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どのようなサウンドの中でも、しみ入るパイプの音色を聴かせてくれるリアムは、45年、アイルランドはキルデアで生まれ。音楽好きの両親のもと、子供の頃からイーリアン・パイプを習い、当時のパイパーの第一人者たちに学んだという。73年にクリスティ・ムーアやドーナル・ラニーらと「プランクシティ」を結成してデビュー。弦楽中心のバラッドと、リアムのダンス・チューンを組み合わせた革新的なグループであった。プランクシティでの人間関係は徐々に広がり、エンヤ、エミルー・ハリスなどなど、伝統音楽に限らず国内外のミュージシャンのアルバムに参加。映画音楽なども含めると参加したアルバムは50以上にものぼる。

■THE MUSIC PLANTよりひと言 → いや〜、リアム・オフリンを日本にはじめて紹介する・・これを名誉と言わずして何といいましょう。とにかく素晴しいアーティストです。何も派手さはないのに、聞いていて、一番ジ〜〜ンとできるアイリッシュ・ミュージックはこれだ、と思います。私は泣きたいなぁ、と思うとき、リアムのCDを聴きます。ほんと、シミます。感動します。なんというか地味に、静かに、もくもくと演奏をするリアムの上に、音楽の神様がおりてくる・・そんな感じなんです。派手な演奏をする奴や、早弾きでビックリさせるような奴は、いっぱいいます。でもリアムみたいに、音の向こうに情景がうかぶような、そんな演奏をするアーティストは他にはいない。あのポール・ブレイディ先生も、リアムはもっとも尊敬するアーティストだ、と言ってました。とにかく聴いてください。


こちらではCDのご紹介をしていますが、ショッピング・バスケットがついているものに限り、購入もできます。ぜひご利用ください。
タイトル:ザ・パイパーズ・コール アーティスト:リアム・オフリン
1. The Humours of Kiltyclogher, Julia Clifford's
2. The pleasure of Hope,  Rick's Rambles
3. An Droichead
4. Miss Admiral Gordon's Strathspey
5. Sliabh na mBan
6. The Drunken Landlady,  McKenna's Reels
7. Muineira de Poio/Muineira de Ourense
8. Bean dubh an Ghleanna
9. The Humours of Carrigaholt Set
10. The Gold Ring
11. Marcha de Breixo / Marcha de Lousame

バンド:Liam O'Flynn、 Arty McGlynn,  Stephen Cooney,  Rod McVey, Liam Bradley
ゲスト:Mark Knopfler,  Sean Keane,  Matt Molloy,  Carlos Nunez etc...

商品番号 RUCD111
値段(税込) 2,415円
ジャンル ケルティック・ミュージック、アイリッシュトラッド
在庫ステイタス 在庫あり
ライナー 茂木 健
コメント:アイルランド輸入盤/帯解説あり/RUCD111-113は共通ライナーです
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タイトル:ザ・ギヴン・ノート アーティスト:リアム・オフリン
1. O'Farrell's Welcome to Limerick
2. O'Rourke's,  The Merry Sisters, Colonel Fraser
3. Come with me over the Mountain, A Smaile in the dark
4. Farewell to Govan(フィルの曲って、やっぱいいなぁ!)
5. Joyce's Tune(ほんと、なんてことない曲なのに・・か〜っ、しみるー)
6. The Greeen Island, Spellan The Fiddler
7. Foliada de Elvina
8. Ag Taisteal Na Blarnan
9. The Rambler,  The Aherow Jig
10. The Smith's a Gallant Fireman
11. Romeo's Exile(泣ける!)
12. The Rocks of Bawn(ポール・ブレイディの歌がしみます!)
13. Cailin na Gruaige Doinne(泣ける!)
14. Teno un Amor na Montana / Alborada - Unha Noite no Santo Cristo

バンド:Liam O'Flynn、Arty McGlynn,  Stephen Cooney,  Rod McVey,  Noel Eccles、Sean Keane、Rodrigo Romani(Milladoiro),  Xose V Ferreiros(Milladoiro),  Nambo Casal (Milladoiro), Ciaran Mordaunt 
ゲストヴォーカル:Andy Irvine,  Paul Brady

商品番号 RUCD112
値段(税込) 2,415円
ジャンル ケルティック・ミュージック、アイリッシュトラッド
在庫ステイタス 在庫あり
ライナー 茂木 健
コメント:アイルランド輸入盤/帯解説あり/RUCD111-113は共通ライナーです
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タイトル:アウト・トゥ・アン・アザー・サイド アーティスト:リアム・オフリン
1. The Foxchase
2. The Wild Geese
3. The Dean's Pamphlet
4. Gynt at the Gate
5. The Winter's End
6. After Aughrim's great Disaster
7. Blackwells
8. Ar Bhruach na Laoi
9. Lady Dillon
10. Dollards and the Harlequin Horn peples
11. Sean O Duibhir a Ghleanna
商品番号 RUCD113
値段(税込) 2,415円
ジャンル ケルティック・ミュージック、アイリッシュトラッド
在庫ステイタス 在庫あり
ライナー 茂木 健
コメント:アイルランド輸入盤/帯解説あり/RUCD111-113は共通ライナーです
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タイトル:THE POET & THE PIPER アーティスト:SEAMUS HEANEY / LIAM O'FLYNN
Poet read by Seamus Heaney
Uilleann Pipes, Whistles : Liam O'Flynn
Harmonium : Rod McVey
Guitar : Steven Cooney

ノーベル賞受賞詩人のシェイマス・ヒーニーの朗読とリアムのパイプをフィーチャーした作品。しみます。

 

商品番号 CCT21CD
値段(税込) 2,940円
ジャンル ケルティック・ミュージック、アイリッシュトラッド 詩の朗読
在庫ステイタス 在庫あり
ライナー なし
コメント:アイルランド輸入盤
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タイトル:THE PIPER'S CALL (VIDEO) アーティスト:LIAM O'FLYNN
リアム・オフリンのドキュメンタリービデオ。87分。11曲入り。
ゲストにはカルロス・ヌニェス、マーク・ノップラーなどの元気な姿も見れます。

バンド:Liam O'Flynn、 Arty McGlynn,  Stephen Cooney,  Rod McVey, Liam Bradley
ゲスト:Mark Knopfler,  Sean Keane,  Matt Molloy,  Carlos Nunez etc...

NTSC(御自宅のビデオデッキで見ることができますが、日本語字幕はついておりませんのでご了承ください)

商品番号
値段(税込) 3,675円
ジャンル ケルティック・ミュージック
在庫ステイタス 在庫あり
ライナー なし
コメント:アイルランド輸入ビデオ NTSC/87分/11曲入り
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来日公演/ケルティック・クリスマス終了! ご来場いただいた皆さん、ありがとうございました。
レポートはこちらです!

 
 1993年7月、CCE(アイルランド音楽家協会)の日本支部が主催したアイリッシュ・フェスティヴァルに招かれ、ギタリストのアーティ・マクグリンとともにリアム・オフリンが来日した。コンサートは東京での一回のみだったから、オフリンに来日経験があるという事実を知らない人がいたとしても、まったく不思議はあるまい。なにしろ10年まえの話だ。アイルランド音楽を取り上げた日本のメディアなんか片手の指で数えても余るくらいしかなく、情報は決定的に不足していた。同国とアメリカの音楽的・歴史的な関係を概括した『Bringing It All Back Home』の書籍版(ヌーラ・オコーナー著)が邦訳され、『アイリッシュ・ソウルを求めて』として刊行されたのも、オフリンの来日から二カ月後のことだったといえば当時の情況が想像しやすくなるかもしれない。
 そして2003年――。恒例となった(?)ケルティック・クリスマスに出演するガリシアのバグパイパー、カルロス・ヌニェスのゲストとしてリアム・オフリン二度目の来日が決定し、3枚のソロ近作が来日記念盤として発売されることになった。隔世の感……に浸っていてもはじまらない、本稿では、20世紀後半のアイリッシュ・ミュージック・リヴァイヴァルにおいて重要な役割を果たした彼の足跡を確認しながら、この3枚をご紹介してゆく。93年の初来日時にぼくらが行なったオフリンへのインタビューから、彼自身の発言を適宜挿入することをご了解ください。

 リアム・オフリンは、ダブリンのすぐ西南に位置するキルデア州のキルという町で1945年に生まれた。教師だったお父さんはフィドルを、お母さんはピアノを演奏した。クレア出身のお母さんが、同州の高名なフィドラー、ジュニア・クレハンの従姉妹だったこともあり、幼いころからごく自然に伝統音楽と接していたようだ。とはいえリアム少年が自ら手にしたのは、習熟の難度ではほかに比べるものがないといわれる楽器、イーリアン・パイプだった。ではなぜ、彼はイーリアン・パイプを習おうという気になったのだろう?
「うん、それは自分でもしょっちゅう不思議に思ってるんだ。フィドルかなにかにしてたほうが、もっと幸福だったんじゃないか、なんてね。ま、これは冗談だが、わたしが憶えている限り、イーリアン・パイプの音色そのものが大きな魅力だった。わたしが演奏したいのはこの楽器だと、はっきり自覚できたんだな。わたしの父はフィドル奏者だったが、よく家に遊びにきていた父の友人、トム・アームストロングの演奏でパイプの音色には馴染んでいたのさ」
 リアム少年は、当時のイーリアン・パイプ界の巨匠レオ・ロウサムが主宰するパイプ教室に入り、ダブリンまでレッスンに通いはじめた。優れた楽器製作者でもあったロウサムに作ってもらったパイプを使いながら、地道な練習が10年以上つづいてゆく。ご参考までに、ロウサム作のこの楽器を、オフリンは93年の初来日時もメインの楽器として演奏していた。チーフテンズのパディ・モローニもロウサムの生徒であり(オフリンから見れば兄弟子にあたるわけだ)彼もまたロウサム・パイプを長年愛用してきたという。
 20代になったころ、オフリンは3人の男たちに出会った。クリスティ・ムーア、ドーナル・ラニー、そしてアンディ・アーヴァインである。ムーアとラニーは、オフリンと同じキルデア州のニュー・ブリッジという町で生まれ育ったのだが――
「わたしが住んでいたのは、ニュー・ブリッジから少し離れた小さな村だった。だから、かれらとは二十代になって初めて顔を合わせた。学校も別だったしね。クリスティとドーナルは、同じ町で一緒に育ったので互いによく知っていたが、わたしたちが出会ったのは、クリスティの最初のアルバムのタイトルになった小さな村、プロスペラスだ。そして(ムーアが他の3人を交え1972年に発表した)アルバム『プロスペラス』から、プランクシティは誕生した」
 当時のオフリンは、もちろんプロの音楽家ではなかった。
「小学校の先生をしていたんだ。『プロスペラス』を録音したあと、わたしは長期休暇をとってアメリカに行った。この眼でアメリカを見たかったからだよ。結局アメリカには六カ月滞在したな。そして帰ってきてみると、『プロスペラス』に参加した人びとがグループを作りたがっていた。こうして、プランクシティができあがったのさ」
 ていねいに言葉を選びながら、ゆっくり語ってくれる彼が「小学校教師だった」と聞かされ、さもありなんと勝手に得心してしまったことをよく憶えている。
 プランクシティは、アイルランド伝統音楽のプレゼンテーションを劇的に変革した。だが、かれらの音楽的なコアとなったのはムーアの歌(その後ポール・ブレディ)であり、オフリンのパイプだった。1971年から80年代初頭までの約10年間をプランクシティで活動したのち、オフリンは作曲家のショーン・デイヴィに請われ、イーリアン・パイプを中心に据えたデイヴィのクラシカルな大曲『The Brendan Voyage』に参加した。80年にアルバムとして発売された『The Brendan Voyage』を初めて聴いたときは、伝統音楽の新たな展開を他ジャンルとの大胆な融合に求めるラニーの仕事(具体的にはムーヴィング・ハーツ)などと比較した場合、ヨーロッパ芸術音楽の保守性にオフリンが迎合したような印象を受けたのだが――この印象が正鵠を射ていなかったことは、おいおい判明してゆく。
 デイヴィ・スピラーンを筆頭に若手のパイパーが擡頭するなか、オフリンは特定のバンドに在籍することなく独歩をつづけた。スタジオでの仕事も増えてゆき、ケイト・ブッシュ、マーク・ノップラーといったロック界の「スター」の作品でも重要な役割を任されるようになった。初のソロ・アルバム『Liam O'Flynn』を発表したのは、レコード・デビューから20年近くが過ぎた88年のことだ(蛇足ながら、この前年にはエンヤの『Enya』と『The Celts』にまで参加している)。『Liam O'Flynn』で彼がパートナーに選んだのも、やはりクラシック畑出身の作・編曲家、ミホール・オ・スーラウォーンだった。そして93年、今回の来日記念盤となるソロ2作目、『アウト・トゥ・アン・アザー・サイド』が発表される。

『アウト・トゥ・アン・アザー・サイド』
 世界中にバグパイプ数あるなかで、イーリアン・パイプは最も近年に完成した楽器のひとつであり、最も精巧な構造をもつといわれている。この複雑なメカを自在に操る名手は数多くいるが、軽く聞き流しただけでは奏者ごとの個性はなかなか感取しにくい。特に、スピード感やアタックなど「剛」の面が強調された演奏になると、どのパイパーも圧倒的な迫力で攻めてくるから、聴く側が実際にこの楽器を演奏しない限り、演奏者の特定は無理じゃないのかと思えてくるくらいだ。そんな一流パイパーたちのなかでリアム・オフリンが抜きん出てこられたのは、この楽器を丸く、優しく歌わせる「柔」の演奏において、他の追随を許さなかったからだとぼくは思う。隅々まで神経のゆきとどいた彼のパイピングは強いイメージの喚起力を伴っており、だからこそ、クラシック系からロック系まで幅広い音楽家に重用されてきたのだろう。
 本作でのオフリンは、自身の演奏がもつこの特性を前面に押し出した。ショーン・デイヴィが編曲を手がけた伝統曲[1]について、オフリンは自ら書いたライナーでこう解説する。「この大作は、アイルランドの伝統的なスタイルで書かれた叙述的音楽として、現存する最良の例だろう」。裏を返せば、ここでの彼のパイプは、音楽を「叙述」する「最良」の道具として機能しているのだ。メロディの展開に応じ次々と表情を変えてゆく繊細な演奏は、彼の独壇場といえよう(対照的に、演奏中の本人は終止仏頂面である)。
 人脈の広さを物語るような豪華バック陣に加え、リタ・コノリー、リアム・オ・メンリーといった歌手が、要所でアルバムの流れを締めてゆく。プロデュースを担当したショーン・デイヴィも、クラシカルなアレンジに走りすぎることなく各伝統曲を香り立たせることに成功した。じっくりと作りこまれた落ち着きのある一枚であり、クラシック系の奏者やオーケストラと共演した伝統楽器のアルバムが無数にあるなかで、とりわけ意義深い作品のひとつと個人的には考えている。

『ザ・ギヴン・ノート』
 95年発表のこの作品もデイヴィのプロデュースだが、前作とは一転してオーケストラが消え去り、小さなコンボを核とした鋭い演奏が聴ける。中心となるのは、ギターのアーティ・マクグリンとスティーヴ・クーニー、そして、ロックからトラッドまでなんでもござれのセッションマン、ロッド・マクヴェイ(キーボード)の3名。全員が経験を積んだ一流のプレーヤーだから、バッキングの安定感と彩りは抜群だし、そこにアンディ・アーヴァインとポール・ブレディの旧友ふたりが、極上の味わい深さで歌を添えてゆく。これだけでも「ごちそうさま」なのに、ガリシアのバンド、ミジャドイロまでが参加し、同地の伝統曲をオフリンと共にぐいぐい聴かせてしまう(カルロス・ヌニェスとの共演の原点が本作にあるのは、いうまでもあるまい)。それでいて全体が散漫にならないのは、オフリンのパイプがすべてを繋ぎとめているからだ。今回発売される3枚のなかでは、ロック・ファンにもいちばん親しみやすい作品といえよう。
 もうひとつ、本作のブックレットには、ノーベル賞詩人シェイマス・ヒーニーが一文を寄せた。ふたりの共同作業はやがて『The Poet & The Piper』というプロジェクトに発展してゆき、2003年には同名のアルバムまで制作している。オフリンの演奏は、このころからヒーニーの詩心をがっちりと捉えていたらしい。

『ザ・パイパーズ・コール』
 98年に発表された、現在までのところ最新のソロ・アルバム。前作と同じ小さなコンボを中心にしているが、歌モノは一曲もなく、ゲストとして参加しているのは楽器奏者ばかりだ。ただし、そのゲストたちがフィドルのショーン・キーン、フルートのマット・モロイといったアイリッシュ勢(ふたりともチーフテンズのメンバー)に限らず、ロック畑からマーク・ノップラー、ガリシアからカルロス・ヌニェスと変化に富んでいるため、音楽的な幅広さでは前作を凌ぐほどの内容となった。オフリンとマクグリンの共同プロデュースで、ショーン・デイヴィの名前が見えないが、基本的な音づくり――穏やかで、落ち着いていて、味わい深い――は不変だ。注目すべきは、ノップラーのギターがパイプに負けじと優しく歌う[3]、ヌニェスのガイダの鋭い音色が、妙にイーリアン・パイプとよく溶け合う[7]だろう。オフリンは84年の『キャル』と95年の『ゴールデン・ハート』でノップラー作品に客演しているし、本作発表の翌99年には、カルロス・ヌニェスの傑作『アモーレス・リーフレス』に参加した。なお[3]は、メアリー・マカリース大統領の依頼により、彼女の就任式のため作曲・演奏された作品。この事実からだけでも、アイルランドにおけるオフリンの評価が、すでに「国民的パイパー」の域に達していることを望見できよう。

2003年8月 茂木 健