|
第1回:5月13日 MP:やっと打ち上がれる(笑)って感じですが。 Y:ちょうど今日で帰国して1ヶ月ですね。いや〜ほんと、あれ以来、毎日、毎日、毎日、毎日、ヴェーセン必ず聴いているんで。通勤の行き帰りで聴いて、パソコンやりながら聴いて、仕事しながら……。
S:ちょっと古楽みたいな感じなんだよ。 MP:へぇー。編成は? Y:ヴァイオリン、ヴィオラとチェロと、えーっと……あ、今日ちょうど持って来てるんだった。弦楽器ばっかりなんですよ……。 MP:(CD『Polski Dantz』のジャケットを見せられ)あ、見たことない。 Y:もう1枚出てるんですよ、このグループで。わたし、このアルバム、ものすごく気に入ってるんです。
MP:すごいなぁ、よく知っているよね……ふうーん。 Y:これ、クラシック好きな人はきっとすごく気に入ると思う。スウェーデンのフォークともバロックとも言える、シンプルでいい曲ばっかりで、私にとってはめちゃくちゃツボでしたね。このアルバム、大好き! MP:(CDのクレジットを眺めながら)あ、これDroneから出てるんだね。今度来日するときに入荷してみよっか? (と話しながら、ゆかさんが 『V?rldensV?sen』のCDにもらったサインをみて)あ!! いいなぁ。サインもらってんの。私なんて1枚ももらってなーい(笑)。 Y:でもね、でもね、これ名前間違ってるんですよ!(笑) MP:あ、ほんとだYuko(ユーコ)になっている。この名前、書いたの誰だ? ローゲルの字じゃん。
S:え、ローゲル、ハートまで書いてた? Y:うん。これね、わたし、名前書いてって言ってないんですよ。たぶんローゲルが自発的に書いてくれたんだと思う。それがうれしいので、間違ってても許しちゃう(笑)。そういえば、私、色紙にサインをもらっているのもあって……松阪の鯛屋の若女将が私の分も色紙用意してくれて、メンバーに頼んでくれたんですよ。そしたらミカエルも、To Yuka with ハートマークって書いてくれてて。 MP:ゲッ、結構やるね。私なんにももらってないわ。鈴木さん、サインもらった? S:僕は、ほら、最終日の打上げの「アノマ」で、松阪で僕が撮った3人の写真にもらった。 MP:あ、そっかー。それはナイスだよね。 S:大きく引き延ばしたやつにね。 MP:私なんてビザ申請の書類にもらったくらいだよー(泣)。写真もメンバーと一緒にとったのってぜんぜんないしさー。そしたらローゲルが撮った写真にけっこう自分が写っててうれしかった。自分のカメラだと自分がいないんだよね。 S:僕もそうだよ。けっきょく自分のカメラに自分はうつってないからさー。そういえばせっかくとった写真の額縁というか、フォトスタンドを買いに行こういこうと思いつつ……はや1ヶ月だなぁ(笑)。 MP:いや〜鈴木さんにとっていただいたおかげで、かっこいい写真がいっぱい残ってよかったですよ。ほんと大感謝。焼き増しした写真をメンバーに渡したら、よろこんでたよー。 S:じつはけっこう味しめてたりして(笑)。もちろん、ぜ〜んぜん素人写真で申し訳ないんだけど、でも音楽と一体になるような写真とれたら、すっごい気持ちいいだろうなあ、って想像くらいはできるようになった。それで今なにやってんの、彼らは? MP:なんか、それぞれみたい。私が行ったあのツアーが終わると、3人が一緒になるのは6月までないって言ってた。そういや、ウーロフ、なんかのレコーディングやるって言ってたよ。パイプオルガンじゃなくて、なんだったっけなぁ。 Y:あ、ウーロフ、ソロ・アルバムでパイプオルガンとやってるから……。 MP:あ、じゃあ、きっと、それだわ。なんかジャズっぽい内容になるって言ってた。 S:そんなこと言ってたよね、そういえば! Y:ウーロフは(ジャズ・バンドの)Trio con Xとも一緒にやっているみたい。 S:知ってる? それ。 MP:し、知らないっ! いいや、もう(と投げている)。しっかし、ゆかさん、すごいよく知っているよねぇ。 Y:まかせてくださいよー(笑)。ウーロフがそのトリオと一緒にやっているCDが1枚出てるんですよ。94年だったかな。買おうと思ってるんですけど、レーベル名が分からないんですよ。ジャケットは分かるんだけど。入手経路もよく分からなくって。 MP:ふーん、レーベル名さえわかればいいのにね。 Y:すっごくいろいろ調べたんですけど見つからないんです。でも絶対見つけて買う! MP:それは、もうヴェーセン完全ディスコグラフィってのを作るしかないかもよ、ファン・サイトで!
Y:もうテキストで準備はできてるんですけど……。手持ちのものだけなら、たぶんもうすぐです。でも、(彼らが参加しているCDだって)知ってるけど持ってないのがまだ結構あるので。 S:しっかし、ヴェーセンのファンってさ、定着率高くない? いきなり、みんなすっごいディープなファンになっているよね。 MP:そうそう、なんか中間がないんだよね。 S:浮動票がないっていうか。だから次、来日したら、今回のお客さんは必ず戻ってくるよね。 MP:だから絶対また呼びたいんだけどね。でも次のツアーでは、鎌倉観光はなし!(笑) S:実際、豪勢なツアーだったもんなぁ、打ち上げとかもさ、アイリッシュ勢のときとぜんぜん違う、いい店ばっかりだったよね。なんせいきなり松阪牛のすき焼きときた! ヴェーセンの3人はほんと、美味しいもの食べられて幸せ。 MP:ははははははは。毎打ち上げとも、豪華だったよね。でもさー、この前のデイヴ(・マネリィ)とかもさー、あの二人お酒飲まないのはいいんだけど、甘いもんが好きでさー。 Y:デイヴがチョコレートパフェと写ってるホームページの写真、可愛かった! MP:スターバックスのキャラメル・フラペチーノって分かる? あれのグランデ(490円)を1日に一人3杯くらい飲むのよー(笑)。でさ、あの二人飲まないくせに寝ないんだもん(笑)。まぁ、でも、ほ〜んと楽しかったけどね……えっと、ヴェーセンの話に戻すと……。 Y:どっから話しましょうかねぇ。 MP:そりゃーもー、ゆかさんが愛を語る、でしょう! 聞いてあげるよ、今日は(笑)。 Y:野崎さんのスウェーデンにいった話をしてくださいよー。 MP:私はレポートに全部書いちゃったもん。でもさー、イヤになっちゃうんだけど、ストックホルムの空港とかでもさ、けっきょく自分で自分の書いたホームページ読んで感動してんのよ。 Y:すごく分かる、それ! 私もあのツアーのレポートとスウェーデンのレポート、1週間に1回くらいは読んで感動しちゃうんですよ。 S:今回のスウェーデン出張レポート、ひときわ良かったんじゃないの? いっつも面白いけどさ。今回、ひときわ沁みたのはナゼだろう? MP:いやはや。しっかし、これ、いろんな人に言ったんだけど、ついこの間まで、私の音楽人生のハイライトは、ポール・ブレイディのクアトロの公演だったわけ。 S:そうそう、そのはずだったよね。あれは、ほんとうにすごかったもんなあ。マジで鳥肌立った。 MP:もう、あんなライヴ、めったにないわけよ。あんなすごいライヴに関わりあいになれて、自分の人生これから先これ以上のことはないだろう、なくても、もうこの思い出だけで自分は一生生きていける、って思ってた。 S:あれは、ほんと思い残すところないって感じのライヴだったもんね。あんなパワフルな声ってないよ。
MP:それがまたヴェーセンがこれだけすごくって、まだ先があるんだって分かったのが、個人的にはうれしかったな。もちろんポールの音楽とヴェーセンの音楽と比較してどうこう言っているわけじゃなくて、その時の自分の仕事の環境とかアーティストとの人間関係とか、いろいろ総合した上での話ね。 Y:クラシックの演奏会でもそうかもしれない。「すごく良かった」って、いっぱい今まであったんですよ。最近コンサートっていうと、ほんとクラシックばっかりだったんだけど。それでも鈴木さんの影響で、だんだんいろんなのに行くようになってきて。自分が聴いてきた中で、ヴェーセン以上の体験はできないと思った。私、ほんとびっくりしたんですよ。ずいぶん前に、あのエジンバラで野崎さんが撮ってきたビデオの上映会を下北沢でやった時、野崎さんの「ヴェーセンのライヴってCDとまったく一緒なの」っていうコメントが、忘れられなかったんです。実際のヴェーセンはCDとまるで一緒、っていうより、CD以上。アンサンブルの完成度がめっちゃくちゃ高いし、もうなんて言っていいか。あの時の衝撃というか、感動というのは今までない。 もう身体を走り抜けるみたいな、ドカーンってきたって感じ。ほんっと〜〜に驚きました。もちろんそれだけじゃなくて、個々の演奏テクニックもすばらしくて、大阪は(座った席が)ちょっと後ろの方だったけど、それでも凄さはわかった。とにかくものすごくびっくりした。 MP:大阪、良かったもんねぇ。 Y:ほんとに息できなかったんですもん。 S/MP:ははははははははは。 Y:気が付いたら呼吸が止まってるんですよ。「あ、息してなかった」って。それだけものすごく衝撃!だったんですよー。かっこよかったーっ。 S:しっかしヴェーセンが終わってから、この1ヶ月、怒濤って感じだったよね。だからすごい前のことみたいだけどね。 Y:私は思い出に浸りまくってます。 MP:いや、ほんとケンソーの清水さんがホームページに書いてたけど「一匹の生き物のような音だったよ」って。ほんとそうだったよね。すごいや、ヴェーセン。それにかっこいいんだよね。あぁいうカッコよさはアイリッシュにはないからさー。 Y:何をするにもすごくスマートというか。そうそう、今回すごく反省したのは、やっぱり英語ができなかったことかなぁ。 MP:それは次回来日まで練習だよ! 私はスウェーデン語! こんど彼らと会うまでに習得するんだ。現在CD-ROMで必死に勉強中。 Y:実は私も、発音だけでもできるようになりたいと思って(スウェーデン語の)本買っちゃったんですけど(笑)。単語も似てるし、ドイツ語風に読めばいいのかと思ったら、そうでもなくて。意外と読まない子音が多いですよね。 MP:でも本にカタカナで書いてあるのを読むのと、CD-ROMとかで聞くのとも、これまたぜんぜん違うんだよね。カタカナ書きじゃおさまんないところあるかも。 S:ローゲルにスウェーデン語の基礎を教わったじゃん。3日目だったかな、例の表参道のインド料理屋の打ち上げでさ……。 Y:そういえばなんか教えてくれてましたよね。 S:ほら、「母音」って英語でなんて言うの、って僕が野崎さんに聞いたじゃない? MP:そういえばそんなのあったよね(聞かれた事は覚えているが、MPはテーブルの反対側にすわっていたので、ローゲルとのその会話には入っていなかったのであった)。 S:スウェーデン語の母音には2種類あるんだって。で、それを発音してくれるんだけど、僕らの耳では違いが分からないわけ。どうやら口を大きくあけるやつと、そうじゃないやつとがあるらしい。そこまでは聞いたんだけど、ぜんぜん覚えてない(笑)。 MP:ちゃんとやろうとすると語学って難しいのよ。英語もそうだけど。通じりゃいいじゃんくらいに思ってると楽だよ。でも、今日紀伊国屋書店にいったんだけどさ、スウェーデン語の本、あるわ、あるわ。あとアジアの言葉とかほんと流行ってんのねー。 Y:「冬ソナ」の影響ですよね。 MP:でもスウェーデン語しゃべれるようになるまで、絶対メンバーには会わないんだ。6月のレコーディングにも9月のアメリカ・ツアーにも行きたいけど、彼らが日本に来るまで絶対に会わない。会うとしゃべりたくなっちゃうから。 S:でも、ほんと英語以外の言葉でもしゃべれるといいよねぇ。 MP:でもさ、けっきょくメンバー三人とも英語うまいから、スウェーデン語なんてぜんぜん必要ないんだよね。 S:ほんとちょうどいいんだよな。(ネイティヴのしゃべり手ではない)あのくらいの英語が分かりやすくて。 Y:今回のデイヴたちの英語はさっぱりわからなかった。 S:彼らはこれまた超なまっているから! Y:ヴェーセンでは聞き取れたつもりだったんだけどなぁ。 MP:あとさ、インテリの人って、相手がネイティヴ・スピーカーじゃないってのを理解してしゃべるのよ。アイリッシュがインテリじゃないとは言わないけどさ、彼らは分からないんだよね、こっちが英語が分からないってのが。 S:そう、だから、(スピードとか)同じなんだよね、ネイティブと話してても、ネイティブじゃない人と話してても。 MP:でさ、ヴェーセンの場合、例えば3人で話しているなーっていう場面があったりするんだけど、私が特に会話に参加してなかったとしてもね、後から思い出すと私もその会話の内容を覚えてたりするのよ。ってことは、つまり、その時3人は英語でしゃべっててくれた、ってことでしょ? ああいうところは、さりげなくいいよね。 S:アイリッシュでゆっくりしゃべってくれるって誰かなぁ。人間的にはドーナルは気を使ってしゃべってくれるけどね。 MP:気配りドーナルだよね。 Y:(ドーナルの知っている日本語は)「つぎつ、つがれつ……」でしたっけ? S:非実用的な言葉ばっかり、よく知ってるんだよ(笑)。「ダメなヤツ〜」とかね。 Y:ところで、今回実際に会ってみて、ミカエルの印象って、私の中ではすごく変わった。CD聴いてて、ヴィオラがめちゃくちゃうまいのは分かってたけど、想像以上だったし。人柄もイイ!! 最高! MP:音楽に入っちゃうところが可愛いよねーっ! Y:そうそう! すっごいよかった。 S:いかにも「アーティスト」って感じだよね。 MP:でも、ああいうのが、男としては一番危険なタイプなんだ(笑)。苦労するよ、結婚とかしたら。 S:そう、かわいらしい感じだけど、あのタイプはね! Y:ミッケは今、王立音楽院で先生をやっているみたいですね。Droneにあるバイオグラフィだとウーロフもやっているみたいだったけど、今はやってないのかなぁ。代わりのニッケルハルパの先生は、ニッケルハルパオーケストラのメンバーのヘーディンっていう人がリストに載ってた。バザールブローでニッケルハルパ弾いてる人。 MP:教えるのはヴェーセン全員やったことはあるみたいよ。でもけっきょくのところ、先生ってのは、あんまり長くやりたくない職業みたい。 Y:でも、ミカエルが先生ってちょっとわかるような気がします。鈴木さんったら「ミカエルって女子大の先生っぽいよね」って言ってたんですよー。すんごいおかしかったぁ!(笑) S:えーっ、そう? それ、すぐ想像できたんだけどなぁ。なんかそういう感じじゃない? ミカエルって。 MP:はははははは。あぁいう男にホレちゃいけないわ、って感じよね。 Y:もう惚れちゃいましたけどねぇ。 MP:ほんと、ほんと。一気にホレちゃうけどね! まぁ、ヴェーセン、みんないいよね。でも、今度来るときはアンドレと一緒とも思ったんだけどさ、実は今度の新作がまたトリオの予定らしいんだよね。だから、今のところ次の来日もトリオがいいかな、って思ってて……。 S:今回の来日で、トリオだからって、何かが足りないって感じはまったくなかったよね。 Y:ほんとになかった! S:日本ではトリオで定着っていうのもありかもよ。 MP:代打のパーカッションの子(フレデリック)、あの子いいんだけどさー。やっぱりあの3人に誰か入るとしたら、この3人と同じくらいうまくないと。で、そうなるとアンドレになるんだけど。アンドレは国外ツアーは無理っぽいし。パーカッションがいなくってさ、何が寂しいって、アンドレがいる、いないではなくて曲をやってもらえないのが寂しいのよ。たとえば私の好きな「En Timme i Ungern」とか、「S?ld och Solde」とか。あのヘンはパーカッションがいないと出来ないらしい。だけど「Kapten Kapsyl」もそうだったけど、実は「Bambodansarna」も3人でできちゃうんだって。そういやあれ見せたかったなぁ、ヴィオラの救急車エフェクト。 Y:あれはね、わかる! ウチの会社に同じようなことやる人いるんですよー。 S:ヴァイオリンで宴会芸やるんだよ。 Y:あれをね、ウチの会社の人は鈴鹿のF1レースって言って「ヒューン」ってやるんですよ。 MP:はははは。しっかし次回の来日楽しみですね。次の来日に望むことは? S:これ以上なにを望めばいのかなぁ。 Y:そう、それを考えるのは至難の技ですよね。次回にのぞむこと。 S:もうあれで完璧だもんね。あれを何度でもみたい。ほんと、ドーナル・バンドやアルタンの初来日とか、ダーヴィッシュとか、もちろんポール・ブレイディとか、すごい体験いっぱいしてるけど、完全に生涯ベスト10ライヴに入るもん。 Y:また全公演見に行くと思うので……ほんと、次来るときまで元気でいてくださいって感じです。アメリカ・ツアーとかもあるんですよね。行きたいなぁ。 MP:行けばいいじゃん! 大丈夫よ! Y:ところでアメリカ盤って、いつもジャケットが違うじゃないですか? タイトルも違ったりして。あれ、いまいちですよね。 MP:そうなんだよね。ノースサイドのあの頃のやつって全部そうだったから。他のアーティストのも全部イメージフォトみたいになっちゃってて、あれは良くないよね。最近じゃ反省して、本国と同じジャケで出しているみたいだけどね。 S:最初はレーベル・カラーを作りたかったんじゃないかな? まぁ、大変なんだろうね、アメリカのマーケットでやっていくのはね。 MP:(ノースサイドの)ロブが言ってた、ヴェーセンは2週間以上ツアーしてくれないから、そこがきついって。もっといっぱいツアーしてくれれば、もっと売れるのに、って。 S:2週間が限界なの? MP:みたいよ。家族とかいろいろあるんでしょう。 Y:うーん、でもそれがヴェーセンっぽくっていい! MP/S:なんでもオッケーなんだねぇ!!(笑) Y:メンバーも、ヴェーセンでやるってことをものすごく大事にしていると思う。 MP:ほんとバンドがちゃんと続いてて、日本にも来てくれるなんてね。素晴らしいよね。 Y:日本でヴェーセンを聴ける日が来るとは思わなかったんで。聴くんだったら本国のスウェーデンか、アメリカに行かないとだめかなぁ、と思ってたから、野崎さんには感謝ですよ。 MP:いや〜私が呼ばなくても誰かが、いつか呼んでたでしょ。日本に来たのはバンドの運命みたいなものだったんだと思う。でもまあ、特に自分自身が見たかったというか。お客さん誰もこなくても、私ひとりで呼んでたと思う(笑)。 Y:大丈夫、少なくとも私はいたはずだから! MP:いいねぇ、二人で見ようっか!!(爆) S:そんな贅沢許されると思うか!(爆) MP:でもさ、今日、タワーの新宿いったら、ベスト盤、今のところ50枚売れたんだって。 S:それって数字的には、どうなの? MP:いい感じよ。だって、最初の『ライヴ』の時なんて初回5枚とかだもん。『トリオ』もすっごい無理いって30枚入れてもらって、それを売り切るのにえらい苦労したりして……。 S:ふーん。 MP:少しずつだけど、ほんと選挙運動だよね。 S:そういやあのライヴ盤は、ジャケ写がうまくないんじゃないかと思ってさ。 Y:あれ、ミカエルの案なんですよね。 MP:えっ、ほんと?(←今ごろ知った)そうなんだ。あれ、いいよね。 Y:うん、私は、あのジャケット好き。 MP:私も嫌いじゃない。ただ分けわかんない、というのはある。 S:僕も嫌いとは言ってないよ。ただセールス的には……。 MP:たしかにアピールが弱いよね。 Y:売ることを考えたら、確かに! でもあのスリーヴにConcept by Mikael Marinって書いてあるのを見て、やっぱりミカエルってすごいなぁ、と思って。 MP:芸術家だよねー。 Y:うん、アーティストっていうより、日本語で「芸術家」って感じ。でもアノマでの打ち上げで、鈴木さんが撮った写真のファイル広げながら、メンバーの焼き増し希望をとった時、ミッケがチェックした写真って「なんでこんなの選ぶんだろ」って不思議なものばっかりで(笑)。あとで鈴木さんと首をひねってたんですよ。 S:そう、どこが気にいっているのかが、さっぱり分からないのばっかり。 Y:その点、ウーロフはすごくまともな写真を選んでましたよね。 MP:性格だよねー、そういうの。ほんとに3人、それぞれ違うよね。 Y:で、その3人がうまくいっている、ってのが素晴らしい。 MP:すっごい仲いいもんね。あんなに仲いいのも珍しいホント。仲悪いバンドと一緒にツアーするとこれが疲れるんだ……。
Y:後悔もありますからね。もっとこう言えばよかったとか、ああすれば良かったとか。反省をふまえて、巻き戻して最初からスタート!ってやりたい! ただ、これだけは言えます。4日間コンサートに行ってほんとうによかった。最初は予定してなかった松阪にも結局行きましたけど、ほんとに行って良かった! MP:松阪では、ノーPAでやろうってのが正解だったよね。しっかし勇気いるよね、PAなしって。 Y:そうなのかなぁ、私はクラシックのコンサートで慣れてるから。 S:あの広さだったら、普通はまずPAいれるよ。 MP:お二人は前の方で聞いてたからね。後ろで聞くとまた違う。お客さんが音を吸っちゃうんだよね、後ろにいくにつれて。実はラフブランチさんはPA入れてやるってずっと言ってたし。で、ヴェーセンの連中に「前のバンドはPA入れてやるって言っているけど、それでもいいの?」なんて相談もしてたんだけどね。 S:松阪っていえば、鯛屋の若だんながね、いまカレン・トゥイードとイアン・カーにハマっているんだよね。ぼくが「コレ」って思うCD紹介すると、みんなハマってくれるからさー。勧めがいがあるよ。ヴェーセンは、鯛屋の若だんなも当然大感激してた。
Y:私の携帯の待ち受け画面も「ヴェーセンさん」! 一緒に撮ったやつ!
MP:私も鈴木さんの撮ってくれたステージ写真、トイレに貼ってある。座ると横がすぐそれなの! S:はははははははははは。それは光栄かも! Y:(携帯の待ち受け画面をみせる)これがAnomaでとったやつ。 MP:あ、いいなぁ! 私は、こういう皆ととった写真って、ないんだよねー。 Y:これ、ローゲルがやけに真っ赤なの。ウーロフ以外、かなり飲んでたみたいだしね、この日。あとこの携帯にはミカエル一人だけのも入ってます。 S:この、皆でとった写真さぁ、遠近感がないよね。これだとウーロフが大きくて、すごく前の方にいるように見える(笑)。 Y:ところで話がまったく変わりますけど、JPPが来るっていう可能性は、どうなんですか? MP:ぜひ呼びたいけど人数が多すぎる。JPPはかっこいいよねー。 S:JPPは『String Tease』を聴いてたんだけど、ヴェーセン来る前に家の中で聴いてるうちに、行方不明になっちゃってて。 MP:あれは、いいアルバムだよ! Y:ヴェーセンと2曲共演してるんですよねぇ。アメリカ盤ならすぐ手に入るけど、私はヨーロッパ盤のが欲しい! ジャケット全然違うんだもん。 MP:あれはいつかウチで出したい。JPPは、新譜は当分出ないし。『String Tease』 は超名盤。すごくポップなんだよね。 Y:FOLK TVで見ました。あれ見て大爆笑! それでバンドの雰囲気はわかったかなぁ、と。 MP:ヴェーセンとは、あのアルバムで「Sl?ngpolska」を一緒にやってんだよね。しっかしヴェーセンの皆に会いたいなぁ。ほんとダメだね。終わるとガックリで。楽しみにしてた分、がっくりきちゃうの。もーしょうがないんだけどね、税金みたいなもんで。 Y:すっごいわかりますよ、それ。私は野崎さんよりも1日早く別れが来たんで、私はもう帰りの電車で泣いちゃってひどかったんですよ。泣くの押さえるのに必死で、お風呂に入ったとたんドーン!って来ちゃった。 MP:あぁ、あたし今回は、泣いてないなぁ。だから精神上良くないのかもなぁ。でも反対に、ちくしょう、泣いてやるもんかくらいの感じもある。複雑。 Y:野崎さんのスウェーデン・レポート読んで、私が泣いちゃったもん。 MP:つらいよね、仕事って。仕事はつらいわ。 Y:でも仕事だからこそ、というのもあるじゃないですか。私なんてただのファンだから。 MP:いやいや、ほんと、ファンだったら素直に泣ける。でもさ、終わり方としては、見送って送るよりは、見送られてサヨナラの方が楽なのよ。成田に残されるのって、ただでさえ辛いからさ。 S:そうだよね! 置いていかれちゃう、って感じとかね。 MP:だから成田で見送るのって、めちゃくちゃハードなんだよね。それより相手をおいて自分は帰ってくるって方が、絶対に楽なんだわ。それもあってこの前は向こうに行ったんだけど。 S:2006年の6月か7月にヴェーセンのツアーないかなぁ、って。ドイツのワールドカップなんだけどね(笑)。今から頼めないかな? でもなんか彼らとはヒョイと会えそうな気がするんだよね。ぜんぜん遠い気がしない。ヴェーセンはアイルランドとかは、回ったりしないの? MP:ヴェーセンとしてはないみたいね。イギリスはレコードが出ているから、ちょくちょく行ってるみたいだけどね(http://www.cuberoots.com/)。 S:アイルランドはわざわざ行くほど大きな国でもないのかなあ。 Y:彼らが帰った後、毎日のようにネットサーフィンで、ヴェーセンだけじゃなくて、メンバーそれぞれの名前でも検索しまくってましたけど、そのイギリスの会社って見つからなかったかも。それはDroneや、Xourceからライセンスしてやっているってことですか? MP:そう、たぶんウチみたいにライセンスでやっているんだと思う[註:後でホームページみたら、ライセンスではなくて単なる輸入屋さんっぽかった]。まぁ、CDがその国で発売になったりすると、ツアーとかそういう動きがでるよね。 Y:さっそく捜してみよっと。 MP:たいしたHPじゃなかったけどね。 Y:そういえば私、ミカエルの奥さんをネット上で見つけちゃった。彼女はチェリストなんだけど、どうやら演奏家連盟のようなものに所属してるみたいで、そのメンバー一覧に名前があったんですよ。 MP:子供も、けっこう大きいみたいだよね。結婚早かったのかな。 S:上の子が、マンガが好きだっていってたよね。日本に来て、お子さん用にコミック捜してたけど、けっきょくあれ、何、買ったんだろう。見たかったなぁ。 Y:ミッケといえば、(レナード・)バーンスタイン指揮の、89年に参加したっていうオーケストラが気になってて。本人に聞けばすぐ分かることなんですけどね。 MP:ゆかさん、ほんとすごい。マニアだよね! そこまで調べてるって。私も知らないやー。 Y:そういう話を毎日鈴木さんにしているわけですよ。 MP:ははははは。 Y:ネットで、こういうの見つけた、あぁいうのがあった、って。 MP:いいなぁ、話できる相手がいて。私なんかさー、誰もいないからさー(笑)。 Y:そういえば、私の友達が野崎さんのホームページで『ヴェリー・ベスト〜』買ったようなんです。すごく気に入ってくれたみたいで。彼女はね、ヴィオラ弾く子なんですよ。 MP:だぁーーーーっ。しっかし、今日ミッケの話ばっかになっちゃうなあ! Y:ごめんなさーい、ごめんなさーい〜(笑)。 MP:ゆかさんは、ミッケが好きなのかな、やっぱ。 Y:でもねーーーっ、でもねーーーっ! 私、来日するまではウーロフが一番好きだったんですよーーっ! 野崎さんはウーロフを、一番神経質そうって日記に書いてましたけど、わたしは逆で、ミッケが一番神経質そうに見えたんです。反対にウーロフはやさしそう〜って思ってました。でも、実際会ってみたら、ミッケはああいう人で、めちゃくちゃ好きになっちゃった。 MP:ゆかさん、しっかりとミッケから、フィドルレストをプレゼントされてたもんね。あれ、私がほしかったのになぁ! Y:あれは私もほんとうにびっくりしちゃった。(最終日の打ち上げのとき)いきなりわたしの前にフィドルレストを置いて、「きみにプレゼント」って言うんだもん。ミッケの言葉を聞いて、最初は、自分に都合よく英語を日本語に変換しちゃったのかなあって悩んじゃいましたもん(笑)。すごーくすごーくうれしかったあ〜。この出来事で完全にミッケに落ちました(笑)。 MP:しっかし、ゆかさんの気持は分かる! 予想外のところ見つけちゃうと絶対に好きになっちゃうよね。私は今は絶対にウーロフ。あ、もちろん、私も最初はミッケが一番好きだったけどね!(笑)
Y:今回、一番話ができなかったのがウーロフだったので、それが残念だった。野崎さんのレポートを見て、やっぱり(私の想像通り)すごくやさしくてステキな人なのねって思いましたよ! でも結婚するとしたら、絶対にローゲルがいいなぁ。 MP:それ、絶対、賛成! ローゲルは絶対に旦那にしたいタイプ。間違いなく幸せにしてもらえそう。 Y:そう! すごくいい旦那さんで、すごくいいお父さんなんだろうなって想像することが、ぜーんぜんむずかしくない(笑)。
……と、なかば呆れてつつ途中から付いていけなくなった(^^;)鈴木さんを取り残し、女二人のヴェーセン・ミーハー話はひたすら盛り上がるのであった。
次回の神楽坂ミーティングは7月下旬予定!
|