフェ Star Pine's Cafe
前売:¥6,000+1drink(整理番号順入場・全自由)
問い合わせ:スターパインズカフェ TEL:0422-23-2251
チケット取扱:申込フォーム / スターパインズカフェ店頭 / チケットぴあ / e+

会場の様子はこんな感じです。ご参考までに…
*この公演は禁煙です。
*このホームページの申込フォームで購入された方が、入場整理番号のベストなものを確保できます。