8月17日
ひさびさの出張は、最近お世話になっているスカンジナビア航空さんで行こうと思ったら、なんとコペンハーゲン経由では夏の間はダブリンに同日接続できないことが分り、がっくり。しかたなくいつもの英国航空でダブリンへ。しっかしこの日、飛行機の中から読みはじめた小説「A&R」が、ものすごくおもしろく、思わず読みふけり、ヒースローでゲイトチェンジのアナウンスがあったのにも気づかず、飛行機を乗り過ごしそうになりました(笑)。日本語で読書していると英語のアナウンスは聴こえないらしい。もっともダブリンへの飛行機は、2時間以上遅れ、ダブリンについたのは夜中の10時すぎ。とりあえずこの日はバタンキュー。
この日はランチタイムにあるデイヴ・マネリィーのコンサートへ。これは、この週ずっと続いているナショナル・コンサート・ホールのサマーコンサートで、昼の部と夜の部とがあり、昼の部は、200人くらいのお客で、ロビーに小さなステージを作り演奏するというもの。夜はクラシックのコンサートホールで、キャパ1000人くらいのホールでのメインライブとなる。

ところで今回の出張中、とにかく天気が悪かった。ずーーーーっと寒くて、長そで2枚かさねてきても、まだ寒いという感じ。そしてずっと雨が降っていて、最悪の天候。だいたい私は晴れ女で、ダブリンに行くと「先週までひどい天気だったんだよ」と言われつつも自分はいい天気を楽しむというのを自慢にしていたので、今回はほんとうにがっかり。
そんなわけで、この日は朝、ルナサのマネージャーから頼まれたポストカード800枚(お、重っ!)を持って家を出たのだが、この日一日、雨の中、これを持ってあるくことに挫折し、まずはこれをルナサのトレヴァーのスタジオにおいてから行動しよう、ということにする。スタジオにはグラーダのジェリーがいて、ポストカードを預かってくれる。ジェリーにギターの弦12パックセット(これがアイルランドよりもぜんぜん安く毎回買い物を頼まれる)を買ってきてあげたのを渡すと、ジェリーが「朝ご飯たべた? トーストでも食べてかない?」とトーストを焼いてくれる。こういう時のジェリーってほんとに気がきいていて良い。トーストといってもブルーチーズをたっぷりのせてすっごく美味しい。前回のトーストは、ベーコンにアプリコットジャムをたっぷりぬったこれまたスペシャルなものだったけど、ほんとジェリーはちょっとしたものを作るでも気がきいている。「よかったー、これでデイヴのライブの間、お腹がならなくてすむわー」。ちなみにトレヴァーは前日フランスのフェスティバルだったらしく、そのままフランスから会場にサウンドチェックに行く予定らしい。そんなわけでスタジオを出て、さっそくタクシーを走らせナショナル・コンサート・ホールへ。
デイヴのライブ、本日はトリオ編成でした。ギターのギャヴィンがホリディということで不在でミックなんとかというブズーキ奏者をバックに、ダラ・ブラッケンと双頭バンド。いや〜、ダラ、上手かったです。ダラはスタジオで何度かあってはいたものの、ステージ上での彼をみるのは始めて。いや〜、うまいわ。彼。ものすごく上手い。下手するとデイヴと同じくらい上手いので、ほんとびっくりしちゃいました。デイヴはもちろん全開!!!!という感じの演奏で、この寒いのに汗をダラダラながしながら(笑)、圧倒的なアコーディオンを聞かせてくれました。会場にはお客として、マンドリン・マンのポール・ケリーと、パーカッションのロイド・バーンが来てました。下は3人のスリーショット。右はポスターにサインをするデイヴ。

ライヴが終わってデイヴやポールと話をしていると私の携帯がなって、今度はナショナルコンサートホールのカフェでグラーダの新マネージャー、ジョナサンと1時間ほどミーティング。
その後、メールチェックをしなくっちゃということで、テンプルバーエリアへ歩いて行く。まずはクラダレコードで、フィンバーに「何か新しいリリースはない?」と言ったら、フィンバーはマイケル・コールマンと、アルタンのマレードの甥だという子のCDを出してきてくれたので、それを購入。クラダの隣のネットカフェは、私のダブリン・オフィスなんだけど(笑)そこでメールチェック。1時間ほど仕事をしていると、アルタンのマネージャー、トムから電話が入る。「あと10分くらいでサウンドチェックが終わっちゃうぞー」とのこと。
なんとこの日は、ルナサとアルタンが同じ日に同じ町でコンサートをしていたのでした。なんてこったい。そこでアルタンはとにかくサウンドチェックだけでも見に行くよ、という話をしていたのでした。午後イチくらいにトムの携帯に「サウンドチェックは何時?」といれるも返事がない。8時からのコンサートだし、6時からくらいかな、と、たかをくくっていたのが、マズかった。トムの電話で、あわててネットカフェを飛び出すと、その目の前のカフェでカプチーノを楽しむルナサのマネージャー、スチュワートが。抱き合って再会を楽しむも、すぐさま「ごっめーん、これからアルタンのサウンドチェックに行くのよ〜、またあとで!」と、いうわけで、タクシーに飛び乗り、またもやナショナル・コンサート・ホールへ逆戻り!
ステージでは、ちょうどポール・ブレイディが「デイリー・グローイング」のリハーサル中。いや〜、かっこよすぎるポール先生!! リハだというのに、存在感ビシパシ。その後、アルタンは、30分くらいダンサーとリハーサルをしていたので、なんだかんだで30分ほど演奏が聞けました。
リハが終わって、しばしアルタンの皆さんと話をすることが出来ました。「なんだってルナサなんかのコンサートにいくんだ。こっちに居ろよ」というトウーリッシュ。あいかわらずです。「だってルナサは私にCDの発売権利をくれているんだもの、あなたたちはEMIでしょーーーっ!」と私も負けてない(笑)ほんとトゥーリッシュは楽しいです。マレードとダーモットは赤ちゃんをつれてきているかと思いましたが、それはなくってビシッと仕事モードに入ってました。マレードによると育児はすごく大変だそうです。この日のアルタンは、いつものマレード、ダーモット、2キーランズに、マーク・ケリーとジム・ヒギンズ。これにダンサー、そしてポール・ブレイディをスペシャル・ゲストに迎えてのステージです。
ポールとは事前にメールで19日のエディ・リーダーを一緒にみにいこうよ、と言っていたのですが、明日の段取りのために「おまえの携帯の番号なんだっけ」とかポールが言うので「私はあなたの番号を持っているから、今、かけてみましょうか?」と言ってポールの携帯に電話したら、ポールったら携帯の着信音は、自分の曲の「ワールド・イズ・ホワット・ユー・メイク・イット」の、「ナナナナナナナナナナ〜」の音なのでした(爆)。その場で聞いていた皆が爆笑してましたが、ポールは「よーし、これはヨーコ!」なんていって私の番号を登録してました。あぁ、なんだか、こんな事まで感無量(笑)。
そんなわけでこの日はここでポールにバイバイ。アルタンのメンバーにも「コンサート終わった後は会えないから」と12月の日本での再会を約束してバイバイしたのでした。
そんなわけで、この日のアルタンのステージは8:00から。一方のルナサはTempler bar Music centreなので9:30までステージにあがらないだろうという希望的観測から、アルタンの1部だけを見ていくことに。さすがアルタン、この日、チケットはソールドアウトでした。圧倒的な人気です。
さてさて同じくアルタンを見たい、といっていたグラーダのジェリーとホールの入り口で合流。しっかしジェリーは可愛くって、私がダブリンにいると、「今日は何しているんだ?」「明日はどうするんだ?」とか、しょっちゅう電話してくる。そしてしょっちゅう合流してくるので、ほんと私も寂しくない。こんな風に出張レポートを書いていると、派手に見えますけど、実際の一人の出張というのは、かなり地味なもんです。たった一人で地味ぃ〜な思いをするのはしょっちゅう。打ち上げにいって、妙にひとりであぶれてしまったりとか。ご飯をちゃんと食べれなかったりとか。
とはいえ、今までも出張に友人を連れていったこともあるけど、業界外の友だちだと、その場の空気とかが楽屋の雰囲気とかが読めなかったりするから、やっぱり良くない。特に音楽の仕事の場合、みんながフレンドリーだから、仕事と遊びのラインが引くのがむずかしいもんね。でもって、食事をするのに、いちいち地元に住んでいるアーティストを誘って食べにいくのも気がひけるし、打ち合わせでもないのに、呼び出すのもねぇ。やっぱり仕事ですから。その点、グラーダの男の子たちは気軽に声がかけられるし、ご馳走してあげるよというと喜んで出て来てくれるし、ほんとグラーダと知り合ってからは、ダブリンで寂しい思いをしなくてよいから良いんだわ。
あ、そうそうジェリーはグラーダの新しいアーティスト写真をくれました。この写真でホームページの扉をかえてみましたが、なかなか良い。
そんなわけでジェリーと仲良く並んで、アルタンのコンサートを楽しみました。1部がスタート。いや〜アルタンは、ほんとうに人を幸せな気持ちにさせてくれますね。得にマレードの歌は、聞いていると、泣かないでいるのがむずかしいくらい。本当にケルティッククリスマスが楽しみです。あぁ、早く来ないかなぁ!!!
そしてあっという間に1部終了。ほんと、ここで自分でもよくアルタンの会場を離れることができたなぁと感心しますわ。特に2部にはポールが出るというのに! とにかく涙ながらにナショナル・コンサート・ホールを後に雨の中、ルナサのコンサートを見るべくテンプル・バーへ。
会場に到着し、開演前にトイレに行っておこうとトイレに行くと、トイレの前でドナにバッタリ会っちゃいました。もちろんルナサの面々には行くことは内緒にしてたんですが。「何やってんだーーー!」「いつ来たんだ?」と大騒ぎされ「もうステージの時間だし、皆には終わってから挨拶するよ」と言ったのに、ドナは私の手をひいて楽屋につくれていってくれました。いや〜ルナサ、みんな元気です。とにかく本番直前だったので、あたふたと挨拶し、その後は、しばらくマーチャンタイズをしているトレイシーと、ぺちゃくちゃ話をしていると、いよいよ始まりました、ルナサのライヴ。いっやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ、ほんとーーーーーに、すごかった!! 本当に、本当に、本当にかっこよかったです。ルナサ。なんというか、ますます一体感が増して一瞬のスキもない感じです。もう完璧としか言いようがありません。今年はスケジュールがどうしても調整できず、来日ができなかったけど、また来日してほしいもんですわ、ほんと。いや〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ、ほんとに素晴しかった!
そうそうガリシアの曲をやる前に、カルロスの話をケヴィンがしてました。どうやら前日のフランスのフェスティバルでカルロスの一行と一緒だったらしく、みんな仲良くなったようです。
セットリストは下記の通り。
1. Good morning Nightcap
2. Rockfiled
3. Inion Ni Scanllon
4. Almost Reel
5. Bulgarian Rock
6. Miller of Dorohan
7. Dr Gilbert - Merry Sisters of fate
1. 自分の字が汚くて読めません、すみません!
2. 自分の字が汚くて読めません、すみません!
3. 自分の字が汚くて読めません、すみません!
4. Cazu
5. Island Paddy
6. Punch
7. Cillian solo
8. Stolen Purse
9. Last Pint
10. Ash Plant
なんというか、アイルランドのバンドにとって、一番むずかしい市場って、アイルランドだと思うんですよね。ルナサも、だから、今までは、ダブリンでもせいぜい200人くらいのWhelansとか、そういう小さめの場所に甘んじて来ました。で、それがソールドアウトとかでパツパツになっちゃうの。でも、今回は続けて2回もこのTempler
Bar Music Centreでライブが出来てよかったです。キャパはだいたい400人〜500人くらいかなぁ。とにかく満杯でした。ケヴィンがMCで「みんなアルタンのチケットが買えなかったのかい?」と冗談を言ってましたが。会場は、すごく暗くて、立ってみていたたので、セットリストのメモをとった自分の字が読めなくて、すみませんです。でもって、ルナサは12月に、ダブリンのもっと大きな会場でやるそうです。がんばれ、ルナサ!
上の写真はマネージャーのスチュワート。
というわけで、ライブが終わって、メンバーとだいたい二時くらいまで飲んでいたでしょうか。この日は、けっこう疲れてぐったりでしたが、楽しい1日でした。
前日にブー・ヒュワディーンに電話をして「何時ごろダブリンに来るの?」と電話すると、2時ごろに到着のフライト、スタンステッドから飛ぶよ、とのこと。「空港には誰か迎えに来るの?」というと「わかんない」と情けない答え。「空港まで迎えにいってあげようか?」と言ったらすごくうれしそうなブー。けっきょく2時に空港で待ち合わせすることにしました。この日は、この他にTaraのジョン・クックのところにある某小売り店の某バイヤー君から頼まれたDVDをとりにいかないといけない。かつシャロンのマネージャーのJDとも打ち合わせをする約束をしていました。
朝、時差ぼけで、しっかりと予定より早く目がさめてしまう。2度寝するとダルくなるので、そのまま起きて、本当はブーたちと空港であった後に会おうと思ってたジョン・クックに1時にスクールハウスでどう?と電話すると、オッケーとのこと。スクールハウスは、ジョンのオフィスの側、メリオン・スクェアの向こうにある古いホテルだけど、ここのカフェはすっごく可愛くって、かつランチが美味しいのでジョンとは毎回ここで会うことにしている。当初、1:30には空港に向かう予定だったんだけど、けっきょく周りの人が美味しいそうに食べているのに誘惑され、食べ物を注文し、ジョンと2:00ちかくまでベラベラとしゃべっていた。どうせ、スタンステッドからのフライトなんて遅れるに決まっているぞ、と。
というわけで、やっぱり40分以上、おくれたブーのフライト。空港のゲイトに来てみれば、ちゃんとナショナル・コンサートホールから出迎えの人が「Car(Rは二つだっちゅーの) + Hewerdine」と書いたネイムプレイトを持って待っているじゃないの。ドライバーさんに話しかけたところ、どうやら二人は最初にホテルにチェックインする予定になっているらしい。
というわけで、しばらく待っていたら、だいたい3時頃だったでしょうか。ブーとイアンがゲイトから出て来ました。二人ともとっても元気そう。イアンは朝4時に家を出て、ストックホルムからスタンステッドを経由して来たのだそうです。イアンのギターにまだ日本でつけた「楽器」というタグがついていたので、「まだ日本語のタグをつけているのね!」というと、イアンが自分のジーンズを指さし「ほら、ここにまだ日本でつけたワサビソースのシミがあるんだよ!」と言ってました。ほんと、イアンおもしろすぎ。
車の中からブーがエディに電話すると、すでにリハーサルをはじめていたエディは「ホテルより先に会場に来て」との事。そこで二人とも荷物を持ったまままずは会場へ。前日からダブリン入りしていたエディは熱心に今日共演するオーケストラとリハーサルをしていました。ちなみに今日のステージは、日本の来日バンドと同じメンツで、それに11人のオーケストラが加わったものです。私は途中でリハを抜け出しお向かいのコンラッドホテルのロビーで、ハミングバードのジョン・ダンフォードとミーティング。1時間ほど、今後のリリース予定などを打ち合わせ。これで本日のその他の仕事終了(笑)。後はエディを楽しむのみ!ということで、再び会場で、ずっとリハーサルを見学していました。


エディはこの日、コンサートを2部構成にしなくちゃいけない、という事で、セットリストで悩みまくってました。あぁいう時のエディに対するブーのフォローはたいしたもんで、エディの横に座って、ずっとエディのセットリストを手伝ってあげてました。
私もなんだかんだで、今回誰もスタッフをつれてきていないエディを手伝って、セットリストを書く紙やペンを持ってきたり、飲み物を手配したりしていたのですが、開演10分前にホールの目の前でポールと待ち合わせしたので、ギリギリの時間に会場の表に飛び出しました。ポールを待っていると、ポール、しっかり定刻にやってきました。うーん、かっこいい。私がポールに駆け寄ると、脇から「あら、ヨーコじゃない!」という声が。なんとグラーダのアンマリー。喫煙家のアンマリーはホールの入り口で、タバコをすっていたのでした。そう、この4月からアイルランドでは公共の場で一切タバコが吸えません。そんなわけでアンマリーは外に出て、タバコをすっていたら、ポールが表れたのんで、おそらくポールを目で追っていたのでしょう。そしたらその先に私がいたのでビックリしたようです。アンマリーはほんとうに元気そうでした。アンマリーと再会しつつも、ポールとまずはバーで軽く一杯飲んだ後、会場へ。コンサートが始まりました。
1. Dolphins
2. Jamie come try me
3. Red Red Rose
4. Bruce & butter
5. Comedy Waltz
6. Humming Bird
7. Wild Mountain Side
8. Find My Love
私は隣にポールがいるので、なんだか全然集中できませんでした。ポールは、「すごく今の良かったなぁ」とか言ったりして、けっこう感激しているようでした。休憩になるとポールは、向かいのコンラッドホテルのバーに行こうと、言い出しました。たしかに休憩時間のコンサートホールはトイレもバーも長蛇の列で、とても時間がかかるんです。これは実際ナイスなアイディアで、ポールは私にサイダー(アップルビアー)を買ってくれて、二人で静かに話すことができました。これって、初デート?(笑)ポールは有名人なんで東洋人が一緒にいるとヘンに思う人がいるかも、なんて余計な心配しながらも、話はものすごくシビアで、来年の計画やリリースのことなどにいたり、私はプレッシャー500%感じてました(笑)。おそらく新作は来年の前半になると思われます。一方、おもしろい話としては、この日曜日にポールはフットボールの応援をするんだ、と言ってました。「ファマナー州対メイヨー州なんだけど、ファマナーは、僕の隣のカウンティ(州)だから応援してるんだよ。もし勝ったら“ファマナー・ウェイ”というのを自宅のスタジオで録音したので、それをラジオで流すんだ!」と、ポールはやたら張り切ってました。さてや週末のフットボールマッチはいかに! そんなこんなで20分くらい過ごし、会場に戻ると2部が始まっていました。(このフットボールマッチはのちにポールからもらった携帯のテキストによると、引き分けに終わったようです。残念、ポール!)
1. Bell book and candle
2. Winter it is past
3. Chalie is my darlin'
4. Jo Anderson my Jo
5. Green Grows
6. Wild Mountain Side
7. Kite flyers hill
8. Perfect
9. Allelujah
10. Wings on my heels
11. Willie Stuart
案の定、2部のエディはものすごく素晴しく、圧倒的でした。おそらく今まで私がみた、どのエディのコンサートよりも素晴しかったです。私もすっかり隣のポールを忘れて、エディと自分だけの世界になっちゃいました。アンコールで、「Clare」をアカペラでやりましたが、これが、もうなんというか、ものすごかったです。エディは自分で「ブンブン」とか「パッパラーラ」とか「シャーッ」とか、効果音まで歌っちゃって、ものすごい集中力で歌いあげました。これは本当に圧巻でした。
さてコンサートが終わって、私は、あんまり楽屋のガヤガヤした雰囲気とか、社交的な事が好きじゃないであろうポールが、もう帰るといったら、どうしようかと内心すごく心配していました。というのも、今日ポールが来るよ、と言ったらブーはホントかよと疑いの目だったし、イアンなどは「本物のポールにあったら、卒倒しちゃうかもしれない!!」と明らかに楽しみにしてましたから。ですからコンサートが終わってポールが「さて楽屋に顔だすんだろ?」と言ってくれた時は、正直ホッとしました。
ポールと一緒に楽屋に入ると、なんとエディがポールの姿を見つけてサッと駆け寄ってきて、ものすごくWelcomeしてくれました。エディってば、ほんとにだれにたいしても壁がなくって、オープンで、すっごくいい人ですよねぇ。そして夢中でポールのアルバムがどうとか、自分がいかにファンかとか話してくれるので、もう、本当に良かったです。ポールには私はバンドの中のブーと仕事をしているんだ、とだけ話してあったので、ポールがエディに「ヨーコとは親しいの?」とか聞いたら、エディは「すごく仲良しよ。もうこの前の日本ツアーの時はすっごくお世話になったのよ、いろんな所にもつれていってもらったし!」と言ってくれたのでした。いや〜ん、エディ、ナイス・フォロー!(笑)
私が楽屋からビールをとってきて渡すとポールは、エディといい感じで話しているので、ここはもう大丈夫かな、と思い、今度はブーを捜すと、ブーはバンドの喫煙グループと、コンサートの後、タバコをすうために楽屋の裏扉の外にいました。ブーに、ワインを持って行くと、ブーもご機嫌で「今日のステージはほんとうに良かったなぁ」としみじみ言ってました。しっかし私もウチのアーティストの中で、一番VIPのポールと、一番の甘えん坊ちゃんのブーが同時にいるので、それぞれ離れた場所にいる二人が寂しくしてないか、飲み物はたりているか、片ッぽの相手をしながら、もう片方のグラスに目をやり・・と、我ながら、ものすごい気のつかいようでした(笑)
その後も、私がポールと一緒に楽屋のテーブルに座って話をしていると、ブーは自分から私の隣に座って、ポールに自己紹介してました。この日はシャイなブーがちゃんとポールと会話できるかが、私にとってはビック・クレスチョンでしたが、二人の間にちゃんと会話らしきものがなりたっていたので、良かったです。私も二人に「二人ともアメリカはCompassなのよね」なんて共通の話題を引き出すのに必死でした。またブーにテーブルの下で、こっそりブーのCDをブーに手渡し「これをポールにあげなさい」と言うと、ブーはポールにCDを渡しポールは「良かったら、サインしてくれ」なんてブーに言ってました。ブーは「ブー」なんてサインしてあげてました。なんかこのシーンに感無量でした(笑)。
さてこの日、楽屋にはダブリンで今注目のシンガーソングライター、デクラン・オロールクも来てました。デクランのことはエディが日本にいるときから「アイルランドで仕事しているなら、デクランは注目よ」とずっと言っていたので、へぇ〜と思ってましたが、デクランはポールとも仲が良いらしくポールともすごく親しそうにしてました。このデクラン君の出現は、いろんな意味で、すごく良かったです。そうそう、この日はアコーディオンのアランの御両親が来てたので、始めて、アランの御両親にご挨拶しちゃいました。
とにかく楽屋で盛り上がりまくり、ぜんぜん飲み足りない一行は、エディたちが泊まっているホテルに流れることになりました。ポールも一緒です。さて楽屋のロビーで飲みはじめましたが、ここでセッションが始まりました。セッションといっても、トラッドセッションじゃなくて、シンガーソングライターズ・セッションという感じでした。最初に楽器を手をにしたのは、デクラン・オローロク君。ポールもギターを手にとり今にも歌いだしそうな雰囲気です。しっかしここでの皆のポールに対する「アーサー・マクブライド」への期待はものすごいものがありました。フィドルのジョン・マカスカーなどは、ちょっと離れた場所で飲んでいたのですが「ポールが歌いはじめたら呼んでくれ」と仕切りに私に頼んでました(笑)。そのうちデクラン君が意を決したように「アーサー〜を完コピしたんだ」といって、「アーサー〜」を歌いはじめました。ポールはそれをギターをちょこちょこいじりながら、ニコニコ見ていましたが、最後まで自分で「アーサー〜」を歌うことはなかったですねー。
この日、一番ハジけてたのはエディで、イスの上に立ち上がったり、目をつむって大熱唱!という感じでした。10曲くらい歌ったんじゃないでしょうか。ポールは、そんなエディをニコニコとうれしそうに見てました。ポールは、ああいうオープンでナチュラルで天然系の女の人が好きみたい。シャロンのこともおんなじような目でニコニコしながら見てましたから。みんなにせがまれて、けっきょくポールは今レコーディング中のニューアルバムから3曲歌いました。か、かっこよすぎ! 3曲のうち2曲は私もライブで聞いたことのある曲でしたが、1曲は完璧に新曲でしたねー。ブーは、みんなにせがまれながらも、けっきょく1曲も歌いませんでした。あぁいう時って、ミュージシャンの素性がばれるというか、なんというか、ブーは、あぁいう時に歌うキャラじゃないですねぇ。で、エディが「私がかわりにブーの歌を歌うわ!」と言って「Footstep
falls」を歌ってくれました。
この日、宴もたけなわ、という状態の時、おそらくデクランが呼んだと思いますが、今、アイルランド・ソニー一押しのパディ・ケイシー君があられました。写真通り、めっちゃ可愛かったです。なんかとっても小柄でした。日本でデビューしたら人気がでると思うんだけど、ソニーじゃ出さないかなぁ。一曲くらい彼も歌うかな、と思ってましたが、けっきょくパディは1曲も歌わなかった。残念。
最後にエディがいつも歌うフランス語の歌を立ち上がって大熱唱してくれましたが、それが終わったのを機に、ポールが帰り支度を始めました。私がタクシーを手配しましょうか、というと、ポールは、車を遠くないところに留めているから大丈夫、といって、ものすごく御機嫌で帰っていきました。よ、よかった。とにかく無事終了です。ポール先生を見送ってホッとしたので、私もポールが帰った後、まもなく自分のタクシーを手配することにしました。明日は早いし。
「一人で大丈夫? タクシーはすぐ来るの?」なんて心配してくれるブー。いや〜、ほんとに楽しい夜でした。家に帰ってからブーに「今、家についたわよ。ほんとに良いコンサートだった、ありがとう」とテキストすると、ブーからも「会えてよかった」なんて優しいテキストが。なんだかブーとは先の来日の後もそうでしたが、二人して別れた後もメソメソといつまでもメールをしているので妙にひきづります。なんだか、私も今度いつブーにあえるんだろうと、とっても寂しくなってしまいました。でも寂しがっているヒマはありません。明日はメアリーを追いかけてキラーニーです。ブーは、翌日も、ダブリンを自分の飛行機が立つんだよ、と言っていたくらいの時間に、また再び私の携帯に心あたたまるテキストを送ってくれました。バイバイ、ブー、元気でね!
さて、この日だけはダブリンを抜け出し、アイルランドの西、キラーニーへ行くことにしていました。そこでメアリー・ブラックのコンサートがあるからです。この日もギリギリに起きるはずが、しっかり7時くらいに目がさめたので、まずは町でメールチェックをすることにしました。メールをチェックして、その後ヒューストン駅へ。ヒューストンから3時間くらいでマーローに到着。ここでコーク在住のキャリコのダーモットと待ち合わせ。ほんとにダーモットっておもしろい。なんと彼は9月から1年間、バースで音楽を教えたり勉強したりするのだそうです。バースといえば、フルックのエドやブライアンが住んでいるエリア。もともと3人は仲良しなので、これはまた新しいバンドが出来そうな予感?! しっかしダーモットってほんとうにおもしろくって、お腹が痛くなるほど笑わせてくれるんですが、この日もほんと楽しかった。この日はへんな天気で、晴れていると思ったら、雨になったり、「きっと君がキラーニーにつくころには雪だよ」なんて言ってました。後からメールくれたときも「キラーニーでは雪ふらなかった?」なってジョークを飛ばしてました。ここで一通り、アイリッシュミュージック界のゴシップ、スキャンダル(笑)をフォローすると、再び電車にのって今度は1時間ほどでキラーニーへ。キラーニーにつくと、天気がものすごく良くって、今回の滞在で太陽をみたのはほんとこの日だけでしたねー。
キラーニーは、ケリー州の他の町の例にもれず、最近は土地がぐっと値上がりし、アメリカ人向けの大きな新しいホテルがボコボコと立って、バブリーな感じでしたが、ほんとうに町の感じとかも、プリティで、いい所でした。まずホテルにチェックイン。夕方の5時くらいだったかなぁ。その後、ちょっとホテルの周辺を歩いたりしましたが、羊がいたり、ものすごく素敵でした。あっという間に開場の時間になり、ホテルの隣にある会場に行くと、さっそくマーチャンタイズに、パットの姿が。そしてその隣で、メアリーのホームページを運営しているマークさんがファンクラブの人たちにネイムプレイトを配っていました。翌日彼等はメアリーとのファンミーティングをディングルで予定しているようです。ほんとに彼のオーガナイズ力に感心してしまいます。さてこの日、メアリーのコンサートのあるINECは、ものすごく大きな会場で、キャパはおそらく3,000人くらいじゃないでしょうか。他にもクリスティ・ムーアなどの公演が今後も予定されているようでした。とにかくそこが満杯で、メアリーの人気を感じさせました。
会場に到着すると、与えられた席はPA席の真後ろで、音的には最高の場所。いや〜、ほんとメアリーのチームは最高です。この日の音が、ものすごく良かったのも、ほんとビリーの腕ですね。メアリーのコンサートは、音が悪かったためしがないもの。
まずは定刻にオープニング・アクトが出てきました。ギターを持って一人あらわれたシンガー・ソング・ライター、それはなんとダニー・オライリー。つまりメアリーの次男のダニーです。私がはじめてダブリンにいって、メアリーのファミリーと対面したとき、ダニーはたしか5才くらいでした。3人いる子供たちの中で、ダニーが一番人なつっこく、おそらく東洋人を見るのは始めてだったであろう子供たちの中で、彼だけが私のあとにちょこちょこくっついて来たのを思い出します。彼が私の腰くらいの位置で、私の顔を見上げ「We
went to Cinema today!」と言った時の彼の透き通った青い目が忘れられません。かっわいいんだ、ダニー。そのダニーが、今度は私を見下ろすくらいに背が高くなって、いまやギターを弾いてこんな大きなステージで歌うんですから、私も歳をとったもんです。ダニーは5曲歌いましたが、1曲「Black
is the colour」を歌った以外は、すべて自作曲でした。けっこう良かったです。なんだか声はブーに似てたかもしれない。
後でメアリーに聞いた話によると、普段はドラムとベースを加えたトリオでバンドをやっているんだって。このダニーのバンドの話は、デイヴ・マネリィと来日していたギャヴィンも「すっごく良いんだよ」と話していました。「Black
is the colour」は、カーラ・ディロンのヴァージョンに近いものがありましたが、なかなか感動的でした。「こんなに大きなステージで歌うのは始めてなんだよ」とダニーはステージのMCで話してました。あとで、メアリーが話したところによると、ダニーがメアリーの息子であることは、極力、表にしないようにしているようです。その感じ、分る! なのでメアリーもステージでは私の息子とは紹介しなかったし、ダニーはMCでも「こんな大きなところで歌うチャンスを与えてくれたメアリー・ブラックに感謝する」なんてメアリーの事をあかの他人のように話してましたが、とある曲の紹介のとき、「この曲はまだ人前で歌ったことがないんだ。昨日、お母さんの前で歌っただけで・・」とポロッとボロがでたのが、ものすごく可愛かったです。がんばれ、ダニー!! 彼のこれからのキャリアに乾杯です!
さてダニーが5曲歌い終わると、休憩をはさまず、すぐにメアリーが登場です。メアリーは、黒いトップに白いジャケットをはおって、カッコ良かったです。
1. Adam at the window
2. Loving Hanngh
3. As I leave behind Neiden
4. By the time it gets dark
5. Soon Child
6. Spanish Lady
7. Bless the road
8. Saw you running
まずは2曲目にびっくり!「ラヴィング・ハンナ」ですよ、「ラヴィング・ハンナ」。メアリーのステージを見続けて、はやン年。おそらく下手すると100回くらい見ているかもしれないメアリーのステージですが、「ラヴィング・ハンナ」を生で聞くのは始めて!! ほんとに感激しちゃいました。続く「ネイディーン」も同じです。そしてファーストセットの5曲め、Soon Childは、なんとあのジョン・スピラーンのペンによるもので、メアリーはジョンの曲をとりあげるのは始めてだ、と言っていました。すっごくよかった。あと「Bless the road」を歌う時に、「この曲をレコーディングするときに父が亡くなったばっかりだったので、この歌はそういう風に思いながら歌っている」とメアリーは告白してました。そう思ってきくと、これは恋愛の後の別れと思ってたけど、なんだか別の感情が込み上げてきて、ほんとうにジーンとしてしまいました。このファーストセットは、全員椅子に座って、なんだかアットホームな感じで終わりました。さて休憩を挟んで二セット目です。
1. Flesh and Blood
2. Ellis Island
3. Holy Ground
4. Deep into the blue
5. Cherry trees
6. Song for Ireland
7. Carolina Rua
8. Another Day

2セット目は椅子をとっぱらい、ロックな感じのセットです。このセットでもジョン・スピラーンの「Cherry
Trees」をやっていて、これまたすごく良かったです。Well done everyone! (笑)翌日ジョン・スピラーンの携帯に「メアリーが昨日歌ってたわよ」とテキストすると、ジョンは「今、新作をレコーディングしているんだ」とすごく元気そうなテキストを返してくれました。そういえば先日ルナサのケヴィンが「ジョン・スピラーンがこの前ラジオに出ているのを聞いてたんだけど、日本にいった事を話してたぞ」と言ってました。ジョン、ひさびさに会いたいなぁ。
さてメアリーのステージに話を戻すと、アンコールでは、先に発売になったブラック・ファミリーのアルバムから「Here's to you」や、「Past the point of rescue」とか「Katie」をやりました。「Katie」ではファンの子をステージにあがらせ、一緒に歌ってました。ほんとうに心の底からあったかくなるようなステージでした。
コンサートが終わって、楽屋に行くと、いや〜、みんな元気でした。あ、そうそうこの日のバンドは、ドラムのマーティン、ベースのジェイムス・ブレナハセット、そしてパット・クロウリーに、ギターがビル・シャンリーという面々。パットはつい2週間前に、また赤ちゃんが産まれたそうで、もう何人目か聞くのも悪い、という感じです(笑)。楽屋にいくと、そのパットの娘のレベッカが「あ!ヨーコだ」といって、抱き着いてきました。可愛いレベッカ。オランダでちょっと会っただけなのに、よく覚えててくれてますよねぇ。マーティンもジェイムスも元気そうでした。ツアマネのダミアンも元気です。みんなと話をしているとダニーとダニーの友達の一行が楽屋にゾロゾロはいってきたので、「ダニー、すごく良かったわよ。素敵な声ね」と声をかけると、ダニーは子供のときと変らない真っ青な瞳をこっちに向けて「ありがとう」と照れくさそうに言いました。あら、ちょっと素敵かも、ダニー(笑)。
そうそう楽屋でびっくりしたのはメアリーの末娘のローシンです。しっかりお腹だして足だして、渋谷にいる女の子みたいな格好になってたので、もう本当にびっくりです。始めてあった時は、まだ1才くらいでだったのに。日本にきて、一緒にメアリーとステージで歌ったのを覚えていらっしゃる方もいるかと思いますが、あの時だって、メアリーの胸のところくらいまでしか背がなかったですよね。でも本人に「あなたに始めてあった時はどーのこーの」とか言うのは止めておきました。自分も子供のころ親の友達に「あなたが子供のころは・・」とか言われるのイヤだったですもんねぇ。あぁ、私も歳をとったなぁ!!! でもそれよりも、ほんと歳をまったく取らないがメアリーで、ますます若く元気になってました。
私が行くとものすごくびっくりして、すごく良くしてくれるんです、メアリーは。ほんとメアリーは、なんにでもポジティブで、パワーがあって、何より自分の人生を楽しんでいるのが感じられて、ほんとうに最高だと思います。人生は自分の思い通りに楽しまなくちゃ、というのを私はメアリーに学んだと思います。それがほんとうにステージにも200%出ているから、メアリーはほんとうの大スターだな、と思います。ほんとうにほんとうに素晴しい。
この日もホテルのバーで遅くまで飲んで、たくさんパワーをもらいました。メアリーはいつも私のプライベートな事までつっこんだ質問をしてくるんですが、この日もたくさん質問されました。そうそう、メアリーによると先日行った中国でのコンサートはすごく楽しかったんだって、言ってました。ドーナル・ラニーのプロダクションだったのですが、メアリーはパットとビルをつれてのトリオで参加したそうで、カーラ・ディロンたちとも一緒ですごく楽しかった、って言ってました。またメアリー一行はツアーの皆が帰ったあとも2、3日残って、ショッピングや食事を楽しんだんだけど、すごく良かった、と言ってました。
さてこの日は1時ごろ、メアリーがディングルの別荘に引き上げて言ったので、私もそのころにはホテルの部屋に戻り爆睡してしまいました。まだバンドやスタッフの連中は、ホテルのバーで飲んでいましたが。
メアリーの一行が泊まるホテルは、いつも豪華で、高いことが多いんですが、この日のホテルも200ユーロくらいのところが、まぁスタッフ価格で70ユーロくらいになっていると、そんな感じでした。なので、この日はホテルの朝食を、超豪華にバーーーンと食べて体力増進! 食べたあとホテルのシャトルバスでキラーニーの町中へ11:00ごろ到着。14:30すぎに電車があるのは、前もって知っていたけど、これなら1本早いのに乗れるかな、と思ったら、そうはいかず、さすがアイルランドの週末。1日に4本くらいしか電車がない。なので、まずは町で、例によって例のごとくメールチェック。しばし町を散策するも、貧乏出張だから何を買うわけでもなく(笑)、電車の時間がきて、のろのろと電車に乗り込み、今度はノンストップでダブリンへ。途中、電車で隣に座ったアメリカ人のおばあさんにしつこく話しかけられる。あぁアメリカ人ってどうしてこんなにうるさいんだろ。私は本が読みたいんだーーーっ、ほおっておいてくれぃー。さてさて、読んでいた「A&R」は、ものすごく感動的な結末で、本当にいい本でした。
18:00ごろヒューストンステーションに到着。そこからさっそく町へ。日本食が食べたくなり、ワガママへ行くも長蛇の列で、諦めて、ナショナルコンサートホールのカフェで軽くつまみ、今夜はグラーダのジェリーとアンディをつれて、カルロス・ヌニェスのコンサートへ。なんと偶然にもCCEの石井さんとバッタリ。石井さんはたまたまマドリッドからのフライトでカルロス一行と一緒になり、今回ダブリンで予定の滞在を1日延長して、ここにいることになったのだそうです。客席には他にもキリアン&ナイル・ヴァレリーのご両親もいらっしゃいました。なんでかっていうと、パパ・ヴァレリー氏の主催する11月のアーマー・フェスティバルに、カルロスを招待しているからだそうです。
さてさてまずこの日は、このナショナル・コンサートのシリーズコンサート開催中、ずっとホールのロビーでホイッスル演奏をしているギャヴィン・ウェランが、ステージで正式に演奏しました。5曲くらいだったかなぁ。いや〜、彼はほんとうにウマイ。今度、彼のCDをMUSIC PLANTで発売するので、これは要チェックです。かなり前のアルバムですが、私も本当に好きな作品なんで。
そしていよいよ本命登場! カルロスの登場です。この日のカルロスは、白いシャツに黒い上着で、ものすごっく素敵でした。あぁ、なんてかっこいいカルロス。この日のバンドは、パーカッションにシュルショ、ブズーキのパンチョ(いつもの曲歌ってました)、フィドルにベゴニアと、もう一人金髪の女の子(名前忘れた)という5人バンドでした。フィドルが二人いるとショウアップされて、見栄えがしましたねぇ。
コンサートが終わると、カルロスのステージを見るのは始めてだ、というグラーダのジェリーとアンディはかなり感銘をうけたようで、私はしっかり若いバンドに「これがショウマンシップってもんなんだよ」「ステージでは自分の100%で勝負しないといけない」とか、いろいろ今日のショウについて、二人で今日のステージを見て学んだことは何かという話をとくとして聞かせました。若い二人は、うなずきながら真面目に聞いてました。いや、ほんとカルロスとは全然レベルが違うグラーダですが、私にとっては、可愛い可愛いバンドですからね。
さてこの日は、なぜか妙にセキュリティが厳しく、私たちはなかなか楽屋に入れないでいたんですが、アルタンのマネージャーのトムが私たちを見つけて招きいれていてくれました。そしてカルロスたちと、やっとご対面〜。いや〜、もうあぁいう時のカルロスはすごく優しくて親切ですね。さっそく私を皆に紹介してくれたりしました。私は別にカルロスについては、たまたまプランクトンさんの仕事を手伝ったり、ツアーをご一緒したりしただけで、何も彼等にたいして有益なことをしてあげた事なんてないんですけど、こうしてコンサートに招待してもらったりしちゃって、ここで再び、こんなビックなアーティストたちと出会うきっかけをつくってくださったプランクトンの皆さんにお礼を申し上げます。おんなじことが、翌日のチーフタンズやアルタンにも言えます、ホント。
そんなこんなでこの日は、私も相当疲れていたので、割と早めにお開きになりましたが、それでも12:30くらいだったように思います。
この日は、朝から雨がふりまくり、天気は最悪。でも唯一の半日オフ日で、昼までしっかり寝て、町へくり出す。まずはメールチェック。そしてグラーダのアンディとこの日はご飯を食べようか、と話していたので、ブルームスの隣のいつものモンゴリアン・バーベキューへ。
そこで食事をしながら、カルロスのマネージャーのフェルランドに電話をいれる。今日のチーフタンズのライブには、カルロス+バンドがゲスト出演することになっているのだ。前日フェルナンドから、明日のチーフタンズのチケットは完全にソールドアウトで、もう1席もどうにもならない。だからもしかすると席はないかもしれないけど、とにかく会場に来なさい、なんとかならないか調整してみるから、と言われていたのでした。この日のチーフタンズは、他の日よりも10ユーロ高く、チケット代はかなり高額。にもかかわらず、完全にソールドアウトで、もうパッツパツだから、招待客にもウェイティングリストが出来ているといのこと。チーフタンズのダブリンの仕事をしているイボンヌに連絡をいれてみたものの、これがうまく連絡がつかず、こりゃーダメかとおもいながらも、とにかく会場に向かったのでした。
会場に到着すると、どうやらこのフェスティバルをオーガナイスしていたクリスティーン(元シャロンの事務所勤務/ほんと1週間お世話になりました)が、私がくるかもよ、とイボンヌに確認しておいてくれたらしい。そのお陰で、なんとか席を確保! 座ってみれば、今までの中でベストな席で、チーフタンズを堪能できたのでした。ありがとう、イボンヌ、クリスティーン!
圧倒的なチーフタンズの人気は、ものすごかったですね。とにかく当日券の窓口にも長蛇の列。ホールのパイプオルガンの下のクアイア席までお客がびっしりと座って、まったくもってのソールドアウトです。
ステージ上は、なくなったデレク以外の4人。パディ、ケヴィン、マット、ショーンに、ギタリスト(名前を紛失! 〜・オブライエンというカントリー系の歌も歌う人でした)、それにハープのトリオナ・マーシャルを加えた6人。このメンツがずっとステージ上にいて、このラインアップに、ゲストが入る、という構成でした。カルロス・バンドは、ファーストセットの後半からステージに昇り、その後、ずっと一緒に演奏してました。カルロスは2部から加わり、これまたずっと演奏していたので、まったく別の二つのバンドがガッチリ、解け合っているような感じでした。
他のゲストは、日本でも歌ったヴォーカルのイボンヌ。フォギー・デューを含め2曲歌いました。ピンクのドレスが可愛かったです。また名前を紛失してしまいましたがバクパイプのゲストもあり、カルロスのガイタと一緒にやった3パイプの競演は、鳥肌ものでした。ダンサーは、おそらく地元のダンサーだったんだと思いますが、男女ペアで、リバーダンスみたいな衣装で、かっこよかったです。ハイライトは、やっぱりマット先生のソロ。そしてこの日なによりすごかったのが、パディのホイッスルソロでした。今まで聞いたどのパディのソロよりも、凄みが感じられ、思わず手に汗握ってしまうほどでした。
そしてチーフタンズのパディのいつものジョーク。冒頭でゲールで挨拶し、Oh,
sorrry sorry sorryといいながら英語で言い直す、いつものあのジョーク。イリアンパイプが、空気を肘で送り込むのは演奏と同時にギネスが飲めるようにするためんなんだよ、というジョークを聞いていると、本当になんだかジーンとなってしまいます。42年も一緒にやっているんだよ、というと会場からものすごい拍手。パンフレットに書いてあったけど、チーフタンズって18回グラミーにノミネートされて、6回とっているんですって。彼等の偉大な軌跡のあとに、若いバンドやアーティストが続き、こうして、私のようなものもその恩恵にあずかっているわけです。まったくもって、そういう事もかんじさせる、圧倒的なスケールの感動的のステージでした。本当にチーフタンズを、こうして地元ダブリンで見ることは、ものすごい意味のあることだと感じられました。
この日もセキュリティが相当厳しかったんですが、バーに出て来たマットに声をかけ、なんとか楽屋にいる皆さんにも挨拶をすることができました。みんな元気でした。パディは「先週はフランスで20,000人近い人の前で演奏したんだよ」と言ってました。「あと42年いけそうね!」と言うと、ニッコリ笑ってくれました。いや〜チーフタンズの皆さんが、皆の前を歩いてくれているから、私たちが後についていけるんです。ほんとに素晴しい。
この日は、早めに切り上げましたが、それでも12:00はまわっていたかも。
この日も朝から雨がビタビタと降りましたが、なんとかダブリン空港に到着。案の上、悪天候でダブリン〜ロンドンは遅れ、ヒースローのターミナル1を久々に走った、走った。自分はなんとか間に合ったものの、チェックインした荷物は間に合わなかったらしく、けっきょくロスラゲ扱い。20年近く旅しててロスラゲは始めて。ま、でも手ぶらで帰れるからいっかーという事で、ロストしたラッゲージにデジカメをいれていたので、レポートが遅れましたが、とにかく充実したいい出張でした。以上!