ヴェーセンとコペンハーゲンで別れて、とにかくロンドンへ。久々のロンドンだよー! 飛行機の中では、またもや意識をなくして爆睡状態。しっかし、どうしてこんなによく寝れる?! 自分では平気なつもりでも、やはり相当つかれているのかもしれない。
ひさびさのロンドン。パディントンまでヒースローエクスプレスに乗り、パディントンの駅から歩いて5分のホテルにチェックイン。今回ネットで見つけたんだけど、なかなか可愛いホテル。そこからタクシーでバービカンへ。事前にネットで買ってあったチケットをゲット。35ポンド=7000円なり。た、高いっ! この水準ははっきりいって日本で1万円というノリか? 3日連続コンサートというバービカンは、満員のお客。
私が到着したのは、コンサートが始まって、だいぶたってから。ヒースローに飛行機がついたのが18:30。荷物を預けない私は、19:00にはヒースローエクスプレスにのっていたけど、シャワーを浴びてから出たかったし、ほんとうはオープニングのルカ・ブルームとか楽しみにしてたんだけど。ルカを見る余裕はまったくなし。ま、何度か観てるから、いいかーって感じ。2部構成だったらしいんだけど、私が到着したのは2部の頭くらいから。
とにかく各雑誌/媒体で、大絶賛のプランクシティでしたから悪いわけがございません。なんといっても特筆すべきは、ドーナルで、ドーナルって、ほんとにステージでは最高ですね。プレイヤーとして光りまくってました。特にドーナルが、ガーーーーっと盛り上がると、もう鳥肌もの! ほんとカッコいい。アンディもめちゃくちゃいい味だしてました。アンディは、どこへいっても、シャープでカッコいいですね。良い意味でマイペースだし。アンディこそ、アイリッシュ・ミュージックの歴史で最も評価されるべき重要人物だと思う。
しかし! 最悪だったのはライティング。あのヘンなスライドショーは止めてくれ〜っという感じだった。
とはいえ、このコンサートを悪く言う人はいるまいと思ったのも事実。プレイヤーそれぞれの水準は高いし、昔の曲をやればお客は盛り上がるし。でも私にとっては知名度は低くても現役でもっと一つの生命体化した生きてる現役バンドがいいなと。でも、ほんと日本のソニーはCDを出さないんでしょうか。出せば結構売れると思うんだけどなー。かつ来日すれば、それなりに人も集ると思うんだけどなー。
いずれにしても、今となっては、プランクシティよりも、4月に来日するモザイクの方が、圧倒的に現役ライヴバンドのすさまじさと強さを見せてくれる事でしょうから、皆さん4月に来日するモザイクは、絶対にいった方がいいですよ。モザイクのライブの詳細はこちら!
コンサートが終わると観客席にいたアイオナのトロイと合流。元気でした。セキュリティが、めっちゃ厳しかったけど、リアムやドーナルに挨拶しないで行くのもなんだしっていうんで、なんとか楽屋潜入に成功。楽屋にはグレアム・ヘンダーソンの姿も。トロイは、最後、会場がクローズするというので楽屋を追い出されながらもマジックを皆に披露してました(笑)。あ、そうそう楽屋で会ったルカ・ブルームは、律儀にも私を覚えていてくれたらしく「あれ〜、どっかで会ったよね?」なんてむこうから声をかけてきてくれた。ちょっと素敵かもルカ・ブルーム(笑)。いつかウチのシンガー/ソングライターのレーベル(そのうち詳細発表します)が成功したら、いつか彼も紹介したいなぁ!
そんなわけでプランクシティの皆さんに挨拶し、私は今日はとにかく到着したばっかりだったので、さっさと退散。トロイの友達のケヴィンさんが車でパディントン駅近くまで送ってくれました。あ、そうそう、その前に、途中、お腹がすいたね、ということになり、焼そばみたいなヌードルを3人で食べました。まずかったー(笑)
ホテルに戻るとバタンキュー。明日はミーティングずくめだよー。
この日は朝からミーティング連発。まだ契約前のアーティストなので、詳しくは書けませんが。はっきり言って疲れました。でもやっぱり首都の都市にくるとコンサートを楽しむだけじゃなくて、マネジメント関係との打ち合わせがガンガン入ることになる。ま、仕事としては、いい事ですが。マネジメントとのミーティングよりコンサートみて、アーティストと飲む方が100倍楽しい。
お昼を一人で地味にイタリアンレストランで食べて(あぁ、出張ってほんと地味だわ、でもおいしかったわ)、ミーティングたくさんして、メールチェックして、ちょっとホテルに戻って、さて夕方6時に待ち合わせをしていたロビン・ヒッチコック先生と合流。待ち合わせ場所には、ソーホーにあるイタリアン・カフェを指定してきましたよ、ロビン先生。うーん、なんかそれっぽい。
しっかし今回、ロンドンに来て、まいった。ロンドンって大都会だったんですね。田舎者のダブリナー野崎は迷うこと必須。あぁ、10年前くらいは自分ほどロンドンを知っている人間もいないと自負していたんだけど。地下鉄の駅降りて違う方向に歩きだすわ、もう最悪。トッテンナム・コート・ロードおりて、はたしてどっちがピカデリーか分らない。しばらく歩きだして、MUJIが見えて、あ、ちがう、とひきかえし、おかげでロビンとの待ち合わせにも、迷いまくり、時間に15分ほど遅れて到着。はぁはぁ言って駆け付けた私にロビンさんはとっても親切。いや〜期待通りのキャラクターでした。サイケなシャツ着て、いかにもロビン・ヒチコックって感じ。いろいろ仕事の打ち合わせをして、一緒にお寿司を食べました。おいしかったなー。
さて食事が終わると、ロビンは親切にも私を次の目的地、ボーダーラインの前まで送ってくれました。一緒に見て行こうと誘ったんだけど、どうやら別にお約束がある、とのこと。忙しいところ出てきてくれて、ほんとうにありがとう、ロビン。今度は東京で会いましょう。
さてそんなわけで、いよいよやってきましたボーダーライン。今回、なんでヴェーセン終わって、くったくたの直後にこういう出張になったかというと、ルナサを見たかったからです。実はこの1月からルナサは、ドナがぬけてギタリストに新しいメンバーをいれてやっていくことになりました。といっても、まだドナはアメリカツアーには参加したり、今後フレクシブルにやっていくようで、本格的なメンバーチェンジというほどではないと思うのですが。でもやはりオリジナルメンバーがこういう状態になって、バンドが大変なのは変わりはない。この話を聞いてから、もう一刻も早く彼等を応援にいきたかったのですが、なにせヴェーセンのツアーが終わるまで、私は日本を離れられない。というわけで、こういうスケジュールになったわけです。
もちろんメンバーには行くことを内緒にしてました。前座はなんだかつまらにシンガーソングライターのお兄ちゃんがトリオで歌ってました。それをボーーーと床に座ってみていると、なんとショーンがバーに飲み物を買いに来て、見つかってしまいましたー。あちゃー。でも、すっごく喜んでくれました。
そしていよいよルナサのステージ。新しいギタリスト、ポール・ミーハンでの演奏です。
1. Wedding
2. Razer
3. Miller of Dorohan
4. Kerry Set
5. Kevin Burke's
6. Come back with my bloddy Car
7. C Reel
8. Dr Gilbert
1. Tuttle's tune
2. Briterny Set
3. Cazu
4. Kevin : Happy to meet, sorry to depart,
S People's etc
5. Sean : A punch in the dark
6. Cillian's solo
7. Stolen Purse
8. Last Pint
9. Ash Plant





ご存じの通りWedding Reelはギターから始まるわけですが、まず「あっ違う!」とそこで思ったものの、その上に乗っかるショーンのフィドルの集中力は凄まじかった。ショーンが入ったその瞬間から、たちまちキレの良いルナササウンドになりました。実際、上もの連3名は、ものすごくがっばってました。もちろんトレヴァーも、ほんとうに頑張ってました。4、5曲目になると、もうドナがいないのが分らないくらい。これで、まだポールになって10回目くらいのステージのはずですから、たいしたもんです。ポールも後半になると、やっと笑顔をみせるようになり、緊張していたのが分ります。
前半と後半の間の休憩時に、マネージャーのスチュワートに会ったので、楽屋を訪ねました。シャンペンを持っていくと、みんなすごく喜んでた。あぁ、みんな! 会いたかったよーーー。ホント心配したんだよ、ほんと。やっぱりルナサはいいなぁ。ほんとにルナサっていいバンドだと思いました。もう、毎晩、みんなでバンドミーティングして、がんばっているんだって。ヴェーセンのレポートでも書いたけど、ほんと頑張りって伝染する。ルナサがこんなに頑張っているのだ、と思うと、私も涙がでるくらい感動し、また頑張らなくちゃ、って思う。早く、早く、また日本に呼ぶからね! ほんとにバンドに会うのは、すっごく励みになる。彼等は律儀にも最後のLast Pintを「今日はすごく遠くから見に来てくれたヨーコのために」と言って演奏してくれました。あぁ、ほんとに素敵な彼等。もう、いつどこにいたって、だれと仕事してたって、私にとって一番大事なバンドは、あなたたちなんだからね!
ルナサの場合、ほんとにステージ上で、最高の音楽を作りだすために、全員が一丸となって目一杯努力しているのが、ほんとにすごくよくわかる。絶対にそれについて、手をぬくことはありえない。彼等の場合、お客を喜ばそうとか(エンタテイメント)そういう事ではない。なんかもうピュアに音楽に向かって突進している、としか思えてならないのだ。とにかく全員もっんのすごい集中力のバンドなのだ。これがある限り、ルナサは大丈夫だ、そう確信した夜でした。
この日、実際、PAは最悪。ボーダーラインって何度も来たことあるけど、毎度毎度PAが良かったためしがない。良く観たら、ルナサも5人メンバーなのに、モニター2つでやってんの。ひどいよねぇ。でもPAのリッチーも、ものすごい頑張ってた。PAがラフでもなんのその。ほんと、すっごいんだもの、ルナサは。このヘンの、ほんとに肝の座ったド根性ぶりは、やっぱりアイリッシュだなー。やっぱりアイリッシュっていいなぁ!と心から思い、私もたくさんの元気をもらった夜でした。いや〜、ほんと素晴しい!
演奏が終わって、ほんとは皆とゆっくり飲みにでも行きたかったんだけど、明日も朝イチからミーティング(涙)なので、泣く泣くパス。でも、みんな良かったよ、元気で。私もがんばるよ、ほんと。ホテルにタクシーで戻ると、またもやバタンキューで寝ちゃいました。どうでもいいけど、騒ぎながら、絶好調で、最前列でルナサをみていたので、疲れました。
この日は朝イチからロリーナの事務所のイアンと打ち合わせ。ロリーナは、いよいよ今年の中旬からスタジオに入るようです。スタジオに遊びにいこうかなぁ。新作は来年の後半くらいじゃないかしら。ほんと、そろそろ活動を再開してほしいですね。
その後、昼過ぎに、Rough Tradeの事務所へ。ここでロンドンに来ていた(上京してました、って感じですか?/笑)カーラとサムと合流。いや〜久々にあうカーラは、ますます可愛くって、明るくって、楽しくって、ますますいい子でした! マネージャーのモグと、国際部長のコリン氏とみんなでポートベロマーケットの素敵なカフェにご飯にやってきました。これがすっごくおいしいところでした。カーラの新作も今年後半に出ますので、皆さん、お楽しみに。またものすごいゲストヴォーカルが参加しているそうですので、こちらもお楽しみに。カーラと大物ゲストの二人で、アイリッシュトラッドを歌ったそうですよ。
その後、クライヴ・グレッグソンのマネージャーのアンディさんとRough Tradeの近くで打ち合わせ。そしてその後はいよいよグレンのコンサートです。
Rough Tradeから自分のホテルのあるパディントンまで来て、地下鉄をおりようとしたら、その直前にブーから電話が。「今、ロンドンにいるんだけど、ちょっとだけでも会えないかなー」というわけで、ブーがこれから電車にのるというキングス・クロスの前で待ち合わせ。
二人でうろうろしつつカフェを捜して座り、ブーが電車に乗る直前の20分くらい会うことができました。いいよなぁ、あいかわらずブーは。なんかあいかわらずシャイなのよね。うふふ。でもしばらくなじんでくると、私の腕をつっつき「今度はいつ日本にいけるんだろ〜。いつ連れていってもらえるの?」なーんて言うから、可愛い。「新しいアルバムが出来たらに決まっているでしょ! 私があなたを新しいアルバムを出して呼ばなかった事がある?」と、またもや私に怒られるブー。「そうだよなー、早くつくらなくちゃなぁー」といいつつ、最近は、ポップス畑のソングライティングの仕事で、すごく忙しいらしい。そんなわけで、たった20分くらいでしたが、ブーと会えてよかった。ほんとブーっていいわ、やっぱ。今度はゆっくり会いたいよー。
ブーを見送ると、今度は、グレンのコンサートのために、まずはWaterlooにいかなくちゃ、というわけで、ユーストンの駅まで歩き、そこからWaterlooへ。で、勘違いしてたのが、今日のコンサートの目的地、Croydonへは、Waterlooじゃなくて、ヴィクトリアから電車に乗らなくちゃいけないのだった。いやーん!!! おかげで、一度乗り換えるはめに。それもこれもヴェーセンツアー終わって、ちゃんといろいろ調べる時間もなく勘で動いているから、こういうことになる。あぁ、ほんと、ロンドンは昔くわしかったんですよ、ホント。でも乗り換えの地がクラップハム・ジャンクションだったら、ちょっとスクィーズっぽいのかも(笑)そんなわけで、一度乗り換えて、20分くらいでCroydonに到着。今日の会場はフェアフィールドというわりとかしこまったコンサート会場の小さいほうのホール。キャパは500名くらいか。いわゆるコンサートホール、といったタイプの会場でした。
グレンは、なんとその日の朝、ジャカルタから帰ってきたばかり。津波関係のチャリティが急遽決まってそんなスケジュールになったんだって。途中お土産のシャンパンを買って、グレンの掲載されたDIGをかかえて会場に到着。オープニングはクリストファー・ホランド(つまりジュールズの弟)。ギターかかえた女の子とのデュオで悪くなかったけど、疲れてたので、ほとんど寝てしまいました。ごめんなさい。休憩をはさんで、ステージの上手からヒョコヒョコ出てきました、グレン。歩き方からして、笑いを誘ってんの。
そしてTake me I'm Yoursで、スタート。(うーん、私も多少スクィーズの曲を覚えたぞ!)そしてMCは、いきなり、かしこまったホールの空気をほぐそうとしてか、グレンたらマイクの位置を無視して、ステージのヘリまで出てきて、みんなに向かってシャウト。「マイクなしでも聞こえる、みんな?」と、お客に声をかける。「イェース」という観客に、「僕のことをスクイーズで見たことがある人は?」と声をかける。会場の半分くらいの人から声があがる。「僕のことをソロで見た事がある人は?」というと30%くらい? 「僕のバンド、Fluffersで見た事ある人は?」20%くらい? 「始めてな人は?」と、やはり20%くらい。そうやってグレンは会場の人たちをリラックスさせた後、「今朝、シンガポール経由で、ロンドンに戻ったんだよ。ヒースローに一番早く到着する便だった」と言いながらも、とにかくエナジェティックに歌いはじめた。「聞きたい曲があったら、どんどんリクエストしてね!!」というグレンに「Pulling
Mussels!」とか「Anohter nail of my heart!」とか声が飛ぶ。いや〜、とにかくあっという間。で、45分くらいで前半終了。
休憩をはさんで、後半が始まるまでトイレに行き、ロビーでウロウロしていたら、なんと「Good bye Girl」が、どこからか聴こえてくるではないですか・・。グレンはギターを弾きながらロビーに出て来て、即売のテーブルの後ろの壁の上によじ昇り、ここで、歌う、歌う(笑)。ちょうど隣のクラシックのホールでは、オーケストラのコンサートがあったらしく、そこにいた即売のおばちゃんは目を白黒。そしてまた「リクエストは?」とお客に声をかけると「Tempted!」と声がかかり、「その歌はみんながコーラスを歌わないとダメだよ!!」といいながら、お客にコーラス指導をしながら、いや〜、歌いましたよ、Temptedを。
そしてグレンは、会場の警備の人にうながされながら(あれは演出だったんだろーか?)会場に戻り、お客も会場へ戻り2部のスタート。2部もパワフルでした。他にやった曲は「Untouchagle」「This
is where you ain't」「Some fantastic place」「Annie Get your gun」「Hourglass」「Up
the Junktion」などなど。
ほんと、グレンって手をぬかない、っていうか、ほんとに皆にたくさんの幸せを与えてくれる人ですね。ほんと感動的でした。なんだかここ数年トラッドやワールドミュージックっていうものばかりをプロモートしてきて、ポップミュージックって何なのか、忘れてる部分があった。グレンがそれをまた私に教えてくれたような気がしたんです。ほんとグレンと出会えた事に感謝したい。
コンサートが終わって、即売のエリアにいくと、グレンはみんなにサインをしに出てきてくれました。お客がひけるまでずいぶん時間がかかりました。で、声をかけると、グレンはすっごくびっくりしてくれて(スザンヌから話を聞いてなかったみたい)、すっごく歓迎してくれました。楽屋にいって、DIGと、シャンペンをプレゼントしました。グレンにDIGの記事をみせて「ほら、自分が言ったことを全部覚えてる!?」と言ったら、「もちろん!」なんて言ってましたよ。
でもなんだかんだで、そろそろ市内に戻る終電の時間なんで、帰ることにしました。グレンとスザンヌは、良ければ途中の駅で卸してあげようか、と親切に言ってくれたけど、方向全然違うし、まだ電車もあるし、ね。スザンヌは終電の時間チェックしようとしてくれたりして。すっごく親切。
というわけで、ほんとグレンの歌を聞いて、とっても元気をもらった夜でした。
というわけで、朝起きて、またもやパディントンからエクスプレスに乗り、ヒースローからコペンハーゲンへ。ヒースローのシーフードバーで、白ワインとオイスターを食べてご機嫌。しかし、なんで、ロンドンから東京に戻るのにコペンに行かねばならない?!!! そしてコペンハーゲンで、ヴェーセン皆の携帯に「今、ヨーロッパを離れるよ」とテキストをいれると「また今度ね!気をつけて!」とミッケとローゲルからは即座に返事が。ウーロフは仕事中だったのかなー。でもロンドン滞在中に一番テキストをくれたのは、ウーロフだったのにぃ〜。あぁ、これでほんとにバイバイ。もっともブーからも、バイバイのテキストをもらい、私は元気にコペンハーゲンから東京へと戻ったのでした。はぁ〜疲れた。