CLIVE GREGSON & FLOOK JAPAN TOUR 2001
すっかりレポートが遅くなってしまいました。何せ年末は本ツアーの後、自分のヨーロッパ出張、それに経理地獄と重なってアップ、アップ。遅くなってしまいましたが、とりあえず報告します。時間がたっているので、すでに記憶があやふやですが、ごかんべんを。また思い出したら書き足していきます。
 

12月10日
まずはやってきました。フルックが。今回はジョン・ジョーがマンチェスターから、フランクフルト経由で、他の3人はロンドンからフランクフルト経由。つまりフランクフルトで全員合流した上での来日です。みんな元気そう。用意したヴァンに乗って、さっそく都内へ。ヴァンの中で、すでに写真をとりまくりビデオをまわすメンバー。いや〜初来日組って、なんにでも驚いてくれるので、こちらもうれしくなります。ジョン・ジョーはちなみにマンチェスターの空港でビデオカメラをかったんだ、と自慢してました。ブライアンはレインボウブリッジの上から「富士山がみえる!」とはしゃいでいました。ほんとかよ、と思ったら、ほんとうにきれいに見えました。だいたいレインボウブリッジからの景色って天気がよくてもスモーキーなことが多いんですけど、めずらしい!

渋谷に到着すると、セーラがヌードルが食べたい、というのでお蕎麦屋さんにつれていきました。ちなみにセーラとブライアンはベジタリアンです。みんなはじめてのお蕎麦屋さんに目をまるくしてキョロキョロしてました。お蕎麦は気に入ったようです。

その後、ホテルに先にもどったセーラを別に、男の子たちはさっそくカメラのサクラヤなどでAV関係をチェック。ほんとうに男の子たちはすきですよねー電機製品。最後にプリクラを4人でとって大騒ぎ。いや〜何度もいいますが、初来日組は何をやっても大騒ぎしてくれるので本当に楽しい。

その後。私は彼等を町にのこし、今度はクライヴ・グレッグソンをピックアップするために、成田へむかいました。クライヴはほんとあいかわらず爽やかに到着。今回は奥様のナンシーさんをつれての来日です。ナンシーははじめてなのでこちらもキョロキョロと何をみても楽しそうです。アジア自体はじめてだ、と言ってました。渋谷へ向かう車がとても混んでいたので、ちょっとかわいそうでしたが、それでもなんとか到着。

フルックと合流して、さっそく夕飯を食べに居酒屋へ。出てくるものが、どれも見たことのないものなので、「これは何だ!」と、すごい大騒ぎです。みんなとても楽しそうでした。ちなみにフルックとクライヴは、何度かフェスティバルで一緒になったことはあるものの、ほとんど初対面です。その後、ホテルのバーになだれこんで、とにかく初日は無事に終わりました。

12月11日
翌日は公演1日目です。まずはフルックの連中がサウンドチェック。これにかなり時間がかかりましたが、それでも無事終わるとクライヴのサウンドチェック。クライヴのサウンドチェックは一瞬でした(笑)。さすが年の功!? サウンドチェック中に、あれを歌って、これを歌ってというとリクエストに答えてくれるクライヴ。余裕です(笑)。まずクライヴが一時間のステージ。いや〜歌いだすと、クライヴが帰ってきてくれたんだなぁ〜としみじみと実感。ほんといいですよね。クライヴは。ステージでのジョークもイングリッシュらしくて、ほんとにいい。

その後、フルックが1時間のステージ。フルックの連中は、ちょっと緊張気味だった上にモニターの調子がよくなかったらしいのですが、それでも納得のステージをみせてくれました。ライブ終了後は、インド料理屋にいった後、ふたたびホテルのバーになだれこんで、終了となりました。おつかれ様〜。上の写真はホテルのロビーのクリスマスツリーとかわいいジョン・ジョーちゃん。

12月12日
さて公演二日目。前日サウンドチェックでトラブったので、早めにサウンドチェックの時間を設定していたのですが、セーラとブライアンが時間通りにあらわれたのにはんして、ギターのエドとジョン・ジョーがあらわれません。後で知ったのですが二人で秋葉原に買い物にでかけた様子。二人は予定の時刻を一時間以上も遅れました。二人をイライラと待ちながら、セーラから「あの二人は私がいってもきかないから、ヨーコから怒っておいて」といわれ、さて到着したらなんと言おうかと思っていると、二人は神妙な顔つきで「I am sorry Yoko」といって会場に入ってきました。最初は私も怒りましたが、二人のあまりに真剣な顔をみていてあまりにおかしいので、思わずプッと吹き出してしまいました。特にジョン・ジョーは真面目な顔もすごくかわいい。「ちゃんとスタッフの人(Nestの音響やライトの人はずっと待たしていたのです)に謝るのよ」と気分はお母さんです。この日もかなりサウンドチェックに手こずりましたが、無事終了し、本番。

まずはクライヴのステージ。クライヴは、しかしクライヴのステージは、ほんとうに最高です。しみじみと、しみじみと、ほんとうによい歌をきかせてくれました。私がクライヴの歌にあわせて大声で一緒に歌っていると、隣で聞いていたエドとジョン・ジョーが耳をふさいでました。

続くフルックのステージ。緊張もとけて、この日は素晴らしいステージをみせてくれました。前日にモニター関連でのトラブルがあったので、私は何かあってもいいようにステージの横で待機してたんですが、横からステージの上をのぞくと、いいんだ、これが。特にソロをとるブライアンの顔をじっとみつめるジョン・ジョーちゃんの真剣な目! なんてかわいいんでしょう。これから一緒に働くアーティストは20代前半にしぼろうかしら、と真剣に思ってしまいます。ジョン・ジョーは、話すことから、動くことから、なにからなにまで、とにかく見ててあきません。マンチェスター生まれですが、両親はアイリッシュ。性格もフルックの中で、一番アイリッシュっぽい。

しかし、フルックはほんとうにいい人たちです。ギターのエドも楽しくって、あと語学のエキスパート。マンチェスター大学でイタリア語とフランス語(だったかな)を学んだらしく、日本語もツアーが終わるまでには、かなり習得してました。ちなみにエドは私と歳がかわらないので、この歳でイングランドのユニヴァーシティにいくというのは、たいへんなインテリのはずです。しかもルナサのケヴィン・クロフォードみたくメモをみるんじゃなくて、何もみないで、日本語がいろいろ言えるのがすごい! また旅先では、マメマメと全世界に存在する(?)ガールフレンドたちにポストカードを書いてました。

あとしみじみと優しいのがブライアン。彼はほんとーーーーーーーーーに、いい人です。もしかしたらいい人度は、私があった誰よりも一番かもしれません。ほんとうにほんとうに心からナチュラルに優しいんですよねー。ふだんはすごく静かなんですけど、いざというと男らしくてカッコよい。男らしさ&いい人度は、もしかしたらルナサのトレヴァーに匹敵するかもしれません。しかもスキンヘッドの彼ですが、髪の毛があったらもっともてたかも? けっこうハンサムでもあります。

そして! これらの男の子たちをまとめているセーラ。すごくしっかり者で、素敵な人です。彼女がしっかりしているから、この来日が実現した、といっても過言じゃありません。これからもがんばって、バンドをひっぱっていってほしいものです。

ライブが終わるとイタリア料理屋で食事。その後エドとジョン・ジョー(しかしこの二人はイングランドうまれなのにまるでアイリッシュです)と一緒に飲みにでかけました。そして二時くらいまで飲んでいたでしょうか。一方のクライヴは自分のステージが終わると17日のリハーサルのために近くのリハーサルスタジオで和久井さんとリハーサルをした後、スターバックスで軽く食事をしたあと部屋にもどっていきました。

12月13日
さて東京公演が終わり、いよいよ北海道へ出発です。まずは羽田へ移動、そして釧路へ到着。到着するとヒッコリー・ウインドの安藤さんたちがむかえにきてくれました。釧路の駅の周りには雪がつもっていて、チラホラと雪がまっています。雪をみるなりブライアンを先頭にいきなり雪合戦のスタートです。さっそく雪だらけになりながらも、まずは釧路湿原へ。

その後ヒッコリーウインドへ到着し、夜になり、この日はクライヴのステージです。いや〜感動的な二時間あまりでした。最後には二曲ほどフルックも演奏し、この日はお開きになりました。

 
 

12月14日
翌日は、鶴居村公演です。

まず昼間、フルックだけをつれて、近くの学校へデモンストレーションへ。最初、校長先生の部屋へとおされ、キョロキョロ(笑)。そして全校生徒(といっても40人くらいです)が体育館に演奏をききに集合! 中学生たちははじめてみる楽器類に目をまるくしてましたが、最後は、生徒さんたちがジョン・ジョーのボーランやブライアンのホイッスルを演奏してみるなど、なごやかな雰囲気になりました。学生さんたちにはブライアンが一番もててました。フルックの連中はスリッパが気に入ったようです。

その後、会場へ向かう前に温泉にいってみよう、ということになりました。フルックの連中(特にエド)は、混浴を期待していたようですが、残念ながら別々でした。また移動中にエドを乗せた車が道に迷ったりしたおかげで、男の子たちにちゃんと入浴指導をできなかったんですが、後から彼等が話しているのを小耳にはさんだところ、どうやらパンツをはいたまま入ったらしい(笑)。温泉のみなさん、ごめんなさい。というわけで、楽しく過ごした後、会場へ。なごやかな雰囲気の中、まずクライヴのステージ、そしてフルックのステージとなりました。終わった後は、また飲み会となり、楽しくすごしました。

12月15日
続くこの日は、釧路公演です。湿原の中を観光。ここでも大雪合戦大会になり、も〜ビショビショです。でもすぐ乾くから不思議。

で、コンサートの方ですが、大盛況でした。ところでフルックとクライヴですが、この時点で、かなり仲良しになってました。特にエドとジョン・ジョーはクライヴにひっついて離れません。二人してクライヴの話を聞いていたかと思うと、ギャハギャハすごい勢いで笑ってます。セーラやブライアンもいろいろな業界話が勉強になるらしく、クライヴにすごくなついていました。こういった企画で、二組のアーティストを同時に呼ぶ場合、この二組の人間関係がすごく重要なんですが、ほんとに仲良くなってくれてよかった! これが悪かったりした日には、立場上、けっこうつかれる。 また、エドとジョン・ジョーは、クライヴの歌をよく覚えて、道を歩きながらよく鼻歌まじりに歌ってました。その話をクライヴにしたら、クライヴはすごく喜んでました。セーラはクライヴの奥さんにヨガを習ったりしてました。ナンシーはヨガの先生でほんとうに凄いです。今度ゆっくり習いたい感じです。

12月16日
最後は、札幌公演です。電車で釧路から札幌へ移動。アイリッシュパブでの公演となりました。最後の最後にクライヴとフルックは共演、ということで、フルックの曲にクライヴが入って、一曲一緒に演奏しました。特にこちらからサジェスションしたわけでもないのに、自然とそういう流れになって、このふた組をよんだ私としてはうれしいかぎりでした。この日の札幌は記録的な大雪で、道の両側に2mくらいの雪がふりつもって、たいへんな状況でした。終了後は、千歳空港のホテルに宿泊。

12月17日
翌朝、朝イチで羽田へ。ここで、クライヴとナンシーは和久井さんのマネージャーさんにピックアップされ、渋谷へ。フルックの連中は、当初、この日のルフトハンザに接続予定だったのが、多発テロ以降の航空業界の問題で、二便あるうちの遅い便が欠航となり、翌日のフライトで帰国ということになりました。ヴァンを用意しておいたので、「どこにいきたい?」というと「渋谷!」「秋葉原!」ということになり、まずは渋谷に到着。

渋谷で解散後、秋葉原にいきたいチームは秋葉原に電車で行くことにしました。秋葉原へはジョン・ジョーとエドが行く、というので、こちらのチームの方が私としては、心配だな、と思い、こちらのチームについて秋葉原へ一緒に行くことにしました。「自分たちでいける」と主張するエドとジョン・ジョーに「じゃあ、うしろから黙ってついていくから自分で行ってごらん」と言うと、二人は代々木まで山手線で移動し、その後ちゃんと黄色い電車で秋葉原へ到着しました。そこでMDプレイヤー、デジカメなどを買い込みました。ジョン・ジョーは妹とすごく仲良しらしく妹へのプレゼント、といって、かなりの値段のデジカメを買ってました。ちなみに彼がいつもしているゴールドのクラダーリングはその妹ちゃんが勝ってくれたものだそうです。

また、ジョン・ジョーは渋谷でGパンを買ったら、その場で、短くしてくれるのに、感激してました。「イングランドでやったら一週間はかかる!」といってました。あまりに感激してその店にまた戻ってもう一本買ったみたいです。

また渋谷へ戻りセーラと合流すると、お腹がすいた、ということでイタリアンレストランへ。その後、私が「ここで買い物した荷物をみててあげるから、みんな好きなところへいっておいで」といって、ふたたび解散。エドはロフトへ、セーラとブライアンは東急ハンズへ、ジョン・ジョーはお洋服を買いにそれぞれ散っていきました。その後クロコダイルのクライヴたちに挨拶をし、フルックは成田空港へ。私はクライヴについてクロコダイルの公演をみにいきました。クライヴはアコースティックセットの他に、和久井さんのバンドとエニー・トラブルのナンバーを演奏しました。

12月18日
この日からなんとヨーロッパ出張だった私は、今回アシスタントをしてくれた伊達さんにクライヴをおまかせして、ヨーロッパへ出張となりました。フルックと同じ便でフランクフルトまでむかいます。一方のクライヴは鎌倉へ。この様子は伊達さんにレポートしていただきましょう。

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クライブ・グレッグソンさん&ナンシーさん、鎌倉観光日記

 少し風は強いものの、絶好の観光日和。

 オスロに向かった野崎さんに代わり、クライブさんとナンシーさんを観光におつれすることになりました。クライヴさんの奥さんのナンシーさんは日本は初めて。大仏を観たいというご希望で、行き先は鎌倉となりました。ツアー最後の昨夜のライブが11時まで続いたとかで、お疲れ気味のクライブさんを励ましつつ、渋谷から一路、鎌倉へ向かいます。

東横線の車窓から眺める景色にお寺や神社が混じり始めると、お二人ともうれしそう。北鎌倉の駅で電車を降りると目の前に円覚寺が。ナンシーさんは早くも鎌倉が気に入った様子でした。ナンシーさんはヨガの先生をしているそうで、仏教美術にも興味があるのか、建物をひとつひとつじっくり観賞していらっしゃいます。全部回ると1時間はかかりますよとご説明して、ハイライトの国宝の鐘に向かいます。普段、出歩かないガイドは143段の石段にも脚ががくがく。「あなただけじゃないわよ」と年上のゲストに励まされながらなんとか上りきると、そこからは円覚寺の境内が一望に見渡せ、なかなかの絶景。鐘の説明を一通り聞いてもらったところで、お二人はだるまのおみくじを購入。ガイドにも1個買ってくださるというので、こっちの100円のおみくじでいいですよ、と一応遠慮してはみましたが、却下され、ご好意を受けることに。境内にはまだまだ観ていない場所もあって、お二人ともなごり惜しそうでしたが、昼食の予約の時間をかなり過ぎてしまっています。ほかにもお寺は山ほどありますから、と促して、この辺でお昼に向かいました。

 お昼はかのマーティン・ヘイズも食事をしたという、精進料理のお店。ベジタリアンのナンシーさんに合わせた選択です。万事にぬかりのない野崎さんが旅立つ前の忙しい中、予約を入れてくださいました。ランチの時間が終わる直前に入ったにもかかわらず、ゆっくりなさってくださいね、と気持ちのよいお店です。まずは食前酒の梅酒のワイン割りでスタート。ナンシーさんは梅酒が気に入ったようで、東京に戻ってからお母さんへのおみやげとして1本買い求められたそうです。その後、つぎからつぎへと出されるお料理は見事に工夫されていますが、材料はほとんどが大豆とゴマ、根菜。これに、きのこや野菜や果物が混じります。電子辞書と格闘しつつ、四苦八苦の料理の説明をお二人とも根気よく聞いてくださり、すべての料理に果敢に「挑戦」していらっしゃいました。クライヴさんはおそばがお気に入りのようでした。逆に、お二人ともぬめっ、とした触感が苦手のようで、ナメコは不評でした。

 途中、お料理が途切れたところで、先ほどのおみくじを開けてみました。ナンシーさんが「吉」、クライヴさんが「小吉」。それぞれ気掛かりなことはとお尋ねすると、ナンシーさんはご自分のヨガのスタジオを近々持つ予定とのこと、クライヴさんはやはりミュージシャンとしてのビジネスのことが気掛かりだそうで、「欲張りすぎないように」「悪い人にだまされないように」と、おみくじに書かれているそれぞれの運勢を説明すると、なんとなく納得されたご様子。小一時間ほどかけて食事を終えて、今度はお目当ての大仏に向かいます。

 ナンシーさんは、途中タクシーで通りかかった八幡宮で降りてみたそうでしたが、日も短いことだし、まずは大仏に向かいます。さすが大仏、ここが目当ての観光客も多く、にぎわっていました。写真を撮り、大仏の中も見終えてからお土産物屋に向かい、ナンシーさんは鐘の形の風鈴を2個、お買い上げでした。ここからさっき通りかかった八幡宮まで歩きたいとのご希望でしたが、歩ける距離かどうか自信がなかったので、江ノ電に乗りましょうとお誘いして、駅へ向かいます。途中、長谷観音にも寄って鎌倉の町と海を眺めているうちに日も暮れかけて、八幡宮は次回にお預けとなりました。

 クライブさんは、イギリスでは有名なシンガーソングライターとか。長年活動を続け、CDを何枚も出しているベテランミュージシャンのお伴を仰せつかって、慣れないガイドは緊張しましたが、野崎さんが用意してくださった周到な計画表とガイドブックで、予定通りつつがなく観光を終えることができました。お二人とも忙しいツアーの最後に一日ゆっくり楽しんでいただけて、ほっとしています。おわり。

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というわけで伊達さん、おつかれ様でした〜。後は野崎のヨーロッパ出張へストーリー続きます。


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