世界を舞台に活躍するパーカッショニストの84年作「縄文頌」の再発。今きいてもす
ごく新しい。ゲスト:仙波清彦、久米大作。
「縄文頌」 のこと
「打つ」とか、「叩く」とか、いう言葉のあとには、たいてい、「壊す」とか「潰す」とか、そんな言葉が続いたりします。打楽器という楽器は、他の楽器のような奏でるという要素以外の意味合いを強く感じます。破壊というぞくりと身体のなかを疾り抜ける快感は、誰しもが持っている感覚だと思います。大きな和太鼓を力一杯撃っている姿を見ているとき、次の一撃が太鼓の皮を破ってしまうのではないか、もし破れたら‥‥と考えるとぞくりとしてしまいます。しかし、私たちはこの衝動を知によってコントロールし、より高次の悦楽に至ることができます。
そんなことなんだろうな、というのが、YAS-KAZさんの音楽です。「縄文」時代、それは現代文明の黎明期でなく、この打楽器のように、人間が破壊の衝動と知の情念の狭間で美を追い求めていた、今となっては取り戻すことの出来ない素晴しい世界だったのではないでしょうか。「頌」とは、称える言葉です。山海塾の舞踏もYAS-KAZさんの音楽も手の届かない、言葉に出来ないもどかしさの中で、この憧れの世界へ私達を誘います。
プロデューサー 遠藤為治(ライナーノーツより)
1.序章〜吐息の門 2.ジャングル・ブック 3.弓張月 4.呪石と二ツ鏡+吐息の紋 5.ウインドスケイ
プ 6.骨のナイフ 7.牛とバナナと棒の関係ー前夜ー 8. 戦士 9.舞踏手の耳飾り 10.弓の休息
11.終章=こよみ |