JAPAN PROMOTIONAL VISIT 2002
日本滞在記




SUNDAY 12 MAY

朝早いフライトで、アンビョルグ、成田に到着。到着するなり「実はビョルンが腕を骨折し来ることができなくなった」とのこと。

実は今回の来日は、アンビョルグ、ノルウェーでのレコード会社、Grappaの社長のヘルゲ、そしてプロデューサー/キーボード奏者のビョルンが来ることになっていたのです。ヘルゲはすでにアンビョルグより2、3日前に都内に到着していましたが、ビョルンは仕事の都合で、アンビョルグの翌日に東京に到着することになっていました。ところが、それがキャンセルになった。まぁ、今回の来日は、プロモーションが目的で、パブリックでの演奏は一切ないし、大使館のプレス発表の場の演奏だけなのですが、それでもエンジニアに電話をかけたり、翌日の成田の出迎えをキャンセルしたりとバッタバタ。ビョルンの骨折の原因はローラブレイドなのだそう。話を聞いたヘルゲ社長は「アンビョルグもスケートボードをよくやるから注意しなさいと言っているんだ」と青くなってましたが、まぁ、翌日のプレスパーティでの演奏は、オケのCDを用意してあるから大丈夫、とのことで、そのように対処するこtになりました。

昼ごろホテルにチェックインすると、しばらく休んで、パスタで夕飯を軽くすますとインターFMのピーター・バラカンさんの番組へ。最初の取材ということで、ちょっと緊張気味のアンビョルグでしたが、昔からの知り合いである渡辺芳子さんや、ライターの白石和良さんも駆けつけてくださり、ピーターさんがとても温かく迎えてくださったので、なごやかな雰囲気で番組はすすみました。生演奏もふくめて、だいたい40分くらいの出演でしたが、すごく良い内容のインタビューでした。新作「エイリアンズ・アライヴ」のCDの中の「Knepphalling」の演奏で、観客が笑っているのは、ギターのRogerが弦を切って、途中で曲が止まりそうになったからなのだそうです。でもベースラインだけ弾きながら上手に切れた弦を取り除きつつ、見事に復活したRogerに観客は大喝采。そんなライブの雰囲気がすごくよかったので収録したのだそう。またアンビョルグが言った言葉で「ワールドミュージックっていうのは不思議ね。どんな国の人であっても、どんな音楽でも、なぜかアットホームな気持ちにさせられてしまう」というのが印象的でした。

出演前にフィドルのウォーミングアップをするアンビョルグ

ピーター・バラカンさんとアンビョルグ

番組が終わると、ホテルに戻りがてら、閉店真際のVrigin Megastore新宿店さんへお邪魔し、試聴機に自分のCDが入っているのをみて、アンビョルグは嬉しそう。で、ホテルに戻り、その日は終わり。
 


MONDAY 13 MAY

ノルウェー大使館でのプレス発表の日です。大使館に到着してサウンドチェックなどをすませ、プレス関係者80名以上の前でのお披露目演奏です。
演奏曲目は
1. January
2. Old Larry
3. Fykeruden
4. Astra
5. Knepphallingen
6. Wackidoo
の6曲でした。本当にすばらしい演奏でした。

大使のスピーチ

演奏するアンビョルグ

この日の夜はホテルの近くの高層ビル街にあるお寿司屋さんへ。お寿司が大好きなアンビョルグはとても喜んでいました。そしてその後、どのバーへなだれこもうか、と思って、まずアイリッシュパブへつれていったらアンビョルグは「ここは違う」と(笑)。で、すごい汚い居酒屋に入りました。こういう所の方が、彼女は好きみたいです。ここで日本酒をたくさん飲んで、日本の伝統のことや、ノルウェーの話などでもりあがりました。アンビョルグは「もっと飲みたい〜」とか言いながらも、部屋にかえっていきました。ヘルゲは「彼女の部屋の外から鍵をかけるから大丈夫だよ」だって(笑)



TUESADY 14TH MAY

この日は朝から取材です。まずはTOKYO-FMの「トランス・ワールド・ミュージック・ウェイズ」に出演。1時間の番組で、生演奏あり、最新アルバムから、昔のアルバム、ブッケネ・ブルーセの曲もかけてたっぷり1時間の出演でした。ところでここではじめて知ったんですが、ブッケネ・ブルーセの意味、「3匹のヤギのがらがらどん」だったというって知ってました? これがその本。

みなさんも子供のころ、読んだことがあると思います。で、最初はトリオのバンドだったので3人ともヤギだったんだけど、最近ビョルンが加わって四人バンドになったので「いったい誰がトロルか」という話になるんですって。DJの田中みどりさんが「さっきから話にでてくるトロルって何ですか?」と聞くと、アンビョルグは「えっ、日本にはトロルはいないのか?」とすごく意外そう。彼女によるとトロルは、いたるところにいるのだそうです。さっきも彼女がフィドルを取り出すためにケースをあけたとたん、ケースの中から一匹飛び出したそうで、そのままそのトロルはラジオのスタジオに住み着くんじゃないか、って言ってました。ほんと、アンビョルグっておもしろい。

収録はとても楽しく終わり、FM局の近くでランチを食べると、今度はホテルの会議室に缶詰め状態で取材を四本(CDジャーナル
/カンパネラ/ストリング/アドリブ)。通訳の染谷和美さんの完璧な通訳にアンビョルグはすっかり感動してました。偶然にも質問の内容がだいぶばらけたこともあって、アンビョルグはどの取材も、すごく楽しかったみたいです。同じことを何度も聞かれると、それぞれの取材とはいえ、いやになっちゃうもんですが。しかしおもしろかったのは、アンビョルグはお隣の大国スェーデンが好きじゃないみたいで、楽器の説明もハダンゲルフィドルの時は、はりきって細かく説明するくせに、ニッケルハルパの方は「これはスェーデンの楽器だから」と乗り気じゃなさそう。ほんとノルウェーという国が大好きみたいで、EUにノルウェーが加盟しちゃいそうなのも、いやみたい。そういう所が、これまた、いいんだなぁ! ほんと、私はすっかりファンになっちゃいました。

そして取材が終わると、夜ご飯の前に、渡辺さんの御紹介で、なんとお茶室に呼んでもらえることになり、タクシーで赤坂まで、ヘルゲと、ライターの五十嵐さんと一緒に飛び出しました。渡辺さんに案内されて、都会の中の本当に伝統的な静かなお茶室にお邪魔し、アンビョルグは、すごく感激してました。

お茶室にて

アンビョルグはブータンでの貴重な経験などを取材中に語っていましたが、そういったいろいろな経験が、彼女の音楽、そして人間的な魅力にすべて吸収されていると思うと、この経験は、ほんとに貴重だったと思います。渡辺さん、ほんとうにありがとうございました。その後、赤坂の居酒屋さんで食事をして、ライターの白石和良さんも合流してくださり、最後の夜はすごく盛り上がりました。



WEDNESDAY 15TH MAY

この日、アンビョルグは、夜のフライトで韓国へ向うことになっているのですが、その前にノルウェー大使館で取材。(ラティーナ、Jazz-up)

Jazz-upの取材はまた通訳の染谷さんに手伝っていただいたのですが、そこで染谷さんと「メアリー(ブラック)に彼女、話し方とか、似てない?」という話になり、「あーだれかの話し方に似ていると思ったらメアリーだったんだ」と、思いだしました。そうアンビョルグは、初来日時(12年前!)のメアリーにとても良く似ています。

しかし、アンビョルグには、昨年の暮れ、オスロでチラッと会っただけでしたが、その時は「すごく背が高くて、明るいキャピキャピした子だなぁ」くらいにしか思ってませんでしたが、ほんと、今回の来日で、すっかりそれが尊敬の眼差しになっちゃいました。ほんと、すごい素敵ないい人でした。30才なんだけど、なんか彼女の方が、うんとお姉さんみたい。
そして成田空港へ。アンビョルグは元気に次の目的地、韓国へと旅立っていきました。お疲れ様でした〜。

Photo taken by Takao Hatakeyama,  Yoko Nozaki,  Kazuyoshi Shiraishi, Hiroko Maehara

Thanks to Yoshiko Watanabe,  Helge Westbye(Grappa)

Special Thanks to Annbjorg Lien - please come back soon!!


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