THE MUSIC PLANT REPORT -  January 2004


1st January 2004

いやー、向こうで年越しをしたことは何度かありましたが、始めて1/1に成田を出ました。お正月、ということで、空港ではお神酒がふるまわれ、なかなかいい感じでした。こういうご時世で英国航空に乗る私も勇気があるなと思いましたが、これが超・満員。それでも前日のネットチェックインでエマージェンシー席をゲット。BAのおいしいご飯を食べるにつけ「このご飯のためならBAに乗るのは仕方ないよな」と思いつつも、ハイジャックがあるとしたらご飯の直後かなぁ、とかいろいろ考えました。でも爆睡しちゃったけど。

というわけで、この秋からターミンナル1に到着するようになった英国航空。前はターミナル4から1への移動が大変でしたが、こんどは、楽勝、と思いきやそうでもなくて、やっぱりアイルランドへいく便は位が低いせいか、遠い! それでもゲイトについて、携帯であちこちへテキストを入れるとさっそくグラーダの連中から電話。「今からゴールウェイにいくぞ〜! 一緒に来ない?」と。今いったら体力不足で死ぬぅ〜と思ったので、ここはパス。(しかしこの後ゴールウェイではものすごく楽しい展開があったようです)

さてそんなこんなでダブリンに到着。この日はテレビをつけたらTG4でアワードをやっていてMCがゲール語だったのでさっぱりわかりませんでしたが、アルタンやフォー・メン・アンド・ア・ドッグ、それにドーナル・ラニーとフランク・ハートなどが出演するテレビをみながらウトウト。その後は爆睡しちゃいました。
 

2nd January 2004

とにかく今回の旅はゆっくりする、という目的だったので、一日中ゴロゴロしてました。ある意味、至福の時。友人が持っているビートルズのアンソロジーボックスのボーナス部分を見る。(私は大枚はたいてビデオを全部買ったのでDVDは買ってなかったのでした)仕事の電話が携帯に少々。明日の3時に会おう、というポール・マンドリン・ケリー氏以外、全部5日にミーティングを設定。とにかくテレビの前でゴロゴロ。
 

3rd January 2004

この日からそろそろ動きはじめなくちゃな、ということで、3時にポール・ケリー、フランキー・レーンの一行と待ち合わせ。フランキー御用達のクィーン・オブ・タルトで一服した後、フランキーの買い物につきあい、その後ポールの家でご飯を作って食べ、最後はコーブルストーンのセッションで終了。これまたフランキーにポール、それにものすごく上手い若いフィドルの女の子ミッシェル(トミー・ピープルズのお弟子さんらしい)を中心に、最近じゃめっきり観光客用でつまらなくなったダブリンのセッションシーンですが、この日の夜はレベルが高かった!! そしてコーブルストーンを出たのは夜中の12時でしたが、楽しい1日でした。たまにはこんな1日もいいなぁ! 

あ、ちなみにゴールウェイにいったグラーダの連中からまたもや携帯に電話が入りました。どうやら向こうは向こうでシャロンやポーライン・スキャンロン、ナリグ・ケイシーにアーティ・マクギンという超ハイレベルのセッションに突入していたようです。シャロンとは携帯で話ができましたが、元気そうでした。日本は本当に楽しかった。ファンのみんなによろしく!といってました。
 

4th January 2004

というわけで、全然仕事らしい仕事をしてなかった3ケ日ですけど、やっとこの日から起動。

まずは空港でナッシュビルへレコーディングに向かうポール・ブレイディを見送り。ポールのフライトは14:45と聞いていて、ポールは前日の電話では13:30ごろ空港へ行く、と言ってましたが、出発前の先生をイライラさせてはいかんと、念のため私は12:30ごろから空港で待機。そして御大、やってきました。13:15!(笑)ポールは私の顔を見るなり「早いなぁ!」だって。すごいリムジンで、御付がぞろぞろいたら、きっと話もできないだろうしイヤだなぁと思ってたら、普通に割りと地味にタクシーから降り立ち、一人で自分で荷物を持ってやってきた御大。あぁ、でもなんかポールって空港にいるだけで、かっこいい。さっと駆け寄りギターをお持ちする私。ポールはまずエアリンガス航空のカウンターでなにやらクーポンをピックアップ。そしてビジネスクラスに並び、チェックインを待つ間など、ほんと立ち話だけどお話できました。こんどの新作は昨年の秋からとりはじめて、おそらく、この春くらいでレコーディングが終了するとのことです。今回2週間くらいレコーディングする、と言ってました。ベースがウッドベースで、ピアノトリオ的なバックになるみたいです。ピアノはアリソン・ブラウンのバンドにいるジョン・バー。この人のピアノ、めっちゃくちゃいいんですよねぇ。あぁ、本当に早く音が聞きたい!

というわけで、この日の空港はクリスマス後の休暇から戻る人でごったがえし。ポールはお茶でもしようかと言ってくれたんだけど、税関とか混んでるといけないから早々といったほうがいいよ、ということで、とっととバイバイしました。あぁ、なんてカッコいいポール。こんどはいつあえるのかしら。

さて! この日は町で前日のポール・ケリー・チームと午後5時に待ち合わせ。二人でウィックロウにあるHOLLYWOODという村のパブへ。今日はここでトミー・ピープルズのライブがあるのです。トミー・ピープルズ!ですよ。というわけで、6時からスタート、という事で、どうせ8時くらいまではじまりゃしないだろ、とたかをくくってましたが、始まったのは6:00ちょいすぎ。

御大のフィドルは、やっぱり味わい深くてとてもチャーミングでしたね。うーん、しびれる。しかしこのパブせまい中にパンパンに人がはいっていて、まったくみえませーん。下の一番奥にいるのがトミー・ピープルズ。わかりませんよね、こんな写真じゃ(笑)

というわけで、思わずファン然と一緒に写真などをとってしまう私。

この日は観客はミュージシャンだらけ。近くに住んでいるというロナン・オスノディ(キーラ)も登場! そしてこの日の夜は大セッション大会となったのでした。グラーダのジェリーとアランも車でゴールウェイから戻ってきてセッションに合流。トミー御大はセッションには参加しませんでしたが。しかし、まぁ、なんというか、アランってほんと天才ですね。いやーうまいわ、あの子。やっぱ。そしてアランはポール・ケリーにスカンジナビアのチューンを教わってました。


暗いけど、見えますかね? 向かって右側がアラン、そのとなりにギターのジェリー。手前の影はポール・ケリーです。そしてこの日の異色な存在はなんといってもキーラのロナン(笑)

ますます見えないですけど(笑)。写真の真ん中がボーランを演奏するロナンです。一人で目をギラギラさせて異様な雰囲気(笑)でボーランを叩く。そしてみんなに言われて「コハン」を歌い、超カッコよかったのでした。すごいなぁ、ロナンは!

というわけで、こんどはジェリーとアランの車に便乗して町に戻ってきました。寝る前に時計をみたらもう3時くらいになってました。つ、疲れた〜。



5th January 2004

さて、今回の滞在中、唯一のオフィス日(笑)です。まずは11:00に某デザイン事務所にて、某デザインのCDRをピックアップ。そして11:30にコナー・バーン(フルート)とレコード屋にて待ち合わせ。1時間ほどお茶をして、こんどは某アーティストの打ち合わせに1時にWhelansで待ち合わせ・・といいつつ、途中メアリー・ブラックの事務所へより、1時に打ち合わせをやって(この打ち合わせについては、まだ内緒。某大物女性シンガー)、ほんとは2時にトレヴァー・ハッチンソンのスタジオにて待ち合わせだったはずのグラーダからリハーサルが遅れているから15:30に来てくれとテキストが届いたので、きゅうきょ1時間空いた!というわけで、こんどはTARAのオフィス近くのホテルで、Taraのジョン・クック氏と打ち合わせ。ジョンにめちゃくちゃおいしいアップルタルトをご馳走になる。まいう〜。

そこからタクシーを飛ばして、グラーダのリハーサルをやっているトレヴァーのスタジオへ。スタジオの扉をたたくとアン・マリーが扉をあけてくれる。きゃ〜アンマリーに会うのは実は日本以来! やっぱりグラーダのメンバーの中じゃ彼女がいちばんいいなぁ! ほんといい子なんだよなぁ。そして上のスタジオではケヴィンがルナサのTDをやっている、という。というわけで、上のスタジオでケヴィンに再会。

ちなみにこのクリスマス休暇もなしでずっとTDをやっているエンジニアのリッチーは「写真はダメ!」とのこと。目の下にクマを作ってボロボロ状態でした(笑)、リッチー。反対にめちゃくちゃ元気なケヴィン。

トレヴァーのベースを弾くケヴィン・・と、あいかわらずサービス精神旺盛。


というわけで、現在大トラック・ダウン展開中!(上の仕事ぶりを見よっ!)のルナサ。全11曲のライヴアルバムになる新作は、先月お城をかりきってライヴレコーディングされたのでした。そのうち2曲がライブでおなじみのチューン(ラスリン・アイランド、そしてパンチ・イン・ザ・ダーク)、残りは全部新曲。スタジオでラフミックスを聞かせてもらいましたが・・すごい!! ほんとにすごいです。何がすごいって、うまい。なんかアクロバティックになっちゃった。ウルトラC!って感じ。そして今、仮タイトルでC REELと呼んでいるスローリールがあるんですが、これが、もう涙がちょちょぎれんばかりの綺麗な曲。作家ものかと思ったら、ケヴィンいわく伝統曲なんだって。スコットランドの曲かもしれないって言ってました。その他にも先の10月の出張の時にきいたブルガリアの曲とか、いや〜やっぱりルナサはうまいわ。とにかく期待しててください。現在このアルバムは3月下旬〜4月上旬発売で調整しているところです。
アルバム用の新しい写真もマネージャーから送られてきましたが、これがカッコいい(笑)。今までのルナサのフォトセッションの中でいちばんいいかも。

そして上の写真がグラーダのレコーディングの状況。まだレコーディング中なので、何が録音が終わって、何がまだ終わってないか、など書いてあるリスト。こちらもあと数日でレコーディング完了予定。音を聞きましたが、こちらもスゴイです。なんというか、ますますコンテンポラリーに洗練されちゃいました。もうトラッド然とした部分はすっかりなくなっちゃいました。なんというかトラッド特有のガチャガチャした感じ、たとえばシャロンやデイヴ・マネリーみたいな感じは、もうないですね。こちらは今、2月下旬〜3月上旬で調整中。果たして来日までに間に合うか?!(笑)


こちらはアルバムのための写真を選ぶアンディとアラン。

さて夜の8時ごろになって、トレヴァーが戻ってきたので、ジェリーと3人で地味ぃ〜にジェリーが作ってくれたトーストサンドなどを食べ、しばし最近のニュースについて歓談。ゴシップ、スキャンダル満載?! その後5月にデイヴ・マネリィーと来日するギャヴィン・ラルストンとトレヴァーのスタジオでミーティングを30分。ギャヴィンはデイヴのファイナルミックスされた音を持ってきてくれました。こちらは2/8発売。あいかわらず面白いギャーヴィン。というわけで、ダブリンの夜はふけていくのでありました。

6th January 2004

ダブリンの空港でまたもやしこたま本を買い込んでしまった。お、重い。そしてこんな時期にヒースローから飛ぶなんざ正気の沙汰じゃないなぁ、と思いつつも、またもや成田へ向かう英国航空は満席でパンパン状態。Father Tedがコメディチャンネルでやっていたので2回も見てしまった。あぁ、おもしろすぎ。と言うわけで、戻って仕事してます。


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