2000年3月来日決定特別企画連載:ルナサ応援メッセージ
このページではルナサを応援してくれる方々にゲストにおいでいただき、彼等の魅力について語ってもらおうと思います。 
第1回ゲスト: DONAL LUNNY ドーナル・ラニー
第1回目のゲストはなんと豪華にアイリッシュ・ミュージックの首領、我らがドーナル・ラニー御大。カルロス・ヌニェスの日本ツアーのゲストとして来日中だったドーナルですが、帰国直前、時間のない中、関西国際航空にてルナサの魅力について語ってもらいました。

THE MUSIC PLANT(以下MP):彼等はドーナルに面識はあるんでしょうか?

ドーナル・ラニー(以下ドーナル):もちろんよく知っているよ。素晴しいバンドだよね。僕が最初に知り合ったのはまずトレヴァーとドナかな。彼等はかなり前から知っていたよ。シャロン・シャノンのバンドにずいぶん長くいたからね。彼等はとても力強いリズム・セクションだ。自分たちのスタイルがあって、なんと言うか色鮮やかで、エネルギーがあって・・・ルナサがやったことの一つに「ステージですごく大きなエレルギーを発生させる」ってことが上げられると思う。彼等はエキサイティングなバンドだよ。ショーン・スミスは僕がクールフィンをスタートしようと思った時に、まず彼にフィドル・プレイヤーとして入ってほしいって、声をかけたくらいだから・・・。僕の大好きなフィドル・プレイヤーだよ。だから彼は本当にすごい、すごい(Great great)フィドル・プレイヤーだと思うよ。ケヴィンも素晴しいフルートプレイヤーだよね・・・話もおもしろいし(爆笑)。だから僕が想像するに、彼等が日本に来たらすごいだろうなぁー(笑)。彼等も日本を気に入って楽しんで帰るんじゃないかなぁ(笑)。ちょっとクレイジーな奴らだけど! 

プランクトン川島さん:「ちょっと」じゃないわよ(笑)。

ドーナル:はははは! 「かなり」クレイジーな奴らだよ(笑)。

MP:ケヴィンは本当におもしろいですよね。バーミンガム出身なのに、一番アイリッシュみたい・・・そういえばショーンはクールフィンのゲストにも入ってましたよね。あそこの兄妹は3人とも全員いいフィドル・プレイヤーですよね。コーラと、それからブリーダ。

ドーナル:そうそう、ブリーダはホイッスルもうまいんだよ。

MP:へぇ。ショーンのホイッスルもいいですよね。

ドーナル:ショーンのホイッスルはすごいよね。そうそうクールフィンのナリグ・ケイシーもホイッスルを演奏するんだけど、うまいよ。だから多くのフィドルプレイヤーはホイッスルってよくやるんだよ。

ルナサは今のアイリッシュミュージックにおいて、最も重要なバンドの一つだ。音楽に対する自分たちのスタイルがあって本当に素晴しいと思う。アルバムではいいゲストも入っているだろ。クールフィンのジョン・マクシェリーのパイプとか、マイケル・マックゴールドリックの書く曲も素晴しいよね。本当に彼等は素晴しいから、日本の皆さんも、彼等の音楽を聞きのがさないように! 絶対に行ってほしいコンサートだね。

MP:お時間のない中ありがとうございました。

1999.12.23 関西国際空港の喫茶店にて


第2回ゲスト: 茂木健氏+畠山隆夫氏 
さて2回目の今日は、ヨーロッパ各地のルーツミュージックの評論でおなじみの茂木 さん、そして畠山さん。それにルナサの大ファンであるミュージックプラント野崎も 結構発言してます。茂木さんのご自宅におじゃまし、ルナサの「アザーワールド」を かけながら、新春ルナサ座談会となりました。

畠山(以下畠):ルナサのどこが好きっていったら、ベースが入っていることによる 足腰の強さ。全体のバランスの良さ。とにかくベースがいいよねぇ〜。

THE MUSIC PLANT(以下MP):いや〜本当にトレヴァーはすごいですよね。

畠:シャロン・シャノン・バンドでも感じてたんだけどさぁ、トレヴァーとギターの ドナ、あの二人すごいじゃない? ものすごい勢いあると思うしさ。自分としてはど うもリズム指向があるんで、どうしてもそっちに話がいっちゃうけど(笑)

MP:上物はどうですか、上物は。

畠:とりあえずケチつけるところはないでしょ。個人的には、上物はフィドルに耳が いくねぇ。

茂木(以下茂):フィドルは今回のセカンドで結構おとなしくなったように感じた ね。ファーストの方がバリバリ飛ばしてた気がする。このバンドは特に誰が目立つっ てことはないよね。バンドとしてまとまってるっていうか……カウンターメロディの 使い方とか、バックで実に単純な和音をロングトーンで流しているとか、そのへんの 呼吸……気分がいいですよねぇ。で、さっきの1曲目(M1)みたいに、そういう具合に 聞かせて人をその気にさせておいて、いきなりブレイク(1:31)を作ったりとか。

畠:芸達者だよねぇ。

MP:(M2)このホイッスルはショーンなんですよ。

茂:このベースがいいんだよなぁ。

MP:ベースがブンブンいってる。

茂:いや、アフタービートで入っているのはギターでしょ……(改めて聴き直してみ ると、M2の二曲目"McGlinechey's"のパートAでは、ベースとギターがアフタービート で足並みを揃え、パートBの冒頭で、ベースが頭打ちに早変わりしていました)そ う、このコンビネーションなんですよ。このコンビネーションが下半身の強さ。

畠:スティーブ・クーニーみたいなギターっていうかな、変幻自在だもんなぁ。ゲールフォースのビデオでシャロンバンドのリズム隊がこの二人じゃない? ホント充分 だもんね、この二人で。

茂:ほら、今(ベースが)引っ込んだ!(2:43) 

畠:技が効いているというか。で、その技が小手先じゃないんだよねぇ。

茂:よくわかってるんだよね。押して、押して、引いた時の効果とか、押して、押し て、もう1回押した時の効果とか。もう1回押すんだろ、と思ってたらプツって終ら せちゃうとかさぁ。このアルバムで唯一の不満はそこなんですよ。もっとやって、っ て!(笑)もっと聴いていたいのに、もう終りかよーみたいな。ホラ!(M2の最後)

<全員爆笑>

茂:ステージでもこのくらいで終らせちゃうの?

MP:いや……どうだろ。でも意外に短いですよ、1曲、1曲が。長くはやりません ね。

茂:それも一つの見識なんじゃない? メドレーで続けていくなら誰だってやるけ ど。一つ一つのセットをきっちり作って、次のセットは皆さん楽器を持ちかえてや る、みたいな。

畠:で、ツインだぁ、トリプルだぁってやった時のハーモニーの重ね方が、やっぱ憎 らしいんだよなぁ。

茂:なのに、決して三声、四声って重ねていくんじゃないんだよな。どっか(の楽 器)とどっかがユニゾンで、どれか一つだけが上いったり、下いったり。

MP:それが気持ちよくって何度も聞いちゃいますよね。(M3)この曲と次の曲のつなぎめが格好いいんだよなぁ。ホラ、ここ!(2:54)

畠:う、うまいなぁ〜。

<と、しばし一同聴きほれる>

茂:選曲がいいよね。オリジナルとトラディショナルとまぜこぜでしょ。

MP:(M4の頭)このヘン、マット(モロイ)入ってると思いません? マット。 ところで、ショーンのソロ「ブルー・フィドル」についてはどう思われますか? 

茂:「ブルー・フィドル」については、実はすごくシャロン・シャノンを思い出すだよねぇ〜。リズムアレンジとか。で、なんとヴィニー・キルダフのプロデュースって いうのが意外で……あちこち遊んでいるし。「ブルー・フィドル」から「ルナサ」っ ていうのは、よくわかるような気がする。自分のアルバムでは、自分のフィドルをメ インにして、周りを好きなように楽しんで使っている、って感じ。

MP:スティーブ・クーニーとのデュオの曲とかもすごくいいし。

茂:おもしろいよね。それが、ルナサになると今度はユニットとしてのまとまりって ものを重視して、これだけの人数でどこまでできるかってのを追及していったとい う。

MP:(M4)あ、この曲のフィドルが入ってくるところがカッコいいんだぁ〜。ホラ、こ こ(2:12)。

茂:相当ボシーを意識しているよなぁ。これじゃあ、ますますトレヴァーの存在はで かいじゃないですか。ボシーバンドってのも、ドーナルとミホール以外は結局、全員 上物だったじゃない。低音楽器っていうとトリーナの左手が、たまぁ〜に出てくるく らいでしょ?

MP:だいたいアイリッシュバンドにベースってトレヴァー以外あんまりいませんよ ね。シャロンのところもトレヴァーがいたからベースだったわけで。

畠:ボシーもさぁ、「アフターアワーズ」とか聴いていると、完全にエレベの世界だよね。

茂:「アフターアワーズ」を有機的に発展させれば、こういう音になったってのはあ るかもよ。(M5)これも奇麗だよねぇ……そう、表だっていただいちゃうところはいた だいちゃって、で、彼等(ボシー)にできなかったことを遠慮なくやっちゃうってい う。で、なおかつブズーキ弾きを入れない。

畠:ブズーキなんていらない、あのギターがいれば充分、っていう。ゲールフォース のビデオとか見ているとさ、ドナの勢いはね、すごいと思うんだよね。右手と左手と 見ているとさ、そんなに難しいことはやってないんだよね。ただ音だけ聴くとどんな すごいことやってんのかな、って聴こえちゃうんだよ。で、リズムもビートも、ものすごいでしょ。あれはスティーブ・クーニー以降のギターだと思うんだけどさ、完全 に。

茂:「スティーブ・クーニー以降のギター」ね。うまいこと言うね! ミホール・オ ・ドーネルもとても革新的なことやっているけど。

畠:ミホールのギターもいいよねぇ。いまだに古いケヴィン・バークとのアルバムと か愛聴してますから。

茂:本当にドナ・ヘネシーってのは、トラディショナル・アンサンブルの新しい形の ために生まれてきたような音だよね。そういう意味で「スティーブ・クーニー以降」っていうのはうまい言い方だと思う。スティーブ・クーニー初めて見たのは Bringing It All Back Homeのビデオだったんだけど。

MP:えっ? 出てましたっけ? 売っているビデオで?

畠:出てたじゃん。ケリーのパブの片隅で。すごい盛り上がって。

茂:シェイマス(ベグリー)と一緒に。スティーブまだガリガリにやせてた時で。ケ ニー・ロジャースが使っているようなボロボロのギター持って。

MP:スティーブのギター、ボロボロですよねぇ。クライヴ(グレッグソン)もそうな んだけど、うまい人に限ってギターのことかまわないですよねぇ。

畠:外観じゃないのよ。セットアップとネックとチューニングがしっかりしていれ ば、それでいいの。使いこんだギターの方が音が出るからさぁ。

MP:あ、この曲(M6)、これがまたカッコいいんですよ。

畠:この始めのところボシーみたいだよね。

MP:このフィドルがいいんだ。で、ステージで見るかぎり、このウインウインいって いるのはベースらしいですよ。ベースにエフェクターをかけて出しているの。……いや〜実は私は「ブルー・フィドル」のころからショーンのすごいファンだったんで、 今回一緒に仕事ができて、すごくうれしいんですよ。トレヴァーとかドナはね、ルナサの前にもシャロン・バンドとかで会ったりしてたんですけど、ショーンとはルナサで初めて会って、その時「あ、この人があのショーン・スミスかぁ〜」って思って…。すごくミーハー的にうれしかったですわ。

茂:めちゃくちゃ頭もキレる人なんじゃない?

MP:そうですよ、なんてったって元お医者さん志望ですからね。でも本人、赤毛で小っちゃくって私(148cm)とそんなに変わんないですよ(ほんとかよ)。

畠:え、そんなに小さいの?

MP:で、トレヴァーとかが大きくて2mくらいあるから(ほんとかよ)。でもショーンは本当にアメリカの青春映画にでてきそうな感じで、すっごいかわいい人ですよ。 ところでショーンのフィドルの演奏スタイルって、どうなんでしょうかね。

茂:スライゴー・スタイルとか、ドニゴールとか、そういう特定のスタイルには入らないと思う。あちこちから勉強してます、という感じで。 いちばん似ているかなっていうのは、デ・ダナンのフランキー・ゲイヴィンかなぁ。

MP:あ、そうなんだ。ショーンもデ・ダナンとはしばらく一緒にゴールウェイで遊んでたみたいですからね。

茂:印象としてはケヴィン・バークとかフランキー・ゲイヴィンとか、あの辺の(1970年代以降にレコードで有名になった)人たちの技を身につけている、っていう感 じ。この人、どこどこのスタイルっていうのには、はまらないと思う、実は最近のマ ーティン・ヘイズもさぁ、これをクレア・スタイルって言って本当にいいのか、って いうのがあるよね。

<ここでしばしケヴィン・バーク/マーティン・ヘイズ談義になる>

茂:しかし、トレヴァー・ハッチンソンが大柄だってすごくわかるよなぁ。ビデオ観 ててもウッドベースが小さいもんなぁ。手もでかいんだろうね。ポルタメントの音が 消えないんだもの、ブゥーーーーーゥゥゥウンって。

畠:だってさぁ、弦高だってベースだからそんなに低いわけはないんだろうけどさ、 指板にたたきつけられて弦がブーンと鳴るような音とか平気で出すでしょう。

茂:並大抵の体格じゃないな。

畠:しっかりベースの音を出すって、すごいことなのよ。

茂:ベースの人って、それだけのために体育会系の基礎訓練をやるわけだから。(ここでM7が終る)だから短かいんだ、って。

畠/MP:(爆笑)

MP:(M8)あ、この曲好きなんだなぁ〜。

畠:嫌いな曲ないんだろ? しかし、やっぱりいいなぁ。楽器の持ちかえがきくって いうのはいいよねぇ。

茂:インストだけで、歌がなくても聴かせちゃうっていうかね。

MP:そう、このバンドはね、シンガーがいないってのがね、カッコいい所なんですよ !

畠:だってこれでひとつの完成型になっちゃうでしょ。

茂:もうひとつ裏から考えるとね、ここにシンガーで入るってのは、よほど根性をす えてかかれる人じゃないと……自信のある人じゃないと。超大物に大マジな歌を歌わ せるか……それでも精々ボーナストラックじゃないかな?

畠:そう、入る余地もない。

MP:全然話は変わりますが、なんか最近のマイケル・マックゴールドリックの活躍は すごいですね。向こうの雑誌とかみていると、本当に最近の若手では一番じゃないで すかね。

茂:先日グラモフォンのCD評みてたらマイケルが参加したクラシックのアルバムの紹介が載ってたな。

MP:あ、そうだ、茂木さん、よかったら今日MOVING CLOUDのCDを貸していただけませ んか?

茂:あぁ、いいですよ。セカンドはすごくいいよ。

MP:結構大真面目なグループなんですよね? 実はまだ聴いたことないけど。

茂:セカンドは少し遊びだしてますけど。いわゆる変体ケイリー・バンド。ピアノが いて、ゴールウェイの学校の先生なんだけどね。結構この人がトンガってるんだ。

MP:ケヴィンはやっている事はすごい真面目ですよね。話はおもしろすぎるけど! (ここでM10スタート)あ、これ、これ。これがすごいボシーっぽいんです。

畠:セットの中の曲のつなぎ目なんて、ボシーがゴロゴロでてくるよ。それだけ影響 強かったってのもわかるしね。極東の島国でさえ、ボシー聴いてのめりこんだ人、多 いんだからさぁ。現地にいればもっとだよね。

茂:で、今度はルナサがみんなから追いかけられることになると。ルナサのファース トが出てしばらくしてから、例のアイリッシュ・トラッドのメーリングリストでさ、 「Waterbed」がずいぶん話題になってたもん。早くも彼等の曲はある程度スタンダード化しちゃったんじゃない?

MP:この前クランが来日した時ルナサのコピーやってたんですよぉ。あのファースト の1曲めの印象的な「LORD MAYO」って。そうそう、この前の中野でトラッド関係の 演奏の集まりがあった時、すでにコピーやっているバンドがいたんだけど、彼等はフ ァーストに入っているクレズマーの曲やってたなぁ。

茂:いやぁ、これだけかっこよければ周りに影響は与えるでしょう。

畠:セットの組み方とかさぁ、かっこいいもん。

茂:ボシーの時と同じ。(ボシーの十八番だった)「Kesh Jig」なんてのは、その後 のブズーキ弾きはみーんなドーナルのフレーズを弾くっていうか、そういう事が起こ っていたんだよね。(M10)しかし……これは本当に似ているね、ボシーに。

畠:モロやんか、って感じだよね。

MP:では最後にルナサのライブに来られる方にメッセージをお願いします。見所とか ?

畠:全部っていえば全部だし。その時の演奏スタイルの変わり目かなぁ。リズム・チ ェンジするところとかもいいし。

茂:ドーナル・ラニーのバンドとは一味違った変幻自在ぶり。上物が次から次へと変 わっていくところとか……。

MP:ドーナル・バンドはもっと曲自体で勝負している、って感じがしますよね。ま ぁ、コンポーザー=バンマスだからってのもあるんでしょうけど。

畠:上物が変幻自在で、足腰がしっかりしていて……

茂:「果てしなく変わりつづけるボケとツッコミ」なんだよ。

畠/MP:爆笑

MP:あうんの呼吸?

茂:あうんじゃなくて、計算……うーん、「計算」って言い方もよくないなぁ……ボ ーカルもパーカッションもなしに一瞬たりとも飽きさせないステージでしょう、おそ らく。

畠:フロントの絡みのすごさと変わり身のすごさ、たまんないよねぇ。

茂:あとは、どのタイミングで踊りだすかってのも、集まったお客さんそれぞれが、 勝手に選んでいいんじゃないかな。みっちり聴いてもよし、立ち上がって楽しんでも よし。いろんな面から楽しめるんじゃない? 客同士の喧嘩とか……

MP:あ、それ、ありうるバンドですよね、ルナサの場合(爆笑)

畠:でも確かに、1曲目からリールとかやられちゃうとワッと立つ人いるだろうな ぁ。

茂:「見えないんだよ!」って言う人がいれば、「うるさいんだよ!」って人もいた りさぁ(笑)。プレイヤータイプのお客なんか「見えないんだよ」って人はいるでし ょうね。でも「こんなスゴイものに黙って座ってられるかよ」って人も当然いるでし ょう。だから、あとはその場の談合だね(笑)。皆さんで仲良く観ましょう、とい う。あ、それで思い出した! 昔さぁ、えらく口の悪い噺家がいたじゃない、(高座での開口一番、客に向かって)「良く来やがったなぁ」って言う人。

畠:先代の馬風(鈴々舎)。刑務所に慰問に行ってさ、「みんな良く来たなぁ」って 挨拶しちゃって。で、所長に止められた、「良くて来てるんじゃないんだ、こいつらは」ってね。それでね、そのあと、しくじった分を取りかえすつもりで「まぁ仲良く やってくれや、着物もおそろいなんだし」って言って、また止められたっていう。

茂:で、とどめがさ、「じゃあ、そういうわけで……まぁ、ゆっくりしていってくれや」。

MP:はははは、本当は一刻も早く出なくちゃいけないんでしょうに。

茂:それと同じでさ、せっかく皆さんね、同じものを観に集まるんだったら、仲良くやってくれや、っていう(笑)。

MP:まとまりましたねぇ。今日はどうもありがとうございました。

2000.1.2 茂木氏宅にて


第3回ゲスト: 大島 豊氏
THE MUSIC PLANT(以下MP):大島さんの場合は2枚分のライナーを書いていただいているんで、まずはそれを皆さんには読んでほしいって感じですかね。それからライブをすでにご覧にいただいている数少ない日本人として、いかがですか、ライブの見所とか・・。そういえばWatfordの時に忘れられないのが、7月の天気のよい日の外でのフェスティバルだったんでエンジニアのエドが上半身裸で短パンはいて座ってPAやってたんですよ。で、ステージからケヴィンが「あそこにいるのがエンジニアのエドだ、彼は下も何にもはいてないんだよ」って言ったんですよ・・(笑)たしかに卓の前からみると、すっ裸ですわっているみたいにみえた(笑)。あれ覚えてます?

大島:あったね(笑)。そうねぇ、ルナサの見所ね。まぁ見るしかないもんね。あと思ったのはね、彼等はそういう意味では“アイルランドの外でウケる”と思う。というのは、もともとはインターナショナルなんだよね。マイクは今いないけど、ケヴィンはイングランドだし。ボシーってのはドニゴールのド田舎のさ、出身者と血縁で毎夏ドニゴールのおばあちゃんの家にいって何ケ月がすごしてたって中で生まれてきたバンドなんだだよ。前にドーナルに話を聞いたんだけど、トリーナやミホールの兄妹なんかとも子供のころから知ってたみたい。遠くないんだよね、田舎が。だからあれは本当にドニゴールのバンドなんだよ。ところがルナサってすごいインターナショナルじゃない? 

MP:ツアーも海外の方が多いですしね。

大島:だから音楽聞いて思ったのは、アイルランド国内向けじゃなくてもっとこうインターナショナルなオーディエンスにむけてやっているようなところもちょっとあるし。その意味ではだからやっぱりボシーがやっている所では終らない、みたいなね。あれ(ボシー)は本当に農村派なんだよ。一方プランクシティってのは完全にインターナショナルなんだよ。というのはまずアンディ・アーヴァインがいて、彼はイングランド人でしょ。こないだドーナルに言われてハッと思ったのは“彼はアイルランド人の魂を持ったイングランド人なんだ”と。

MP:えっ、そうなんだ。ずっとアイリッシュかと思ってた。じゃあケヴィンといっしょだ。

大島:プランクシティってほんとインターナショナルなのよ、で、ボシーっていうのは農村派というか、ドメスティックだったわけ。土着だったわけ。

MP:一方のプランクシティは東欧の曲とかもやってましたもんね。

大島:そう、それからダンスチューンやっても東寄りのものとかあったし。変拍子が入ったり。ファーストからそうだし。

MP:カッコいいですよねぇーかっこいいですよねぇープランクシティはね、やっぱりカッコいいんですよ。クールなんですよねぇ。

大島:そこのところがね、両方入ってんだよ、ルナサって。その中で最近思うのは一回りしてんだよね、やっぱり。あの60年代の終りから70年代あたりにはじまったやつがさ、ちょうどこう一回りして、今、次の作業に入りかけてきた、みたいなさ。ニーヴ・パーソンズの最新作聞いて思ったんだけど、同じようなことがインストではルナサで起こっているんだよね。

MP:ニーヴ・パーソンズはどっから来てるんですか?

大島:あれはやっぱりジョンストンズ。彼女はジョンストンズを聞いて育ったわけだから。で、ドロレスを聞いて、人前で歌ったはじめての歌がメアリーの「アナーキー・ゴードン」だったわけだから。

MP:へぇ〜。

大島:そういう意味ではやはり世代が一回りしているんだよね。ルナサの連中はボシーは聞いている、当然プランクシティは聞いている・・ずっと聞いてきて、やっぱり自然に両方のいいところをとって、そういうところが入って。むしろアイルランド国内じゃなくて、表にも出て・・。だから我々が聞いてすごく響くものがある。そういう気がしたね。そこがすごく新しいところだね。ある意味、今までは外に向けてやっている、ってあまりなかったと思う。ボシーにしても。一方のクールフィンはあきらかに外に向けてやっているよね。だけど普通の他のアイルランドのバンドってのは中へ・・仲間うちのためにやっているわけよ。同じレベルの・・文化的に同じところの連中にむけてやっているわけなんだけど、ルナサってあきらかに海外の聴衆、オーディエンスにむけてね、それはブリテンとかアメリカなんだけど。やっぱりアイリッシュのコミュニティとはいえ、ちょっと違う・・。彼等がやっぱり視野にいれているのはもっと違うところがないんじゃないかな。だからこの前ケヴィンも言ってたけど、アイルランドの保守派の音楽家に対して自分たちの音楽をやってないもん。そんなのは関係ないっていう。

MP:大島さんは(Watfordで)ずいぶんケヴィンと話が盛り上がってましたよねぇ。私はあの時誰と話してたんだっけか?? なんか覚えてないや。ケヴィンとしていた話を教えてくださいよ。

大島:だから●●●の話なんだよー。

MP:●●(イニシャル)にしときましょうか? 

大島:いや、バレルな。

MP:じゃあ黒丸にでもしておきます。どういう人でしたっけ、それって。あと○○についても言ってましたよね。

大島:●●も○○も世代的にはドーナルとかあのヘンと一緒の世代ですよ。でも彼等はようするに彼等にしてみたら伝統は守らなきゃいけないものだと思っている。要するに従来やってきたことを守ることが伝統を守ることであって・・という考え。ロックの要素をいれるとかドラムスをいれるとか、ベースをいれるとか、とんでもない。おまえらアイルランドじゃねーみたいなさ。もうひとつはブルゴーニュの曲をやると“それはアイルランドの曲じゃないじゃないか”みたいなさ。

MP:えーーーっ! ルナサなんてなんでもアリなのに。

大島:だからルナサだけじゃなくて、他のバンドも駄目なのよ。

MP:ケープブルトンだったり、スコットランドだったり今は、みんな何でもやるのに!

大島:そういうってのはもちろん自然に入っているわけでさ、つねに伝統音楽ってのはミクスチャーなわけだから、まざってるんだから、純粋な伝統音楽ってありえないんだ。だけど伝統音楽をやっいる連中の中には、外からの影響を排除しようという動きが、これがどこの伝統音楽にもあるんだよ。特に●●さんとか○○さんはそういう・・なんていうんだろ・・伝統原理主義者の立場があって・・だからルナサがやっていることに対して批判的というか、むしろ排除する動きがあるわけよ。ところが一方のケヴィンにしてみてもさ、あのDフルートアルバムなんてガチガチじゃん!ってところあるよね。ルナサにおいては彼等一人一人が伝統音楽の素人でもないし、外部の人間でもないし・・まぁドナがちょっと伝統音楽どっぷりってわけじゃない。まぁそこが彼のいいところなんだけど。でも本当にフロントの今度くるキリアンもそうだけど、それこそ3人とも全部ドップリつかってそれでそろってきている。散々伝統音楽がたたきこまれている。染み着いているわけだよね。ケヴィンのアルバムは本当に真面目で、あぁいうコアなアルバムも作れる人間なんだよね。

MP:あのアルバムに全面参加しているギターが(アイリーン・アイヴァースと一緒に来日した)ドーナル・クランシーなんですよね。彼はいつニューヨークに行ったんでしょうね。

大島:そのへんはゆっくり話をきく時間がなかったんだけど、まぁ、クランシーブラ ザーズは一時アメリカに居たから。・・でもあぁいう真面目なアルバム作りたくなるんだと思うよ。伝統音楽をずっとやっていると。

MP:でも伝統音楽ってなんなのか、って本当に思いますよね。こう普通にフェスティバルとかもそうだし、普通に仕事してればいろんな人が周りに来るじゃないですか。ルナサみたいなバンドは周りに影響も与えるだろうし、ルナサも他のすごいバンドみて吸収していくだろうし。

大島:この間もディスコグラフィでも送ったけどね、彼等はいろんなアルバムに参加しているしね。マイケルとかもケイト・ラズビィとかさー。最近アラン・スティーベルのONE EARTHって意味のアルバムにも参加しているんだけど・・。

MP:いやーマイケルの活躍ぶりは本当にすごい。あのフルートすごいですよね。あのパーカッシブに使うところあるじゃないですか。あのテクニックなんて言うんだろ。

大島:あれはソロではあんまりやらないんだよね。ルナサでの方がスゴイよ。アグレッシブだよ。

MP:まぁ、あのバッキングがあれば、あぁやらざるをえないというか、もうウナっちゃったりするところもあるじゃないですか。

大島:そうだね。しかし今度のアルバム「アザーワールド」ケヴィンのスローな曲がよかったよね。

MP:やっぱりケヴィンのヒーローってマット・モロイだと思うんですよね。特にルナサはバンド自体マットには世話になっているみたいだし。

大島:まぁ精神的支柱みたいなものかもしれないね。そういうのをリスペクトしながらも茂木さんも書いてたけど同じ事はやらない・・っていう。

MP:そうですよね、まぁここだけの話、ショーンは自分のヒーローであるドーナルのバンドとはいえ、クールフィンには入らなくてよかったと思う。ショーンがバンドをやるなら自分のバンドじゃなくちゃ。

大島:そうだね、それに、まぁジョン・マクシェリーとショーンがいるとね、ちょっと揃いすぎるんじゃないかっていう・・・。

MP:大島さんがルナサをご覧になった時はマイケルだったんですよね、パイプは。今度くるキリアンちゃんはすごくかわいいですよ。

大島:兄貴のアルバムを聞くかぎりでは、ちゃんとしたパイパーだからね。楽しみだね。兄貴だって20代でしょう、若いよね。しかしルナサはこれからどうなっていくか本当楽しみなバンドだよね。

MP:まぁあと2枚グリーンリネットと契約してますから、あと2枚は大丈夫でしょう。あの4人は結束固いし、ジョンとマイケルともうまくやっているし。4人でキリアンいれてツアーをやり、レコーディングにマイケルとジョンをいれる、ってパターンじゃないですかね? 本当にマイケルは忙しいよなぁ。

大島:今カパーケリーもやっているでしょ。

MP:FLOOK!はやめたんですよね。

大島:そうそう、やめた。

MP:FLOOK!も良さそうですよね。ちゃんと聞いたことないんだけど。この前FLOOK!表紙のフォークルーツがでてきちゃって・・

大島:あぁ、マイケルがいたことのね。

MP:で、読んでたらマイケルがルナサのこと話しているんですよー。

大島:FLOOK!はすでに新作のCDも買ってあって聞かなくちゃいけないんだけど、まだ聞けてないなぁ。それよりクランの新作が・・

MP:あ、どうでしたか?

大島:よかったよ。ひとつはね、セカンドやってプロデュースのやり方を覚えたんだと思う。今度はセルフプロデュースで。前みたいな作りこんだ感じはないんだ。でも歌は今回のアルバムが一番じゃないかな。3人のゲーリックのコーラスとか。早いダンスチューンはあんまりない。むしろ歌を中心にじっくり聞かせるアルバムになっている。セカンドみたいな完成度ってのはないけど、ほんとぉ〜に歌がいい。そういうアルバムだよ。

MP:まぁルナサはヴォーカリストを入れないで、がんばってますが。

大島:ルナサはシンガーは絶対入れない方がいいと思う。あとはどうなるんだろうね。早くも次が楽しみだよね。

MP:ではライブを聞きにくる皆さんに何か・・よく予習してくるように、とか? 私としては割と隅々まで覚えてからライブ聞いた方が楽しいと思うんですけどね。

大島:なんにも知らないでいくと「あーーー!」っていうんで終ってしまうと思うんだよね。「ひぇ〜」って言って2時間が、30分くらいに聞こえてエッって感じになると思うんだよね。それから・・・インストルメンタルの曲ってボシー以降、とにかく疾走感を求めてきたと思うんだよね。とにかく早い、っていう。ある意味でルナサってその究極の形じゃん。あのリズム。あれ以上のリズム隊って今ないんだからさ、アイルランドでさぁ。しかもパーカッションなしで。

MP:いや〜この間久しぶりにアルタンのCDを出して聞いてみたんだすけど、なんか・・

大島:低音がないんだよ(笑)。いや、これが不思議で、聞きなれちゃうと恐ろしいもので、イーリアン・パイプも・・普通のイーリアン・パイプってコンサートピッチっていって高い音がでるのよ。もう1個のフラットピッチっていう低いのがあるんだけど、これがかなり音程が違うんだけど。半オクターヴくらいかな。低いのばっかりがやっているのがあるわけ。特にその・・伝統保守派の人たちの・・そういうの聞いているとなんか不満がたまってくるんだよ。で、そのコンサートピッチのパイプやアルタンとかのジャバラとかフィドルとか高い音のすっとんでいるのを聞いていると、それが快感になっちゃって、いらないんだよ、低音が、普通。ルナサの場合はベースがあって、あの疾走感がある意味でその・・アルタンみたいに高音だけでつっぱしっているのと違うドライブ感があるよね。

MP:でもアルタンもアルバム聞くと必ずどのアルバムにもボシーを狙っているのがありますよね。

大島:それはある。それはもうボシー以降はどのアルバムにも必ずあるといって過言じゃないんかな。特にバンドはね。ほとんどそうなんだな。

MP:これがボシー以降ってやつですよね。

大島:あれ以前というとスイニーズ・メンなんだもの。あるいはジョンストンズ、ダブリナーズ、チーフテンズ。ボシー以前のインストルメンタルバンドってチーフテンズなんだよ。で、絶対あんな事はチールテンズはやらなかったわけだから。

MP:本当にボシーの影響ってすごいですよね。

大島:それがある意味ルナサで行きついちゃった。究極に行っちゃったでしょ。この後はどこへいけばいいんだろう。あとは電気を入れるしかないのか? 下手に電気いれたらぶち壊しだからなぁ。トレヴァーのあれもエレベじゃないから、いいんだと思うし。トレヴァーは本当にたいしたもんだよね。彼のベースは。それとね、あと角川のキャッチであったけど、「読んでから見るか、見てから読むか」っての。ルナサの場合は「聞いてからみるか、見てから聞くか」て中では、これは絶対「聞いてからみなきゃ駄目」ってことかな。あれはもぅ絶対に。あれはやっぱりライブみてショックだったもん。

MP:あの時見れてよかったですよねー。(このへんの事情はこちらの出張レポート参照)

大島:オレなんか見てから聞いちゃったじゃん。なんか、やっぱり今だにアルバムは不満だねー。おまえら、もっとできるだろーって。

MP:ステージでだいぶアレンジ変えているのもあるし。で、茂木さんの対談でもあるんだけど、あんまり長くはやらないんですよね。

大島:まぁアルタンもそんなに長くはやらないよ。シャロンもバンドの場合は長くはやらないし。二人とかでセッションで演奏するときはともかく。バンドの場合は、皆あんまり長くやらないんじゃないかな。

MP:そうかぁ。シャロンといえばゲールフォースのビデオでのドナとトレヴァーは格好いいですよね。色気もなにもないんだけど。

大島:そういう意味では今のルナサの方が二人としてはおもしろいんじゃない?

MP:そうでしょうねぇ。しかしこの前のカルロスの来日公演とか見ていて・・カルロス格好よかったじゃないですかー。あぁいう色気がなんにもないバンドだからなぁ、ルナサは。ショーンとかにこう格好よく弾けとか言ってみようかな、と。

大島:(爆)

MP:カルロスみたいに・・こうやってカッコよく登場するとか・・・(笑)。あぁいうのやってほしいって。

大島:(爆)絵にならん、ならん。そこがアイリッシュじゃない? あれはラテンだよ、やっぱり。いやカルロスのステージってさぁ、プロレスみたいに全部決められているんだけど、やっぱりさ、パイプだけ違うんだよ。あいつのガイタだけやっぱりすっとんでるんだよね。で、全体ひっぱっているのはやっぱりガイタなんだよね。プロモーションでカルロスが来日したときに取材で言ってたんだけど、ガイタというのは野獣だ、ビーストだ、って。本当にそれが見れたね。あぁ、こういう事いってたんだなぁ、って。そういう意味では、すっかり見直したね。

(2000.1.18 下北沢ラ・カーニャにて)



第4回ゲスト:Mairead Nesbitt & Cora Smyth マレード・ネズビット+コーラ・スミス

さて4回目の今日はロード・オブ・ザ・ダンスのショーで来日中のキュートなお二人、フィドルのマレード・ネズビットと、ショーンの実妹でもあるコーラ・スミスの二人にルナサの魅力について話していただきました。参加者全員かなり酔っぱらっていますが、楽しい感じが伝われば幸いです。

実はこの同じ日の昼、ドーナル・ラニーのツアーで知り合ったマレード・ネズビットちゃんのリクエストで二人で原宿へ買い物へいったのですが、竹下通りにてマレード買い物熱爆発!といった感じ! 小柄な彼女に日本のサイズはぴったりで、この日はいわゆる圧底ブーツとファー素材でできたバックをゲット。まさに竹下通りの買い物女王! 現在彼女は忙しいツアーの合間をぬってマーナス・ラニーのプロデュースのもとデビューアルバムを制作中。楽しみですね。
 
一方のコーラ・スミスはショーンから「コーラはとってもシャイだからなぁ」と聞いていたのですが、全然そんなことなくって、すっごく楽しい人でした。それから私はスミス兄妹は、なぜかブリーダが一番上で、ショーン/もう一人/コーラという順番だと誤解していましたが、実はショーンが一番上で、後は全員妹。一番下がコーラなのだそうです。でもあんなに可愛い妹がいたらお兄ちゃんは心配でしょうね。なんかわかるような気がします。

THE MUSIC PLANT(以下MP)「この前回で、すでにいろいろな人達が彼等の音楽的な魅力について充分に語っていただいたので、今回はせっかくですから、なにか別の話題を頼みますよ」

同席していたライターの五十嵐正さん「せっかくだからゴシップネタはどう?」

マレード・ネズビット(以下M)「だめだめ〜ゴシップは無し!」

MP「例えばルナサのうち誰が一番女の子に優しいか?という話題はどう?」

M「うーん難しいわね!(笑)私が言えるのはルナサのメンバー、みぃ〜んな女の子には優しいってことよ。全員日本でもモテモテになっちゃうんじゃない? すばらしい才能を持ったミュージシャンだし、本当に素敵な人たちよ!」

MP「(爆)まぁここで誰と指名しても問題ありでしょうからねぇ。でもこのページは日本語で書かれるわけだから本人たちにはわからないし、ぜひぜひ・・たとえば、トレヴァーについてどう思いますか?」

M「トレヴァーは素敵な人よ」

MP「じゃあケヴィンは?」

M「ケヴィンも素敵な人よ」

MP「じゃあショーンは?」

M「ショーンも素敵な人よ。彼のフィドルの大ファンなの」

MP「じゃあドナは?」

M「ドナも素敵な人よ。つまり、その彼等はみぃ〜んな若くて、みぃ〜んなトレンディで、ハンサムで、すごく素敵でステージで並ぶと、みぃ〜んな男の子で、すごく素敵でしょ? (爆)」

MP「(爆)それより教えて〜誰が一番好き?」

五十嵐さん「例えばミュージシャンとしてとか、男性としてとか・・・」

MP「例えばお兄さんにしたいのは誰?」

M「あ、それはいい質問ね! つまり私は大変残念なことに彼等のうちの誰ともつきあったことがないから(爆)」

五十嵐さん「じゃあ誰が一番お兄さんとしてベスト?」

M「彼等はみんなとてもすばらしいわよ。一人選ぶのは難しいわ。でも他の人よりはショーンの事を一番よく知っているから、ショーンかな。いつもすごく親切でいろいろ教えてくれたり・・・すごくいい人よね。まぁ、でも本当に彼等はみぃーんないい人だから、絶対日本でモテモテになるんじゃないかしらね」

MP「はははは! なんといっても4人バンドはそれぞれキャラクターがたってないと! ビートルズもそうだけど」

五十嵐さん「じゃあだれがジョンで、誰がポール?」

MP「ルナサのリンゴは誰かな? ケヴィンかしらね」

M「うーん、そうねぇ、ケヴィンかなぁ」

MP「じゃあジョンは?」

M「これは難しいわね。ドナじゃないかしら?」

MP「えー?? そうかなぁ」

M「だってドナって自分の曲けっこう書いているじゃない?」

MP「あ、そっか。じゃあポールは? ポールはナイスでフレンドリーでポップなところがあるでしょう」

M「そうね、ポールがショーンかな」

MP「じゃあトレヴァーはジョージか? ちょっと違うけどなぁ。・・・まぁこんなところで良しとしますか。じゃあ今度はコーラに聞いてみよっと」

M「コーラの方が良く知っているわよ」

MP「はい。ありがとうございました。竹下通りの女王マレード・ネズビットでした」
 

MP「じゃあコーラ、ルナサについて何かしゃべってください。えっとこのページは(と、このページの説明)で、すでに音楽的な事はかたりつくされた感じがあるので、できれば他の事をしゃべって」

ベーシストのイーモン「例えばどんな色のパンツをショーンがはいているかとか」

MP「(爆)」

コーラ・スミス(以下C)「(爆)そんなの知らないわよーーーーー!!!」

MP「何かいい事しゃべってくださいよ」

C「えっと彼はすごく素敵で、私の大好きなバンドよ。えっと・・うーん、このインタビューをやるのは楽しいわね!!・・えっと、えっと、最近彼等のコンサートにいったんだけど、ダブリンのHQっていう場所。もぉ〜最高だったわよ。すでに新曲も何曲もやってたわよ〜。なんというか、私は言うなれば彼等のナンバー1のファンなの! だから何度もギグに行っているんだけど、行く度に騒ぎすぎちゃうから(笑)騒いだり飲み過ぎたり、もう大変なのよ。ウチの兄が参加しているから、ってわけじゃなくて、私は本当に彼等の大ファンなの。本当に本当にすばらしいわよ!(と、話しながらすごい興奮気味!本当に大ファンのようなコーラでした)」

MP「ねぇねぇ、ルナサの中で、恋人にするんだったら誰がいい?」

C「恋人!? ハハハハ(爆)絶対それぞれに、それぞれなりに、それぞれ素敵に決っているじゃない! もうこれ以上言うのは止めておくわ」

というわけで、原宿の夜はふけていくのでありました・・・。

(2000.2.2 原宿パイントにて)



第5回ゲスト:Alan Kelly アラン・ケリー 

さて今日はアイルランドでニューアルバムを制作中のアコーディオン奏者、アラン・ケリーに電話で話を聞きました。実はアランは私の弟分として(?)、将来有望のミュージシャンなのです。アイルランドではめずらしいピアノ(鍵盤)アコーディオン奏者で、ルナサのショーンとドナが参加したファーストアルバムは97年アイリッシュミュージックマガジンの最優秀新人賞をゲット! ゴールウェイ在住のアランはルナサのメンバーともすごく仲がよいということで、今回は電話にて参加していただきました。

アラン(以下A):いや〜ひさしぶりだね。元気だった?

THE MUSIC PLANT(以下MP):元気ですよ。あなたは?

A:もちろん元気だけど、すごい忙しくて疲れたよ。

MP:がんばっているんでしょうねー。

A:君みたいにね! 君はいつもよく働くけど、僕はたまーにだから。

MP:いやいや、最近はそうでもないわよ。でもルナサがもうすぐ来るから、今は忙しいわね。待てないわ。

A:彼等にあったらよろしく言っておいてね。

MP:いつ彼等に最後に会った?

A:ショーンに彼がアメリカに出発する直前にあったなぁ。えっと2、3週間前かな? で、おそらく後6ケ月は会えないなぁ。彼もツアーしているし、僕もツアーしているし。

MP:忙しいわねぇ。

A:ショーンと僕の家ってすごい近いんだよ。もう隣みたいなもんだよ。

MP:それはいいわね。しょっちゅうパブで一緒に演奏したりするの?

A:いや〜そうでもないなぁ。

MP:二人ともツアーで忙しいから?

A:いや、会うと単に飲みにいくのさ(笑)

MP:あ、そっか(笑)じゃあショーンが一番仲いいの?

A:そうだねぇ。ショーンが一番良く知っているかな。親友と言ってもいいくらいだよ。それからドナも。ドナは7年くらい知っている。僕ら二人ともゴールウェイに引っ越してきた時期が一緒だったからね。

MP:ドナはダブリン出身だものね。(アランはラスコモン出身)

A:そうそう。一時ドナとはずーっと毎晩のように一緒に演奏してたなぁ。コーラ・スミスと3人でさ。

MP:コーラが日本にきたの知っている? マレート・ネズビットと一緒に。

A:みたいだね! 僕らはゴールウェイのパブでずっと一緒に演奏してたのさ。で、ケヴィン・クロフォードは、もう僕が子供の頃から知ってたね。フェスティバルとかコンペティションとか。・・そうだね、ケヴィンの事が一番長く知っているかな。

MP:へぇ〜。子供のころからって言うと、じゃあ20年とか知っているとかそういうこと?

A:いや、そんなに長くはないんだけど、そうだね、僕が14の時はじめて知ったから、まぁ10年以上は軽くたっているね。ケヴィンはセッションとかで良くみかけたよ。彼はバーミンガムの出身でさ、とにかくしょっちゅうこっちに来ていたから、セッションやらなにやらで、一緒に演奏してたよ。

MP:すごい小さい世界だよね。

A:そうだよね。もしかすると僕はアイリッシュミュージシャンよりイングランド出身のミュージシャンの方がよく知っているかもね。マイケル・マックゴールドリックなんて8才の頃から知っているよ。

MP:へぇー。彼はマンチェスター出身だものね。あ、マイケルのニューアルバム聞いた?! すごいいいよねー。あれ、そういえば、あなた入っているんじゃなかったけ?

A:そうだよ。

MP:マイケルは新しいレコード会社がすごいプッシュしているみたいですっかり大物になっちゃったわよねぇ。

A:僕は今彼のバンドにも入っているんだよ。

MP:へぇー、すごいじゃない!

A:マイケルとはよくコンペティションで会ったよ。彼等はよく夏になるとアイルランドに来てたよ。僕のいとこがマンチェスター出身なんだけど、サマーハウスをラスコモンっていう僕の出身地の小さな町に持っててさ、夏のたびにやってきて滞在していた。もう本当に小さな町だから、ローカル・セッションっていうと彼に会ったよ。彼とデジ(ドナリー)はトス・ザ・フェザーズっていうバンドをやってて、アイルランドでツアーっていうと僕が動員されてたんだよ。まだ学校にいたころだよ。だから勉強ができなかったのさ。音楽やりすぎて(笑)

MP:はははは。ところでこれってルナサのホームページなんだけど、すでに音楽的なことは充分語られているし、コーラとマレードが来たときに「誰が一番もてるか」しきりに聞いたんだけど、二人とも絶対「誰」と言わないのよー。

A:まぁーねぇー誰が一番もてるかなー。

MP:確かに誰と指名しても問題だもんねぇ。

A:誰かなー。わかんないなぁ。

MP:じゃあアラン・ケリーの答えは「I don't know」・・と。

A:ケヴィンはとにかくおもしろいよね。ステージの上でもおもしろいし。

MP:確かに!

A:ドナはすごくずうずうしい奴だと思うよ! それからねートレヴァーは本当にナイスだよね。あんなにいい人はいないよ。まぁ彼等は全員いい人だけど。それからショーンは、すごく努力家だよね。音楽の事を真剣に考えているし。

MP:そうよねー本当にそうよねー。

A:はぁーこういうのに答えるのはすごい難しいや!!(笑)

MP:わかる、わかる(笑)

A:後で怒られるのはいやだもんなぁ!

MP:はははは。大丈夫よ。全部日本語だから彼等にはわからないわよ! まぁここは彼等のページだし、悪いことは絶対書かないから。

A:よーし、じゃあ言っちゃお! 一番もてるのはドナだ!!(爆)

MP:やったぁ!(爆) 前回からの質問の答がとうとうでました。日本の若い女の子のみなさん、ドナのところへ嫁にいってやってください!

A:どう?

MP:ありがとう! よく言ってくれました。じゃあ、そろそろ、あなたのニューアルバムについて教えてください。今ミックスをやっているんでしょ?

A:あと2日間でミキシングが終わる。6月には発表したいと思っているんだ。ゴールウェイで6月に大きなギグを予定しているんだ。フェスティバルもあるしね。実はこのアルバムのアイディアはTV番組からきているんだ。TG4というアイルランド語の番組を作っているテレビ局の番組で、僕はそこのハウスバンドをやっているんだ。基本的には歌番組でドロレス・ケーンとかキーラン・ゴスとかがやってきて歌ったりするバックをつとめるんだけど、番組のエンディングをまかされててさ、毎回3分くらいで割りとキャッチーな曲を演奏したりしてるんだ。いつもトラッドばっかりやっているとあきちゃうからっていうんで、もっとヨーロピアンなものをやったりしているんだよ。だからいろんな音楽にトライしているから、すごく興味深いプロジェクトなんだよ。例えばブラスセクションを使ったりとかさ。

MP:へぇー!! すごいわね。そういえば前回もらった4曲いりのCDにブラスが入ったのが入っていたわね。

A:結局5曲くらいブラスが入ったんだよ。それからハモンドオルガンを使ったりしてさ。

MP:わぉ。

A:だから結構ロックっぽいんだけど、いわゆるロックじゃなくて、もっとルーツっぽくてワールドっぽい。だからかなり新しいものだと思うよ。アーティ・マグリンがプロデュースで。

MP:彼はいいわよね、ギターもよいし。

A:うん。で、とにかく基本的なアイディアっていうのが「とにかく良いメロディをピックアップする」ってところにあると思うんだよ。番組のエンディングは短いからとにかく1つの曲が、よくプロデュースされて、よく演奏されて、人の心をとらえるように、って。CDが出た後はヨーロッパでたくさんのフェスティバルが予定されている。来年までね。フルバンドでね!

MP:へぇ〜誰がバンドにいるの? ブラスもつれていくわけ?

A:そうだよ。8人のバンドだ。

MP:誰を予定しているの?

A:アーティがギターで、ジェイムス・ブレナハセットのベースと、ナリグがアルバムに参加しているから彼女ができれば入ってもらって、あとリッチー・バックリー。サックスの。

MP:へぇ! すごいわねぇ。オールスターバンドじゃない?

A:それからダニー・ヒーリーっていうまだすごく若いんだけどトランペット・プレイヤーを予定しているんだよ。まだ23才なんだけど、すごくうまい。ジャズやっているんだけどね。

A:ビックサウンドだよ。これが僕がこれからあと2、3年はこの方向で行ってみたいと思っている。とにかくすべての音がアコーディオンにぴったり、というか、ピアノ・アコーディオンにぴったりなんだよ。なんというか、もっとフュージョンだったりヨーロッピアンだったり、もっととにかく広がっていく感じだよ。

MP:CDには誰が参加しているの?

A:まぁさっき行った連中と、あ、そうそう、それからドラムのリアム・ブラッドリーも入っている。それとロッド・マクヴェイっていうキーボードプレイヤーがハモンド。それから僕の弟のジョン・ケリー。そしてショーン(スミス)にも参加してもらっているよ。それからジェシー・スミスっていうダヌーっていうバンドのフィドル・プレイヤーと、ノリグがストリング・アレンジメントとヴィオラ。

MP:あぁーすごく楽しみねぇ。本当に今日は忙しいところをありがとう。今日はこれからミキシングでしょ。がんばってね。

A:うん。また連絡してね。

MP:あ、そうそう、もう一つ質問! 誰がミキシングしているの?

A:キーラン・バーンがやってくれている。すごくよくやってくれているよ。

MP:そうかー。とにかく早く聞かせてね。楽しみに待っています。

というわけでアランのファーストアルバムはこちらで購入できます。音は彼のアイルランドでのホームページで聞けますので、どうぞご一聴ください。

(2000.2.21 ゴールウェイの自宅に電話でインタビュー)



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