グレン・ティルブルック、スクイーズ応援団の皆さん、いらっしゃい
このページでは、スクイーズ、グレンファンの皆さんに遊びに来ていただき、思いを語ってもらうページにしました。

第1回 2005.2.22 白木良重さん
第2回 2005.3.27 田村亜紀さん
第3回 2005.3.28 長谷川譲二さん
第4回 2005.5.4 BARGAINS 三宅修一さん
第5回 2005.5.4 保垣憲秀さん



第一回:ピクシーズ・プロダクション 白木良重さん

というわけで、第一回目のゲストは筋金入りのスクイーザー、白木良重嬢。白木さんは都内で、私と同じような仕事をしてます。つまりレーベルレーベル運営者であります。彼女はまた主なコンサートで前の方の席にしっかり陣取る、妥協なき音楽ファンでもあります。そんなパワフルな白木さんが働くレーベルのオフィスにお邪魔し、お話をうかがいました。

まずは白木さんの持ってきてくれたスクイーズのシングル盤を見て・・・

MP:あ、Temptedとかもある・・すっごーいい。へぇ〜、白木さんって、すっごいファンだったんだね!

白木さん(以下Y):すっごいファンだったのよ。でも住居の狭さにたえかねて、これでもYahooオークションで大分売っちゃったのよ。

MP:すっごい〜ぃ。しかし、こうしてみるとアートワークいいよね、スクイーズってね。高く売れるんじゃない? こういうのって。

Y:いや、これは売れ残っちゃったやつ。もっとね、膨らんだ変型ジャケットとかもあったのね。そのヘンは売れたんだけどね。なにせ部屋が狭いんで、心を鬼にして売りましょう、とかいって、売っちゃったのよ。

MP:すごいね。グレン本人に見せたらびっくりするんじゃない? あ、これ、Annie Get your gunのシングルだ。すごーい。(と、すごいを連発)

Y:トレーナーとかTシャツも10着くらいある。

MP:ウッソー(笑)。(まだシングルを見回して)あ、すごい、これなんかヴァージョン違い。

Y:そう、こっちを後に買ったんだけど、後から買った方がミントで綺麗だったから。

MP:あ、ほんとだ。へぇー。あ(値札を発見して)Tower Records 450円だって。しかし、すごいね、昔っからのファンなんだね。えーっっと、私まだスクイーズって全体を把握してなくってさ(と、ディスコグラフィーを取り出す)、白木さんって、スクイーズのデビュー当時からのファンだったんですか?

Y:いやいや、「Argybargy」の頃よ。

MP:あ、でも早いじゃん、80年。きっかけは?

Y:きっかけは・・っていうか、流れ? ほら、ニック・ロウ好きで、コステロ好きで。そんなので、ピーター・バラカンさんだか、佐野元春さんのラジオで聞いたのがきっかけだったのよね。「Argybargy」って、キャッチーで、それでいてひねくれたメロディの曲が多くて。ちょうどこれで初めて聞いたのが良かったと思うんだよね。それからすごく好きになって・・・。

MP:でもさ、80年代のこのころ、って何が流行ってたっけ?

Y:当時はね、まだ若かったから、イギリスとアメリカの区別がなかったんだよね。アメリカン・トップ40研究会とかにも入ってたんだけど、なんかほら、当時はやってたジャーニーとかさ・・

MP:あ、それそれ! 私もジャーニー、聞いてた。どっちかっていうと、そっちが日本の洋楽のメイン・ストリームだよね。

Y:そうそう! だからそういう物も聞きつつ、でも、なんかしっくりいかないっていうか、それはそれで楽しいんだけど、スクイーズみたいなのを知ると、このヒネクレかげんとかが、今まで聞いてきたのと違って、すごい新鮮だったわけよ。

MP:でもさ、それで例えば「ミュージック・ライフ」とか買ったところでさ、こういうのって、載ってたわけ?

Y:いや、でもミュージック・ライフもヘンなところがあって、1ページだけニック・ロウのモノクロ写真とかがあったりした時もあるのね。だから好きな人がいたのかなぁ、と。ま、でも、スクイーズまでは出てこないけどね。

MP:そうだよね? だからどうやって知るのかなぁ、と思って。私も当時はミュージック・ライフとか一生懸命読んでたけど、スクイーズとか全然知らないもん。

Y:そう言われると確かに。そうねぇ、何かなぁ。でもあの頃って、今と違って情報がなかったから、例えばニック・ロウが好きになりました、じゃあこの人がプロデュースしたのがコステロです、って、そうやって勉強していったのよね。それでね、やっぱりラジオだったと思うんだよなぁ。でさぁ、あとはとあるライターさんが、Rock Showとかにヘンなコラムがあって・・・。例えば、ベイシティ・ローラーズって流行ってたじゃん? で、ローラーズが好きなら、ニック・ロウも気に入るはず。なかなかイカしたオヤジで、Bay City Rollers We love youっていうふざけた曲だしているんだけど、すごい一流のポップ職人で・・みたいな事を書いてたのよ。で、あたしはそれでニック・ロウを知ったのよ。

MP:うわ〜、そうなんだ。すごいねぇ。

Y:で、秋葉原にいって、スクイーズってバンドのLPを下さいって言って・・あの時ってA&Mだったかなぁ。そんなこんなで、いろいろ勉強しているときに、雑誌のレコード屋の広告とかで好きなアーティストの名前みつけてさ。で、西新宿に始めて行ったのよ! そしたら、もう西新宿は、私にとっては天国で、「パブロック」って柵ができてんのよ! これだけでもう驚きで。で、スクイーズ・コーナーも、がーんとあって。それで、私が当時持っていたのは、アルバム1枚だけだったから、それ以外にもこんなにあるんだ、って足しげく通って、ちょこちょこ買ったりしておりました。

MP:すごいねぇ。でも当時、スクイーズってどのくらいファンがいたの? 例えば自分の周りにいた?

Y:いやいや、独りもいなくって。

MP:そうだよねぇ! 私の周りにもいなかったもん。で、それからずっとファンだったわけ?

Y:いや、実は申し訳ないんだけど、ここまでかなぁ、(と「Frank」を指さす)。イギリスに行ってライブを見たのが「Frank」の時だったの。実際、熱心にちゃんと聴いてたか、っていうと、「Difford & Tilbrook」の前まで。

MP:あぁ、じゃあやっぱりパブロックの頃までなのね。こっから、やけにポップだもんね。

Y:そうそう。あんまり大きな声じゃ言えないんだけど、このヘンから、どの曲がどのアルバムに入っているとか分らなくなってくる。自分自身もさー、歳とってくるから、覚えにくくなるじゃん(笑)

MP:ははははは(笑)

Y:前は、お金なかったから、同じアルバムを何度も聴くわけじゃん。

MP:そうそう。学生時代はそうだよね。じゃあ、来日した時は、もうファンじゃなかった感じ?

Y:いやいや、来日した時は、パブロック仲間の友達も沢山いたから、狂喜乱舞で、出待ちもして・・

MP:おぉ! 

Y:それがプロモーターがけっこう緩くて、ON AIRでコンサートだったんだけど、終わった後、車じゃなくて歩いてどっかに移動していったのよ。だから付いて行き放題で、付いていっちゃー、もう皆にサインもらって。そういう取り巻きが20〜30人いたかなぁ。

MP:へぇ! そんなにいたんだ!

Y:そう、だから来日を待っている人は、すごく待ってたんだよね。だから、もう夢のような来日だった。

MP:そうだよね。だって、「Argybargy」とかパブロック時代には来日してないんだもんね。

Y:まさか今になって来るなんて、というのは、あった。

MP:その時って、メインというか日本の洋楽マーケットの中でのスクイーズの盛り上がりってあったのかね? 

Y:うーん、けっきょくスクイーズって、キンクスとかと同じでさ、いわゆる音楽ファンしか聴かないのよ。音楽ファンといっても、ほんと限られた音楽ファン。けっきょく派手な盛り上がりはないのよ。それでもやっぱり来日のニュースは一部の人には、狂喜乱舞して迎えられたって感じかなぁ。

MP:そっか。じゃあインタビューとかそういう記事って載った?

Y:うーーーーん、記憶にないなぁ。なんかキャアキャア写真撮ったりしてたんだけど(笑)。根がミーハーだからねぇ(笑)。

MP:いい〜じゃん(笑)!! それ基本だよぉー。

Y:そう、動くスクイーズっていうってのをさー。もうビデオでしか知らないわけだからさー。生で動いてるよー、みたいな。ドラムの人、こんな背が高いんだぁーーとか、そういうの(笑)。そういう事しか覚えてない。

MP:たしかこの時ってベースの人が黒人だったんだよね。

Y:そうそう。

MP:もうオリジナルは、グレンとクリスだけだよね。しかしさ、そういう時ってさ、グレンが素敵とか、クリスが素敵とか、そういうパーソナルな人気ってのはあるわけ?

Y:いや、それは全然なかったと思う。

MP:そうだよねぇ。

Y:私は来日前に、向こうで一度見ているからそうでもなかったんだけど、こういうポップなバンドってライブが弱いっていう先入観があってさ、ライブが終わって、すっごい良かったってのが、もう衝撃でさ。みんなもう結構おじさんなのに、すごいがんばっててさ、ライブがエキサイティングってのが、ね、すごく良かった。ポップだと小さくまとまっちゃうことが多いんだけど、私も初めて向こうでライヴをみたときは「あぁ、こんなにすごいんだ」ってすごく感動したのよ。

MP:そうか。でもなんか向こうのTop of the popsに出ているビデオとか見るとさ、すごい格好させられててさ、なんかアイドルっぽく売り出していた時期もあったみたいでさー。

Y:そう、そう、イギリスではそうらしい。

MP:グレンもクリスもめちゃくちゃハンサムってわけじゃないし無理あるよね。

Y:まぁ、時代だよね、たぶん。80年代とかね。

MP:そっか。しかしファンクラブもあったんでしょ? 

Y:そう。イギリスではすごい人気だった。だから私たちはイギリスのファンクラブに入ってたの。

MP:すごいよねぇ!(笑)

Y:しかも住所を見て、A to Z(ロンドンのストリートマップ)を買って、捜して行ったのよ。で、地下の白い事務所で、おばさんがその場でキーパンチしてくれて。名前綴ったらファンクラブカードその場で作ってくれて、バッチをもらって、その時に出てた会報をもらったの。で、そこにあるトレーナーとか、あるもの全部買ってきた。

MP:だからトレーナーとかが10着あるんだぁ。でも、それ売っちゃったってのが悲しいよね。

Y:いやいや、売ったのはシングルだけで、トレーナーとTシャツはまだあるのよ。

MP:それ、今度着て来てよ・・・・そっかーそんなに思ってもらえて、グレンも幸せもんだよねぇ。

Y:そうそう。しっかし、可愛かったんだよね、スクイーズのTシャツのデザインとか。

MP:しかし、白木さんの友達で誰かもっとファンにいないかなぁ。このページのゲスト募集してんだ。当時のこと語れる人。たとえば出待ちして、ついていったら、グレンが居酒屋で何食べてた、とか。

Y:いやいや、ついては行かなかったのよ(笑)。途中まで一緒に歩いていっただけで。写真撮ったりしてさ。・・・・当時のこと覚えている人ねぇ。今度ちょっとさがしてみるよ。

MP:当時の写真とかある?

Y:さがせば、絶対にあると思うよー。はずかしーーーーっ(笑)!

MP:しかしすごいよねぇ。20年以上前だもんね。あ、でも来日は10年くらいか。

Y:(ディスコグラフィーをながめながら、後期の方を指さし)うーん、でもこのヘンはどうかなー。買ってないかも。やっぱり私は初期の頃だよね。このヘンは・・・・わからないや。しかし、グレンが来て歌っても、そうなんだけど、やっぱり初期の曲をやると盛り上がるのよね。

MP:日本では初期がカリスマチックなんだろうね。

Y:日本では特にね・・(さらにディスコグラフィーをながめながら)あ、これは?
(Incomplete Glenn Tilbrook) これは出さないの?

MP:そうそう、だからこれを来日記念盤で出すの。

Y:あ、そうなんだぁ。これってデジパックだったじゃん?

MP:そうなのよ、だからちょっと残念なんだけど、日本はデジパックは高いから、Pケースにしてさー。

Y:そういえば、ボーナスCDついてたじゃん? あれは?

MP:実は、それをつけて出したかったんだけど、オファーしたら断られちゃった。どうやらあれはUKの初回盤だけにしときたいらしい。そのかわりボートラ(ボーナストラック)は4曲もらえるんだけど。まぁ、これももう出てから時間たってるしさー、今さら出しても、そんなに売れやしないと思うんだけど、せっかく来日するし、なんらかの出しものがないとさー。

Y:そうよねぇ。何もないと困るもんね。それでまた次の新譜ができればね。

MP:そうそう。今回はツアーにしてもそうだけど、次回のためのトライアルっていうかね。そういうのができて、次につなげられればいいな、と。

Y:それこそ来日の時にボートラ用にライヴを録音するとかさ。

MP:実際録るのは、好きな人で、この前もそうだったけど、しょっちゅう録るのは録っているみたいなんだよね。

Y:いや〜しかし、日本人は一緒に歌うからさー。あれはあれで、録るといいよね。この前もすごかったよねぇ! 男の人とか、ほんとにさー、すっごい大きい声で歌うよね。

MP:アーティストにとっては、あれは、うれしいよねぇ。まぁ、でもホント、グレンは頑張り屋さんで努力家で、本当に素晴しいよ。

Y:ほんとあんないい人だとは思わなかったよ。(白木さんは、前回の来日の時にCDの即売を手伝いに来てくれたのでした)

2月21日(月)ピクシーズ・プロダクションにて
 
ピクシーズ・プロダクションのホームページはこちら
ロック、フォーク系他、ケイト・ラズビーや、ジョン・マカスカーなどケルト系も充実してます。
 
 
 



第2回:田村亜紀さん

さて、今回は、フリーランスの通訳/翻訳家で、クロスビートなど、シンコーミュージックの各雑誌を中心にご活躍の田村亜紀さんに登場してもらうことになりました。なんと彼女は私の大学時代の後輩でもあり、同じTOP40愛好会の仲間でもあったのでした。私がカルチャークラブや、ポール・ヤングをおっかけている間に、彼女はしっかりスクイーズを聴いていたわけだから、偉いぞ、さすが私の後輩!(笑)

MP:こういうウチのページの取材ってさ、いつも何にも考えてなくってさ。質問もろくに準備してないんだけど、とにかくスクイーズのこと教えて!って感じ。

T:いや〜、私よりジョージさんの方が詳しいから(このジョージさんには後で登場してもらいます)。多分ジョージさんが聴かなくなった頃に私が聴きはじめたんですよ。(笑)

MP:いつごろからのファン?

T:『Babylon And On』からなんですよ。アメリカであの曲がヒットするまではその存在すら知らなかったという。その後で、ベスト盤とかをさかのぼって聴くようになって・・・・ほら、何しろ私たちTOP40だから(笑)

MP:(笑)貴重だなぁ、それ。けっこう話聞く人、聞く人、全部初期なんだもん。

T:あー、わかる、わかる。皆さんきっとファーストの頃からちゃんと聴いてらっしゃるんでしょう。でも私は元々洋楽聴き出したのが遅いし、ずっとTop40が情報源だったから、アメリカでヒットしなければ分らなかったですよ。あのヘンのシングルでヒットした曲から入って・・

MP:Hour Glassとか? 

T:そうです。Hour Glassが多分一番最初。だから全編あぁいうポップな感じだと思っていて・・あれは87年だから、もう大学に入ってたんですよね。で、誰かにスクイーズはいいって言ったら、たぶん、それ、ジョージさんだと思うんですけど、「元々はあぁいうバンドじゃなかった」みたいなことを言われて(笑)・・・「あのバンドはパブロックなんだよ」って。で、だいたい「パブロックってなんぞや」ってそのヘンから分らない状態だったわけです。

パブロックっていうとエルビス・コステロとかそのヘンと一緒なわけじゃないですか。当時は彼の曲もアメリカではそこそこチャートを登ってたけど、どうも私の中ではスクイーズとは結びつかなかったんですよね。しかもパブロックってひと括りで言われてしまうと、無知な私にはちょっと近寄りがたいというか、まだその頃はあまりお酒も飲んでなかったし。(笑)

MP:ははははははは(笑) 

T:まともに聴いてないから全然わかんなくて余計勝手なイメージ膨らむわけです。すごいコアなファンがいて、「何、こんなのも知らないの?」みたいな(笑)、そういう玄人の人たちがみんなで聞いてて、こうしみじみと歌詞とか味わってる、みたいな。(笑)

MP:なるほどねー。

T:だから、ってことは私が気に入ったこの『Babylon And On』は彼らにしては異色作なのかあ、と思うとなかなか勇気を出してさかのぼれなかったんですよ。当時はレコード買うお金だって限られてたから、ハズレは怖かったしね。(笑) だけどセールか何かで凄い曲数入ってる外盤買って、それを聴くうちに、「あぁ、多分この人たちだったら、どんな曲調であろうと聴けるんじゃないかな」と思って。それで徐々に初期のアルバムも買ってみよう、みたいになったんです。

でも全然悪いわけじゃないんだけど、結局のところリアルタイムで聴いてインパクトがあったものに比べると、後追いはどうしても印象薄くなりますね。まとめて聴いてるせいだと思うんですが。まぁ、勿論(初期は)名曲多いし、彼らがライヴで歌うのも圧倒的にそっちの方ばっかりなんだけど、やっぱり自分のその時の学生生活とか、会社入ったりとか、そういうことをリンクできるのは、やっぱりリアルタイムで待ち構えて聴いた新作の方なんですよ。だからどうしてもそっちの方が思い入れが強くなっちゃって。

MP:ライヴは見た?

T:見ました。

MP:偉いねぇ。 

T:いやいや、偉いねえって、ただのファンですから。(笑) あの時は通いましたよねー、やっぱ。クアトロとか……

MP:クアトロで何回やってた?

T:全部クアトロじゃなかったと思うけど、3回行きましたよ。で、最後の日はライヴ終わってからメンバーが出てきて、すごい寒い日だったんですけどあのクアトロのビルの前で出待ちしてたファン全員相手に、その場で大サイン&撮影&握手会が始まったんです。(笑) あれは凄かったなあ。で、断片的にしか覚えてないんですけど、クリスが確か、赤のタータンチェックみたいなジャケット着てて・・・彼、すごい小さいんですよ。

MP:あぁ、そうだろうね。グレンも大きくはないもんね。

T:ですよね。クリスはホント、ちまっと丸っこい感じで、ファンに囲まれると埋もれちゃって分らない。(笑)

MP:はははははははは(笑)

T:で、ドーンとぶつかっちゃったりして。おっと、なんて(笑)ほんとに可愛いなぁ、という。あと取材の時に2回くらい会って。 

MP:どこが取材してた? 

T:クロスビートのに立会いさせてもらって。1回目は駒形さんとロンドンだったんですよ。えっと、93年の秋ですね。その時はライヴもロイヤル・アルバート・ホールで観たんだけど、取材はロンドンの市内のハイソな感じのプチホテルで・・。ちょうどあの時プチホテル・ブームとかで、すっごい内装凝った感じのところで取材をやったんですよ。ナンか凄く憶えてるのは、グレンが・・・『Some Fantastic Place』が出た直後のプロモの時だったんでポール・キャラックが一緒だったんですけど、私たちが行ったらポールはもう来てて、でもグレンの姿が見えなかったんです。

結局10分ぐらい遅刻だったのかな。あのまんまるい柔和な顔を軽く上気させて入ってきて、「いやーゴメンゴメン、車駐めるとこ見つからなくて」ってのが第一声でした。あのアルバムのインナー・スリーヴと同じレザーのウエスタン・ジャケットみたいなの着ててね。私はただのファンですから、うわ、あれ自前だったんかい!みたいな。(笑) ただ、ここで言うのもナンですが、私は元々どっちかというとクリスのファンだったんで・・・(笑)

MP:いや、いや、いや、いや、いいですよー(笑)

T:勿論ポール・キャラックに会えたのは嬉しかったけど、あぁ、クリス来ないのかぁ!って少々落胆したのを憶えてます。2人ともすごくステキでしたけどね。

でも実はその時ちょっとびっくりしたのは、彼らみたいな音楽やってる人ってあんまりこう、私の勝手な思い込みなんですが、「もっと有名になりたい」とか「売れたい」とかそういうのってないのかと思ってたんです。自分の好きな音楽やれてれば別に売れなくても何でもいいよ的な、言い方悪いですけど音楽バカ的な。(笑) 

でもグレンに会った時にね、間違いなく“スター”のオーラを感じたんです。彼の中で意識として「音楽をやってるからには人に聴かれなきゃ駄目だ」っていうのがすごくある人だなぁ、と思った。

MP:それはあるかもね。

T:それって私にとっては正直意外だったんです。話を聞いてても、ちゃんとビジネス的な部分を考えてるのが言葉の端々に分かったし・・・ちょうどCDを持っていってて、私はジャケットにサインしてもらおうと思ってブックレット差し出したんですが、グレンはわざわざ自分の写真があるページを開いてサインしてくれたんですよ。(笑)それが妙に印象的でしたね。

で、今こうしてスクイーズが活動休止してみて改めて振り返ると、思うにクリスの方が私のイメージに近かったんじゃないのかな、と。どっちかっていうと引きこもって内向的な感じと言うか(苦笑)・・・グレンは友達がいっぱいいて、いつも色んな人と交流して、絶えず発信してないと気が済まないすまないタイプなのかなぁ、と。それはすごく意外だった。ほんと2人とも同じような感じの人だと思ってたから。

MP:ロイヤル・アルバート・ホールの時ってどうだった?

T:あの〜、もうねぇ、ライヴは素晴しかったですよ。行く前からラジオで放送したライヴ聴いたり、ビデオとかで観たりして知ってはいたんだけど、ホントにお客さんみんなが歌詞完璧に歌えるんですよね。あれは最高です。ラストのLabelledwith Loveはまさに圧巻で、もうイントロが流れた瞬間に、グレンが歌わなくてもオーディエンスが歌い出して、大合唱になって・・・勿論その後の日本公演でもお客さんみんな歌ってましたけど、イギリスの場合はほとんど国歌とか、自分の好きなサッカー・チームのアンセムとかと同じレベルで、みんな・・それも若い子じゃなくて、いい歳したオジサンオバサンがもう、歌う歌うなわけですよ。(笑)

MP:あれは、すごいよねぇ。

T:だからね、やっぱ百聞は一見に如かずと言うか、如実にその中に入って、自分も一緒に歌うと、もの凄い感動というか。

MP:あぁ、分るなぁ! 現場に来ました、みたいな、ね(笑) 

T:自分もその中に入れて、同じ感じで歌えるのがすごく感激したし・・・結局日本ではクアトロぎっしりぐらいのレベルだったわけだけど、そんな5,000人とかの人たちが一緒 に歌うようなバンドではなかったわけじゃないですか。しかもあんな壮麗な場所でね。だから余計に凄い体験をした、夢が叶ったって感じでした。その後で日本に来た時に、やっぱりほとんどの曲はみんなイントロ聴いた途端に歌ってて。だから、よかったぁ、皆、勉強してきてるなぁ、と。(笑)グレンもクリスも凄く嬉しそうだったし。

MP:そうだよねぇー。私も勉強しなくちゃ、っていう。

T:(笑) 歌詞、難しいですよね!言葉数多いし、あれはもうポエトリーの世界ですからね。

MP:ほんと、そうだよね。クリスは、天才だよねぇ。

T:私は彼すごく好きなんです。歌詞もそうだし、あのダミ声も好きだし。

MP:いいよねぇ。ただ、相当難しい人みたいよ。

T:そうだと思います。かなり神経質そうな感じ。来日した時のクロスビートの取材で、相手はクリスとグレン2人だったんだけど・・・まだポリドールだった頃、大橋のオフィスでね。ちょうど2月で、確か取材日が14日だったんでバレンタインのチョコレートを持 っていったんです。(笑)けどその時もね、ほら、アメリカ人だったらその場でバリバリっとか包み開けたりするじゃないですか。でも彼らは、まあオトナだからと言うか、そもそも日本みたいにチョコレートをもらうって言う習慣がないせいかも知れないけど、すごい丁重に「サンキュー」とか受け取ってくれたんだけど袋から出しもしない。(笑) 取材中もずっとそばに置いてるだけで・・・私は場が和めばいいなと思って持って行ったつもりだったんだけど、かえって戸惑わせちゃったのかも知れませんね。(笑)

まあそれはそれとして、その取材の時も、何となくグレンが自分ひとりで喋らないように、気を遣ってクリスに話をさせてるって言うか・・・

MP:あ、その感じ分るなぁ〜。

T:グレンひとりで多分話はできちゃうんだけど、クリスをちゃんと立ててあげてる感じでした。クリスはあの通りマイペースの人だから、あまり即答ってことはないんだけど、訥々といつまでも言葉が出てくる感じなんです。だからグレンがそれを辛抱強く引き出してフォローするみたいな。合いの手の入れ方が絶妙なんですよ。 

MP:なんか結構本読んだらさー・・、あ、本読んだ?

T:いや、まだ見てないんです〜。

MP:本読んだら、けっこうショッキングでさー。私、まぁグレンやるって決まった時 に、まず本が先に手にはいったから読んだんだけど・・もう、なんていうか、この人たちには、もうつきあいきれない!って思って。

T:(笑)どういう意味で?>>

MP:なんていうか・・どういうの・・うーん、なんていうか、まず・・とにかくダメ だよね。

T:はははははは(笑)

MP:特に初期の頃。バカじゃないの?みたいな。で、グレンとクリスの関係って、なんていうか、どっちかっていうと、夫婦みたい・・・うん、あれは夫婦だね。完璧に。もっのすごいお互い好きなんだけど、うまくいかない、っていう。

T:好きだから余計うまくいかないっていうか。

MP:そうそう、そんな感じ。で、「僕はこう思ってたのにー」みたいな。で、お互い相手が結婚すると「あぁ、この友情は終わりだ」って一緒に同じ事思っている、みたいな。 クリスは「グレンが結婚した時にそう思った」って告白してて、グレンも「クリスが結婚した時にそう思った」って、けっきょくお互い同じ事思ってんのね。で、それを 直接本人には言えず、本の中で相手に伝えている、っていう(笑)まぁ、わからないでもないんだけどねー。お互い好きすぎるんだろうね。

T:身体の一部みたいな感じですかねぇ。で、身体の一部なのに、なんで言うこと聴かないんだってお互い思ってる、みたいな。(笑)

MP:そうだよね、きっとね。ところで、取材したときの記事って手にはいらないかな ー。 

(と、ここで内輪話:もしうまく許可がとれれば、こちらに掲載できるように交渉してみます!)

T:今、でも私もここで話ししてて、けっこう覚えてなくて、がくぜんとしてます。

MP:そりゃーそうよー。私だって去年グレンやったときは、まさかそんな事になると は思ってないもーん。なんでアイリッシュトラッドの私がこれやってんだろ、って。

T:でも、ほんとあの人たちはねー、いいですよね。私も今だに時々引っ張り出しては聴いてるし。聴き出すと止まらなくて。

MP:私も聞いていくとね、『Babylon And On』くらいが一番好き。あの方がやっぱりグレ ンっぽいと思うんだけど。パブロック時代って評価高いけど、けっこう無理してたん じゃないかと思って。

T:初期の作品って噛めば噛む程ってのはあるんだけど、さっきも言いましたが私はどうしてもアルバム通して聴くよりはライヴ盤とかでピックアップして聴く形になっちゃいますね。通して聴くのはやっぱりリアルタイムで新作として買って聴いたやつ。

MP:なるほどねー。

T:まあそれにしても、考えてみるとスクイーズとしての来日だって10年以上前の話・・お、恐ろしい。自分の歳をしみじみと感じますね。(笑) いや、しかもさっき『Some Fantastic Place』のCD引っ張り出してきて、そういやサインもらったんだよなあって急に思い出して開いてみたら、私自身はもうそのロンドン取材の時にグレンとポールの2人にもらった記憶しかなかったんだけど、開けてみたらピート・トーマスのサインもちゃんと入ってるし、クリスのサインも入ってたんですよ。(爆笑)

MP:はははははは、なんだ、もらってたんじゃーん、みたいな(笑)

T:何やってんだ私!って。(笑)

MP:クリスもいつかまた日本に来てくれるといいんだけどね。

T:そうなんですけど、あの人はすごくシャイだから、グレンみたいな旦那のような存在が(笑)引っ張ってくれないと絶対、公の場には出てこないだろうなぁ。

MP:あと、飛行機ダメなんだってね。・・・まあとにかくほんと、グレンのライヴには是非来てねー。

T:ちゃんとチケット買ってお金払っていきますんで。(笑)

MP:あ、ありがとう!! いや〜なにせ貧乏ツアーで、申し訳ない! こんなに協力 してもらってんのに。本来ならご招待しなくちゃいけないんだけど、すまない!

T:ツアーと言えば今回、すごい所まで行きますよね。

MP:いや、数多くやりたいって言われて。しっかしパワフルな人だよね、グレンはね。前向きで、パワフルで。

T:人の前で何かやるのが好きなんですよね。

MP:スクイーズのライヴとか、ビデオでしか見てないけど、バンドをひっぱってんのは、グレンだしさ。

T:そうですね、間のとりかたとか、人心掌握っていうかホント上手ですよね。まさにバンマス。(笑)どんな大きいところでも小さいところでも、来たお客さんはみんなきっと満足して帰っていくと思いますよ。あんな可愛いらしい声してるけど・・・

MP:声、いいよねぇー。

T:でも本人に会うと、あー普通の男の人なんだなぁ、って思うんですよね。(笑)そんなの当たり前なんですけど、歌ってる時の声があんまりスウィートなので。

MP:この前、資料を読んでたら、グレンったら、子供の時から、近所の人の家の扉を たたいて、歌ってたんだって。近所の人が何かなと思って扉をあけると、子供のグレンがそこに立って歌っている、っていう(笑)。5才くらいのときから、やってたらしいよ。なんかそれ、すっごい分るような気がする。 

T:きっとあのままの顔してたんでしょうねぇ。(笑)

MP:そうそう、ベビーフェイスだしね! 可愛いよね、本人。

T:超童顔ですからね。

MP:今も変んないよ。ほんと変らないよ。

T:写真みると、ちょっとシワが増えたかなぁと思うけど・・・(笑)

MP:でも、すごい若く見えるよ。デブっているのは、デブっているけど(笑)。それになんというか、ものすごいエネルギッシュだしさ。

T:ツアー楽しそうですねぇ。ずっとついて回られるんですか?

MP:空港から空港まで、ね。でも、大変だよ。ギター2台もってさー。両手あけなきゃー、リュックでいかなきゃーみたいな感じ? グレン荷物が多いんだもん。なんでこの人、こんなに荷物多いーの?みたいな。なにせギターが2台あるから・・・ ・それから扇風機がいるのよー、ステージで。それMUSTなのよね。だから扇風機とギター2台、もって歩いてツアーする、という(笑)。8月のクソ暑いのに(笑)あと タオルはそれぞれの会場に宅配便で送っておくとして・・・・グレン、ものすっごい 汗っかきだからさー。で、扇風機も一台ずつ地方に送って宅急便で済ませたいんだけ ど、そんな予算はないぞ、と。だから扇風機は、ギターと一緒に持って歩く、と。 (笑)

T:うわあ、大変。グレン共々頑張ってくださいねー!!


でてくる、でてくる、当時の貴重なプレス資料、セットリストなど。
なおこれら貴重な資料はお借りしてMPも勉強させていたいております。ありがとうございます。
 



第3回:長谷川譲二さん

さて次は同じくTOP40愛好会の先輩である長谷川譲二さん。ジョージさんはにかく我がTOP40愛好会の中で、最も音楽に詳しく、私も様々な音楽を教えていただきました。ジョージさんにいただいたカセット・テープは、今でもたくさん大事にとってあります。そういや、コステロやニック・ロウを初めてきいたのも、ジョージさんがくれたカセットでした。
 

H:とりあえずこのヘンの音楽では、俺はやっぱりエルビス・コステロだなあ。コステロが78年にワーナーではじめて「This year's model」っていうアルバムを出して、 それがものすごくいいアルバムで。それでエルビス・コステロがアルバムを出していく過程で、いろんな人とコラボレーションしたりとかした中で・・・・全英 TOP20って当時あったじゃん? すでにスクイーズがチャートにちょこちょこ入って たから、その辺のシングルは聴いてたんだけど・・・・

MP:大貫憲章さんとか、あのヘンですか?

H:そうそう。そのころは、そのへんのエレポップデュオと変りないなぁと思ってたから・・・・まあ、ヴォーカルはヘンな感じのユニゾンだったり。高音と低音の(笑)。それがへんな肌ざわりで、曲はそれなりにキャッチーだけど、まぁ特に意識はしてなかったのよ。で、ね、81年かな。エルビス・コステロはその間もずっとおっかけてて・・・で、当時って日本盤って海外で発売されてから3ケ月後の発売だったわけね。すっごく遅くて。当時横浜に住んでたんだけど、石川町にタワーレコードができたかできないかって頃で、で、奥まで歩いていくと、レコード・プラントっていう輸入盤屋さんがあったんだよ。そこに日本盤より早くアメリカ盤が入るんで、いつもアメリカ盤を・・・で、エルビス・コステロの・・たぶん4枚目なんだけど、「Trust」っていうアルバムがあって、それを買ったの。

それエルビス・コステロがあんまり好きじゃないアルバムらしいんだけど、すごいいい曲ばっかりはいっているアルバムでね。そのB面の1曲目に「From Whisper to Scream」っていうのが入っていて、それがコステロとグレンのかけあいなのよ。その時に初めてグレン単体の声を聴いて、曲もビートにのって、キャッチーでかっこよかったし、すごくスイートで。それで、あぁ、いいなぁ、と思ったのが、最初。

当時アルファレコードが当時YMOがすごく当たって洋楽にも本腰入れ始めた頃でさ。ほら、ファーストとセカンドくらいの頃って、A&Mがちょうどキングレコードに版権があって、それがちょうどアルファにうつる微妙な時期で、日本盤がちゃんと出てなかったような記憶があるんだよね。で、「Argybargy」ってのが、はじめて・・・ニューウェイブってことで、いろんなやつとまとめて出た記憶があるの。ライヴワイヤーってグループとか、あと2枚組のA&Mのアーティストを集めたチャリティアルバムとか。

MP:へぇ〜。

H:で、「Argybargy」を聴いた時に、以前のアルバムと全然違ってて、バンドサウンドで、すっごくかっこよくって・・。あ、コステロにも共通するところがあるなって、思って。で、けっきょく、俺ってTOP40愛好会のころから塗壁みたいな厚いサウンドが嫌いでさー(笑)。バンドの、人がやっているよーな、単体の・・・・楽器毎の音がちゃんと聞こえるみたいな、そういうのが好きなんだよね。で、スクイ ーズもそういう音でなおかつポップだったから。今聴くと、普通にいいメロディアスな曲と思えるんだけど、当時はまだ洋楽歴もなかったから、その時、聴いてた時は、他のバンドと違って、すごいヘンなメロディなんだよね。それで、なんか耳をひかれて。それが始まりかなぁ。で、コステロの「Trust」につながるわ け。

だからね、最初に買ったのは、ジャケットもいかにもコステロっぽい「East Side Story」。「Argybargy」は誰かに借りたんじゃないかなぁ。「Trust」でグレンの声きいて、いいなと思ってたから。

MP:「East Side Story」はコステロもプロデュースで参加kしてますもんね。

H:そう、だからまぁ、間違いないだろ、って事で。で、実際、すごく良くって。そっからだね。これは本当にいいアルバムで。ポール・キャラックとのかけあいの曲と かも入ってて。

MP:「Tempted」ですね。

H:これはポールも自分のソロでもやっているし・・・・その後にニック・ロウが、自分のバンド組むんだけど、その時にもキーボディストとしてポール・キャラックが入って、ステージでポール・キャラックのコーナーがあって、そこで必ず 「Tempted」と「How Long」をやるんだよ(笑)。あとは「Out of Touch」。そこら へんは必ずやるっていう(笑)

で、翌年ポール・キャラックはバンドを抜けて「Suburban Voodoo」っていうすごい キャッチーな「I need you」とか入っているすごいいいアルバムだして。それで前後 するけど、ニック・ロウとエルビス・コステロと平行してスクイ−ズのアルバムも買って・・それであとは同時進行って感じかなぁ。俺が田村さんに「スクイーズはパブロックだから」って言ったっていうのを聞いたけど、それ、俺、記憶にないんだよねー(笑)パブロックという言葉は、積極的に使った記憶無いんだよね。パワー・ポップって呼び方は好きだったんだけど。

MP:彼女は「Babyron and on」から入って、その前が真っ白だったみたいですよ。や っぱりTOP40愛好会だから。「Hour Glass」とかそのヘン。

H:「Hour Glass」はビデオも可愛いしねー。

MP:そう! グレンも、クリスも可愛い! でもあの時、スクイーズ本によるとクリスは(アルコール中毒症で)一番体調が最悪の時だったみたいですけどね。

H:でもさー、みんなそんなに好きじゃないかもしれないけど、「Sweets from a stranger」とかさー・・。

MP:「Sweets from a stranger」はもちろん「Difford & Tilbrook」とか、このヘンをほめるのは実際、ジョージさんくらいかも!

H:あぁ、そう!?

MP:でも、ジョージさんがいいっていうなら、いいのかもなぁ。もう一度ちゃんと聴 いてみよう。

H:「Sweets from a stranger」は、日本盤が出る前に、やっぱアメリカ盤で買ったんだよね。当時アメリカ盤が・・・レコードジャケットが要するに折り返しの厚紙じゃない? で、その厚紙がはじっこがベロみたいに延びてて、二つ折りになってて、ちょうどジャケットのまん中くらいまで、ぴっ、と折れるようになってて、そこにツアースケジュールが載ってて、それがマジソン・スクェアー・ガーデンまでいくのよ。だから、もう、この人たちがちょっとした間にこんだけ売れるかなぁ!すっげーなー、みたいな(笑)すっごいいい曲も多いし、すごいいいアル バムなんだけど、この後、あっさり解散しちゃうんだよね!!

MP:当時バンドの関係最悪だったみたい。グレンってホント楽しい人で、どんなつらい時でも笑いが耐えない人なんだけど、あの時ばかりは「笑いがまったく生活の中から消えてしまった」と後から本で言っているくらいの暗黒時代だったらしい。

H:で、その後「Difford & Tilbrook」が出た時に、やっぱり「Love's Crashing Waves」のビデオはピーター・バラカンさんの夜中の番組で流れて・・・

MP:それ、誰かも言ってた。白木さんも言ってたなぁ! 

H:で、やっぱりすごく良くって。これは当時アルファから出たんだけど、当時インタビューでインタビューでグレンが言ってたことで覚えているのが、「唯一バンドが解散して残念だったのは、ギルソンと別れたことだ」って発言してて。「彼はやっぱり人間的に素晴らしくて、バンドの中でも一番いい奴だったから」って。だから印象としては クリスと噛み合ってないのかなー、みたいな?

MP:このころってクリスとグレン、ほとんど口きいてなかったみたいですよ。本に書いてあったけど。この時ってグレンの最初だったか二番目だったかの奥さんがバンドのワードロープやってて・・・・グレンの、あの時代のロングコートと髪の長いのは、この元奥さんの趣味らしいですよ。だから彼女とつきあっている間は、このスタイルだったっていう(笑)。で、クリスは当時この奥さんに、無理矢理着たくないものを着せられたりとか、かつ奥さんがツアーについてきたりして・・・・とにかく全然ダメだったらしい。

H:あぁ、そう! ビートルズと一緒だなぁ!(笑)

MP:私、ほんとあの本よんでて、クリスは知らないからほとんどグレンに感情移入して読んでたんだけど、唯一グレン、それはやっちゃダメでしょ、っていうところがあって、それは・・・ほら、スクイーズの曲作りのプロセスって、クリスがまず歌詞をかいて、グレンがそれに曲をつけてたでしょ。で、グレンの当時の奥さんたらクリスに「グレンに歌詞を渡す前に私に見せろ」って言ったんだって。で、それをグレンも了承してた、っていう。それは・・・・やっぱり一番やっちゃいけない事だよね。彼等の曲作りとか作品作りとかって聖域だから。それを許しちゃだめだよ、グレン、っていう(笑)

H:スクイーズってのはさ、やっぱりなんていうの、見る人が見ればビートルズ・フォロワーっていうか、ビートルズの息のかかったバンドというか、さ、その系列に属する人たちだってふしがあるでしょ。でも、何もそういう所まで似なくてもなーっ! (笑)

MP:ほんと、女が介入すると・・(笑)まぁ、この頃、グレンも27とかだから、しょうがないっちゃ、しょうがないんだけど。

H:エアロスミスもそうだしなーっ。でも、なんというか、このアルバムはAORで、バンドサウンドじゃなくって、なんだかカチッとしてたけど・・。

MP:そうそう、AORなんですよね!

H:でも、悪いアルバムじゃないと思うよ。

MP:あぁ、良かった! それを聴いて安心しました。

H:これって、たしか「Apple Tree」とか入っているんだよね、たしか。たしかミュージカルかなんかの曲。

MP:あぁ、そうそう、そのミュージカルの衣装やってた人が、グレンの奥さんになったんだ、たしか。

H:とにかく、そう、そういう戯曲みたいなのにもよく使われるバンドだよね。あの「Play」ってあるじゃない。あれは歌詞が全部戯曲風になっている。きっとスクイ−ズの曲って、舞台に関わる人の感性を刺激するところがあるんだろうね。

MP:おもしろいですよねー。

H:で、「Cosi fan Tultti Frutti」で、再結成ってことになるんだよね。

MP:でも、このヘンからバンドじゃなくなってきますよね。

H:そう。ギルソンとかとまた一緒にやれたのに、けっきょく離れちゃったりとかして。けっきょくやっていることはディフォード&ティルブルックと同じじゃないか、っていう感じで。曲としてはキャッチーでいい曲書いているんだけど、なんとなく違うのかなぁーと。だから「Frank」とか「Play」とか単体の曲で聴くといいんだけ ど、なんか俺的には印象が薄いなぁ、と。

MP:いや〜、だからいろんな話をいろんな人にきくと、スクイーズって圧倒的にこの ヘン(「Argybargy」〜「East Side Story」)なんですよ。でも一番売れたのは、「Babylon and On」らしい んですけどね。

H:もちろん! 全米ヒットが出たからね。やっぱりMTV時代のさ・・

MP:私は「Babylon and On」が、すごく好き。あとはこのへんの後ろの方。「Ridiculous」とかも。

 H:「Ridiculous」は、当時、個人的にもピンと来なかったし、年下のポップ好きの連中の中でも賛否両論わかれてた。すごくくぐもった感じのアルバムだね、っていうか。ぱっとしないよね、とか。「Some Fantastic Place」ってのはすごく評価が高くて、キャッチーだし。いいアルバムだったんだけど。

MP:本によるとクリスがこのヘンからやる気がなくなってきているかなぁ。

H:なんかね、バンドのグルーヴに助けられてるっていうかね。すごくね、アトラクションの、スティーブ・ナイーヴとかピート・トーマスとかが頑張っているのよ。で、バックのノリに助けられているかもね。で、グレンがソロになってからの2枚はたしか保垣(のちほど出演予定)に聞かせてもらったんだよな。すごく良いと思うけ ど。それって宅録なの?

MP:バンドサウンドですよ。グレンの自分のスタジオを使っているけど。外でも録音している。特に2枚目はかなりバンドっぽくまとまった感じ。グレンのアルバムはポップですよ。クリスのソロはね、なんか地味で、シンガー/ソングライターで、フォークっぽい。ものすごくトラッドっぽい空気もあるし、これがまぁ、好きな人にはたまらない、っていう内容なんですが。

H:クリスねえ。あのアルバムも、すげえいいよ!って奴と、売り候補って奴とで、真っ二つだったな。まあクリスは兎も角グレンっていうのはさ、ほら、本人が、この方が今はやりやすいんだろうっていうか、ソロを謳歌しているってのは、インタビューとか読 んで分るけど・・・

MP:いや、ほんと、すごいプレッシャーだったみたい。バンドを維持していくのって ・・・・

H:ただ、グレンの書く曲ってのは、やっぱりバンドの方がいいと思うんだよね。メロデ ィラインもそうだし。

MP:ほんとそう! だから絶対に来年はバンドで呼ぶ、ってグレンにも話ししている んだ。大変だけど!

H:だからこれ言われると本人嫌がると思うんだけど、やっぱりねー、ジョンとポールというかさ、敵対するぐらいの人と一緒にやらないとさー。いいメロディは出来ない。

MP:ほんと、切磋琢磨ですよね。ほんとそう。昨日、田村さんに昨日取材してて、やっぱり出たんだけど、あの二人程お互い愛しあっている二人はいない。でも、うまく いかない、っていう。ほんと夫婦みたい。

H:だから一人の方が楽だっていうのは、あるし、わかるんだけどね。

MP:まぁ、あのヘンは可哀想というか・・・すごくクリスもグレンもお互い一緒にやりたがっているのは分かっているんだけど、もう出来ない、っていう。やれば、また同じ苦悩にハマってお互い傷つく。クリスとだったらすごいものが出来るっていうのはグレンも分かっているけど、もうこれ以上無理だ、っていう・・あのへんの葛藤が、ちょっと辛いものがあるっていうか・・・・だから、グレンはクリスのことがすごく好きなのよね、よっぽど。でも、それは誰にも介入できない部分だし、けっきょくのところ二人にしか分らない事だし。 って、もちろん私も本人から聞いたわけじゃないですよ。本で読んだだけですけどね。

まぁ、でもグレンは、今、すごく楽しんでソロ活動をしている。だから私はそれを応援したいと思う。それだけかなぁ。でも、やっぱりクリスって相当変っていま すよ、グレンも変っているけど(笑)。まぁ、本、読んだだけだけど(笑)。

H:まぁ、いい詩を書く人間ってのは、基本的に、どっか変っているんだよ!(笑) やっぱりあれだけのヘンな魅力のある詩をかけるっていうのは、その時点で、きっ と何かおかしいんだよ(笑)人間的にぶっこわれてないと書けない。

MP:でも、まぁ、クリスは、天才ですよね。ほんと天才。

H:で、日常生活能力はないんだろーな(笑)。

MP:いや、だから才能のあるミュージシャンって、みんな可哀想。

H:でもグレンが一番グルーヴできるメロディを出せるのは、クリスの詩で、クリスの詩を一番生かせるのはグレンなんだよな。

MP:まぁ、でもね、グレンの2枚目にはクリスの詩の曲が久々に一曲入っていて、いいですよ。でもひどいんですよ、このアルバム。クリスのことを歌った歌が2曲入ってて、1曲はグレンの歌詞で「君はまだそんなところにいたの、僕はネプチューンまできちゃったよ、君は自分の事がまったくわかってない」みたいな、すっごいきつい歌詞。もう1曲はクリスの歌詞で「ほんとうに申し訳なかった。まだ友達でいてくれるかい?」みたいな。それを同じアルバムにいれるか!?っていう・・・・・なんか、わかんない(笑)。っていうか、これはもう夫婦!! 夫婦の事だから!(笑) 愛しあっている夫婦の事だから(笑)誰にもわかんない(笑)

H:まぁ、当人にしか分らないよな。そういや小野洋子がインタビューに答えてた時にさ、ポール・マッカトニーのことを称して、ポールはなんかでいろいろ話をしたときに、ジョンとは仲直りしたと思っている。ポールはそう思っているんでしょうけど ね、それは違うのよ、みたいないい方をするわけさ。

MP:いや、そういうのは当の本人以外、わからないって!

H:だから、おまえがきいたふうな口を聴くな、って(笑)とりあえず、「愛と平和のジョン・レノン」を定着させた時点で、俺はもう「分かってないよ」と思ったけど。俺は小野洋子嫌いだから、そうなるんだけど(笑)。ほんとこういうのは、本人同志にしか分らないんだよな。

MP:まぁ、グレンじゃなくても、アーティストの闇は深い、と思った。

H:そういうのも含めて、今、一人ってのは楽なんだろーね。

MP:うん、でも、ジョージさん、グレンのライヴ、めっちゃ楽しいですよー。スクイーズの曲が、ほとんど。2/3以上かな。リクエストもぽんぽん受けてね、すっごく楽しいですよ。ギターも、ものすごく上手いし。

H:ああ、楽しそうだねえ。いいなあ。

MP:グレンは、すごくいいバンドつれててね。日本に持ってくるのは大変だけど、がんばって実現させたい。ただキーボードがいるからこれが痛い。キーボードは、レンタルしないといけないから。でもベースが女の子でいい感じなんだ。まぁ、でもどっちにしても一回ライブ見て確認しないとダメだな。下手なバンドだったら呼ばない(笑) ・・・・こんな所ですかね・・・ジョージさんに聞かなくちゃいけないのは ・・。

H:しかしエルビス・コステロは、自分が認めたアーティストを紹介するのがうまかったんだよな。だからあの人が紹介するものはハジから聴いていったよね。スクイーズもそうだし、スペシャルズ、ロバート・ワイアットとか。ポーグス。いつの日からか、あの人も難しくなっちゃって、なんか俺、追っかけなくなっちゃったんだけど(笑)。

MP:ポーグス来ますね。フジ・ロック。

H:ほんと来るのかね、シェ−ン。

MP:あの人ヘロヘロだもん。大丈夫かなぁ。

2005.3.28 市ヶ谷パステルにて

この日またもやジョージさんにいただいたテープ。BBCの81年のライヴ。B面にスクイーズ収録。
A面がスージー&ザ・バンシーズなのが、なんとも(笑)
 



第4回:BARGAINS 三宅 修一さん

今回は、独自のポップワールドを展開するBARGAINSの三宅さんにいらしていただきました。

MP:本当に今日はありがとうございます。

三宅さん(以下M):いや〜僕、実際、曲タイトルとかちゃんと覚えてなくって。

MP:私も全然知らなかったんですよー。私も前回の来日前はベスト盤しか持ってなくって。今だによくわからなくって、勉強中です。このリスト(ディスコグラフィー)を見ないと、いまだによく分らない。

M:(リストを見ながら)僕も、けっきょく全部は持ってないですね。で、一番のきっかけになったのは、この「Sweets from a stranger」なんですよ。

MP:ほんとに?

M:ちまたの評価はよく分らないんですけど、なんかこれを聞いてビックリして、って感じだったんですよ。

MP:町のレコード店で買って、っていう出会いだったんですか?

M:いや、スクイーズのことは実は全然しらなかったんです。実は当時、放送局のレコード整理のアルバイトってのをやってたんですよ。それで「そこの箱にあるやつだったら、何を持っててもいいよ」という事になり、で、なんとなくこのジャケットが気になって(笑)。帰ってきて家で聞いてみたら・・・なんの予備知識もなく聞いたんですけど・・ちょっとビックリしちゃった、っていう。

MP:それまでは、どんな音楽聞いてらしたんですか?

M:好きなのは、やっぱりイギリスのちょっとポップな、ロックなものばかりだったんですけど、そんなにいろんなバンドを追究して聞いているわけじゃなくて、割と古いもの・・・それこそゾンビーズとか。

MP:おぉ!

M:ビートルズはもちろん・・・・ゾンビーズとか、ホリーズとか。そういうのをちょっと聞いてたんですよ。自分もそんなバンドをやりたくって。男4人でバンドを組む、みたいな(笑)。そんなことをやってて、(「Sweets from a stranger」を手に入れた)当時もバンドをやってたんですけど、スクイーズはリアルタイムにいるバンドで、ポップでかつちょっとヒネった感じのあるものをやっている人たちっていうんで、ちょっとビックリしましたね。それから遡って、「East Side Story」とか、「Argybargy」とか聞いて・・・・でも結局のところ一番聞いたのは「Difford & Tilbrook」かもしれない。

MP:へぇー。

M:一見、曲が・・なんて言うんだろ。オーセンティックっていうか、普通のソウルっぽい雰囲気をしているのに、よく聞くととんでもない、みたいな。良く聞くとメロディがとにかく素晴しい。でも、ほんとアルバムごとに全然違いますよね。

MP:確かに。

M:これとか(「Cosi Fan Tutti Frutti」)けっこうムチャクチャですよね?

MP:どういう風に? このアルバムはちょっとオーヴァープロダクションですよね?

M:でも、おもしろいなーと思ってて。録音とかすごく凝ってて。で、なんて言うんだろ、この曲どうなっちゃうの?ってのを出だしから思わせて。

自分がやっぱりグレンがいいな、と思うのは、オーソドックスなふりして、ちょっと違う、ってところですかね。そういうのがありますね。なんで、すごくこのアルバムも聞きました。

あと1曲だけっていうと・・・この「Sweets from a stranger」に入っている、「His house Her home」。あれが、一番好きかもしれない。スクイーズらしさってのとは、違うかもしれませんけど。ちょっと悲しくって、そのヘンが、自分がずっと好きだったリバプールあたりのバンドに似ているような気がして。クラシカルで上品でチャーミングな部分もあって。中でもこの曲が好きですね。

MP:なるほどー。やっぱりこのアルバムが衝撃的だったんでしょうかね。

M:あとミュージカルみたいな曲も入ってたと思うんですけど。

MP:タイトルわかります?

M:これですね、「Tongue like a knife」。

MP:へぇ〜、もう一回聞いてみよう。

M:だから、なんというかロックじゃないんですよね。素養というか、持っている「質」みたいなものが。

MP:ものすごくポップですよね。

M:そう、で、ジャズもクラシックも全部ゴッチャにしていながら、プログレッシブ・ロックみたいにやるんじゃなく、ちゃんと3分半とか、長くても5分くらいの中に全部要素をぶち込んで、ちゃんとキャッチーな中に出している、というのが、ものすごいなぁ、と。尊敬している部分なんですよ。

MP:来日公演行かれた時って、いつですか? バンドで来たとき? 

M:そうですね。

MP:じゃぁ93年ですね。

M:あれは、ライヴインじゃなくって、えっと・・・・

MP:クアトロですかね?

M:あんまり大きなところじゃなくって。立ち見だった記憶がありますね。1回だけしか見てないんですよ。

MP:2度目はクリスとグレンの二人だけだったんですってね。ON AIRとかでもやってますけど? 追加公演も出たらしいんですが。

M:あぁ、ON AIRで見たのかなぁ・・・。

MP:このヘン(「Domino」、「Rediculous」)とかまで追っかけてました?

M:持っていますね。ただ、なんと言うか、すごく混ざり具合が上手になっちゃった感じがありますよね。これ(「Some fantastic place」)とか、すごく聞きましたけど、すごく・・・なんというか、ひねってあるだけじゃない感じがすごくするんですよね。完成されている、というか。なんて、僕が言うのも失礼なんですが。

例えば・・・弦でやっている曲があるんだよなぁ・・・あ、この、「Vanity Fair」とか。こういうのが良く作れるなーなんてのは、ものすごく思いましたね。あとはやっぱりグレンの歌がいいですよね。あとビデオクリップ集みたいなのも持っているんですけど、ギターとかもめちゃくちゃ上手いじゃないですか? ソングライティングの方が何かと取り上げられがちだけど、あれだけギターうまいって人も・・・・しかも、ジャズっぽいのから、ロカビリーみたいなのから、カントリーみたいなのから・・・なんでもこなしちゃうってところがすごいなぁ、と。僕も一応ギター弾いているんですけど、本当になんでこんなにすべてに才能があるのかなぁ、と(笑)。

MP:ライヴ見た時の印象で覚えていることありますか? 思ってたより違った、とか?

M:結構「パブ・ロック」って言われているじゃないですか? すごくそういうのは感じましたね。ロック・バンドなんだな、と。

MP:ほんとにグレンは、ライヴいいですよね。私が初めて観たのは去年の大阪だったんですけど・・・衝撃的でした。やっぱりマジソン・スクェア・ガーデンでやってた人は違うな、と(笑)思って。スケールが違う。

M:演奏の上手さでは、ちょっと・・・群を抜いてますよね。当時いろんなバンドいたけど・・・。

MP:当時の現役バンドではどのヘン聞いてらっしゃいましたか?

M:みんなそうだったと思うけど(笑)、XTCとか。ただアンディとグレンとは、違うな、と思うのは、グレンの方がジェントルな感じがするんですよ。声の印象かなぁ。声質とか? なんか、すごく優しい感じがして。勝手な思い入れですけど。しかし、イギリスってすごい国だな、と思います。

MP:すっごくイギリスっぽいですよね、スクイーズはね。そっかぁ・・・。話は戻りますが、そういえば「His house her home」ってスクイーズ本の中に面白い事かいてましたね。この歌はクリスが歌っているんだけど、いつもより高いキーで歌っていますね。クリスいわく「これは僕のピーター&ゴードン・ナンバーだ」と。ピーター&ゴードンって誰でしたっけ?

M:あぁ、「愛なき世界」とかなんとか言う曲じゃなかったでしたっけ?

MP:あぁ!! ありましたね! そういうの。

M:そう言われてみれば、なんか似た感じですね。だから気になったのかな(笑)。

MP:でもクリスは、自分で気にいってないみたいですね。クリスいわく、いつもレコーディングの時、アルバムの中でどの曲をクリスが歌うかってのが問題になるんですって。で、グレンが「どれ歌うのか決めておいて」とかクリスに声をかけるんだけどクリスは「いやだなぁ、グレンの方が歌うまいのに」とかいつも思ってて、グレンは自分が歌うことなんか忘れててくれればいいと思ってた。まぁ、パフォーマーとしてはグレンの方が格段に上ではありますもんね。気持はわかる。でも、クリスのソロアルバムもすっごくいいんですよ。

M:あぁ、僕、聞いてないや、それ。

MP:なんかシンガー/ソングライターって感じがして。すごくフォーキーで、気持がこもっている音楽って感じがして、すごく好きですね、あのアルバム・・・。話がそれましたが(笑)、それで、このアルバムのレコーディングが終盤に近付いてきて、まだ決めてないじゃないか、とグレンが言い出すんですね。で、この曲を選んだはいいけど、クリスは、自分の声にはキーが高すぎだ、と。グレンは僕をからかうためにこの曲を僕に歌わせたに違いない、とかなんとか。で、一方、グレンの言い分は「この曲についてクリスはいろいろ言いたいことがあるみたいだけど、それは誤解だ。クリスは絶対にこのキーで歌える」とか、なんとか(笑)歌詞は「Tongue like a knife」に出てくるキャラクターと繋がっているらしいですね。

M:まぁ、でもヘンな歌詞ですよね。すごく妙な話、というか。

MP:歌詞とか読みはじめると面白いから、どんどん入っていきますねー、スクイーズはね。今度ウチで出すグレンのソロアルバムもね、最初は歌詞対訳いらないよ、とか私が言ってたら、ライターの先生たちに反対されてね。で、やってもらったら、ほんとうにすごく良いんでね。日本語になると、またちゃんと自分の中に入ってくるんですよ。やっぱり必要だな、歌詞対訳は。

M:僕が持っているのって外盤が多いんで、歌詞対訳あんまりついてなかったんだよなぁ(笑)。

MP:あと初期の頃のスクイーズの対訳って、というか洋楽全般の対訳って、昔は、ひどかったですよね。今でこそ、ファンの人が批判するから、だいぶ良くなりましたけど。ライナーとかもひどいライナーばっかりだし。

M:「Incomplete Glenn Tilbrook」を来日記念盤として出すんですね?

MP:そうです。6/8に。来日するのに出しものがないとレコードレーベルとしては辛いんで(笑)。

M:ライヴ楽しみだなぁ! チケット手にいれないと。

MP:本来だったら、ここに協力していただいて、ご招待しなくちゃいけないんだけど・・。スミマセン。

M:いや、わかりますよ! ライヴはね。ほんとに大変ですもんね。

MP:でも実際、もう土日の公演は一杯っぽくなってきちゃった。

M:弾き語りですよね?

MP:でも、それがすっごく楽しいですよ。グレンのライヴに行くとね、とにかくいろんなこと、すべてを忘れさせてくれますよ。もーーーっ、すっごく楽しい!(笑)元気をもらいますよ。

M:スターパインズ・カフェっていったら、すごくステージと客席が近いですよね?・・・そうそう、一緒に行きたいって奴がいるんですよ。ほんとスクイーズに夢中になってたころ、一緒にバンドやってた奴がいるんです。今はバンドやめて、楽器屋さんで働いてますけど。ここのところ連絡とれてないんだけど、彼にも連絡してみよう。ほんと、すごく好きだったんですよ、スクイーズ。

MP:ほんと、そういう人たちが思い出してグレンのライヴに来てくれたら、いいな、と思って。

M:実際、スクイーズは、楽器をやっている人、バンドをやっている人が好きなんじゃないかな、と思いますね。やっぱりロックとかずっと聞いていると飽きちゃうじゃないですか。でもスクイーズの音楽とかって、煮詰まっている時に聞くと「うわ〜、こんなこともできるんだ」とか、ね。そういうの、すごくあると思うんですよね。まぁ、ちょっとがっくり来る時もあるんですけど・・・・すげぇ奴っているんだな、かなわないや、みたいな(笑)。でも、今、ほんと、たま〜に思い出してきくと、あぁすごい音楽っていろんな事できるんだな、と思って、ちょっとうれしくなってくるんですよね。

MP:ほんと、すごいよなぁ、グレンは。今、ちょうどアメリカ行ってますけどね。すごい頑張り屋さんなんですよ。とにかくライヴが楽しい。すっごく楽しそうに歌うから、こっちまで楽しくなるっていうか。ギター1台で・・っていうか、6弦と12弦の2台ですけど・・ほんとすっごいパワー。

ライヴでは、スクイーズの曲ばっかりやりますよ。なんというか、まぁスクイーズが10枚以上、自分のアルバムがまだ2枚だから、まんべんなくやろうとすると、どうしてもスクイーズが2/3以上(笑)。ほんとに楽しいライヴですよ。リクエストとかもどんどん受けて、すごくテンポがいい。あっという間に時間がたっちゃう。

M:今回、金沢にも行くんですね。

MP:そうなんですよ。声をかけてくれる人がいたんで。

M:僕たちも、今度福井県の人から呼ばれていて(笑)

MP:そういう人の繋がりって大事ですよねー。

というわけで、グレン&スクイーズにもたくさん影響を受けた良質なポップミュージックを演奏しているBARGAINSのホームページはこちら

ライヴがあります。(会場にてグレンのCDシングルを無料で配付しております!)
6月10日 渋谷セブンスフロアー
6月16日 渋谷WASTED TIME
 
 



第5回:保垣憲秀さん
今回は、またまた大学時代のサークル仲間、元TOP40愛好会、保垣憲秀くんに参加してもらうことになりました。保垣は(後輩だから呼びすて)、ほんと良く音楽を知っ てて、大学時代にすでに、みんなから一目置かれてましたが、さすが保垣。やっぱり スクイーズ聴いてたんですね。

MP:こういうのって質問とか、何も決めてないのよ・・だいたいどのヘンが好き?と かそういう話になるんだけど。で、保垣は、リアルタイムで聞いてたわけ? あなたは、だって洋楽歴長いでしょ?

保垣(以下H):でも78年からですね。でも、スクイーズ初期は全然知ません。ちゃんと聞き始めたのは、やっぱり「Hourglass」あたり。

MP:あら、そう!! やっぱりTop40なんだねー。

H:ただしミュージックライフを80年から買ってて、スクイーズは記事には出てたか ら、名前くらいは知ってたんですよ。

MP:あ、そう! ミュージックライフに記事出てたんだ。

H:それこそ覚えているのは(ディスコグラフィーを見て)当時このアルバム(「Sweets〜」)が五ツ星で、ミュージックライフのアルバムレビューで、とにかく絶賛されたのを覚えている。

MP:誰がそのレビュー書いてたか、って覚えてる?

H:そこまでは覚えてないけど。あと、このくらいの時期にマジソン・スクエア・ガーデン でやったでしょ。だから人気あるな、と思ってた。でもこのアルバムを作った時は バンド内は最低だったんでしょ?

MP:本によるとね、そうらしいよ。

H:ちゃんと聞きはじめたのは、このヘン(「Babylon〜」)だけど、けっきょくアルバムとかは ・・バラバラとしか聞いてない。

MP:しかし、えらいね、保垣は。私、そのころカルチャークラブとか聞いてたんだよ、きっと。

H:でも、アルバムでちゃんと聞いたのは、ここ。これ(「Some fantastic Place」)からですね。

MP:あぁ、「Some fantastic Place」は人気あるよね。あれ、87年って、あなた、まだ学生? あれ? ウチら何年だったけ、学生だったのって・・

H:たぶん85〜89年あたりですよ。だからもうバリバリ学生だったんですよ。

MP:そっか、私はカルチャークラブ聞いてて、スクイーズなんか全然知らなかったよ。

H:でね、たぶんベスト盤が、これの前か後に出たんだよな。

MP:どのベスト盤?

H:それこそ、俺ってスクイーズのベスト盤3つ持ってんですよ・・・・あ、そうそ う、今日、パンフレット持ってきたんですよ。スクイーズ・デュオの来日の時の。

MP:おぉ!! すごい貴重じゃん!!(とページをめくる)へぇーーー。いや〜ん、 グレン若いーっ。(で、ディスコグラフィーのページを開く)で、どのベスト盤?

H:これこれ。(「Greatest Hits」)

MP:あ、私もそれけっこう初期段階で買ったよ!

H:一昨年くらいにでた2枚組のベスト盤ってのも買いましたよ。「Big Squeeze」。

MP:しかし、コンサートには、よく行ったよね。好きだったんだね。

H:コンサートは、これにも書いてあるんですけど・・・ほら、バンドで来た時のセ ットリストも、このパンフレットに載っていますよ。

MP:へぇー。(引き続きパンフを見ながら)あれ、このとき、ニック・ハーパーも一 緒に来てたんだ。

H:彼はサポートだったか、単純にバックでやってたか、もう記憶にないんだけど。 で、田村さんが行ったのは、このクアトロの公演だと思う。スクイーズのクアトロって、これしかないから。

MP:へぇーーー。で、保垣は、どっちに行ったの? 

H:ON AIRのどっちかだと思う。

MP:で、翌年のデュオのコンサートにも行ったんだ? ライヴみてどう思った?

H:バンドの時は、まぁ、普通に手堅くね。

MP:ちょっとぉー、これグレンの応援ページなんだから、もうちょっと感動的なこと言いなさいよ!(笑)

H:いや、それこそ覚えているのは、客席にムーンライダーズの鈴木慶一さんがいて、見てたって事かなぁ。てゆうか、単純にすごく楽しかった。

MP:鈴木慶一さんは、グレンは好きみたいだね。この前のグレンの来日の時も来てく ださってても、楽屋まで会いに来てくれてたのよね。グレン、なんだか鈴木さんに CDもらってたよ。

H:バンドの時の来日は「Some fantastic place」のツアーだったんですよ。キーボ ードはポール・キャラックじゃなかったけど、タイコがアトラクションズのピート・ トーマスだったりとかで、良かったですよ。この時は、このアルバムとベスト盤しか聞いてなかった。

MP:でも充分だったんじゃない?

H:うん、そうですよ。セットリスト的には、全然問題なかったですよ。知らん曲がそれで沢山あったわけでもないし(笑)。それなりに聞いてたから、みんなが歌えば、自分も歌えたし。そういえば、この来日の時にもグレン、ソロでアコースティッ クライヴやったんですよね?(ラ・カーニャでのライヴ)

MP:(保垣が持ってきたチラシを見て)あ〜、これ助かるよ! もー聞く人、聞く人、みんな記憶があやふやでさ(笑)。クアトロでやったって人もいれば、名古屋はやってないとか言う人もいれば(笑) こういうのが残っているのがすごいよね。

H:もうこの時期は、(社会人になって)仕事している時期だから・・

MP:そういう意味では良く行ったよねぇ!! 私は当時、スクイーズの「ス」の字す ら知らなかったよ。

H:97年だと、この「Ridiculous」が出て、「Domino」が出る間なんですよ、きっと。

MP:保垣は、スクイーズっていうと、どんなところが好きだったわけ?

H:そりゃーもうひたすら曲でしょ。いや〜、オリジナル・アルバムを1枚ずつちゃんと聞いてないんで、偉そうなことは言えませんが(笑)でも、曲ですよね。

MP:分るよ。ベスト盤が、すっごくいいんだよね、スクイーズ。なんかさー、 再発とかされないかなー、スクイーズ。実際「Big Squeeze」が出てないもんね。

H:グレンのソロアルバムは、出てすぐに買いましたよ。

MP:すごいねー。どこで買うの、そういうの。

H:こっち(「Incomplete Glenn Tilbrook」)は、ビルボードかなんかで出るってい う記事をみつけて、店を捜したんですが、それで全然どこにも入んなくて。で、向こうの発売日から1ケ月くらいして、HMVでやっと見つけて買ったんですよ。

MP:それって2枚組になってた?

H:ちゃんとついてましたよ、アコースティックのボーナスCD。

MP:しかしHMVでUK盤じゃ、高かったでしょ?

H:すっごい(笑)高かった。で、こっち(「Transatlantic Ping Pong」)は出るってAmazonですぐ分かって、速攻で注文しましたね。

MP:まぁ、こっちはね。今度、ウチ、これを出すんだけど(「Incomplete GlennTilbrook」)。今さら出しても誰も買わんだろーけどさ、まぁ来日するから、やらなくちゃってんで・・・・。グレンのソロはどう思う?

H:まぁ基本的には変らないですね。だって曲はもともとグレンが作ってきたわけだ し。あとたぶん、曲もそうだけど、声が好きなんだと思うんですよ。

MP:あ、それは良く言われる! とか言って自分のことみたいに言っているけど(笑)。うん、うん、それは良く言われる。声はいいよね。グレンの声は独特だもんね。

H:そういえば「Domino」とかも中古屋でみつけて買おうかな〜と思いつつ、まだ買ってない。あれは日本盤が出るまでに時間がかかって、UKでの流通がインディーズだ ったこともあって手に入りにくかったんだよな。

MP:「Domino」はグレンのレーベルから出てるからさ、来日する時に少し輸 入してあげようかな、とは思ってんだ。会場売りに。・・・・しかし、まぁ「Big Squeeze」はいいよね。私も100回くらい聴いたかも。

H:今日もここまで聴きながら来ましたよー。雰囲気思い出そうと思って。

MP:ライヴこそ、それこそBest of Squeezeよ。グレンはとにかくライヴいいよね。

H:そういやスクイーズはライヴ盤が出たじゃないですか? 

MP:アルバートホールのやつ?

H:いや、(ディスコグラフィーを指差して)このヘンの・・。あのアルバートホー ルのやつは、日本編集でシングルのカップリングとかで使ってたやつが集っているん だと思いますよ。勘違いかもしれないけど。たぶん。

MP:あ、そうなんだ。

H:それじゃなくて、こっちの(ディスコグラフィーを指差して)・・・・あ、これ、これ。「A Round A bout」

MP:あ、これいいよね。

H:これが映像もあって、昔、NHK-BS2でやったんですよ。

MP:えーーーーーっ!! 全然知らない! 映像があるのは見たけど、放送されたんだ!

H:真夜中に。ほら、このパンフレットにも書いてあるでしょ。

MP:あ、ほんとだ。すごいね。だいたいファンクラヴまであったんだもんね。すごいよね。なるほどねー。

H:あと昔のDIGに特集が載ったのがあって。

MP:えっ、ほんと? 

H:でかい版の時ですけどね。家にありますよ。 

MP:それは来日にからめて?

H:そうでもしないと載らないと思うから、来日の時だとは思いますけどねー。二人で来た時かもしれない。インタビューと、ディスコグラフィーみたいな感じで、それ なりのページ数、載ってましたよ・・そういえば、レコードコレクターズとかも載っ た記憶が・・コレクターズなら、92、93年からすべてとってありますから、調べますよ。

MP:え、マジー? 助かるぅ! それ、ちょっと捜してよ! みんな記憶がほんとあやふやでさー。

H:DIGは、絶対ですよ。絶対に間違いない。

MP:しかしこういうライヴのパンフレットっていいね。こうして見るとね、記録になるしね。

H:最近、ライヴいかなくなっちゃいましたけどねー、ちーいっとも。

MP:グレンのライヴはね、いいよ、保垣。絶対に来た方がいいって。すっごい楽しいよ。外に出るのとか、このころもやってた?

H:いや〜記憶にないなあ。ON AIRは、ステージ高いですしね。人も多かったから。 この前の来日の時は渋谷で外でたんでしょ?

MP:そうなのよ。あれが結構、悩みなのよ(笑)。小屋によっては嫌がられるからさ ー。もっともグレン、好き勝手やっているように見えて、あれで、ちゃんとスタッフ には確認とっているのよね。この会場はやっても大丈夫か、そうじゃないかって。実は初日の大阪で打ち合わせの時に「外に出ていいか?」って聞いてくるから「へ っ?」とか言ったら、「お前のその表情が答えだな」っていってニヤッって笑ったの。まぁ住宅街だったらクレームにもなりかねないし、セキュリティの問題とかね。今回どこまで出来るか、楽しみではあり、恐くもある。もう二度とそのライヴハウスさん、ブッキングさせてもらえなくなっちゃう(笑)。野崎さんの企画はもうダメです、とか言われちゃったりして(笑) でも、しかし保垣も、何回も言うけど、よくライヴ2回行ったよねぇ。

H:最初のスクイーズの来日の時は、たまたま時間がとれて。デュオの時は 土曜日だったから問題なかったし。最近は、もう忙しすぎちゃって全然 ダメなんですよね。ライヴもこの数年は1年に1回くらいだし。 クアトロなんて、

MP:でもグレンのライヴは、ほっんんとにいいよ。とにかく絶対にこれには来てよ。

H:もちろん、今回は、がんばって行きますよ! 家も近いしね! 

なお、貴重なスクイーズ来日時のインタビュー記事(コレクターズ)は、この後、TOWER RECORDSにいって見つけたのでした。グレンが具合が悪いとかで、クリスのみの取材記事でしたが、なかなか勉強になりました。保垣、ありがとう!

下記の写真は、貸してもらったパンフレット、当時のチラシなど。

 


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