ROBYN HITCHCOCK - SONG BY SONG
こーんなコーナーを始めることにした。私の好きなロビンの歌をひとつひとつ取り上げて、私の感想や歌の解釈について書いていこうと思っています。

ただしロビンの歌詞は英語をすべて完璧に理解していたとしてもそれを理解するには限度があり、私が書いていることは私の解釈というだけであり、他の意見も多々あると思われます。

なんで、皆さんもロビンの曲について書きたい!というのがあればぜひ投稿してください。また「これは違う!」というご意見もお待ちしています。
 

MY WIFE AND MY DEAD WIFE(文:野崎洋子)
AIRSCAPE(文:野崎洋子)
I OFTEN DREAM OF TRAINS(文:野崎洋子)
FLESH NUMBER ONE (BEATLE DENNIS)(文:野崎洋子)
WHEN I WA DEAD(文:ヤマダリツコ)
STRINGS(文:ヤマダリツコ)
I OFTEN DREAM OF TRAINS(文:ヤマダリツコ)
 



MY WIFE AND MY DEAD WIFE

言わずとしれたロビンの代表曲。最初のヴァージョンはエジプシャンズのファースト「FegMania」に収録されている。どうでもいいけどこのアルバム、一生懸命さがしてやっとアメリカのアマゾンで見つけて購入してみれば、結構高額だったのにもかかわらず商品が到着してみればサンプル盤という状態。まったくこういうところにプロモーション用に配られたサンプル盤を生活のためだかなんだか知らないけど売り付ける業界人は、まさにアーティストの敵だと思う。まったくもって許せない。と、話がそれたけど(笑)、何はともあれこの「FebMania」、最初に発売されたのが85年。

でも、その後のベスト盤とかでは、ロビンはこのオリジナルヴァージョンじゃなくって、ライヴヴァージョンを収録していたりするんだけど、ロビンがこのオリジナル録音が気に入らないのは良くわかる。なんだかヴォーカルが弱くて軟弱な感じだもの。ヴォーカルがいまいちなのは、このアルバム通して言えることだけど。収録曲はどれもいい曲ばかりで印象的で、エジプシャンズの中でもベストだと言う人も多いこのアルバムなんだけど。うーん、ライヴ盤の方を聞き親しんでしまった耳にこのアルバムは、いまいちだ。これもやっぱり80年代だからかなー。

この曲、ファンの人のつくったサーチエンジンに行くと、ロビンが、ライヴで歌うたびに、歌詞を変えたりしているのがデータになってて面白い。それは意図的に変えていることもあるし、時々単に間違えている時もある。そのデータが、すべて詳細にアップされているんだから、ファンって細かい!!(笑)

今回「オブリテレイション・パイ」に収録されたヴァージョンは2003年にニューヨークで収録されたもので、フランク・シナトラにまつわるホラ話の後に歌われている。ロビンは「Robyn she says」という所を「Frankie she says」と変えて歌って、それが観客にうけまくっている。(荒田光一さんの今回の「オブリテレイション・パイ」のライナーにおける“ホラ話”という言い方は、まさに言いえてピッタリの表現だ。嘘というとなんか悪意があるけど、“ホラ話”って言葉がいいよねー)

この歌は、英語が比較的簡単だから、歌詞を読まなくても音楽を聞いているだけで最初のヴァースを聞き取る事ができた人も多いと思う。私もそうだった。なぜか自分と妻のために、コーヒーを3つ作ってくるロビン。そして死んだ妻が言う。「ロビン、私がお砂糖を使わないのは知っているでしょう?」 ここでゾオ〜〜ッとしてしまうのだ。きゃーーーっ(笑)

ロビンのプロモーションをしている、というと、よく聞かれるのは「ロビンって奥さんが亡くなったんですかね?」という質問。私もそんな事は知らない。今の奥さんが一人目でないことは、なんとなくわかったし、どうやら、かなり大きな娘がいるらしいというのも偶然知っている。

最後のヴァースを読むと、この歌にでてくるDead Wifeは「海の底で僕を待っている」とある。だからきっと海で溺れて死んだじゃないかと想像できる。

エジプシャンズの「リスペクト」のライナーを書いた清水晶子さんによると、ロビンにインタビューした時に、この歌の話題をふったところ、ロビンは急に真面目な顔になってギロリとこちらを見上げてこう言ったそうだ。「二人の間にかかった橋が、一方の死によって強制的に切り離される。身体の皮膚をむかれたようなこの痛みがわかるかい?」 そのあと話は、そのまま楽しい方向に流れていったので、清水さんはこれが本当にロビンに起こった出来事だったのか聞きそびれてしまったそうだ。(清水さんご連絡先が分らなかったので、勝手にこの話、ライナーから引用させていただきました。問題があればご連絡ください)

またロビン自身のインタビューによれば、どうやらこの曲は最初歌詞をカフェで思いつき、それをノートに書き留めたものの1ケ月以上もそのままほおっておいたのだそうだ。で、曲は1ケ月後に自宅で作曲され、タイトルは何にしようかと1年以上も悩み、ある日自転車をこいでいてこのタイトルを思いついたのだそう。で、そのだいたい2週間後に曲と歌詞をかきつけた紙をひっぱりだし、ギターを持ち出して歌ってみて、コードをちょっと変えたり付け足したりして完成させたのだそう。思わずカフェといわれて、ロビンの好きな南西ロンドンの日当たりの良いネロカフェを思い出してしまったが、うーん、人間の・・というかロビンのイマジネーションって、いったいどこまで飛んでいくのだろうか、と思ってしまった。やっぱりアーティストってすごい。ロビンってすごい。

それから今回、「オブリテイション・パイ」の歌詞を訳してくだった五十嵐さんの訳をみて納得。ロビンの歌詞の彼女(死んだWife)は、まだFlaresを着ている」というのが、よく理解できなかったんだけど、そっか、フレア型のスラックスね! なるほど〜。She Talks so loud but no one hears... あー情景が浮かぶようだ。

  僕の妻は椅子に座って、梨の皮を剥いている
  彼女がそこにいるのがわかる
  僕はコーヒーを2人前煎れている、僕と君の分だけ
  でも、僕は3人分を持って部屋に戻ってくる、コーヒー3人分?

  Written by ロビン・ヒッチコック(五十嵐 正:訳)

(文:野崎洋子)



AIRSCAPE

ロビンのことを勉強始めた当初「グレンと違ってロビンはポップじゃないだろうからきっと勉強するのは大変だろーな」と思っていた。でもまず手始めに97年Rhinoからリイシューされた時に出たベスト盤を聴いていると、けっこうポップなんですよ! なんでそのRhinoのベスト盤「Uncrrected Personality Traits」は、今でもよく愛聴しているんだけど、この「Airscape」も、このベスト盤で最初知ったのでした。もともとは「Element of Light」に収録されている。歌詞の歌いだしが「And in the element of Light...」となっているから、この曲がアルバムタイトル曲みたいなもんだな。

このベスト盤の曲順によるところが多いのかもしれないけど、とにかく最初この曲はものすごくポップに聴こえた。なんだかアレンジがブーのバンドのバイブルに似ているような気がして、勝手に「バイブルみたいなトラック」と呼んでいた。でもロビンのことで、いろいろ相談にのってもらっている荒田光一さんに「ロビン、けっこうポップですよねー、バイブルみたいな曲もあるし」なんて話したら「え、そんなのあったっけ?」なんて言われてしまったんで、バイブルみたいだと感じるのは私だけかもしれない。でも、なんだかJohn Kellyあたりがプロデュースしたバイブルの曲みたいに妙にスッキリしたアレンジなんである。

すっごくポップなんで楽しんで聴いてたんだけど、そのうち資料でロビンのライヴのテープを聴くことがあって、この曲のMCでロビンが説明するのを聞いていたら「人間ってのは生きているうちは地上を歩いているよね。死ぬとそれが地下にもぐると思われているけど、実は違うんだ。地上30フィートのところに浮いているんだよ」なのだそうですよ、ハイ。幽霊の曲だったのね。全然わかってなかったわ、私。

まぁ、そんな毎度のホラ話(笑)につづいて歌われるロビンのアコースティック・ソロの「Airscape」は、アルペジオのギターにバックアップされてすっごく綺麗なのであった。

本当に、ロビンのヴォーカルは、ライヴの方が絶対いい。そういやロビンは自分の声について「最悪のライヴ環境で、音の悪いモニターつかって演奏してばっかりいると、どうしても、あぁいう歌い方になるんだよ」と言っていたのを、どっかのインタビューで読んだことがあるが。たしかに音の悪いライブハウスで演奏しているロックバンドのヴォーカリストのようである。“ようである”っていうか、ソフトボーイズも、エジプシャンズも、つまりはそういう事か、みたいな?

しかしそれに比べてこの時期のスタジオ盤は、ヴォーカルが弱いなー。でも同時期出てたライヴ盤なんか聴くとやっぱりすごくかっこいい声をしているから、これはレコーディングが悪いと言うしかないだろ。
だめだ、普段ワールドミュージックきいてると、うまいかうまくないかに耳の基準がいってしまーう(笑)! そういう意味では、近作は本当にスタジオ盤でもヴォーカルが良いと思う。「オブリテレイション・パイ」のヴォーカルは、どのトラックも最高!! なんだか深みがあって、すっごくよい。「LET THE SUN BEGIN」のヴォーカルなんかゾックゾクしちゃう。

ロビンは、しかし、ことのほかこのスタジオ録音のバンドのヴァージョンが気に入っているようで、Rhinoのブックレットには「バンドのアレンジが素晴しい。メンバー全員に感謝している」と書いてある。
そっかー、ロビン、バイブルみたいなのを狙ってたかー(だから違うって!/笑)。

Chunky(ずんぐりむっくり)という言葉はグレンの「UP THE CREEK」で覚えたけど、Hover(宙を舞う)って動詞のはロビンのこの曲で覚えた。歌詞もとっても綺麗でキラキラ光る波間からエンジェルが舞うようである。ただしそれはそららの曲の他の単語はすべて知ってる、という意味ではありません。もう歌詞読むたびに辞書ひいてんのに、今だに覚えられない言葉ばっかり。英語は難しいし、ボキャブラリーは果てしない。

When Angel hover,  I hover, too.....

ちなみに間違った解釈かもしれないけど、「AIRSCAPE」ってLANDSCAPE(風景、景色)に対比する言葉なのかな、と思う。ロビンはシェイクスピアみたいに新しい言葉を作るのが得意みたい。先日のホームページ用の対談で、五十嵐さんが「CHINESE BONE」の解釈についてお話してたけど。

(文:野崎洋子)


I OFTEN DREAM OF TRAINS

ロビンの歌の中でも最も歌詞がきれいなのは、この歌だと思う。電車の事を夢みる・・この線路の先は永遠へと続いているのか、それともベイジンストークか、レディングか・・と繰り返されるメロディは、まるで有名なトラッド曲かスタンダード曲みたいな感じだ。ビデオもとっても素敵だし。

でもほんと、この曲、トラッドみたいな感じだ。ロビンも自分の昔の曲は「自分の古い曲を歌う時は、まるでカバーヴァージョンを歌っているみたい」みたいな発言をしていたらしいけど。本当にこの曲なんか、すべての音楽がすっごくオリジナルで、力強かった時代の、60年代のスタンダードみたいなんだもん、すごいよなぁ。

ちなみに、このビデオを今回の「オブリテレイション・パイ」に入れよう、と言い出したのは、私である。なかなかナイスなアイディアだと思う。映像は、やっぱりイメージをよりはっきりお客さんに伝えることができるしね。

先日、日本ツアーの打ち合わせをした時、ロビンは「電車に乗るのか?」と仕切りに聞いていた。そして「電車の中に食堂車はあるのか?」とも。「食堂車はないけど、ワゴンが来るわよ」といったら、うれしそうにしてたっけ。もっとも今回のツアーで、電車移動はたった1回。ロビンとミッシェルのために、その日は晴れて富士山が見られることを望むばかりである。

ロビンが、電車の事を歌った歌は、他にも数曲ある。

そういや、ロビンのイタリアで出たインタビュー本で、イタリア人のインタビュアーが「電車の中では何をしているんですか? 隣の人と話したりするんですか?」という質問にロビンが「隣の人とは話しはなしないよ! 僕らブリティッシュは!」と答えていたのが笑えた。どうやらイタリアでは、隣に座った人と必ず話をしなければならないらしい(笑)

ロビンは電車の中で、歌詞を書いたりするのが好きだ、とも言っていた。イギリスの電車の大きなテーブルは物を書いたりするのにピッタリだ。

82年にこの曲を書いたロビンは「今でも電車の夢をよくみる」と発言している。夢の中で、窓の外の季節は急激に夏から冬へ変っていくのだそうだ。日が低くなり、枯葉がスイミングプールに浮かぶ。そんなシーン。

(文:野崎洋子)



FLESH NUMBER ONE (BEATLE DENNIS) with Glenn Tilbrook

ライターの荒田光一さんの話で聞いたんだけど、ロビンは「A&M時代はビートルズ、ワーナー時代はボブ・ディランだった」と言っていたらしい。これって、すごく分かりやすい説明かも。

「Globe of Flogs」は、そのA&M“ロビン、ビートルズ時代”の最初の作品。ロビンのメジャー第一弾。 第一弾!ですよ。つまりここまでインディーだったっていう・・。長いインディー生活(笑)だったよねぇ、ロビン。

で、その「Globe of Flogs」ものすごくポップなアルバムなんである。特にBalloon manなんか、今じゃロビンが絶対に書かないタイプの曲なんじゃないかしら。同じく荒田さん情報によるとロビンは「バングルスに書いた曲」って言ってたらしい。なるほど。Balloon Manは、ビデオが、シュールで明るいようでいて暗くって、無気味なようでいてユーモアがあって可笑しくって、やっぱりロビンはロビンなんである。

その「Globe of Flogs」には、もうすぐ来日するグレンが参加しているトラック「Flesh Number One」がある。2:39で終わっちゃう、短いけど、すっごくポップな曲。実はもうそろそろグレンが来日するから、スクイーズのCDでも聞かなくちゃ、って思うんだけど、ついついロビンばっかり聞いちゃう(笑)。グレンは、おそらくこういった縁がなければ一生聞かなかったアーティストかもしれない。でもロビンは、もしかするとここで今、出会っていなくても、この先10年以内くらいには出会ってたかもなと根拠もなく思う。とにかく知れば知るほど面白いアーティストで、とにかく飽きがこない。こんなすごい人が、今だにこんなにすさんだ音楽業界にいるってことが、ほんと信じられない。そのくらいすごいアーティストだと思う。ホント一生、一緒に仕事ができたらいいなぁ!!

で、この曲、グレンの声も高いんだけど、ロビンの声も高くなって、二人の声が解け合っちゃう時なんか、もう最高である。これってグレンが歌うことを前提に書いたのかしら。グレンが、頭からリードヴォーカルでもおかしくない感じだもの。

当時、グレンも「Babyron and on」のヒットで、ブイブイいってたころじゃないかしら。そういうグレンを参加させる、A&Mの担当者のやる気(?)が分るってなもん。それとも二人は以前から友達だったのかしら。性格があまりにも違うから、前から仲よかったとは、ちょっと考えられないんだけど。お互い名前くらいは知っている程度だったんじゃないかしら。なんだかんだでスクイーズと、ロビンじゃ、マーケットもだいぶ違うだろうし、ビジネスのサイズもまるで違うもの。

しかも、いろいろあるにせよ、A&Mの担当は、当時からロビンの絵の才能とか認めてたんじゃないかしら。だからバカな写真をジャケにすることもなく、ちゃんとロビンの絵を使ったり・・ちなみにロビンは「オブリテレイション・パイ」でも、字体や、絵のトリミングの仕方、バックの色など細かく指示してきたくらいだから、当時もアートワークについては、結構、発言してたんじゃないかしら。と、まぁ想像で書いてみる。

しかしあいかわらず歌詞はシュールである。ロンドンのテロのあと、こんな歌を聞くと・・ロビンってこんな時代が来るのをわかってたのかしら、と思う。88年の作品。
 

 焼け落ちてしまった家があると、ラジオが言う
 でも僕らは幸運だ 僕らは気にしない
 みんな自分のことばかり心配している
 なにかたいそうな事が自分の身に起こったわけじゃないのに

 飛行機事故があったという
 でも僕らは幸運だ、僕らはそこにいたわけじゃない
 僕らは別の場所にいた
 みんな自分のことばかり願ってる
 Written by ロビン・ヒッチコック

 (文:野崎洋子)




WHEN I WAS DEAD

ロビン・ヒッチコック、ロビン・ヒッチコック、ロビン・ヒッチコックと三回言っ て手をパンと叩いたら目の前はニルヴァーナだった なんて事があってもおかしく ないロビンの歌世界。

彼の曲には「死」と「セックス」が多いらしい(らしい、と 言うのは確かめた事無いから)。それってシド・バレットの歌は愛と宇宙とセック スを歌ったものが多いと言うのと同じくらい信用度の薄い言葉じゃないの?なんて 思ってたら「死」は割と多いかも この人。

“Dead  Wife”は死んだ妻の歌で 『Respect』は死んだお父さん(とジョン・レノン)に捧げられてたりする。

ロビン にとって「死」とはなんだろうな なんて考えてしまうのだけれども やっぱ「怖 くて そして魅惑的(『ヒストリー オブ ソフトボーイズ』ライナー参照)」って事になるのでしょうか。

この“When i was dead”は“Dead Wife”と違 い楽しくハッピーな感じはビタひと言も無い シリアスで怖いくらい美しい世界で ある。これは多分この歌を作った頃点鬼簿入りしたお父さんが深くかかわっている のだな と推測するのだけれども まさしく「怖くて そして魅惑的」な歌であ る。

実は我が国日本にも「これってロビンに似てなくねぇ?」な人が約100年前に存 在していた。 夏目漱石である。なにが、と言われりゃ漱石の書いた「夢十夜」に注目して頂きたい。どこと無くロビンの世界に近くありませんか? ムリがある?では もうひとつ。漱石先生の死生観は「死は生より尊い」。どう?やっぱムリがある?。ゴメン。

(文:ヤマダリツコ)
 
 


STRINGS

再結成されたソフト・ボーイズの「NEXTDOORLAND」からの最も難解にしてカラオケで歌いにくい1曲(笑)。

歌詞を何回読んでもよくわからず、ただなんとなく「聖書とか宗教っぽいかな?」と思うくらい。そして、更に追い討ちをかけるように、くるくる変わってゆく妙なコード進行。ジェットコースターか万華鏡か、という感じ。
「ふふ ロビンらしいな」と思うと同時に「ロビンらしいってお前 ロビンの事そこまで知っているのか?」とひとりツッコミ。ロビンって世間では多分「元祖ネジレ・サイケ・ポップ」とか「ひねくれサイケ親爺」などと言われているんじゃないかと思うんですけど、まあ そうとも言えるんですけど(笑)でも自分が好きでたまらないものとか、影響を受けたもの・ことには中学生みたいに素直だなぁと思うんです。
表現方法は素直ではありませんが(笑)。

この「Strings」も一聴するとものすごくヘンな事をいっぱい演っているひねくれた曲なんですけど、よぉーく聴くとシド・バレットの影響が丸出しだったりする(笑)。「あの曲とあの曲ね」みたいな。
アーティストって長い事演っていると自分の芸風が固まってきちゃったりして「手馴れた風」になったりするじゃないですか。ロビンの場合、自分の芸風を持っていながら、全く手馴れてない。それどころか、受けた影響を臆面も無く曲に反映させてしまう。
芸暦長いのに、すごい事ですよね。ホント子供みたい。
きっとロビンは80過ぎのおじいちゃんになっても、こんな感じなのかなぁ、なんて思ったりして。
ちなみに、「あの曲とあの曲」とはピンク・フロイドの「星空のドライブ」、「ヴェジタブル・マン」です。ただし、私の耳にはそう聴こえただけなので間違ってたらゴメンなさい。

(文:ヤマダリツコ)
 
 
 




I OFTEN DREAM OF TRAINS   

 
もう既にのざきさんがこの曲について色々書いて下さっているのでホントならこの文章は用が無い。
なら何故書いているかというと、すいません、やっぱ好きな曲なんで・・・・・へへ。
私は英語がほとんど出来ず、英語力は中学1年生の1学期レベルである。
なので、のざきさんのこの解説(?)は私みたいなもんには「そおゆう事かぁっ!」と、とても有難かったりする。
そんな私が洋楽を聴くときはメロディーと音の感触で色々想像するわけなんですが、その想像も全然マトはずれだったり、そのマトはずれが結構面白かったりする。
この曲を聴いたとき、まずアタマに思い浮かんだのが「5月」と「10月」で、特に10月の黄昏時に聴いたら最高だろうな、と思ってた。
でもその後、ちょっと徹夜する事があってその時にこの曲を聴いたら」もう夢幻の彼方にトリップしちゃって(笑)春の夜でしたし(笑)これもイイなぁと。
で、2番目に浮かんだのが8月後半のお昼寝時の静かな昼下がり、だったのですが、夏の終わりのお昼寝時って静かでたま〜に風がそよっと吹くと風鈴がちりーん・・・なんて空気にあの曲はピッタリなんじゃないかと。
こうゆう発想は歌詞を読めない人間ならではのものですね(笑)怖いもの知らずというか(笑)。
なので8月の後半を楽しみにしていたのですが・・・・・ん?なんかちょっと違うなぁ、こんな空気じゃなかった、もうなんかこうひなびてる、というか風鈴の音がすごく響く、というか町全体が眠っている時間の止まった世界というか、そんな空気を私は待っていた。
だが、待てど暮らせどそんな空気にはなってくれない。トリップしたかったのになぁ、なんて残念がっていてハタと気がついた。この↑の感覚はおすだ、子供の頃の記憶の世界の事だった。夏休みののんびりした時間の記憶だったと。
・・・大人になってしまったなぁとちょっぴり切ない2005年の夏。
 
(文:ヤマダリツコ)
 


photo by Michele Noach



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