THE MUSIC PLANT DUBLIN / LONDON / MILTON KEYNES REPORT
4月21日

今年になってから出張が多い。グレンが来るまで誰も来ないから、そうなると必然的に自分が行こうということになる。ここにはレポートしてないが先月も出張だった。しかもなぜか英国づいてる。おかげでダブリンには全然行けておらず。

今回久々のダブリンなんで、すごくウキウキ。しかし前日までのあまりの忙しさに、朝は目覚ましを止めてまた寝たらしく1時間寝坊するし(が、しっかり間に合う自分がすごい)、かつゲイトでも爆睡し、地上職員さんに起こされる始末。そしてあいかわらず爆睡状態で、あっという間にロンドンに到着。乗り継いでダブリンへ。時計が冬時間のままだったので、飛行機に遅れるぅ〜と一瞬パニックになって、あわてる。なんだかんだで無事ダブリンに到着。携帯電話のクレジットを買い込んで、ネットでメールをさっそくチェック。

実はダブリンはここ2年ばかりハウスシェアをしているのだ。つまり自分の場所がある。これは結構うれしいことなんだけど、家賃を払っている割に全然行けてないのが現状。かつここは皆にCo. Meathとひやかされるくらい郊外なのだ。一時間に3本くらいしかないバスで町に通うんだけど、これがなかなか気にいっている。不便さこそ別荘ライフ? 

ダブリンに到着してみれば、家主が手作りのご飯を作っていてくれるじゃありませんか。ホテルじゃこうはいかないよね。しかもここのベットルームは、わたしの東京のベットルームよりでかいし快適。ベット自体もダブルだし。が、昨年8月に来た時に、洗ってほした靴下とパンツが、カラカラに乾いてブラさがっているのが泣ける。もっと頻繁に来なくちゃ。この日は家主と夜中まで、飲んでダベっておしまい。アイルランド音楽のゴシップ、スキャンダル情報(笑)を一通りゲット


4月22日

翌日は朝早くから打ち合わせ。朝8時には起床。9:20のバスにのって町へ。10:30に1本目のミーティング。ひさびさのダブリンで、唯一のオフィスデイだからやっぱり忙しい。

一本目は、ダラのジョー・オライリー。オフィスに顔を出すと、毎度毎度のDame Streetのクイーン・オブ・タルトに行こうと言う。ジョーはここの常連。ここのタルトはうまい。メアリーの新譜が思ったより早くなりそうで、ちょっとパニック。メアリーの新譜となると、なにをおいても最優先でやらないといけない。プレッシャーだ。でも今度のはほんとに久々のスタジオ新作になる。楽しみ。

12:00にアルタンのマネージャーのトム・シャーロックとジューリーズのボールズブリッジで打ち合わせ。トムはここのホテルをよく指定してくる。しかし前回のアルタンの来日時、わたしはスコットランドにいっていて、全然会えなかったんだわ。なんてバットタイミング。アルタンが日本の直後にいった韓国の話とかで盛り上がる。トムがアイルランドのアートカウンシルに説明するから、日本のアイリッシュミュージックの現状をA4、2枚にまとめよ、と言われる。はい、はい、やりますよ。あ、やばい、まだこの宿題やってないや。このレポート書き終わったら、やらなくちゃ。

次はまだ契約前のアーティストだから、名前は言えないけど、そのマネージャーと打ち合わせ。けっこう若僧のマネージャーで要求が多い。アイルランドである程度キャリアがある人を日本でゼロからスタートするのは難しい。

とかやっていたらあっという間に夕方。インターネットカフェで、数時間をすごしメールをさばく。一人でカフェに入ってご飯を食べる。あぁ地味。でも、最近、海外のご飯はウマイよなぁと思う。しかし外食は高い。一人食べて、アルコールとってないのに、4〜5,000円とられる。が、うまい。うまいから、デザートまで食べてしまう。

あぁ〜時間があまってヒマだなぁ、と思い、数人にテキストしたら、「ヒマしているならウチに来なさい」と優しい電話が。マーティン&デニスのマネージャーのエイミー。そんなわけでエイミーのお宅におじゃまする。そこでまたもやいろいろな情報をかきこむ。エイミーが「近所のフレンチベーカリーで買ったのよ」というケーキを、またもや食べてしまう。夕飯は今日はいらないなぁ。

エイミーは親切にも「ポイントまで送ってあげましょう」といって、車でポイントに送ってくれる。そう、今日はポール・ブレディのアイルランドツアー最終日。ダブリンはポイントでの公演なのだ。

ポイントは、人口100万のアイルランドにある5,000人収容のホールだから、東京でいったらドームクラス。そこにギッチリのお客さん。さすがポール。

そして始まりました。まずは前座のカーラ・ディロン。一曲目はBlack is the colour。カーラは黒いドレスをきて、ほんと可愛かった。その後全部で6曲やりましたが、そのうちの一曲はダギー・マクリーンのGarden Valleyでした。新作に入るようです。やった!! あの曲は大好き。

そしてサムは習って3ケ月というギターも披露してました。後で楽屋であったら「もー、ポール・ブレイディの前座でギターを弾くだなんて最悪さぁ!」といってましたが、なかなか上手かったですよ、サム。

そしていよいよ御大登場!

 
1.  Love in a bubble
2.  I want you to want me
3.  Sail Sail on
4.  Locked up in heaven
5.  Don't try to please me
6.  Living in the cooporation
7.  Hard Station
8.  Nothing but the same old story
9.  Follow On
10. Hawana Way
11. Island
12. Crazy Dreams
13. Smile
14. World is what you make it

Encore
Heart Break
Homes of Donegal

いや〜何がすごいって新しいバンド。メアリー・バンドでも活躍してるビル・シャンリー(ギター)&ジェイムス・ブレナハセット(ベース)、リアム・ブラッドリー(ドラム)、グレハム・ヘンダーソン(キーボード)で、全員がステージに立っているのを見て気づいた。そうこのバンドは、全員が歌えるんですよね。だからコーラスものが本当にすごい。特にLove in a bubble圧巻。あとアンコールの一曲め、Heart Break ですよ、Heart Break! Back to the centreに入っているあの曲です!! この曲をステージでやるのは久々じゃないかなぁ。

そしてやっぱりやっぱりやっぱり最高なのがポールの声。いや、ほんとほんといつもわたしが記憶しているよりも、素晴しい。何度きいても、こんなにすごかったかな、と毎回感動してしまう。もう絶句しちゃいますよ。もう悶絶もの。あぁ、死ぬならこの音の中で死にたい。そしてセットをみてお気付きのように今回よく考えたらまったくトラッド曲をやらなかった。でもそんなことあんまり関係なかったですね。

あ、そうそうHard Startion良かったなぁ! ビルは後からすごく緊張したっていってました。あのギターソロはあまりに有名だし、歌と全然違うメロディなのに皆が覚えているから間違うわけにはいかない(笑)。ポールに「この曲はすごく古いなぁ。このギターソロを始めて聞いたとき、ビルは10才だったはずだ」とビルをからかってました。 

さてそんなポールの素晴しい演奏が終わって、バックステージへ。ポールは「よく来てくれたね!」とすごくびっくりしてくれました。いや〜ポール、って本当にいいなぁ!!! なんかほんとにハートがあって、ウソがないんだもの。そして今回はポールにお嬢さんを紹介されちゃいました。お嬢さん可愛すぎ。ポールのお嬢さんと結婚する男性は勇気がいりますね(笑)

有名なテレビのプレゼンター/DJのジョン・ケリーさんにも会いましたよ。「もう一人のヨーコ(小野洋子のこと)にも会ったぞ!」といってました。それと、今、注目のDeclan O'Rourke君も。今回あってみたら、けっこう背も高いし、いい感じかもと思った。もっとも日本で発売するのは難しいだろうけど。彼はほんと今、話題ですね。昼間もジョー・オライリーと彼のあのアルバムはいいよなぁ、という話で盛り上がってたところだったんだけど。

カーラ一行は、カーラの義理のお姉さんとか、親戚中が押し掛けてきたようですごい盛り上がってました。ほんとカーラは可愛い。サムも元気で、また日本に来たい、と言ってました。新作が出たら、もちろん呼びますので、ファンの皆さん、待っててください。

さてこの日、バックステージのテレビモニターではLATE LATE SHOWがやってたんですが、そこにシャロンが新作のメンツ(フランキー、マイク、ジム)で出てました。音は切ってあったので聞けませんでしたが、4人ともすごくかっこよかった。

さてこの日はわたしはあまりに疲れたので、とっとと帰宅。もっともそれでも12時半くらいにはなってたと思います。


4月23日

さてこの日は、夜のルナサ公演までヒマだなぁ〜とたかをくくっていた。朝のんびり起きて、近所を散歩。ほんとはルナサのマネージャーのスチュワートとライヴ前に打ち合わせしようと計画してたんだけど、朝、スチュワートに「何時頃ダブリンに来るの?」とテキストすると、電話がかかってきて、ロンドン在住のスチュワートは仕事が忙しくて来られなくなってしまったということに。残念。そこで「1時にルナサがインストアやるよ」という情報をもらう。「なに〜っっ!」という事で、あわてて町へ。

で、ケルティックノートにやってきました。まずはキリアンが登場。「昨日の夜、みんなからヨーコがダブリンに来てるって聞いてたよ」とのこと。なぁ〜んだ。

しかしキリアンいわく、なんと昨日の夜、わたしが帰った後、ポールとシャロン・チームは某ホテルのバーで合流し、そこで驚異的なセッションナイトが展開されたのだそう! キリアンは偶然そこにいあわせて、もちろん合流したそう!! なんてこったい!! だいたい昨日の夜、マイクとは久々だし新作の事もききたいから、マイクがダブリンにいるなら携帯に電話してみようかなぁ〜と思いつつ、挫折してしまったのが、私のツメの甘いところ。つまりポール・ブレイディ、シャロン、フランキー、マイク、ジム、キリアンによるセッションで、ものすごかったのだそう。後から聞いた話によれば、ポールは「Don't be pretending」を歌ったんだって。いやーーーーーん。聞きたかったよぅ〜。

続いてショーン登場。「お前は突然来てオレたちがちゃんとやっているかチェックしてる。まるでオレの母ちゃんみたいだな!」なんて言う。可愛いショーン。ケヴィン、トレヴァー、みんな元気そう。そして前回みたポール・シーハンとは違うもう一人のルナサの新しいギタリスト、ティム・エディ搭乗。ティムの演奏は始めてみましたが、いや、これがものすごい! 今夜のライヴが楽しみ。インストアは、すごく盛り上がったのでした。

このように黒山のひとだかり。

なんとか最前列へ出て、写真をパチリ。

インストアが終わり、メンバーそれぞれバラバラに。わたしはしばらくケルティックノートでお買い物。けっこう大量に買い込みました。そしてネットカフェにてまたもやお仕事。サウンドチェックは5時からなんだけど、早くにヒマになったな、と思い、ショーンの携帯に電話すると日本食屋でご飯を食べている、というので、そこに合流。いろいろ話をする。やっぱりギタリストチェンジはルナサにとっては大変だったみたい。そりゃあそうだよね。で、そんな時、ライターの五十嵐正さんが、ケルティックコネクションでルナサにあって、新しいギタリストはすごく良かったと褒めてくれたんだって。それにすごく勇気づけられたって、ショーン言ってました。ありがとう、五十嵐さん!

というわけでショーンと今夜のライヴのあるテンプル・バー・ミュージック・センターへ。

下記はリハーサルの様子。今日はスペシャルでギタリスト2人で演奏。もっともほとんどティムだけだったけど。

1. Wedding
2. Razor
3.  Millor of Dorohan
4.  Tie the Bonnet
5.  J Kelly's
6.  Bulgarian Rock
7.  The Dimmers
8.  Dr Gilbert
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1.  Mighty McDonald,  Spoil the dance
2.  Breton tunes
3.  Galician - Cazu
4.  Island Paddy
5.  Punch in the dark
6.  Cillian solo
7.  Stolen Purse
8.  Last Pint
9.  Ash Plant

Encore
Almost Reel - Jamica Jam - Trip to Dingle

この日、ライヴが始まる前、連日の公演で、けっこうみんなくたびれた感じだったなだけど、ケヴィンのジョーク、ほんとさえまくり! もうギャハギャハ笑わせてくれるんだもん。ステージで聞いているほかのメンバーもすごく元気がでてきて、もうほんとに盛り上がりました。ケヴィンってほんと、偉い。本人も疲れていたでしょうに。みんなを盛り上げようと元気づけてくれる。ほんとエンタティナーなんだもん。

ところで写真をみておきづきのように、今ルナサはこんな風にステージにならんでいるんです。左からケヴィン、キリアン、ショーン、そしてティム、トレヴァー。
ポールは、最初のセットでは4曲目から6曲めまで、後半は7曲目から最後まで参加してました。6人ルナサは豪華だったです。

そして特筆すべきはティム。もう面白いのなんの。ケヴィンにからかわれまくりの愛すべきキャラクターで、ほんと最高でした。あとギターのスタイルがスティーブ・クーニーが入っているの。だからドナよりも変化のある感じでよかったです。特にCazuとかではガット弦のスパニッシュ・ギターで、すっごくよかった。

いや、まさに新生ルナサ! これから彼らは新作のレコーディングに入るのですが、ティムの書いた曲も収録するらしいです。ほんとに楽しみ!!


さて上の写真は、ティムに靴をプレゼントするケヴィン。ティムが、あまりにステージ上の格好にこだわらないのだそうで、みんなで教育しているところんだって。で、今日はイタリアンレザーのピッカピカの靴を買ってきたんだ、とのこと。先日はショーンが黒いシャツをプレゼントしてあげたらしい。

とにかくティムは、演奏ばかりでなく、キャラクターもお客さんみんなに大受けでした。

さてこの日は、ルナサの後、深夜からポール・ケリーとフランキー・レーンのライヴがあるというので、そちらへ流れました。テンプルバーから歩いて、約10分くらいかな。Mother's Redcapというところです。いってみれば、これまたブルーグラス、パンク、カントリーが混じったようなすっごい音楽。

前座のバンドも悪くなかったけど、やっぱり圧巻はフランキー。そしてポール。うまいのなんの。終わった後、ポールと話をしましたが「いや〜これは男のギグだ! なんでこんなラフな場所に来たんだ!」と凄く喜んでくれました。「男のギグ」まさに! 彼らは、ステージで、ものすごい競うような演奏をし、かつ会場の人にストップさえられるまで演奏し、いや〜偉い盛り上がりでした。

このライヴが終わって1時くらいかな。ダブリンは土曜日の夜はタクシーつかまえるのも大変。1時間くらいタクシー乗り場に並び、家について寝たのは、もう3時くらいだったかもしれません。


4月24日

翌日。今度こそ、ゆっくり何も予定なし!! 実は先日、楽屋でろくに話もできなかったポールは、わたしが帰る前にちゃんと会おう、と言ってくれていたのですが、ポールはさっそく午後イチくらいに電話してきてくれて、この日ポールは空港に行く用事があるんだけど、その後夜9時くらいになれば時間ができるので、ホテルのバーでどうだ、という話になったのでした。どこのホテルにしようか、と言っていて「ブルームス・・いや、違うか?」と言う私。ブルームスは誰でも知っているわかりやすい場所だけど、おしゃれなポールにはあわない(笑)。案のじょう、ポールの指定するホテルは、町に新しくできた偉いカッコ良いホテル。そこで9時に会う約束をしたのでした。

が、それまでヒマだな、というわけで、実はルナサのケヴィンから、明日は一日トレヴァーとティムと一緒にトレヴァーのスタジオで新曲のリハをやっているからヒマなら来ないか、と言われてたのを思い出し、トレヴァーのスタジオにでも行こうかな、と思う。

なんで、昨日ちょうど英国ツアーから帰国しているグラーダのジェリーに電話。ジェリーによると、スタジオには誰もいなくて、ルナサ全員フットボールの試合にいったのだそう(アーマーVSメイヨー)。じゃあ、とにかく夕方そっちに行くよ、というとジェリーは「夜までヒマなら、皆でデリバリーでも取ってみんなで夕飯食べよう」ということに。そりゃーナイスアイディアだ。さすがジェリーは気がきく。

その前にネットカフェで、ひと仕事。そしてチョコレートと飲み物を大量に買ってトレヴァーのスタジオへ。行ってみればメイヨー惨敗で不機嫌なショーンがちょうどゴールウエィの自宅に帰宅するところ。ショーンにバイバイをいって、トレヴァーのスタジオへ。そしたらなんとトレヴァーが、皆のご飯を作ってくれるという。やった〜。

トレヴァーの作ってくれたアイリッシュ・シチューは絶品でした。どうしてアイルランドって男の人が料理が上手いの! ホント素晴しい。

でも料理に時間がかかって、デザートにいたる前に、ポールに会う時間が迫ってくる私。みんなは「ポール・ブレイディとデートか。出世したな、お前も」と感動してくれる(笑)。

トレヴァーのスタジオからセント・スティーブンス・グリーンへ向かうのに、予約してもらったタクシーがなかなか来ないな、とイライラしていたら、ポールから電話が。「今、どこにいるんだ?」 トレヴァーのスタジオだ、というと、今、自分も北のほうからドライヴしていくところだから、途中、そこに寄るよ、と言う。

おかげで、スタジオ全員騒然!!! ポール・ブレイディが来るぞ!!というわけで、みんなに緊張が。ティムなどはビビリまくりで「彼は自分で車を運転するのか?」とか聞いてくる(笑)。と、言うわけで、その電話から10分くらい後に、御大到着。いや〜、全員で部屋を片付けて、ポールの座れるスペースを一番いいところに確保したり、お茶をいれたり、いや〜パニックでした(笑)

でも、ここじゃ落ち着かんというわけで、いつぞやトレヴァーともいった近所のパブへ二人だけでくり出しました。いや、実際ポールとパブなんかいったら、たいへんです。飲み物を買うまでに、何度もポールったら話しかけられているし、サインはもとめられるし、大変でした。それでもファイアープレイスの前の落ち着ける場所に陣取って、けっこう長い時間話すことができました。ポールに、新しいレーベルをつくって、グレンや他のシンガーソングライター系の人を紹介していくんだと言ったら、すごく喜んでくれた。

あぁ、ポール、ポールってほんとに素敵。ポールのためだったら何でもするんだけど、CDが思ったより売れなくって、ホントにごめんなさい。私にもっと力があったら! 神様、わたしに力をください。そしたらポールが沢山売れるのに!! ポール以上のアーティストなんて、ほんとどこにもいないんだから!!

そうそう、グレンはとってもいい人だから一緒に共作できたら素敵なんだけど、と言ってみたんだけど、ポールも曲書く方が好きなんだって(笑)。だからちょっと無理かな。最近の共作ものは、ほとんど歌詞を相手の人に書いてもらっている、って言ってました。ちょっと意外。だってポールの書く歌詞って、すっごく良いんだもの!!

さてポールとバイバイして、再びトレヴァーのスタジオへ。そして、この時間になって、やっと(笑)3人による新曲のリハーサルが始まっていました。私は部屋の片隅で、みんながあぁでもない、こうでもない、とアレンジを練っているのを聞いていました。ジェリーが、すごくおいしいお茶をいれてくれました。3人は、すごくきれいなスコットランドのリールを演奏してました。もともとはもっとアグレッシヴな曲なんだって。それがルナサ風にアレンジが加わると、もう涙がちょちょぎれるくらい素敵な曲になってました。

その曲を聞きながら、もう私はあまりに自分が幸せすぎて、一人で泣けてきそうでした。ドナがいなくなって大変だったけど、でもみんなこんなにも頑張っている。わたしもみんなのために頑張らなくちゃ、と本当に思いました。

あと、これは映画「THE HOURS」の受け売りなんだけど、あの映画の主人公が幸せだった過去を回想して「あぁ、あの時これから先きっと幸せになれるんだ、と思ったの。でも、違った。あれを思った、あの瞬間こそが幸せだったんだ」と、自分の娘に話をするシーンがあるんですよ。私の心境がまさにそれ! この先、もしかしたら今度の作品がものすごく売れて、成功して、ルナサも私も幸せになれるのかもしれない。でも、ほんとはそうじゃなくって、その瞬間にこそ幸せがあるんだ、と。この瞬間が幸せなんだ、みんなと一緒にいられるこの瞬間が。

ドナと一緒にいたときは、ドナと一緒の時間が永遠に続くと思ってた。でも違った。そして今、新しいメンバーで、トレヴァーのスタジオのリビングルームに一緒に居られる。そう思ったら、泣けてきそうでした。でも泣くのはヘンなので、泣きませんでしたが(笑) あぁ、いかん、年寄りはますますウェットになって(笑)

さてそんなこんなで一時近くなったので、私はタクシーを呼んでもらい帰宅。あぁ、やっぱり、やっぱりダブリンはいいなぁ!!
 


4月25日

さて朝、家主にダブリンの空港まで送ってもらい、ロンドンに到着。約束していたスチュワートに電話をすると、私の前に設定したミーティングの時間が押しまくっている、という。当初12時に終わるはずのミーティングが2時まで終わらない、とのこと。そんなのno problem!というわけで、スチュワートがミーティングしているというハマースミスエリアのネットカフェで時間をつぶし、その後スチュワートとミーティング。しかしネットカフェにいえば、2時間でも3時間でも仕事ができるよなー。

その後、ブーに連絡すると、前もって何も知らせてなかったので、超びっくりしてくれるブー。ゲストリストに名前をいれておいてくれるようブーに頼んで、電車でミルトン・キーンズへ。事前にエディのオフィスにたのんで、彼等がとまる場所を教えてもらってたんだけど、駅から滞在するホテルまでは、けっこう距離がありました。ホテルに到着すると、これまたすごく素敵なホテル。が、けっこう開演まで時間がないことが発覚。さっそくふたたびタクシーを飛ばして今夜の会場、ステイブルズへ。

会場にいってみれば、バンドの連中は正面入り口でタバコをぷかぷか。ここで、ブーに再会! いや〜ひさしぶり・・でもないか。2月にもあったもんね。アランに会うのは久しぶりだったなぁ。

この日のライヴのオープニングは元マーリンキーのカリンちゃん。かなり良かったです。後から楽屋で会いましたが、彼女、きゃしゃな感じで、謙虚ですごくいい子でした。

そしてエディのライヴです。実際、この日、エディは最初かなりとっちらかった印象でしたが、途中からなんとか集中力を取り戻し、やっぱり素敵なライヴでした。途中、ブーはエディに歌いなさい、といわれ、World's Endを歌ってました。すっごくよかった。あと久々に二人の歌うMedicineを聞きましたが、もう最高でした。あの曲はいい曲です。ブーの書く曲って、時々ものすごくいいんだわ。

あとジョン・マカスカーのコーナーも最高でしたわ。やっぱジョンうまい! この日のバンドは、アコーディオンのアラン、フィドルのジョン、パーカッションにロイ・ドッズ(いや〜やっぱり彼はいいですね!)そして、ベースがディーコンブルーの人(あぁ、すごく素敵な親切な方だったのに名前を忘れちゃいました!)、ブーに、イアン・カーというバンドでした。エディをいれて総勢7名。けっこう大所帯です。ステイブルスは郊外にできた新しい会場で、キャパは400人くらいでしょうか。エディはここで2晩、ブッキングされてました。

しかしこの会場、セキュリティが厳しくて、ゲスト席に座ってたんだけど、写真をとりはじめると係員が飛んできそうな空気にのまれて、写真は全然とれませんでした(爆)。なんで写真はナシです、すみません。壁に大きく「写真禁止!」と書いてあったし、エディはウチのアーティストじゃないし、ね。

さてライヴが終わると、ホテルに戻るのに、イアンとジョンの車に便乗させていただきましたが、そのときにジョンからキャシー・ライアン、売り込まれましたよ。車の中でしっかり数曲聞かせてもらいました。しかし、えらいよ、ジョン。ちゃんと自分がプロデュースしたものを紹介しよう、っていうそのプロデューサー魂がえらい! 若いのにしっかりしているよ、お宅のジョンは>ピクシーズ・プロダクションズさん。 

この日、ブーは、家族が迎えにきていて、自宅まで帰宅してしまったので、話ができなかったんだけど、エディ一行と、かなり遅くまで楽しく過ごしました。なんだかんだで2時くらいまでしゃべってたかもしれません。
 



4月26日

そして翌日。朝、ご飯を食べにおりてくると、エディが新聞をよみながら朝食を食べていたので合流しちゃいました。そこで例の電車の事故の記事をエディからみせられ、びっくりでした。私が海外にでると大きな地震とか、大きな事故がよく日本で起こります。エディに女性専用車両の説明をもとめられて、ヘイコラしちゃいました。

朝ご飯は、その後、アランやカリンちゃん、その他スタッフも交えて大勢になり、あまりにお腹いっぱいになったので、私はまたベットに潜りこみ、爆睡しちゃいました。午後2時ごろ起きて、暇なので、アランの携帯に電話したら、アランもヒマしていたので(なんといってもこのホテルは、めちゃくちゃ孤立した場所にあって、まわりに何もないんです!)一緒に町に出てご飯を食べようということになったのですが、それも終いにはかったるくなり、途中合流したイアン・カーと一緒にホテルの隣に唯一あるタイ料理屋にいったら、そこにスタッフの二人もいて爆笑しちゃいました。みんなでご飯を食べて、お腹いっぱいになって、ふたたびお昼寝。あぁ、最高。東京で仕事をしている皆さん、すみません。しかしそろそろやばいだろというわけで、町へタクシーで移動し、ネットカフェでまた数時間。しかしミルトン・キーンズってヘンな町です。もともと何もないところにでっち上げて作った町だから、お台場みたい。平日の昼間とかショッピングセンターも閑散としてます。そこからタクシーに乗って、会場へ。

この日のコンサートは良かったです。まず最初がブーと二人だけでWolvesをやりました。あと前日もやったんだけど、新曲の「Ontario」って曲がめちゃくちゃ良い。これは次作のシングル候補か!? それからこの日はブーも新曲を歌ってました。World's Endもまたやりました。この日のエディは前日のエディより全然よかった。やっぱりエディはいいわ。

さてホテルに戻り、またもやけっこう遅くまで飲んでました。でも1時くらいかな。この日はブーも同じホテルに滞在してたので、良かったです。ブーは、ディーコンブルーの彼と、ニュージーランドにバイブルとディーコンブルーでツアーした時の昔話で盛り上がり捲ってました。そういえば、この日、エディはMCで、「フェアグラウンドがディーコンブルーの前座をやらせてもらっているときに、ウチら全英1位になっちゃったのよね」と話してました。しかし状況かわっても、こうやってみんな昔の仲間で仕事できてるっていいですね。みんな、ほんとに仲が良いんだもの。

翌日は彼等はマンチェスター公演。どうやらマイケル・マックゴールドリックが会場に遊びにくるらしい!! かーーーーっ、もう一日いたい。が、もう帰らねば。(なんと後から聞いた話によると、10列目くらいにいたクライヴ・グレッグソンをエディがステージからみつけ、クライヴとエディとブーで一緒に歌った模様。かつケイト・ラズビーもゲストとして出たそうです。なんてこったい!! 今回一番おいしいところをハズしまくり!!)

というわけで、この日はベットに入るとバタンキュー。明日は帰国前にロビン・ヒッチコックと重要打ち合わせが。絶対に寝坊できない。
 


4月26日

というわけで、朝7:00に起きて元気に朝食を食べ、朝8:30の電車でロンドン、ユーストンへ。そこからロビンの地元の駅まで移動。11:00に待ち合わせしてたのに10時にはロビンの地元駅に到着しちゃった(笑) ヒマなので、町をプラプラ。町をみながら、あ、ロビンの好きなイタリアンコーヒーチェーン店のカフェネロがあるな、と思ってたんですよ。とにかく時間があったので、駅前の公演のベンチに座って打ち合わせの予習(笑)。ちょっと緊張する瞬間。

そうこうしているうちに約束の11時になったので、ロビンに「駅まで来てるんだけど、どこで待ち合わせる?」といったら、案のじょう、やっぱりカフェネロ御指定(笑)。カフェネロにいってホットチョコレートを飲んでいると、やってきました、ロビン。いやーーーーーっ、ロビンってほんとかっこいいですね。背が高いこともあって、目立つんだよな、なんか。サイケなシャツ着ているし。

天気が良かったので、二人でカフェネロの外のテラス席に座って、1時間くらい打ち合わせ。ここで打ち合わせした事は、もうすぐ発表できると思うので、楽しみにしていてください。持っていったCDジャーナルの取材記事と、日本のお寿司の料理本(ロビンはお寿司大好き)と能の写真集をあげたら、すごい感激してくれました。

しかし、ロビンったら私の鞄を持ち上げ「うん、大丈夫だな」だって(笑)。鞄が重かったら移動するのが大変だ、と思ってくれたんでしょう。残念でした。私はほんと旅は着たきり雀なので、ほんと荷物、ないんですよー。荷物を空港のチェックインのところに載せてもいつも5kgとか6kgとかしかない。とても女の旅行鞄とは思えない(笑)

しかもロビンが、ミーティングの最後の方でやたら時間を気にしているので「大丈夫? 何かこの後に用事があるの?」と聞くと「いやお前の飛行機の時間は何時だったっけ?」とかすっごく心配してくれるんですよ。大丈夫だって。飛行機なんて多少遅れても、なんとかなるから(笑)。かつ帰り別れるときに、逆方向kにもかかわらず、親切にもロビンは駅まで送ってくれて、ここの駅からこう乗り換えて、これに乗ればヒースローだからね、とか何度も言ってくれるの(笑)。なんだか3回くらい言われたような気がする。

で、とにかく駅について、そこでバイバイして、私が券売機で切符を買ってたんですよ。で、買って、後ろを振り向いたら、まだいるの、ロビン(笑)。ちゃんと切符が買えるのか、心配してくれてたみたい。

さてそんなこんなで、結構早めに空港についてランチ。どうでもいいけど、ほんと最近のイギリスのご飯はおいしい。またもや20ポンド出費。デザートまで食べてたら、時間がギリギリに。走ってゲイトにいき、なんとか搭乗。最後から5番目くらいだったかも。冷や汗。帰りはShall we danceの映画に涙した後、ふたたび爆睡の極地。日本に戻ってみれば、グレンのCDの色校やら、アリソン・ブラウンのCDやら、仕事が山積み。でも、やっぱり家に戻ってくるのはいい。仕事がんばりまーす。
 


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