ヴェーセンJAPAN TOUR 2005

1月23日(日)

さてこれを書いているのは、実はすでにロンドンからもどってきた2月6日。果たしてどれだけ覚えているでしょうか。今回はほとんどオノロケレポートになってしまいましたが、ほんとに私はヴェーセンが大好きなんです。呆れず、読んでください。彼等の素敵な素顔が少しでもわかってもらえればうれしいです、ハイ。

前日のちょうどコペンハーゲンにみんな到着したかな、という時間帯に全員の携帯に電話するも全員留守電状態。もっともローゲルの携帯などは「何日まで日本です〜」とか入っていたので、まぁ東京に向かっているのは間違いないよな、と思いつつも、あぁ、明日はヴェーセンかとドキドキ就寝。電話で話せたらチョコレート買ってきて、と頼もうと思ったのに。

そして朝、興奮のためか異様早く目覚めてしまい、早めに空港へ。成田に到着するとスカンジナビア航空は定刻到着予定。前回はたしか2時間以上待ったんだけなーと思いつつも、待っていると、出て来ました。ヴェーセン。いや〜、でかい! You are bigger than I rememberというと、みんな笑ってましたが、とにかくでかい。全員元気に到着したけど、ローゲルがちょっと風邪気味。風邪のとき、ドライなフライトの空気はつらいよね。

まずは今日はこのまま夕方の便で、大阪へ移動なので、国内線のカウンターへ移動してチェックイン。カウンターのお姉さんに「皆さん大きいですね」とまた言われる。とにかくカウンターのお姉さんの同情を十分に買うほど可哀想なくらい大きいヴェーセンの3人は、全員非常口席をとってもらい、かつお姉さんは頼みもしないのに、席の両隣も空けてくれた。(そんなにデブじゃないって/笑)

今回ウーロフとミッケはお揃いのスーツケースを持って来ていた。大きさも色もまったく同じもので、見分けがつかない、2つの新しい、まだピカピカのスーツケース。まったくコンフュージングだ! 仲がいいのもいい加減にしてくれぃ! ところでウーロフの2台のニッケルハルパのうち、古いタイプのものは木のケースに、もう一つはソフトケースに入っているんだけど、ウーロフはだいたい木の方は平気でチェックインしちゃう。一度アメリカツアーの帰りに壊れてでてきたことがあったそう。ツアーのはじめじゃなくて、よかったよね。泣く泣くそのニッケルハルパは修理に出したそうだけど。一方のソフトケースに入っている方は、ほんと肌身はなさずという感じ。このケースは、ニッケルハルパのソフトケース、第一号なんだって。楽器のソフトケース屋さんが、ウーロフのために試作品で作ってくれたんだって。でも、弓をいれるところにマチがついてなくて、弓がはいらず、その点においては失敗作品。でも彼はその後ニッケルハルパのケースをたくさん作って、それがたくさん売れたので、ウーロフはものすごく感謝されたそう。

というわけでチェックインして荷物を離すと、お腹がすいたというので、お寿司を食べることに。その前に、まずはローゲルにドリンクの風邪薬をかってあげる。しっかしデカいローゲルは、人の2倍くらいの薬を注入しないと薬がききそうにない。そしてグレンでも行った成田空港第2ターミナルのおいしいお寿司屋さんへ。ここでお寿司&ブリーフミーティング。前回は到着したとたん、全体のスケジュール確認&セッティング確認&質問攻めだったに、今回は安心してくれているらしく、質問は全然なし。それよりも、楽しい話題の方に話がいき、お〜い、みんな仕事モードになってくれ〜ぃ状態(笑)。まぁでも、信用してくれてんだろーな。だから、まぁ、一緒にツアーをする身としては、いい傾向かも。

私のスウェーデン語がどうか、という話になり「全然ダメだ。でもいい先生に教わっててね・・」という話と「絶対に発音はなおすな、って言ってんの。じゃないとやる気がなくなるから」と言ったら、これがこの後、すべてにおいて摘要され、何か言うごとに「あ、発音をなおしちゃいけないんだよ!」とかいう話になる。

例えば「日本でYou are welcomeって何って言ったっけ?」「“どういたしまして”だよ」「どういたちまして」「違う、違う“どういたしまして”」「あ、今、お前オレの発音をなおしたな。発音はなおしちゃいけないんだよ、習う気がなくなるだろ!」とか。

私:「スウェーデン語でこれってなんていうの?」ウーロフ:「XXって言うんだよ」私:「X○」ウーロフ:「X○じゃなくて、XX」ミッケ:「あ、今、おまえ発音なおしたな、なおしちゃいけないんだよ!」ウーロフ:「いや、違う、なおしたんじゃない、こういう言い方もあるって言ったんだよ」とか。とにかく彼等と一緒にいると、ジョークが耐えない。まったく楽しいヴェーセンであった。

まだ夕方の大阪へのフライトまで5時間以上あるので、近くのホテルに休憩できる場所をとってあり、そのホテルへ移動。そのホテルへの無料バスは昼間の間は20分に1本なので「もうバスが出るから行くわよ」とメンバーをせかせると、ウーロフったら「いやだ、まだここにいる」とか、わざと言っちゃって、可愛いんだ、ウーロフは。そんなジョークは面白くありません、って! で、バスにのってターミナル内のホテルにチェックインさせて皆を部屋につっこむ。ここでもチェックイン時にお姉さんに、大きいですね、と言われる。私は一人で再び送迎バスにのって空港に戻り、ネットカフェでメールをチェック。あぁ、家を出て、まだ数時間なのに、どうしてこうジャンクメールって、多いんでしょ。かれこれ3〜4時間そこでお仕事。

再び空港から無料バスに乗り、メンバーを休ませているホテルに行き、再び彼らをピックアップ。こういう時、一番遅いのってウーロフなんだ。先におりてきて、「もうウーロフはおいていこうぜ」とさわぐミッケとローゲル。大丈夫ですって、ウーロフもすぐおりてくるから。案の定、ウーロフもすぐおりてきて、ほんとヴェーセンは時間については安心できるからいい。ローゲルがさっき空港で「なんでみんなマスクをしているんだ」と聞いていたので、あれは風邪をひいている証拠なんだ、お前にもかってやる、といって買ってあげたら、すごく喜んで、下記の写真はバスの中で、マスクをしながらふざけるローゲル。

メンバーと一緒に飛行機にのるのは、楽しい。ウーロフなどは、あの身長で、金属探知の機械をくぐれるのか、と思ったけど、大丈夫なもんなんですねー。「いつからそんなに背が高いの?」とウーロフに聞いたら、16才くらいからあの身長なんだって。さて、実はここで私のデジカメが壊れるというアクシデントにみまわれる。お陰でこっから先は写真なし。下が最後の写真。しっかしメンバー全員大きいから、ちょっとハグれていもすぐ見つけられるのがいい。反面、メンバーは私をすぐ見失うらしく、「もっと明るい色の服をきてくれ〜」と騒いでいた。だってツアー中は、やっぱり黒、着ないとさー。

さて大阪までのフライト。カウンターのお姉さんが、離してくれた結果、ほんとに4人バッラバラの席。私はメンバーと離れて、後ろの方で4つの席を独占して爆睡状態。今これを書いている2/6の時点では、飛行機での記憶がまったくない。でもたしかローゲルが、名古屋と武蔵野から要求されているセットリストを書いてくれる、と言ってくれて、フライトが成田を離れる前に、大きな紙をくれ、と頼まれたのを覚えている。こういうクラシック系のホールは、事前にプログラムを作ることを要求される。通常トラッド系のミュージシャンなんてサウンドチェックが終わらないとセットリストは作らない。また作ってもどんどん変えてしまう人が多い。

そんな中、優等生ヴェーセンは、ちゃんと私に言われたとおり、行きのフライトの中で、名古屋と武蔵野の分のプログラムを考えてきてくれたのだった。えらいよなぁ〜ヴェーセン。ローゲルに「小さなメモみたいなのに書いているから、ちゃんと書き直してやるよ。CDは持っている?」と聞かれたので、CDを渡すと、ローゲルはそれを見ながら、丁寧に曲目と作曲者名をA4の紙に書いてくれた。あぁ、なんて偉いの、ヴェーセンは。さらにそのリストに、私がライトの指示と(明るい曲、暗い曲、寂しい感じ、楽しい感じなどなど)、曲目解説を書き込み、セットリストの一丁上がり! これをさっそく今夜武蔵野と名古屋のホールにファックスだ! なんて優秀なヴェーセン。

大阪に到着するとジャンボタクシーを予約してあったので、それにのってホテルへ移動。ホテルに到着後、さっそくご飯へ出かける。ミッケが前回、鎌倉で食べた懐石が良かった、と言っていたのを覚えていたので、初日は懐石にしてみました。お一人様ン千円。はっきりいってエンゲル係数高いです、ヴェーセン。でも、ウチの超VIPだもの! とにかく豪華でした。すごく素敵な個室に通され、3人とも御機嫌。

で、ここで彼等はなんと、私にプレゼントを持ってきてくれたんだけど、これがヴェーセンの「Vilda Vasen」のアナログ盤、それになんとウーロフとミカエルがカセットで発表したという幻のアルバム(85年作)のCDR(ウーロフ作)。しっかしウーロフってば、こういうのをチマチマ作るのが上手で、このCDRも、レーベルから何からすごく丁寧に作ってんの。かつ「ヴァリアス・ヴェーセン」とタイトルされた、こちらはヴェーセンとオーケストラの一緒にやったものとか、ヴァルデンス制作時のアウトテイクものとか、そんなものが収録されたもの。いつかヴェーセン・アンソロジーを作ったら、その時は日の目をみることになるだろう貴重音源集でした。またローゲルは「俺はヴェーセンの今までの映像をまとめようと昨日の夜中すぎまで頑張ったんだけど、うまく作れなくて、持って来れなかったんだ! 後から必ず送ってやる」とのこと。どうやら昔、家庭用ビデオとかでとったような貴重映像を、まとめてくれようとしていたらしい。あぁ、なんて優しいヴェーセンの皆。スウェーデンで私がアナログ盤をもらって、すごく喜んだことを、よく覚えていてくれるのよね。ほんと、ありがとう。もう皆の気持だけで充分って感じ。

ところで、ここで、私が懐石料理のコースの牛肉をやくためにあった卓上コンロで指を火傷し、これが水膨れになってつぶすのを楽しみにしている、という話になったのをきっかけに、お互いのささくれをむくのが、アワ・ブームに(笑)。ツアー中、互いに競うようにお互いのささくれをむいていたのでした。ミッケは手の甲に何で作ったのかわからないけど、けっこう大きなヒッカキ傷があって、それがかさぶた状になっているのが、一番の標的に。帰国する時も私にさんざんひっかかれて、まったく完治してない傷を見ながら「あぁ、ほんとうだったら今頃すっかり治っているはずだったのにぃー」と悔しそうなミッケ。あぁ、私たちってやっぱり仲よすぎ? ってこれはのろけでしたね、すみません。しっかしウーロフの指ったら、ほんと綺麗で、ささくれ一つないの。一方ローゲルは名古屋のラジオで出演中になぜか指を切って、結構な流血事件に。もっとも指の外側だから演奏には支障なし。でもこれが内側だったらと思うとゾッとする。プレイヤーの皆さん、指には気をつけましょー。

ここで食事を終えると風邪をひいているローゲルはどうかな、と思ったけど、「道頓堀のライトを見せたいの!」と私が言うと、みんなも少し歩きたい、ということで、全員をつれて心斎橋筋をテクテク。途中で、プリクラをみつけ撮影しようということになった。これが実際、爆笑もの! 出来上がったのを見てみると、全員が全力で面白い写真を結果に残そうとものすごい努力している。ここに掲載したいけど、実際あんまりな写真なので、止めておきます。が、かなり面白い写真で、ここにヴェーセンの音楽の原点を見たような気がしたのでした。つまり全員が手をぬかないで、面白いものを作る、という努力を、常に最大限にする、という事。3人が目一杯楽しい顔をしているのに、一緒にうつった私のつまらないこと。あぁ、つくづく私って凡人。そんなわけで3人は楽しそうにその出来あがったプリクラを自分のお財布やカード入れに貼ってました。

また料亭のフグの水槽に目をうばわれた3人は、しばらく水槽の前で、いろんな魚が泳いでいる様子を熱心にみていました。あぁいう時の男の子って、ほんと可愛い。道頓堀につくと、今の道頓堀ってあんなになっちゃたのねー。せっかくライトを見せようと思ったのに。なんだかガラスができて飛び込めなくなっているし、川の両端にはテラスみたいなのが、できて、気取った感じになっているし、派手なライトは半分だし、つまらないことこの上なし! 

それでも3人は、大阪の派手なライトに感激し、そのままプラプロと歩いて、途中ブリテイッシュパブで一杯飲んだあと、この日は解散。おつかれ様でございました。



1月24日

ホテルの朝食はまずいから、近くのおいしいベーカリーに朝食を食べに行こう、ということになり、ベーカリーで朝食。私は、まずはウーロフに頼まれた出版の契約書をだしにポストオフィスへ、そして使い捨てカメラをゲット。しばらくはこれで写真をとるしかない。やっぱり、こうしてプリントしたものをスキャンして載せてみると、ちょっと辛いものがありまなー。

その後、全員で買い物へ。まずはミッケに絶対に見せたいと思っていたヴィオラ・ダモーレのある楽器屋さんへ。ミッケをそこで落とし(ミッケはそこで1時間くらいそのヴィオラを愛でてました)、ウーロフのリクエストの日本のお皿を捜したり、ローゲルに言われて楽器屋にいったり・・東急ハンズにいったり・・あぁ、はっきり言ってお買い物につきあうのは、疲れる! でもヴェーセンのためなら、えんやこら。途中、スターバックスでお茶。

いったんホテルに戻り、このままライブをやるとお腹がすいて倒れちゃう、というメンバーをつれて、お蕎麦屋さんへ。

お蕎麦屋さんで結構まじめな話になる。今後のヴェーセンをどうやって日本でプロモートしていけばいいのか、等々。こういうところは本当に真面目なメンバー。とにかくやれる事を今後もやっていくしかないよね、という話。ツアーは大変だけど、こんな風にツアーができることを、すごく幸せだと思っているから、とにかく続けられればいい、と私はみんなに話しましたよ。ほんと、いや、実際ほんとそうです。全員が健康で音楽を続けられる、日本にも来てもらえる、それ以上、何をのぞむか、ってなもんで。

全員でお蕎麦を食べて、あったまった後は、サウンドチェックへ。ハーモニー・フィールズの小巌さんが楽器をピックアップにホテルに来てくれる。小巌さんの車に楽器をつんで、私たちは歩きで会場へ。会場に入ってさっそくサウンドチェック。ステージにたつと、さらにデカい! マイクスタンド延び切ることこの上なし。

さてサウンドチェックも終わり、楽屋に引っ込んで、ここで熱心にひいてたのが、Flippen。しっかし楽しそうなんだよなー。私が楽屋を離れて他の用事をすませ、しばらくたって楽屋に戻ると、まだ同じ曲を延々とひいているから、ほんと好きねー、という感じだ。そのままほおっておいたら、きっと5時間でも6時間でも同じ曲を演奏しているに違いない。

ヴェーセンをみてて気持がいいのが、3人が3人ともこの3人でできることにすごく喜びを感じている、という事。もう楽しくってしかたがない、って事。3人ともコマーシャル目的で何かやっているわけではない。楽しいからやっている、という感じがほんとうに伝わってくる。それに3人ともほんとに仲がよい。インタビューやっていて、通訳の染野さんにも、「もう相手に対する視線の送り方からして、仲がいいよねー」と感心されていた。こんなに仲が良いバンドも、ほんと珍しい。ローゲルがインタビューで「この3人だったら、なんでも可能だ」と自信満々に答えていたのが印象的だった。そうさ、ヴェーセンに不可能はないのさ!

さていよいよ本番。本日のセットリストは下記の通り。

1st Set
1.  Bjorkebergspolskan
2.  Hasse A's
3.  Ulfsundra Brudmarsch
4.  Glada Polskan
5.  Flippen
6.  Fallandepolskan
7.  Kalles Vals
8.  Appalachen
9.  Pedalpolska
10.  Byss-Calles Slangpolska

2nd Set
1.  Polska Pa Overvaningen
2.  Bromanders 100 Ars polska
3.  Vilse i Betlandet
4.  Nippon Polka
5.  Spelmansfallan
6.  Lille Vigot
7.  Byggnan
8.  Kapten Kapsyl

Encore
Josephin's Dopvals

この日は初日とあって、実は調子はイマイチ。ヴェーセンで言ったら65点くらいか。まぁ、もちろん普通のコンサートとしては90点だけど。しっかしほんと、かっこいいよなーーーー。ヴェーセンは。実際後半は、なかなか良かった。でもヴェーセンにたいしては、ひっじょーーーーに厳しい私なのであった。だってこれだけウチのメンツをかけてプッシュしてんだから、めいっぱい頑張ってもらわないと困る(笑) 

さてこの日の打ち上げは会場の目の前にあるお好み焼き屋さんへ。「もしかしたらお好み焼きは口にあわないかもしれない。嫌いだったらちょとだけにして、他の店にうつりましょう」と言っておいたんだけど、それが逆にメンバーの興味をひいたらしく、いったいどんな食べ物なんだろう、とミッケなどは朝から「今夜食べるものはどんななの?」としきりにきいていた。なんて可愛いミッケ。隣の人のところに運ばれて来たかつおぶしが踊るお好み焼きに目がくぎづけ。「あれが食べてみたい」と同じものを注文したりして。

お好み焼きは、メンバー全員、大絶賛。ところでこの日は、ハーモニーフィールズさんたちも打ち上げに来る予定だったんだけど、翌日早朝からの仕事という事らしく皆さんご帰宅になり、けっきょく私とメンバーだけで4人で打ちあがっていたのです。が、ライヴハウスというのは、精算という作業があるんですよ。これを私がやらないといけない。とはいえ、私が精算している間、メンバーを待たせていると可哀想なので、とにかくお好み焼き屋に彼等を押し込んで、ある程度ど食べ物がでて落ち着いたころで「ごめん、ちょっと5分だけ抜けていい? 5分で戻ってくるから。ライブハウスからお金もらわないといけないのよ」と言うと、これがおもしろくって、メンバー全員、超不安そう(笑)。大の男が3人もそろって何をやってんの(笑)。ローゲルなんかは「ライブハウスのやつをこっちに呼べばいいじゃないか」とか主張しちゃって。まったく可愛いい、ヴェーセン。

というわけで、私が戻ってくると、しっかりエビが一匹私の分鉄板の上に残っていたのでした(笑)。お好み焼きは相当気に入ったようで、楽しかったです。みんなよく食べました。そしてホテルに戻って、もう一杯飲もうよ、という私の誘いで、今度はホテルの近くのバーで一杯。ここでもめちゃくちゃ盛り上がった。

ウーロフは何を熱心につくっているのかと思ったら、マッチとハシをいれてあった紙とを駆使して、指人形みたいなのを作って、お腹がよじれるほど笑わせてもらいました。そうそう、ミッケは折り紙ができるんだって。何種類かできるって言ってましたよ。しっかしいいよなぁ、打ち上げは。苦労して苦労して大変な思いをして作ったライブのあとの、一瞬の勝利感。そんなの、ほんと一瞬だけどね。明日はまた明日のために頑張らないといけない。4人でしみじみ語り合った後は、ホテルに戻ってバタンキュー。


1月25日

大阪から東京へ移動。いや〜、ほんと朝の時間の心配する必要のないバンドは、素晴しい。上はホームでの彼等。けっこうこのピーナツが気に入っていて、よく買って3人で食べてました。新大阪の駅に到着し、全員お弁当を買って新幹線に乗り込む。ほんとミッケは変ったものを食べるのが好きで、今日も何やらこったお弁当を買っていた。

電車の中ではとにかく体力温存、というわけで、名古屋をすぎたら爆睡する私をよそに、ヴェーセンは全員読書。ミッケは本を読むのが好きで、家にいても週に2册とか3册とか読んでしまうのだそう。ローゲルは、世界のベストセラー「ダヴィンチ・コード」を読書中。「その本、私もよんだけど、ほんと読んでる時はとまらなくなるけど、読み終わった後、何にも覚えてないのよねー」と私がいじわるを言う。ミッケもウーロフも読んだらしいんだけど、ウーロフは「でもキリスト教の話とか、ダヴィンチの絵とか面白いところはあったよ」とのこと。実際、あと30ページくらいで完読してしまいそうなローゲルだったので「どこまでいった? 犯人はもうわかった?」とかちゃちゃを皆でいれると、ローゲルは「言うな、言うな」と大騒ぎ。そんな感じで騒ぎながら東京駅に到着したのでありました。

再びタクシーで、ホテルに移動し、チェックイン。

あ、そうそうタクシーの中でメンバーはせっかく事前に考えてくれていた今日のセットリストを変更したいと言いだす。「がーーーーーーーっ、もう全部だしちゃったわよ!!」と、メンバーを怒るものの、メンバーも「でもこの方がいいライブになると思うんだよね」と言われれば、私も反論できず。あわててホールのNさんに連絡すると「もうセットリストはプリントしちゃいましたけど、大丈夫ですよ、アナウンスで案内しておきましょう」とのこと。Nさん、ありがとう! ご迷惑をおかけします。しっかし、もうー!! せっかく優等生のヴェーセンで売っているのに。

東京のホテルにチェックイン後は、何か食べたいというので、メキシカンのお店へ。お腹がいっぱいになったところで再びタクシーにのって武蔵野へ。この日のスケジュールが実際、一番ハード。でもメンバー全員、全然文句を言わず、私に協力してくれるんだよね。あぁ、ほんと助かるんだわ、ヴェーセンだと。 

ちょっと渋滞にまきこまれるも、予定より20分遅れくらいで会場に到着。しっかしこうして今思うと、何が楽しかったって、こういう普通サイズのタクシーにギッチギッチに入ってメンバーとくだらない話をしている時が妙に楽しいんだよね。デカい3人と、チビの私が入るとタクシーはもういっぱいいっぱいなんだけど、いつもウーロフが前にのって、私の右にローゲル、左にミッケという態勢になる。後ろのトランクも、ニッケルハルパ2台と、ミッケのフィドルケース、ローゲルのギターで、いっぱいいっぱい。ほんときつくて、私はだいたい前に身体を乗り出したまま、背中をつけてゆっくり座ることができないまま乗るんだけど、そうすると私の背中に、ミッケやローゲルの腕が来てて、その感じがなんか、妙にいいんだよね。ほんと病気だわ、私(笑)。この日もメンバーは疲れて寝てくかな、と思ったんだけど、全然違って、くだらない話をギャッハギャッハしながら楽しく移動。

この日は、ウチの母親が来ると言うので、話はそういう親の話に。ローゲルのご両親は、優秀でスウェーデンでもっとも成功しているギタリストのローゲルがとっても自慢なんだって。テレビで誰かのバックで出た、といっては、近所の人に話しまくっているのだそう。かつ、近所の人に「おまえの息子がテレビに出てたぞ」とか言われた日には、すっごくうれしがるんだって。そりゃそうだよね。

さてさて、この日はレクチャー付の60分ライヴ、ということになっていて、ウーロフが提供してくれた資料などで準備も万端。ホールのNさんが、まずはステージに出て今日の案内をしてくれる。携帯電話は切っておいてくださいetc etc...曲目の変更などをアナウンスしてくれているので、袖でひかえているウーロフに「ほら、見なさい。あんたたちが曲目を変えるから、こういう事になったでしょー!!」と文句を言うと、ウーロフは笑ってた。いいなぁ、ウーロフは。ほんと笑顔にウソがないんだもの。

というわけで前半は通訳の染谷さんにも協力していただいて、スウェーデンの音楽とニッケルハルパについてのレクチャー。数曲演奏もあり。いや、よかったっす。ウーロフがんばりました。ほんとにありがとう。ちなみにあのパネルは、私の手作りでございます。がんばったでしょ? ニッケルハルパ関係の写真を提供してくれたPer-Ulf氏にも感謝。

そして後半は演奏で1時間。セットリストはこんな感じ。

1.  Bjorkbergspolskan
2.  Hasse A's
3.  Fallandepolskan
4.  Ulfsunda Brudmarsch
5.  Glada Polskan
6.  Polska Pa Overvaningen
7.  Bromanders 100 ars polska
8.  Kalles Vals
9.  Appalachen
10.  Pedalpolska
11.  Nipponpolka

Encore
Byss-Calles Slangpolska

ローゲルは謙虚にも「今回こういうコンサートもやれてよかったよな。俺たちでもクラシックのオーデイエンスに聞いてもらえることができるんだ」なんて言ってた。「でもこういうのはチャンスを与えてくれる人がいないとダメだから、ほんとにお前には感謝している」なんてしみじみ言ってくれるんだよね、ローゲルは。ありがとう、ローゲル、ミッケ、ウーロフ。そしてほんとにヴェーセンをブッキングしてくれた武蔵野文化事業団さん、ありがとうございました!!

さて武蔵野から都内に戻るタクシーの中で、この日は何を食べようかということになる。メンバー全員、すっごく可愛いのは、今度はどんなところに連れていってもられるんだろ、とすっごく楽しみにしてくれているところだ。だからご飯も食べさせがいがある。この日の希望は、ミッケとウーロフは日本食、ローゲルはタイが食べたいという。私もいいかげん日本食はあきてきたし、タイはCAYが抜群においしいんだけど、この時間じゃラストオーダーに間に合わないので、タイは明日のランチで行くとして、日本食でスパイシーチキンはどうだ、というと、メンバー全員興味津々。なのでさっそくタクシーの中から表参道の鳥良を予約。しっかしこういうレストランのため、このツアーまでに何度いろんなところを下見したことか。下見をたくさんして彼等の突発的なリクエストにも充分答えられるように準備しておくのだ。ほんと準備は数カ月、本番は一瞬。

鳥良では、メンバー全員、すごくよろこんで手羽先を食べてた。ほんとなんでもおいしがってくれるから、こっちもうれしい。お鍋もたのんだら、お鍋の底まですくうようにして、ミッケとウーロフは食べてました(笑)。実際一番量をたべるのはウーロフかもしれない。一番背も高いしね。でもほんと全体的によく食べる。注文をするとだいたいウェイトレスのお姉さんに「量、多いんじゃないですか?」と言われる。でもだいたいそんな量は完食しちゃうんだわ。ぜんぜん平気なんだわ。

デザート、何か食べない?と提案し、私とローゲルがクリームブリュレを頼んだところから、話題は映画「アメリ」に。あの映画は、ほんとにイライラする、とくにクリームブリュレのところは大っきらいなんだ!と私が言ったら、ミッケは大反対! 実はミッケはあの映画が大好きで3回も見たのだそう。あんなに素敵な映画はない!と大主張。私も負けずに「あなたはロマンチストすぎるのよ」とか反論。でも、ミッケ「アメリ」が好きなくせローマンホリディは見てないってんだから、やっぱり手落ちだよ。ローゲルとローゲルの奥さんも「アメリ」はすごく好きなんだって。でも3回も見るほどじゃないけどね、と。ウーロフは奥さんと一緒にみてて、途中で寝たっていってた。どうやら私はウーロフ夫妻と価値観があうらしい。ローゲルは「映画の主人公がいやなやつでもそれが映画の善し悪しをきめるわけじゃないだろ」と偉そうに主張。しっかしこのアメリ話も、このツアー中のアワブームになったのでした。

だいたい私は映画でも音楽でも、フランスのものは好きじゃないことが多いんだけど、ミッケの祖先はフランス人なんだって。マリンってファミリーネームがそうであって、別にすぐ上のおじいちゃんがフランス人、とかいうわけではないそうなんだけど。おかげで、ご飯をたべるときに飲み物を、頼んで、ペリエといったら「あ!おまえもロマンチストだ!」とかミッケも文句を言う言う(笑)

いつだったか忘れたけど、たしかタクシーの中で、日本の政治の話にいなったんで、「日本の政治はもうジョークとしか言えないほど破たんしきっている。でも私もいつか政治家ってやってみたいんだよね! なれるもんならなってみて、音楽をサポートすると法律をたくさんつくりたい」と言ったら、「それでもどの音楽や芸術をサポートするかが問題だよな。で、アメリとかが好きなロマンチストの連中に特別なタックスをかけるんだろ! ロマンスタックスだ」とかなんとか。とにかく笑いがたえないんですよ、ヴェーセンといると。

そんなわけで、表参道の夜はふけていくのでありました。この日はこれで終了。明日は取材日だよー。「取材の日は、つまんないよね、コンサートの方が100倍楽しい」と私がいったら、ローゲルが「取材は大事だ。がんばらないと」と気合い充分。うふふ。ほんとローゲルって頼もしいわ。明日はローゲルにまかせたよん!(笑)



1月26日

さて、この日は、まず表参道のスタジオで、Yaeさんの番組に出演。演奏もして、すごく楽しかったです。Yaeさん、ディレクターの中井さん、ほんとうにいつもありがとう! そして約束通りランチはタイ料理。ここでも「アメリ」が話題に。通訳の染谷さんもアメリ好きじゃないって。よかった、これでアメリ反対票に1票。ミッケ体勢あやうし(笑)。

楽しく食事をした後は、インタビュールームに移動して、取材を3本、ウーロフだけはニッケルハルパの取材もあって合計4本。よくがんばってくれました。掲載日が決定し次第、またここでご案内していきます。

前回の取材の時は、ローゲルばっかりがしゃべってた、って記憶があるんだけど、今回は、割と3人が3人ともすごくよくしゃべってた。けっこう印象的だったのが、ローゲルがミッケと一緒にやるきっかけとなったのが、ミッケがその当時ローゲルが狙っていた女の子と仲良くしてたんで、その女の子に近付きたくてローゲルはミッケに近付いたんだって(笑)。なんかそういう離って、ちょっと笑える、っていうか、そういう話をきいて、ちょっと安心した。音楽だけガチガチってわけじゃないのね、と(笑) ミッケとウーロフについては、もうなんだか呼吸するタイミングまで一緒になっちゃうんだよ、と二人して言ってた、ほんと二人は一心同体。いや〜ほんとに素晴しい。お互いがお互いをすごく尊敬しあってて、一緒にやれることをすごく喜びに感じている、という。ほんとこの結束力はすごい。実際、通訳の染谷さんが指摘してたとおり、演奏中だけじゃなくって、もう取材中のお互いへの視線の送り方からして、すっごく仲良し。お互いの言うことに反応したり、もう何もかもが、「バンド」って感じがして、ほんとに素晴しい。

 *クランコラ
 *ミュゼ(2/20配付号)
 *サラサーテ(2/24発売号)
 *朝日新聞マリオン(3/3掲載決定)
 *音楽の友(3/18号/取材記事ではなく紹介記事です)


ここで取材の皆さんに、ツアー煎餅のヴェー煎を渡すと、皆さんうけまくり。やっぱり作ってよかった。次のツアーの時も作ろうっと! 実際、このヴェー煎、メンバー自身に空港への到着時に渡した時は、「ふーん」くらいに思っていたみたいなんだけど、こういう取材とかラジオの時とかに、インタビュアーの方たちにあげると、先方の方が喜んでくれるのを見て、メンバーもうれしくなる、って感じだった。どうよ、私のアイディア、ナイスでしょ!?(笑)

さて、最後の取材で、うまい具合にウーロフだけ残ってくれたので、今日のバースディパーティはいい感じにスタートできるな、とたくらんでました。まずはウーロフが最後の取材をしている間、ミッケとローゲルだけを先にホテルに戻し、その後ホテルからミッケとローゲルをアシスタントの太田嬢にピックアップしてもらい、誕生日パーティが仕込んである中華料理屋さんにつれていってもらう。

そしてその後、準備ができたころに、私がウーロフや通訳の染谷さん、最後に取材してくれた朝日の方などをつれて、後から会場に入る段取り。ウーロフが会場に入ったらクラッカーを鳴らしてもらう事になっている。骨董通りで「あと30秒でつきま〜す」とか太田嬢に携帯電話で連絡をいれたり・・(笑)。

ほんとは完璧なサプライズにしたかったんだけど、取材の人から「今日は誕生日なんですって」とか言われて、まぁ、バレちゃう。

到着するとミッケとローゲルが演奏しながら待っていてくれて、いや〜皆さん、ありがとうございました。おかげで段取り大成功。ケーキの表面が固くて、ロウソクがたてられなかったのが残念でしたが(笑)
ケーキは下の写真のようにウーロフの写真がプリントされたもの。

ウーロフはその時にそこにいた人数分に、器用にケーキを切り分けてくれたのでした。

なんと最後に彼等はこちらが頼みもしないのに演奏までしてくれて、歌も歌ってくれました。(いや〜今回も歌がよかった!)そして来てくれたお客様にヴェーセンコレクターズアイテム?のポスターまでプレゼントしてくれちゃって、ほんとに楽しい夜でした。あ、そうそう、誕生日のウーロフだけでなく、メンバー全員どころか私にまでプレゼントを持ってきてくれたお客様もいらっしゃって、ほんとうにありがとうございました。ほんと楽しかったですね。またこういう機会を儲けたいものです。

この日は、メンバーをホテルまで送りとどけて明日は早いよーん、明日は8:45集合よ、と言うと、ミッケはすごく悲しい顔をしてみせた(もちろん冗談です)。ウーロフは「誰だこのツアーを作ったのは〜」と、またもや面白くないジョークを飛ばしていた。ほんと、楽しいヴェーセンの連中。

けっこう早めに彼等をホテルに戻したので、私は友人たちと一杯やって電車で帰宅しました。実際、私は戻ってから4時間くらい仕事。寝たのは朝4時くらい。もっとも明日は電車の中でたくさん寝れるもんね。ほんと私って乗り物の中でよく寝るタイプ。実は明日からはホテル住まい+その直後海外出張でオフィスには戻れないのであった(涙)。だから仕事はすべて今日中に片していかないといけないのであった。だからほんとは飲んでいる暇なんかないのであった。でもツアー中って、ミュージシャンと離れて、直後ってすぐ眠れない。なんだか頭がいっぱいになっちゃって。だからいったん、友人たちとアフターをして頭をクリアにするのは、けっこういいことなのであった。おつきあい下さった皆さん、ありがとさん。



1月27日

さてこの日はそんなわけで、朝早くから名古屋へ移動。ほんとはもっと遅くて良かったんだけど、ノルディックノーツの浜島さんが昼間のラジオ出演を決めてくれたから早くいくことになったのだ。伝統音楽系はなかなか電波にのる機会がないから、これはありがたい。ほんとにありがとう! 浜島さん。実際、朝弱いのは私だけで、ヴェーセンの連中は全然オッケーなのだ。そんなわけで、新幹線で名古屋に到着。電車の中は、私はあいかわらず爆睡で、これを書いている時点で、この時の記憶まったくなし。到着後、まずはradio-iへタクシーで向かう。下記は控え室の様子。

下は出演時の様子。ラジオでは、1曲生演奏して非常にうけてました。(やった曲はHasse A's) ウーロフの楽器を他の番組の人たちも見に来たりして(笑)楽しい時間でした。またここでも彼等があまりにデカいのでびっくりされました。

ラジオが終わると、ハーモニーフィールズの小巌さんたちが下で待っていてくれました。小巌さんもいつもありがとう。小巌さんに楽器類を預かってもらい、手ぶらになった私たちは、さっそくご飯でも食べようかということになりました。私はここでなんとか彼等を普段応援していただいている新星堂に連れていけないもんか、とたくらんでました。高島屋の上にある新星堂さんは、ほんとにたくさんウチのCDを売ってくれています。なんで「お寿司食べない?」と彼等を誘導し(新星堂の隣のお寿司はマジでおいしい)、ついでに隣にある新星堂に誘導作戦成功! なんとか無理なくさりげなく段取るのかが、ほんと大変です。彼等はすごく喜んでくれて、店長さんにも挨拶できて、おいてあったディスプレイにサインをして、ほんとに良かったです。ほんと店長さん、永森さん、ありがとうございました!

さてここでまた余談。彼等と町を歩いていて、190cmの世界ってのはどんなもんかと思ったんですが、まず足が長いので、だいたい柵関係は跨いでその「上」を歩けるんですね。かつミッケいわく「止まっている車の上が見えるんだよ」とのこと。つまり車の側面じゃなく、天上が見えるんですね。ウチら普通の人には考えられないんだけど。

さて、ご飯の後、ショッピングということになったのですが、ミッケとウーロフは高島屋がみたい、という。ローゲルはビックカメラ!というので、私もビックカメラに行きたい!!(カメラが買いたいんだよー)ということで、ミッケとウーロフには同じところに数時間後戻ってくるようにいって、私はローゲルをつれてビックカメラへ。そこでやっとやっと新しいデジカメを購入! やった。ローゲルは奥さんのためのカメラをさがすも、良いものが決められず。どうやらローゲルは、奥さんにカメラをアメリカで買ってあげたんだけど、どうやらそのカメラはスタンバイが遅いらしく、こんなにトロいカメラじゃ子供たちが撮影できないよーと言われたのだそう。けっきょくこの場では、カメラは購入しないで、階上のおもちゃ売り場で、息子さんに電車セットを買ってました。息子のアントンは、電車のパズルみたいなおもちゃが好きらしい。その後、二人で軽くお茶。

買い物が終わると、ミッケとウーロフと合流。二人ともデカいから目立ちます。ミッケは東急ハンズで、鞄を購入。スポーツタイプでいいものでしたよ。メーカー忘れちゃったけど。そういやミッケはいつもなんだかいいものを買います。良く見ると着ている服もおしゃれだし。

会場にタクシーで移動し、さっそくサウンドチェック、というか、ギターのアンプのレベルチェック。この日はアコースティックでやることになったので、ニッケルハルパとヴィオラは素の音のまんま。ウーロフはこの会場が非常に気に入ったらしく、こういうコンサートをもっとやりたい、と主張してました。ほんと素敵な会場で、良かったです。電気会館の皆さん、ほんとうにヴェーセンを名古屋によんでくれてありがとうございます! またぜひぜひ呼んでください。

さて私がステージ袖にいると、ウーロフが急に「ヨーコ、ヨーコ、ちょっと急いでこっちに来てくれ!」なんてあわてて走ってくるので、何ごとかと楽屋にかけこむと、なんと楽屋で彼等は一曲歌ってくれて「今日はお前の誕生日だろ」と言って、ゴディヴァのチョコレートを私にプレゼントしてくれました。いやーん、ありがとう、みんな! 実は到着日に「電話したけど通じなかったよ、携帯もってこなかったの? つながったらチョコかってきて、って頼もうと思ったのに」と私がボヤいていたのを彼等はしっかり覚えていてくれたのでした。
でも箱をあけると中に「Happy Birthday」と書かれたポストカードが入っていて(これはミッケのハンドライティングだな)、ひっくりかえしたら「アメリ」のカードでした(爆)。

さて、いよいよ開演です。ここで彼等はセットリストを、しかもステージ上で変えてました。この日はプログラムをお客さんに配っているので、私は怒り爆発で(っていっても冗談レベルですよ)、ファーストセットが終わって戻ってきたら、いかに彼等を怒ってやろうかと待ち構えていました。ちょうどステージ袖で、舞監の方に「すみません、曲目勝手に変えて」とか言ってたら、舞監さんが「でも曲数は変らないですよね?」とか確認されていたので「そうです、大丈夫です」なんて言ってた矢先に、本来ならファーストセットはここで終わりというところで、一曲追加され「今日はヨーコの誕生日だから新曲をプレゼントする」というのをやられてしまいました。

あぁ、なんて優しい彼等。曲はミッケが新幹線の中で何やら熱心に書いていたのを見てましたし、なにやらずっとその曲をえんえん楽屋で練習していたのは知ってましたが、まさかそんな展開になるとは思ってませんでした。あぁ、せっかく怒ろうと思ってたのに、怒れなくなっちゃったじゃん。でも、ほんと彼等って優しいですよね。私もこの仕事長くやってますけど、曲を書いてもらったのは始めてです。後でローゲルいわく「でも曲を書くのは俺らにとっては無料だもんね!」なんて言ってましたが、もらった方にしてみたら、ほんとうれしいもんですわ。ちょっち涙がでました。かつミッケの手書きの五線譜ももらっちゃいました。これは額にいれて末永く家宝にしたいと思います。

そんなけで、本日のセットリストは下記の通り。

1st set
1.  Bjorkbergspolskan
2.  Hasse A's
3.  Appalachen
4.  Pedalpolska
5.  Fallandepolskan
6.  Calles vals
7.  Ulfsunda Brudmarsch
8.  Glada Polskan
9.  Flippen
10. Byss-calles slangpolska
11. Yoko's birthday

2nd set
1.  Polska pa overvaningen
2.  Bromanders 100 ars polska
3.  Vilse i betlandet
4.  Nipponpolka
5.  Spelmansfallan
6.  Lille Vilgot
7.  Byggnan
8.  Kapten Kapsyl

Encore
Johsepins dopvals
Hejisman's Polketter

もう明日からはウチ主催のライブだから、セットリスト直前に変えてもいいし好きなようにできるからね、と言うと、ローゲルは「俺たちはお前に喜んでもらえるようにホントに努力してんだよ」なんて可愛い事、言ってくれました。(ローゲルって、ほんとスタッフに対して感謝の言葉をたくさんくれる。奥さんにもちゃんと愛してるって毎日言うタイプかも?)

でも、それでふとおもったんだけど、頑張りって伝染するんですよね。たしかに一緒にやっているプロモーターが、頑張っているのを見たら、アーティストも頑張ろうって思いますもんね。私もがんばり屋の彼等からどれだけパワーを貰っているか! ほんと彼等とならいい仕事ができる! ホント、彼等に出会えた事に感謝、感謝です。

で、この日は最終の新幹線で東京に戻る予定だったんですが、彼等に「これから最終の新幹線で東京に戻るからね」というと、「じゃあパニックにならないように、すぐ出られるように準備してからサインをするか」と彼等の提案で、そういう段取りになりました。あぁ、ヴェーセンってなんて協力的で、スマートで、かっこいくって頭がいいの! このヘんが他のミュージシャンだとこうはいかない。ほんと感動。

でも今回は名古屋公演がラストミニッツで決まったこともあって、日帰りにしたんですが、皆この手配に喜んでくれてました。実際1泊のためにまた荷物をつめるのって大変だし。多少大変で昼間ホテルに戻れなくても、この方がよかろう、ということでこうなったのでした。ローゲルは「ほんとによくミュージシャンの事を理解してくれている」なんて、ほめてくれるし、私もうれしい。ウーロフも「1つのツアーでホテルは2つってのが最高だよね」って言ってくれたりして。あーーーーー、ほんとヴェーセンって、やりがいがあるっていうか、なんていうか。私たちはラブラブなのでした。って、よく分らないですね、すみません。

そんなわけでビールを買い込み、楽しく名古屋から東京へ。私は疲れてほとんど爆睡。今夜はインド料理が食べたいということになり、日テレ通りの24時間インド料理屋でテーブルを予約。東京駅から移動し、ご飯を食べて、今夜からは私も同じホテルに宿泊。で、バタンキューで寝てしまったのでした。あ〜、今日は1日メールチェックできてない!



1月28日

翌朝、比較的朝早く起きて、kinko'sでメールチェックしてたら、朝、ミッケとローゲルと買い物にいくのに待ち合わせしてた時間に遅れちゃった。ウーロフは疲れたので、ホテルでのんびりしたいという。ローゲルはレコード屋に行きたい、という。ミッケも何か弦を買いたいと言うし、ローゲルは秋葉原にも行きたいという。

というわけで、さっそく渋谷にタクシーで移動し、朝食の場所をさがすも、すでにホテル系の朝ご飯は10:00で終了。オムレットが食べたいというローゲルに、何かないかなーと思いけっきょくフレッシュネスバーガーに入ってオムレツバーガーを食べる。こんなんでごめんなさい。でもあそこのハンバーガーはおいしいよね。

その後タワーレコード渋谷店さんにお邪魔して(お店の皆さん、ありがとうございました)、30〜40分くらいCDを見てたかなぁ。ミッケもローゲルも相当買い込んでました。その後電車でまずは秋葉原。ローゲルはここでやっと奥さんのデジカメを購入。続いてお茶の水でミッケの弦やら何やらを購入。ローゲルは、スピーカーやリズムマシーンのついたエレキギター(パーティ用)がほしい、といってあれこれ物色してましたが、けっきょく買うにはいたらず。しかし、どうでもいいけどこの買い物コース、去年とまったく同じじゃないか?

わたしが今度来るときは、どんな所にいってみたい?と聞くと、ミッケは歌舞伎がみたいんだって。了解、了解。今度来る時は、かならずつれていってあげるからね! どうやら歌舞伎はお友達が観光で日本に来てみて、すごく感銘をうけたんだって。伝統芸能さっぱりの私は「私もずいぶん前にみたけど、話はわからないし、寝ちゃったわよ」とか言ったんだけど、それでも見たいんだって。で、「なんかイヤホンかしてくれてナレーションが英語で入るのとかあったと思う」とかいったんだけど、そういうのはイヤなんだって。

お昼はお蕎麦を食べて(ここでもミッケは、食べた事のない、という理由だけで、みそ煮込みうどんを注文してた。絶対に外人の口には天ぷら蕎麦だって言ったんだけどねー)、ホテルにタクシーで戻り、いよいよ初日のサウンドチェックを開始。

ちなみに、この日の楽屋はスウェーデンフード一色にしておいたのでした。メンバーも喜んでくれてました。準備してくれた太田さんありがとう。


以上、リハーサルの様子。

実際この日はちょっと集中力が足りなかったような気が(私も厳しいですね)。ヴェーセンとしては、60点の出来。コンサートとしては、85点。
でも、来場してくださった皆さんからは軒並み好評でした。ご来場いただけた皆さん、ほんとうにありがとうございました。
で、セットリストは下記の通り。

1st Set
1.  Bjorkbergspolskan
2.  Hasse A's
3.  Appalachen
4.  Pedalpolska
5.  Calles Vals
6.  Ulfsunda
7.  Glada Polskan
8.  Flippen
9.  Byss-Calle Slangpolska

2nd Set
1.  Overvaningen
2.  Bromander 100 Ars
3.  Nippon Polka
4.  Vilse I Betlandet
5.  Spelmansfallan
6.  Lille Vilgot
7.  Btggnan
8.  Kapten Kapsyl

Encore
Josephin's Dopvals

ライブ終了後は、隣のバーで、大セッション大会。ヴェーセンの曲を皆さんと演奏できて、メンバーもうれしかったみたいです。ほんとに来てくれた皆さん、ありがとうございました。これからもヴェーセンの曲を演奏してください!


というわけで、この日は疲れたので、これでおしまい。もっともホテルに戻ったら1時くらいになってましたが。



1月29日

朝、表参道のアンデルセンの2階にあるカフェの朝食は最高なんだけど、そこに全員で朝ご飯を食べに行きました。

その後、ウーロフとミッケは、簡単なデモを録音してアメリカに送らないといけない、というので、ホテルに戻り、私はショッパー・ローゲルをつれて表参道エリアをプラプラ。まずはキディランドで、子供達に早くも幾つ目かのプレゼントを購入。ほんとローゲルってファミリー・マンなんだよなー。「いつかヴェーセン家族全員つれて、ゾロゾロ来れるといいわね、きっと楽しいわよー」なんて言ったら、「うーん、でも大変だよ!」なんて言ってたけどね。もっとも奥さん連が来ると、私もメンバー無視して奥さんケアに走りそうだもんな。スタッフが沢山いない無理だろうなぁ。

その後ローゲルはバックがほしい、というので、竹下通りを軽くのぞいて、その後、渋谷の東急ハンズへ。ここでわたしはミッケとウーロフに頼まれたクッション封筒(アメリカにデモMDを送るため)を購入。ローゲルはデカいバック(でもローゲルが持つと小さい)を購入。その後、楽器屋さんにまたもやよるものの、やっぱりご所望の弦がみつからず。というかローゲルの場合、チューニングがヘンなので、弦を普通のセットじゃなくバラバラかわないといけないんだけど、気に入るメーカーのバラ売り弦が日本ではなかなかないんだわ。でも、なんだかチューナーとか、なんとか、小間物をたくさん買ってました。その後、お腹がすいたね、と言う事になり、二人でパスタを食べる。

その後、再び会場に戻ってサウンドチェック。もっとも昨日からプラグインしているので、ほとんど簡単にチェックのみ。ただし今日は少し音をあげてみよう、ということになる。やった! 私も音が大きい方が好きです。だってヴェーセンはロックバンドだもの。

ウーロフは楽屋で、MDをいれた封筒に、大阪でとったプリクラを貼って、すごくうれしそうにしてました。

そしてこの日のライブですが、もっっっっーーーーんのすごい良かったです。やった。やっとヴェーセンが来日したって感じがしました。いや〜、かっこいいよー、かっこいいよー、かっこいいよーーーーーーーーーー。この日はヴェーセンの出来としても95点! コンサートとしては100点満点。ほんとよかった。ヴェーセンはやっぱりこうでなくっちゃ。このくらい音がまとまってくれないと。ほんとうに音がひとつの生命体になったみたいでした。

セットリストはこんな感じ。

1st Set
1.  Bjorkbergspolskan
2.  Hasse A's
3.  Appalachen
4.  Pedalpolska
5.  Calles Vals
6.  Ulfsunda
7.  Glada Polskan
8.  Flippen
9.  Yoko's Birthday
10.  Byss-Calle Slangpolska

2nd Set
1.  En Timme i Ungern
2.  Bromander 100 Ars
3.  Vilse I Betlandet
4.  Nippon Polka
5.  Spelmansfallan
6.  Lille Vilgot
7.  Btggnan
8.  Kapten Kapsyl

Encore
Josephin's Dopvals
Hejisman's Polketter

上の素敵なライヴ写真は、鈴木茂さんによるもの。鈴木さんありがとう。ちなみにこのページのマンダラの公演の素敵なライヴ写真は、すべて鈴木さんの撮影です。

さて「今日は何が食べたい?」と聞くと、ミッケが「焼肉」と言う。なんで表参道のよく接待でつかう焼肉屋(めちゃウマ)に電話するも貸しきりでNG。かーーーっ、残念。せっかくあそこのロースは最高なんだけど。しかたないので、ちょっと遠いけど、恵比須の焼肉屋がすごくいいところがあるので、タクシーでいかなくちゃいけないんだけど、と言うと、メンバー全員オッケーだという。あぁ、久々のヴェーセンとタクシー(笑)。

ホテルにいったん戻って、タクシーで恵比須へ。タクシーをおりると「このエリアはなんて言うの?」ときくウーロフ。「教えたってあなたは知らないでしょ」と冷たい私(笑)。でもウーロフったら「恵比須」「恵比須」とか何度もいってました。ウーロフって日本語の発音がすごくいい。耳がいいんでしょうね。時々ドキっとするときがあるもの。ウーロフは、私のことも「のざきさん」と喚ぶ(笑)。そういやハラールも「ヨーコさん」って喚んでくれるのよね。

で、この焼肉屋さんで、あんまりコンサートが良かったので、おもわずシャンペン頼んじゃないました。1本8,000円なり(笑)。はっはっはー。その後は、ミッケが選んでくれたメルロー種の赤ワインになったんだけどこれがまためちゃウマ。こちらはリーズナブルな値段。ワインの名前はもう忘れた。いずれにしてもお肉をいっぱい食べて、メンバーも超御機嫌。あぁ、またまた一瞬の勝利感。そしてまたタクシーに乗って(あぁ幸せ)ホテルへ戻る。明日はライヴの前にワークショップだから早く起きなくっちゃね。



1月30日

昨年のツアーの帰りの日にミッケがワークショップがやりたいと言った時、実は私はあんまり乗り気じゃなかった。ヴェーセンは日本ではロックバンドみたいなイメージで売っていきたいんで、ワークショップってガラじゃないと思ってたし。でもお客さんからも希望のメールがあったり、昨年スウェーデンでミッケの授業みたりなんだりで、けっきょくやることにしました。

まずはまたもやアンデルセンで朝ご飯をした後、ウーロフはホテルに戻り、ミッケとローゲルをつれてタクシーでワークショップの会場へ。会場で、まずローゲルがipodやらギターをセットアップした後、ミッケのワークショップの受付が開始され、いよいよミッケ先生のワークショップスタート。

午後からは大田嬢に、ウーロフをホテルでピックアップしてもらい、ウーロフの方は3人という少人数でスタート。ローゲルの方は通訳の染谷さんに入ってもらって、最初は講議中心。後半演奏中心のワークショップとなりました。私はこの後の段取りやら、何やらがあってほとんどワークショップは、聞けませんでしたが、のきなみ好評だったようです。ご来場くださった皆さん、ほんとうにありがとうございました。

しっかし、大きなコンサート会場を1日単位で借り切れるプロモーターさんが作るワークショップと違って、ウチみたいなところがやるワークショップは大変ですわ。ライブと別に押さえる場所代は高いし、実際ミュージシャンにろくに払ってあげられないし、手間は異様にかかるし。実際、こんなのやっても、ウチにとっては一銭にならないどころか、メンバーに買ってあげるコーヒー代やらスタッフのバイト代で、返って赤字。まぁ、でもメンバーも喜んでたし、お客さんにも好評だったから、これからもなるべくやっていこう、と、思ってます。

さてこの日は、前日の夜、マンダラのクラブ営業のため、もう一度サウンドチェックをやりなおし。今夜はビデオも入るため、はじめて、MCのマイクスタンドなしでライブをやりましたが、いや、これがカッコいいこと! 絶対にマイクスタンドない方がいいんだよな。でも、おかげでウーロフなどはしゃべりにくそうでしたけど。ごめんね、ウーロフ。


セットリストは下記のとおり。

1st Set
1.  Bjorkbergspolskan
2.  Hasse A's
3.  Appalachen
4.  Pedalpolska
5.  Calles Vals
6.  Ulfsunda
7.  Glada Polskan
8.  Flippen
9.  Yoko's Birthday
10.  Byss-Calle Slangpolska

2nd Set
1.  En Timme i Ungern
2.  Bromander 100 Ars
3.  Vilse I Betlandet
4.  Nippon Polka
5.  Spelmansfallan
6.  Lille Vilgot
7.  Btggnan
8.  Kapten Kapsyl

Encore
Josephin's Dopvals
Hejisman's Polketter

この日は楽器の調子がいまいちだったものの(ローゲルは弦はずしちゃうし)それでも気合いで乗り切った感のある、良いライブでした。特に「Entimme i Ungern(ハンガリーでの1時間)」をやってくれたのがうれしかったなぁ! ローゲルとずっと話してたんですよ。別にカルテッドじゃなくても全然いいんだけど、何が寂しいって、カルテッド時代の曲をやってもらえないのが、寂しいんだわ、という話をしてたんですよ。で、私はハンガリーが好きだ、と言ったのを覚えててくれたみたいです。やった! ちなみに「Sold or on sale」は、ほんとにパーカッションがいないとダメなんだって。でもあのリズムはいいですよね。「Glada Polska」も同じリズムだけど、「あぁいうのが好きならハーヴを聞くといいよ」とローゲルは言ってました。「Glada Polska」は、ライヴで見るまでは、この曲でミッケが何を言いたいのかがさっぱりわかりませんでしたが、ライブでみて、やっと理解できた、って感じです。あの曲はほんとすごいです。特にライブでは。

あ、そうそうハンガリーのブリッジのところのメロディがいいわよねー、と言ったら、あそこの部分はローゲルが書いたんだって。「お前は聞く耳がある」とローゲルが褒めてくれた反面、「どうして僕の書いたとこじゃないんだよー」とミッケは怒ってましたが(笑)。共作のマジックってある。レノン/マッカトニーみたいに。そういやヴェーセンの曲で共作って、この曲くらいじゃないのか?

この日の打ち上げには、松坂でお世話になった鯛屋旅館の若だんなも来てくださり(わざわざ遠くからありがとうございました!)ほんとに楽しかったです。ウーロフなどは、また絶対に松坂に行く!と主張してました。鳥谷さーん、ここ見てたら、またヴェーセンを松阪に呼んでくださ〜い!(笑)

というわけで、楽しい夜も終わり、明日はいよいよ帰国です。



1月31日

さて、この日、私はメンバーにすごく大きな隠し事をしていました。実はこの日からロンドンに行かねばならなかったのですが(理由は出張レポート参照)、ヴェーセンのメンバーはきちんと見送らないといけないし、それならいっそ、同じフライトでコペンハーゲン経由でロンドンに行こうと決めていたのです。もちろんメンバーには内緒。メンバーを涙、涙で見送った後、機内でドッキリ再会する作戦でいました。なので、お別れの日だというのに、妙にニコニコしてしまう私。機内で再会したらロンドンに行くとはいわず「もうスウェーデンで、お前たちと一緒に暮すことに決めた!」とか言って、再会しよう!と妙にウキウキと作戦を錬っていたのでした。

空港へいく車の中で、スカンジナビア航空のお世話になっているIさんにお電話してメンバーの席に確認と、および「メンバーは先にチェックインしますけど、彼等には私が乗ることは絶対にバレないようにしてください。また私自身はおそらくチェックインするのはギリギリになっちゃうんですけど、ちゃんと乗りますんで、よろしくです」など作戦の打ち合わせ。Iさんも「まぁ、彼等、まだ知らないの? 面白いわねー、がんばってね!」などと言ってくださる。

そして空港に到着。さてこっからがミソ。最近の航空会社のカウンターはチケットを持っている者でなければ近付けない。かつ、実は私はトイレに行きたくなったので、メンバーに「こっからは私は入れないから。何か困ったことがあったらSさんを呼んで。彼女が事情を知っているから」と伝えて、自分はトイレに爆走。その後、カウンターの出口のあたりでメンバーを待っていた。

メンバー全員「いや〜非常にスムーズだった」とチェックイン後、満足げにカウンターから出て来て、さっそく何か食べようか、ということになり、朝食を食べにいく。前回とおんなじだね、といいながら、前回と同じ場所に入り、ミッケが「前回と席が違う!」(よく覚えてる!!)と主張するも、前回と違う席で朝食。さて、ここで今回のツアーは良かったね、とかそういうしみじみした話になる。私は心の中で「早く入ってくんないかなー。私がチェックインできないじゃんよ」と思っていた。

朝食を食べながら、ローゲルが「前回の時はおもしろかったよなー。日本から返った直後に、ストックホルムのラジオ番組の収録でお前を見つけた時はびっくりしたよ」と話題を持ち出してきた。そう、前回はツアーが終わって1週間後、スウェーデンでまたメンバーに再会したのだった。もちろん成田で彼等を見送った時はスウェーデンに一週間後に行く事は、一言もメンバーには言っていなかった。

なので私は自慢げに、「今回もナイスなサプライズを用意しているわよ、で、そのサプライズはもう設定済み。だから私は寂しくないの」(はっきりいってこの発言が超墓穴)。

ローゲルは興味津々らしく「そのサプライズはいつだ、4月か?(アメリカツアーの事)」、「そんなのもうサプライズでもなんでもないわよ。今度のはヒットだから、とにかく楽しみにしてて」という私。(はっきりいってこれも超墓穴)内心くやしいローゲルは私にあれこれ質問してくるんだけど、「いいから、いいから、あんまり言うとサプライズじゃなくなっちゃう、それより〜」と他に話題をそらそうとする私。

ちなみにこの時の席の配置は、四角いテーブルの私の隣にウーロフ。ウーロフの前にローゲル、私の前がミッケだった。なんで、ウーロフと私が、なんだか全然別の話をしている間、ミッケとローゲルは何やらごしょごしょとスウェーデン語で話していたが、急にローゲルが私に向かって聞いてきた。「ヨーコ、で、お前の席はどこだい?

「え?」と思うも、最初はしらばっくれる私。「何、なんのシート?」ローゲル「席の番号を聞いているんだよ」。そこで、「あ! わかったカウンターの人に聞いたのねーーーーっ。悔しーーーーーっ。何で言っちゃったのかしら、口止めしてたのに!!」と私が悔しがると、ローゲルいわく「いや、カウンターの人に聞いたんじゃない。ミッケが気づいたんだ」とのこと。いやーーーーーーーーーーー、やっぱりミッケにはウソはつけない! ローゲルいわく「時々ミッケはものすごい想像力を働かせるんだよ!」とのこと。当のミッケも笑いが止まらない。私はもう悔しくって、悔し泣き笑いが止まらない。全員でもう大爆笑。

実は私とウーロフが別の話に夢中になっている間、ミッケとローゲルはコソコソ二人で、私のサプライズはなんだろ、と話をしていたです。で、ミッケがヨーコは空港についたら急にトイレにいくって言ったし、あれは内緒でこっそりチェックインしたんじゃないか、って思い付いたんだって。でもローゲルは「いや〜それは、ないだろー」ってミッケにいったんだけど、ミッケはでもあのバックもよく考えたら怪しいし(私の旅行用の小さいカバンを持っていた)、もっともここ数日は彼女も同じホテルに泊まってたわけだから、それもありだろ、とか、二人でゴショゴショ話していたらしい。かつ私が、別れの朝だってのに、妙にご機嫌で、ニヤニヤしっぱなしだったてこととか・・・。思い当たる要素はいくつかある。で、ローゲルが試しに「お前の席はどこだ?」って引っ掛けてみようかと言い出し、それを試してみたら、私はまんまと引っ掛かり、自分で白状してしまった、というわけ。

実際ローゲル&ミッケによると、私は「さーてこれでヴェーセンツアーも終わったから、やっといろんな所にいける。ヴェーセンがあるから忙しくて、ここんとこ海外に全然いけなかった」とか、ヒントをまきちらしていたのだそう。

あああああーーーーー、ほんと悔しい。「まだチェックインしてないわよ、あの時はほんとにトイレにいったんだもの!!!」 私はもうほんとに泣きながら笑うしかない。ローゲルは「悔しいなー、悔しいよなー。わかるよその気持。もうちょっとで成功だったのになー。You were soo close」とか、「全員が自分のパートを予定通りに演じてたのになぁー。ほんとになぁ・・・・お前以外は」とか、「わかるよー、つらいよなー、特に他に非難する相手がいない時はなー。自分しか攻めるしかないときはなー」だって。あーーー可愛くないローゲル!!!!!

「アイディアはナイスだったよ。だけど仕掛けるバンドを間違えたんだよな」とも。はい、はい、はい、やっぱりヴェーセンには勝てません。でも最後には「おまえってホント嘘つけないな。それはいいことだ」なんてなぐさめてもらっちゃったりして。あぁ、でも、いま思い出しても、あまりにおかしすぎ。

というわけで、驚かし作戦は失敗したけど、これで彼等も私にいっぱいくわせた気持になったわけだし、ま、落ちとしてはこれで良かったかな、と。(悔しい言い訳)

さてそんなわけで、なんで直行便が日に10本くらいでていそうなロンドンに行くのに、わざわざコペン経由でいかなくちゃいけないの!!! と文句はあれどすでに遅すぎ。で、飛行機の中では、私は最初の7時間は正体なくして寝てたら、メンバーは前の方から私を捜しにきてくれてたみたい。で、最後の2時間くらいは一緒に座って、機内で話をしたんだけど、実はミッケとローゲルでウーロフの結婚パーティで、サプライズを仕掛けた事があったんだって。こちらはビデオカメラ数台、録音数台、出演者10人以上、地元警察や奥さんまで巻き込んでの壮大な仕掛けだったけど、ほんとこれがお腹がよじれるほど笑わせてもらいました。私も今度サプライズ仕掛けるなら劇場型にしよっと(笑) 

飛行機の中でも「だいたいお前が、サプライズうんぬんとか話しださなきゃよかったんだよ」「仕事があるからっていって、とっとと空港を離れるふりをすれば良かったんだよ」とか。ほんとに、ほんとに、最後彼らがゲイトに入る手前で、うんと悲しそうにするつもりだったのにっっっっーーーーーとか、いやはや、ほんと悔しい。でもって、笑いが止まらないっす。ほんと残念。でもおもしろすぎ。


というわけであっという間にコペンハーゲン到着。彼等のストックホルムへの便より、私のロンドンへの便の方が、30分くらい早い。で、メンバーは、私のゲイトまで送ってあげようか、という。「いやいやそんなことされると悲しくなるから、止めて、止めて」といって、カフェでお別れ。というわけで、ヴェーセン、バイバイ。また来てね!! ロンドン出張レポートに続く。

Thanks to
Hanae Ohta,  Koh Koiwa (harmony fields) & Hiroki Hamashima (Nordic Notes),   Iizuka Kacho,  Shigeru Suzuki,  Yoshihisa Shimizu (KENSO),  Plankton,  Yuri Kajitani,  Fuji-pacific Music Publishing

Special thanks to
Olov,  Mikael,  Roger..... thanks for the wonderful time....please come back soon!

Photo by
Yoko Nozaki,  Shigeru Suzuki,  Kazuyoshi Shiraishi, Hanae Ohta


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