●(小口さんへ)先日のケンソーのライブは、本当にお疲れ様でした。ライヴを終えての感想、今回のライブはいかがでしたか? (小口)「うつろいゆくもの」発売に合わせたライヴだったので、新曲が多く仕上げるが大変でしたが、お客さんからも確かにパワーをもらったし、またそれを返したりで、会場全体でエネルギーの循環が感じられました。かつて無いほどエネルギーに満ちたライヴだったと思います。
●DVD『LIVE IN USA』拝見しました。小口さんの出国審査、カウベル事件が笑えました。アメリカでの経験は、いかがでしたか? (小口)DVD付録のブックレットに書いたとおりなのですが、時差ぼけと忙しさで4日間でのトータル睡眠時間が4時間という感じでした。行って演奏してくるだけでいっぱいいっぱいでした。帰国後にじわじわ感動と充実感が沸いてきましたね(笑)。イタリアのプログレッシブ・ロックバンド、レ・オルメのドラマーとセッションしたりと、各国のミュージシャンに出会えたのが個人的には収穫だったと思っています。
●ケンソーは新作の評判も非常に良いですが、レコーディングは大変でしたか? (小口)ケンソーのレコーディングではいつも、今までに聞いたこともないような曲想の楽曲が提示されるので、方向性を決めるのに苦労します。今回は特にユニークな曲ぞろいで一際苦労しました。シンセ関係の音色決めには特に神経を使いました。。
●ケンソーでも小口さんは、作曲で参加しているわけですが、ケンソーとエスの楽曲を書く時の違いはあるのでしょうか? 曲ができる時、すでにこれはエス、これはケンソーという違いが最初からあるのでしょうか? そもそも曲を作るのはどういう時ですか? (小口)曲によって、そういう場合もありますし、そうでない場合もあります。ケンソーで演奏している「Gips」はもともとESでやっていた曲だったりしますし。浮かんできたメロディーやリズム、和声等がまだ断片的な素材の段階ではニュートラルなのですが、バンドアレンジの段階になると、どのバンドで演奏するかは大体想定しています。ケンソーは5人いて、Esは3人しかいないわけですから、当然アレンジも違いますしね。 ひとつ言えるのは、ケンソーのメンバーはそれぞれが多岐に渡る本当に深い音楽嗜好を持っていて、その融合が音楽に幅を持たせていると思います。なので自分の曲をあのメンバーで演奏した場合、最終的にどうなるか予想できない部分が大きいです。でも仕上がったときにはいつも他のメンバーの才能に感心しています。 一方、Esの場合は「さあ!こんな感じで作ったぜ!どう?そうそう、その感じ!」という具合に、作曲時のコンセプトがそのまま自然に膨れ上がっていきます。作曲の段階でその状況を想像して、エキサイトしながらEsの曲を作ることは多いかもしれません。ESの2人との創作活動は、自分にとって他では得がたいものです。
●(野上さんへ)エスのもう一つの魅力として、妙にポップな野上楽曲があげられると思いますが、作曲の秘けつを教えてください。 (野上)「SKILL」って曲の事の事かな? 秘訣というものは別に無いですが、以前にやっていたCOLLAGEってバンドが、“HARD POP ROCK OF PROGRESSIVE ESSENSE”って看板文句でやっていましたので、それのなごりでしょうか。この曲のリズムパターンはCOLLAGEの得意技でしたから。 私の作曲自体は、イメージです。作曲法とかスケールなどの知識は有りません、ただ、目を閉じて、イメージするのです。で、キーボード、ベース、ドラムが同時に浮かび上がってきた所を忘れないうちにパソコンに打ち込む、そんな感じですか。作曲するかたは、大体そうじゃないのでしょうか? でも、私の場合イメージで出てきたコードを探すのが大変なのですが。 (小口)面白いのは、アメリカにPlanetXというプログレ・バンドがあって、ヴァージル・ドナッティーというドラマーが作曲しているのですが、その人の曲を聴いたときに「野上君と同じ和声感覚だ」と思いました。
●(大塚さんへ)ブログ楽しく拝見してます。大塚さんのパワフルなドラムもエスの看板の一つですよね。社会に対する怒りも、あのドラムパワーの源になっていると思いますが、いかがでしょうか? (大塚)別に社会に対して怒りがあるわけではありません。まあ話題に乏しい私としてはどうしても時事ネタを話題に取り上げることが多くなってしまいます。やはりモラルや道義的に反することに対しては批判的になってしまいます。 「パワフルなドラムスタイル」とはよく言われますが特に意識してのことではないんです。ずっと昔から演奏するときの音量はこんなものかと思ってました、自分にとってはこの音量が普通なんです。今でも別に自分は音がデカイとは思っていません。 ただ、演奏時のダイナミンクレンジやアクセントの強弱はどんなテクニックよりも重要で、何かを伝える手段としては最大のものだと思っています。
●(大塚さんへ)車自慢をどうぞ!(笑) (大塚)特にありませんが、車の運転とドラムの演奏は似てる気がします。 (小口)車自慢はブログのほうで存分にやっているからね〜(笑)前に大塚君の運転で箱根にドライヴに行ったときは本当に死ぬかと思いました。車で箱根の曲がりくねった道を猛スピードでスッ飛ばしている時と、ドラムで複雑なパターンをグルーヴィーに演奏する時の大塚君は、同じくらい情熱的な顔をしていますよ!
●(大塚さんへ)小口さんのドラムについてブログに書かれていましたが、ドラマーとしての小口さんについて、ひと言どうぞ。 (大塚)まあ、あまり多くは語れませんが、かなり独特なスタイルと言っても良いんじゃないでしょうか。 (小口)ええ?独特だなんて心外ですね!自分では自然に叩いているつもりですが・・・
●(メンバー全員へ)最近あった素晴らしい音楽体験。こんなコンサートへ行った、こんなCDを買った。You Tubeで、これを見まくった、みたいなのでもいいですよ。 (小口)やはり先日のケンソーライヴですね。練習等本当に大変だったけど、その甲斐があったと思います。 あとは、最近はアイリッシュ・ミュージックにハマっていて、以前に野崎さんから頂いたCDをIpodに取り込んで楽しんでいます。やはり伝統に結びついたメロディーには強さと深みがありますよね。なんというか、脳や体の細胞の人類に共通した部分を刺激される気がして、元気が出てきます。是非もっといろいろ聴きたいですね〜!野崎さん! (大塚)ちょっと前に、ジョセフ・ウィリアムスのVertigo2というアルバムを買いました。ドラムがヴァージル・ドナッティということである意味期待したが、これがまったくヴァージルっぽくない、あのバリバリのテクニシャンがまったく普通に叩いてるんですよね。
(野上)最近邦楽でも面白いのがあって、“マキシマム ザ ホルモン”とか“ELLE
GARDEN”とか、あと、ベーシスト&プロデュースで亀田誠治が絡んでるやつは面白い。
●(メンバー全員へ)他のメンバーと自分の、エスでの役割を一言で説明してください。表現の方法はなんでもいいですよ。(例;動物に例える/会社組織に例える など) (小口)ESの音楽は構造的にキーボード、ベース、ドラムが対等に絡んでいるので、その中での役割もさまざまなケースがあるのですが、強いて私の役割を動物に例えると、象ですかね・・・動物占い的にみて。というのは冗談ですが・・・うーん、これは難しいですね、バンドと音に対しては3人が同じようにエネルギーを注いでいるわけですから。
(大塚)私はミノムシですかね、ぶら下がってる感じです。 (野上)いえいえ、大塚さんはペガサスですから(動物占い的に)、ぶら下がっているのではなく、飛んでいってしまうのを、二人で押さえているって方が、正しいと思います。笑・・私はトラです、(動物占い的に)役割はなんでしょう? う〜ん、難しい。
●(メンバー全員へ)意地悪な質問ですが、今回、やばいなぁ、練習が足りないなぁと思っている楽曲、もしくは曲の一部があれば教えてください。またその理由も。 (小口)自分にとって簡単に演奏できるEs曲はないのですが、曲の展開が激しい中で、音色を適切に選択していくのがチャレンジですね。例えば、「XYZ」という曲は、一定のリズム型を持ったフレーズがドラムのアクセントによって違ったメロディーに聴こえる、というコンセプトがあるのですが、トリッキーなリズムで動くブロックコード上でメロディーを埋もれさせない音色の選択に気を使っています。 (大塚)とりあえず全部ですね。と言うか、複雑な曲ほどリズムの持つ意味が大きいと思います。複雑な手順や仕掛けにとらわれずに、曲自体の本質を高めるにはリズムの質の良し悪しだと思います。難しい部分と言われれば、生きたリズムをはじき出すことです。 (野上)「TROTTER」のベースアレンジが大幅に変わりました、それが、一番私にとって大変です。でも、今回はレコーディングを経て、ドラムとの一体感は以前よりかなり感じられるので、不安はないです。
●(大塚さん、野上さんへ)小口さんは音楽について、相当な相当な完璧主義者だと思われますが、「小口さん、もういいですよ、このくらいにしておきましょうよ」と思うことはないですか? (大塚)完璧主義とは思いません、作曲者なら当然でしょうね。逆にこのくらいでイイやと思うようでは、出来上がるものもそれなりになってしまうでしょう。確かにハードルは高いですが、それについていけなくなったら自分はEsを去るときだと思っています。 (野上)ある意味完壁主義者だと思う部分も感じますが、意外とFREEな部分も有ると思います。小口さんの曲は当然小口さんが締めますが、私の曲も、ESでは、最終的に小口さんに締めてもらってます。
●(小口さんへ)自分の頭の中でなっている音楽を、他のメンバーに表現する時、イライラすることはないですか? (小口)アッと言う間に意図は伝わりますね。なにか問題があっても解決するのが早い。人数が少ないせいかもしれませんが、きっと3人の音に対する感覚が似ているということでしょう!
●(メンバー全員へ)今度のライブにかける意気込みを熱くお願いします。 (小口)音の響きひとつひとつの粒子にこめられた我々3人のパワーを、皆さんに届けられるような演奏をしたいと思っていますので、是非とも会場に足を運んでその場の振動を感じてみてください! (大塚)久しぶりのライブです、今回も直球で勝負します。それしかありませんので。 (野上)上にも書きましたが、今回はレコーディングを経て、ドラムとの一体感は以前よりかなり感じられるので、かなり気持ちよくやれそうです!
●永井さんの楽曲は複雑で、難しいことが多いですが、作曲の秘訣を教えてください。またどんな時に作曲しますか? (永井)最近は、あまり書いてないですけど・・・。(笑) 気に入ったフレーズが浮かぶと、それを膨らます感じかな。ドラムのパターンから書くときもあるし。何か閃いた時に、一気に書く事が多いですかね。
●永井さんは、Power Job、NOTEZ、ExhiVision、W.I.N.S、そしてヴィエナもあるんですよね??・・と、たくさんのバンドに参加されていますが、それぞれの魅力、ライブでの見どころなど語って下さい。 (永井)それぞれに良い部分があるし、一言ではなかなか難しいですね。セッションと違って、メンバーや楽曲が安定しているので、安心してプレイ出来ると言うメリットはありますね。
●Toshimi Sessionは、94年からはじまって、もうすぐ200回になりそうな勢いですが、バンドではなく、Toshimi Sessionならではの楽しみてなんでしょう。 (永井)一言で言うと、意外性かな。その時に一緒に演ってみたいと思ったミュージシャンと、色々な楽曲をプレイするのは、楽しいもんですよ。なにしろ、楽しくライヴが出来た時に、充実感がありますね。
●今回、Twenty Sixとしては、初ライブとなりますがどんな曲を演奏する予定ですか? ちなみに、Toshimi Sessionのページを見ていたら、なんと95年に、まだ若干21才の榎本さんと和田さんと一緒に演奏してらっしゃいますね。その他、このトリオは何度もやられているんですが。 (永井)榎本君は、僕が以前居た「Kore-Chanz」のオーディションで、初めて会ってからだから、もうかなり古い付き合いですね。実は、その後に「和田アキラ
26」というタイトルで、今は無き六本木ピットインで、レギュラーでプレイしてました。
●永井さんはたくさんのドラマー、ギタリストと共演されています。永井さんの曲をいろんな演奏者が演奏してきたわけですが、今回の和田さん、榎本さんについて、彼等ならではの魅力、そして聴きどころなどを教えてください。 (永井)和田さんに関しては、僕がクドクド言うまでも無く、日本を代表するギタリストですから、しっかり聴いて下さい。
●最近あった素晴らしい音楽体験。いくつかあげていただければ幸いです。 (永井)そう言えば、「BRUFORD」のDVDが、オフィシャルで出ましたね。画像が良くて感動しました。(マニアックですかね?)
●今度のライブにかける意気込みを熱くお願いします。 (永井)和田さん、榎本君との久々のトリオなんで、楽しみにしています。短い時間ですが、皆さんも楽しんで下さいね!!
|
11月25日(土)エス/TWENTY - SIX/大木理紗
吉祥寺スター・パインズ・カフェ
コンサートの詳細はこちら!!