北とぴあ 音楽と本祭 Vol.2
小泉八雲 朗読のしらべ
この秋に放送がスタートする朝の連続テレビ小説「ばけばけ」は、小泉八雲とその妻セツが物語のモデルになっているそうです。
八雲は今から二百年ほど前にギリシャで生まれ、幼少期をアイルランドで過ごし、その後、アメリカへ渡り万博で出会った日本文化やニューヨークで読んだ古事記に惹かれ、日本に上陸しました。
各地へ移り住み大学で教鞭をふるいつつ『知られぬ日本の面影』『怪談』などたくさんの著作を遺しました。
本公演は、八雲の心の故郷 松江出身の俳優 佐野史郎さんとミュージシャンの山本恭司さんが、八雲のひ孫 である小泉凡先生と一緒に、二⚪︎⚪︎七年頃から続けてきた朗読と音楽のステージです。
多様性や他者に対する理解が求められる今、八雲の提唱する「オープン・マインド」の考え方は、私たちに今まで以上に力強く語りかけてきます。
2025年12月10日(水)北とぴあ つつじホール
小泉八雲 朗読のしらべ
「思ひ出の記 - セツが語ったヘルンの怪談」
チケット:9月10日 一般発売 全指定席
チケット料金 5,000円(北区民割 4,500円)
*東京都北区にお住まいの方は、割引価格で購入できます。
割引での購入はおひとり様4枚まで。
ほくちけ(要事前登録)および北とぴあ一階チケット売り場のみ対応いたします。
北区在住を確認できるもの(免許証、保険証など)をご提示ください。
主催・制作:THE MUSIC PLANT
共催:北区文化振興財団
後援:小泉八雲記念館
チケットの購入方法
▶︎ 北とぴあ一階チケット売り場で購入
窓口のみ 10:00〜20:00(臨時休館日は10:00〜18:00、全館休館日は休業)
▶︎ ほくチケ(ほくとぴあチケットオンライン)
▶︎ THE MUSIC PLANTにてご予約
お電話 03-5944-6187 もしくは mplant@mplant.com
*未就学児童のご入場はご遠慮ください。
*車椅子席ご希望のの方は(公財)北区文化振興財団 03-5390-1221(平日9:00-17:00)にてご予約ください。
STAGE

佐野史郎
さの しろう 脚本・朗読
俳優。島根県松江市出身。1975年、劇団「シェイクスピア・シアター」の創設メンバーとして参加。1980年、唐十郎の「状況劇場」に入団、1984年まで在籍。1986年に林海象監督『夢みるように眠りたい』にて映画主演デビュー。1992年、TBS金曜ドラマ『ずっとあなたが好きだった』の桂田冬彦を演じ、社会現象となる。俳優業の他、音楽、写真の活動も続け、またライフワークとして「小泉八雲 朗読のしらべ」をギタリストの山本恭司と共に 2007 年より継続中。2025 年度NHK後期連続テレビ小説の「ばけばけ」では、島根県知事役をつとめる。
公式サイト
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小泉 凡
こいずみ ぼん 監修・講演
八雲曾孫。東京都出身。成城大学大学院で民俗学を専攻後、1987年に松江へ赴任。妖怪、怪談を切り口に、文化資源を発掘し観光・文化創造に生かす実践研究や、小泉八雲の「オープン・マインド」を社会に活かすプロジェクトを世界のゆかりの地で展開する。「2022年度全国日本学士会アカデミア賞(文化・社会部門)を受賞。小泉八雲記念館館長・焼津小泉八雲記念館名誉館長・島根県立大学短期大学部名誉教授。
小泉八雲記念館
山陰いいもの探検隊 小泉隊員
ABOUT
小泉八雲

小泉八雲
Patrick Lafcadio Hern (1850-1904)
ハーンは、1850年にギリシャのレフカダ島で生まれ、幼少期を父の故郷アイルランドで過ごします。そこで触れたケルトの神話やアイルランドの民話は、のちに日本の伝承文化に興味を持つきっかけとなりました。
19歳の時、単身アメリカにわたり新聞記者としてニューオーリンズやカリブ海のマルティニーク島へ移住。文化の多様性に魅了されつつ、万博で出会った日本文化やニューヨーク
で読んだ英訳『古事記』などの影響で来日を決意。島根県尋常中学校で英語教師になります。
その後、各地へ移り住み、帝国大学や早稲田大学で教鞭を振います。また著作家として、翻訳・紀行文・再話文学を中心に『知られぬ日本の面影』『怪談』など約30の著作を遺しました。
小泉セツ
(1868-1932)
士族の名家に生まれ、勉強好きで優秀だったセツは、ハーンの身の回りの世話をするために住み込みで働くようになり、それがきっかけで二人は結婚。セツは物語の語り部として夫の再話文学創作における最高のアシスタントになります。
「私が本を見ながら話しますと「本を見る、いけません。ただあなたの話、あなたの言葉、あなたの考えでなければ、いけません」と申します故、自分の物にしてしまっていなければなりませんから夢にまで見るようになって参りました」(小泉節子『思い出の記」より)
現在、松江にある小泉八雲記念館では、企画展「小泉セツ ラフカディオ・ハーンの妻として生きて」を開催しています。


ハーンの
オープン・マインドの世界

狐
王子で大晦日に行われる「王子 狐の行列」には、毎年多くの参拝者が訪れます。
八雲のエッセイの中にも狐は多く登場し、その民学的考察には目を見張るものがあります。
また松江城山稲荷神社には千体以上の石の狐が並び、八雲のお気に入りの散歩コースでもありました。

虫が大好きだった八雲
八雲の作品の中には虫や小動物が主役となる作品が多数あり、八雲が愛用した2つの虫籠は、現在でも松江の八雲記念館で見ることができます。
「かそけきもの」の中にも「美」を見出してきた八雲。
ちなみに王子駅側の飛鳥山も、八雲の時代からそんな「虫聴き」の名所のひとつとして愛されてきました。

八雲のお墓
都電荒川線さくらトラムに乗り雑司ヶ谷で降りると雑司ヶ谷霊園があり、八雲とセツ夫人もそこに眠っています。
静かで控えめな二人のお墓は、同じ霊園にある夏目漱石のお墓とは対照的な趣です。

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北とぴあ
〠114-8503 東京都北区王子1丁目11の1
JR京浜東北線王子駅北口徒歩2分
東京メトロ南北線王子駅 5番出口直結
王子は東京駅から京浜東北線で20分。
地下鉄南北線で四ツ谷からも17分です。
隣接する飛鳥山には、新1万円札で話題の渋沢栄一の博物館をはじめとして、ユニークな博物館が3つもあり、王子神社には緑があふれています。
周辺には個性的なお店もたくさん。
近隣のおすすめスポット
小泉八雲のお墓(雑司ヶ谷霊園)
装束稲荷
飛鳥山公園