THE MUSIC PLANTtalking about IONA
ここではTHE MUSIC PLANTの代表、野崎が来日公演実現にいたる裏話をお話しします。

Q:アイオナを知ったきっかけを教えてください。

野崎(以下、MP):バンドのことを知ったのは「Journey into the moan」が日本で発売されたころですかね。当時からライターの内田さんの大プッシュはすごかった(笑)。「なんとかこのバンドを日本に呼べないか」としょっちゅう言われてました。その後ゲーム音楽のレコーディングのコーディネイトをしたのがきっかけで、ジョアンヌと直接会う機会があったりして、なんだかんで、その後バンドにはずっと注目してまして、ライブ盤が出たりすると、当時、自分ではまだこういった輸入盤の仕事をしていなかったので、某メジャー会社に売り込んだりもしてました。とはいえ、当時のアイオナのマネージャーとは、いまいちノリがあわなかったこともあって、なかなか実現しなかったんです。

そうこうしているうちに、4年ぶりのスタジオ盤が発売される、というのを知って、レコード会社Allianceと交渉がはじまったのですが、実はルナサのロンドンのマネジメントオフィスであるSGOという会社が、アイオナの楽曲の出版を管理しているという、まぁ、ほんとにスモール・ワールド(笑)なんですけど。ルナサがちょうど帰国した後だったこともあって、SGOからのAllianceに対して、私について結構いいことを言ってくれた、という。で、無事発売できることになりました。この世界、ほんと人脈が命です。

Q:今回の来日はどのようなきっかけで?

MP:CDを発売してみたんですが、これが思ったより好評だったんです。本当は1週間違いで発売したドーナル・ラニーのベスト盤を、THE MUSIC PLANTとしてはプッシュしてたんですけど。アイオナのアルバムは、初回、本当に少量の出荷だったにもかかわらず、バンドの力、つまり皆さんの購買力だけで、あれよあれよという間にドーナルをぬいて、今年のウチのCD売り上げトップに踊りでちゃったんです。これはすごい人気なんだな、と思いました。

そこで7月に現地にライブをみにいったところ、評判に聞いていたとおり、素晴らしくヨイ。特にジョーのヴォーカルは本当にすごいと思いました。彼女のね、ステージで歌っている雰囲気が、とにかく素晴らしいんです。

アイオナには、現在マネージャーがいないので、まぁ、これだけのバンドをよべるのか、かなり不安だったんですけど、リーダーであるデイヴ・ベインブリッジに、まず一発目の“日本にきてみないか”的ファックスを送ったんですね。

で、そこには“でも、これだけクリアしなきゃいけない事がある”という問題点まで事細かに書いておいたんですけど、彼はなんとほんの二日くらいで、そのすべてをいろんな人とネゴシエイトして、“全然問題なし!”というところまで持っていってくれたんですね。その行動力たるや、本当にすごい、と思いました。これなら、できるだろう、と。

デイヴの協力ぶりもそうですが、周りからのプッシュがとにかくすごかったのがありますね。まずはバンドのPR係とも言うべきライターの内田さん、それから作曲家の光田康典さん、あと、ミスターシリウスこと、宮武さん・・・宮武さんの出現はとにかくすごかった(笑)。“ジョアンヌの歌声は素晴らしい”“今日もアイオナに涙”“しくしくしく”“なんでこんなに泣けるんでしょう”みたいなメールを毎日のように送ってきてくれるんですよ。まぁ、宮武さんとアイオナの出会いは御本人に語っていただくとして・・。宮武さんには本当に励まされましたね。

それからワールドディスクの中島くんなど、レコード店の方もとにかく協力的で、そういった方に恵まれた、ということですね。もちろんバンドの素晴らしい音楽が周りを動かすのでしょうけど、でもこういった協力者に恵まれる、というのもバンドの持っている一つの運、というか、そういうものだと思います。

さて来日させてみよう、と思ったと同時に、ON AIR WEST二回公演、というのは、すぐさま思いうかびました。バンドの資料を持って売り込みに行くとON AIRさんも大変理解をしめしてくださりました。

アコースティックライブのアイディアなんですが、まずメンバー側からせっかく遠い日本に行くのだから、二回じゃなくて、なんとか3回公演ができないか、と言われたんです。

とはいえ大阪ということになると、間違いなく赤字になってしまう。東京だけでも赤字ですけど(笑)。そこでインストアみたいなものはどうかな、と思ったんです。当初アイオナのような完璧な音楽を追求するバンドにとって、インストアのような完璧とはいえないPAやセッティングの環境の中で、演奏したがらないんじゃないか、という懸念がありました。

ところがメンバー側は思ったより乗り気で「アコースティックでやるなら、これもやろう、あれもやろう」といろいろアイディア出てくる。そこでアコースティックで1時間以上演奏できるか?と聞いたところ、できる、ということだったので、いっそのこと、小さなスペースでのアコースティックライブおよびパーティをやってみないか、という事を提案したんです。そしたらメンバーも大乗り気。

場所はすぐに青山のマンダラさんでやろう、と思いつき、マンダラさんも快諾してくださったので、企画がゴーになったんです。

Q:アイオナの魅力について。

MP:とにかくジョーの歌ですね。彼女のヴォーカルは本当にいい。特にライブでのジョーは本当に素晴らしい。ほんと期待しててください。

インスト楽曲については大曲(笑)に期待ですね。マメなデイヴからすでにセットリストが届いているんですけど、後半の大曲の嵐には、涙される人が多いんじゃないでしょうか。オープニングはもちろん、いきなりあの曲ですからね。2曲めもいきなりあの曲です(笑)。先日内田さんにセットリストの話をしたら、彼は電話の向こうで死んでました(笑)。楽しみにしててください。

スタープレイヤーがいるバンドというのもライブは素晴らしいですけど、いわゆる楽曲中心のバンドって、いいんですよ。たとえばケンソーなども楽曲がバンドをひっぱいく例の一つだと思います。で、楽曲の高まりとバンドの演奏の高まりがあいまって、ライブではすごいパワーを生む、という。

バンドの演奏がなんというか、ツボにハイる瞬間があるんですよ。ハイったーっていう。その時のドライヴ感とか、グルーブ感とか、パワー全開の瞬間。あの高揚感は癖になります。

最後によくお客さんから質問されることに「どうしてバンド名の表記をかえたのか」ということが言われますが、たしかにお客さんにとっては混乱をまねく事ではあるんですけど、実際、2枚組のライヴ盤を聴いた方はご存じだとは思いますが、現地での呼ばれ方は「アイオナ」という表記の方が近いんです。もっと言えば「アイオーナ」かも(笑)。なので混乱をまねくことは承知の上で、思いきって「アイオナ」と日本語表記を改名することに決めました。

早くこないかなー! 
ちなみに他のバンドのメンバーより数日早く来日するジョアンナとTHE MUSIC PLANT野崎は渋谷で大買い物大会をする予定!


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